【カードキャプターさくら】プラチナ/坂本真綾③ | くるあのアニライズ

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話題の新作から不朽の名作まで、アニソンを徹底分析していきます!

 『プラチナ』ラスト、書いていこうと思います。

○コード進行

Gadd9(11) Gadd9(11) F#m Bm7
C C Em A7

D D/F# G G(13)
Gm C F FM7

Em A Dm C
A(9) A(9)

Bm G A B C#m G#m B C#
D#m C# F#

BM7 BM7 A#m7 A#m7/D#
G#m7 C# F# F#7

BM7 BM7 A#m7 A#m7/D#
G#m A#m D#m C# Cm7-5
G#m G#m C#7sus4 C#7sus4

F# E D C#
F# E D G#

④サビ
 平行和音によるアプローチでF#に転調します。このF#という調、個人的にはどことなく『マジカル』な雰囲気を感じずにはいられません。#が多いせいなのでしょうか、同じ音程の移動でもフワフワとした感じに聴こえてきます。
 
 さて、ここでの見せ場はなんといってもサビ後半に登場するクリシェ!Cm7-5(Ⅳ#7-5)に降りてきます。サビでのクリシェはこの形と、主音から降りてきてⅥに落ち着く形の二つに良く出会う気がします。今回の(Ⅳ#7-5)型、今までこのブログで紹介してきたものでも、『おかえりなさい』、『I'll be there for you』などなど…使われている曲は結構あると思います。いずれも、後半でリスナーを引き込む、一番の聞かせどころで用いられています。


 しかし、『プラチナ』での使い方はもう一工夫されていてます。このクリシェのアプローチ、大抵の場合4音でⅣ#7-5まで降りてくるのですが、この曲では3音、Ⅴ#の音が一つ省略されています。この音は4音の中でも特にノンダイアトニック感が強く、なかなかインパクトが強い。したがって半音ずつ降りていきたいところを、敢えてこれを飛ばすことで調性感をそのままに、最終音に歌うポイントを持ってきています。歌詞の観点からも、サビ前までは揺れ動いていた気持ちが、サビでは決意、前向きがキーワードとなり、気持ちに迷いがなくなっている…Ⅴ#を省略した理由はここに見出せるかもしれません。


⑤終わりに
 尊敬し、とても好きな作曲家である菅野よう子さんの曲に初挑戦した今回でしたが、やはりハードルは高かったです(笑)的確に理論的な話ができていないし…うーん難しい、力不足を痛感しました。精進していきます!
 一方、曲分析をすると、何回も繰り返し集中して聴くことでその曲をより深く知ることができるのも事実で、新しい発見をすることができるいい機会ともなっています。

 今後も引き続きチャレンジしていこうと思います!