さくら動物病院

院長です。


病院から程近いお宅のハクモクレンの花が、もうすぐ咲きそうです。

桜の蕾もふっくらしてきました。


先日、アニマルコミュニケーションの師匠、気になるカフェCocoro の上野さんから

アニコミュの生徒さんのお勉強のためにクライアント役をやってくれないか、とのお話が。


私もアニコミュ講座を受けていた頃は、たくさんの人がクライアント役になってくださって、大切なペットちゃんとお話をさせていただくことで、実践経験を積むことができましたので、


「喜んで~!」とお返事させていただきました。


で、とある昼下がり、大院長を連れてカフェの方へお邪魔して、

セッションをしてもらいました。


生徒さんは、講座のほうも最終段階ということでしたが、対面セッションは初めてとのこと。


大院長は、キャリーのふたを開けておくと、自分から出てきて、

ワンちゃんが居る中で勝手に奥のスペースへ。

何度か来たことがあるとはいえ、なかなか厚かましいヤツです。

そして、トイレシーツか何かを入れている棚(カラーボックス?)の中に、トイレシーツ押しのけて、一緒に入って丸まっていました。かなり狭いぞ。

(写真撮れなくて、残念です)


「何歳ですか?」「お家にきた経緯は?」などの確認の後、

「大院長に聞きたいことは何ですか?」と、生徒さんが尋ねるところからセッションスタートです。


練習台だから、あまり複雑なのもなーと思い、

よくある「家に来て幸せ?」「ママのこと好き?」みたいなのを考えていたのですが、


何となく、ふと、この生徒さんはそんなんじゃ物足りないんじゃないかと思って、

もう少し突っ込んだ質問をしてみることに。これが結局自分にバーンと返ってくる結果になるとは・・・。ブーメラン、ブーメラン♪


生徒さんとは私も大院長も2、3度お会いしたことがありますが、

サクサクと大院長とつながり、シャイな大院長も「もじょもじょ」と、受け答えをしている様子で、

自分が講座を受けていた頃苦労していたことを思い出して、感慨にふけってしまいました。


大院長は仕事のパートナーでもあるので、仕事場に来るのをホントの所はどう思っているのか、ストレスになっていないか、病院内でイヤなことはないか、聞いてもらいました。


「うーーん。仕事に行くこと自体はイヤじゃないみたいですよ。ただ、よく知らない人、まだ慣れていないスタッフ、いろんなワンちゃんや猫ちゃんがいて、落ち着かないそうです。」


いやいや、それが仕事やから。ね、君。

受付にキャットタワーも置いて、そこで高いところからみんなを見渡せるから良いんじゃないの?

すぐに、奥に引っ込んで、冷蔵庫の上とか、私のパソコンのキーボードの上とかで置物のようになってたら、仕事にならんじゃないか。

と、私は思うのですが。


「キャットタワーもね、別に、あそこでみんなを見渡したいんじゃないそうです。飼い主さんを見ていたいそうですよ。だから、あの場所にあっても、落ち着かないし、使いたくないそうです。」


そして、大院長が生徒さんに言うには

私が仕事中ピリピリしてて、自分の方をちゃんと見てないのが、嫌なんだとか。「家に居るときと違うし」って。そして、


「忙しくても、ちゃんと包まれてたいんですって、飼い主さんのに。」


へ?あ、ーーー?!

まさか、こんなところで「愛について」語ることになるなんて、

何たる不意打ち!うろたえ、身もだえ、倒れそう・・・。


師匠すかさず生徒さんに、

「ほら、今、クライアントさん動揺してるでしょ?ということは、図星なの。そこを突破口にして、もう少し深いところまで紐解いていって!」


師匠、恐るべし。講座を受けているときはこういう動揺しょっちゅうでしたが、

まさか、クライアント役でこんなことになるとは。

気楽に考えてたのに・・・。



で、結局、以前のブログにも書いたように

大院長が人見知りで、「看板ネコ」とは程遠いのは、





誰が、人見知りや?


もともとそういう性格なのではなく(ここ大事)、

私の姿を彼が体現しているのだそうです。


「半年前のコラボヒーリングのときも、そんなん言われましたー」というと、

「はい、申し上げましたよ、はっきりと」とまた師匠からつっこまれ・・・。

あれから半年経つのに、相変わらず、同じところをぐるぐる回ってたってことかなー?


仕事のときの自分と、OFFのときの自分、無意識だけど、はっきり切り分けているタイプなので、

オフのときには仕事は忘れたいけれど(なかなか忘れられないこともあるけど)、その代わりオンの時にはプライベートな部分を出さないようにしている。


もっと、素の自分を診療にも出せば良いのに、と今回も言われて、

そこを、大院長が見せてくれてるんだよって。


オンだから、獣医師の顔しか出したらダメなんじゃなくて、そんな中でも大院長には「素の自分」で接してあげて、そして、それは診察に来られるペットたちとそのご家族にも、同じだよって。


で、物理的にも心理的にも「包まれてる感」を、ということで、私のそばに彼が入れるカゴなり箱なり、用意することと、


私自身が、そのオンオフの切り分けをしすぎない、もう少し「ええ加減」な感じでやってみる、ということを、再確認して、約1時間のセッション終了。


教訓:油断大敵!忘れてること、考えないようにしてても大切なことは、

絶妙のタイミングで、無理やり思い出さされる、ようにできている、ということです。


まさに、

「ペットちゃんと飼い主さんはリンクしてますよー」って、オンの私が飼い主さんに笑顔で言ってることを、目の前にササーーッと広げて見せられたのでした。


もうね、大院長のことがますます好きになりすぎて、

どうしてやろうか、と思っちゃいます。


とりあえず、

「ピリピリしててごめん、でも、そんな中でも、ちゃんと大院長のこと見てるし、感じてるよ」

ということだけ、本人には伝えておきました。


こんなに小さいのに、とてつもなく大きなパワーを持ってる、

かぎしっぽの生き物。

出会えたことに感謝です。


いつか、彼が、堂々と待合室を闊歩していたら、

私も、「ええ加減」になってるってことですかね。





大院長訓示:俺は今、オンでもあり、オフでもある。