お久しぶりです。しゃしゃです。
(2014年3月25日追記)mix依頼受け付けました!
ご興味ある方はこちらの記事までどうぞですm(_ _)m
最近アクセス解析したところ、「mix 声 浮く」で検索されてこのブログを見て下さる方がいらっしゃるみたいで…(ありがとうございます…!)
実際に検索したらなぜか検索上位に…wしかし、その記事の内容は大したものではなくて…。そこで、歌ってみた・ボーカロイド制作でmixをしてきた経験から得た知識について、お役に立ちそうなことをメモ目的含め、つぶやこうかと思います。
まず、自作のオケトラックではなくて、すでに公開されているオケトラックに対してご自分のボーカルをmixする(いわゆる歌ってみた)ことを前提にお話していきます。(とは言え素人ですので間違っていることも多々あります…ご了承を…)
そもそもなぜ声が浮くように聞こえるのか?いろいろな原因があると思いますが、
①音質が悪い
②音量にムラがある
③イコライザー処理されていない
④空間系エフェクト(ディレイ、リバーブ)のかけ方に違和感
等々が考えられます。(当たり前といえば当たり前ですがw)
①音質が悪い
mix以前の問題ですが、一番重要な所です。音質が悪いと何をどう頑張っても浮きます。(経験上)以前の記事
でも紹介しましたが、「BlueBird」という3万円ぐらいのコンデンサーマイクを使って歌われた方の音源をいじったことがあるのですが、本当に綺麗でした。ここまで綺麗だと、イコライザーなしでも十分なような。(気休めのハイパス処理でOK。あとは微調整で。)あと、他のエフェクトも綺麗に掛かります。
Mixってよくわからんーって人はとりあえず、金銭的余裕があるならば、高価なマイク+オーディオインターフェースを購入して、ちゃっちゃっと適当にmixするだけでも、全然違うと思います。
ちなみに、よくみなさんが使われているのはShureのSM58らしいです。(当社統計によるw)あと、宅録できちんと録るの難しいと思いますが…ボーカルのレコーディングには、ダイナミックよりコンデンサーのほうが綺麗だと思います。ブレスとかもすごく綺麗に録れます。ダイナミックはライブ用なのかな。まぁ音質の好みもありますがw
② 音量にムラがある
しっかりと音量を揃えていないことが原因です。たいていのオケはすでに音圧が上がっていて(DAWソフトなのでオケの波形をご覧になればわかりますが、激しい曲や音量の大きい曲だと波形がぎっちり詰まっていると思います)、その状態のやつに、ダイナミクス(音量)の差が激しいボーカルを馴染ませるわけですから、基本的には浮きますよね。
ですので、オートメーションである程度手動で音量を整えたあと、コンプレッサーで潰していかないと馴染まないのかなぁ。(それでもやっぱり不自然な気がしますが…)
あ、コンプレッサーの使い方は前に画像付きで書いたので、よろしければこちらの記事
をご覧下さい。Mix段階である程度潰したあと、マスターの処理においてマキシマイザーでがっつり潰してやる。これで大体は解決です。自作のオケが作れなくて、綺麗にmixしたいとなると、マスタリングされていないオケでmixするか、音圧が低いアコースティックな曲でmixの練習をするとうまくできると思います。
③ イコライザー処理がされていない
イコライザーで音の輪郭をすっきりさせると、ゲインを上げなくてもボーカルが埋もれずに聴きやすくなる場合があります。ご自分の声質や使用されているマイクの特性を理解されていれば、ある程度テンプレ処理でどうにかなると思います。基本は120辺り以下をカットして、こもりがちな200~250辺りを下げていけば、クリアになるかと。ちょっと高音域足りなかったら4000とか8000辺りを持ち上げてあげれば、前に出ます。ゲイン上げすぎたりするとおかしくなるので、程々(強くても+2程度?)がいいと思います。
あと、なぜ、こんなにアバウトに言っているかと言いますと…
それは、ケースバイケースだからです。
マイクの音質によっても当然処理の仕方が異なります。低音域が強いマイクもあれば、高音域が強いマイクもあります。
また、人の声質によっても曲のジャンルによってもどこら辺の音が集中しているか違うわけですし、実際にいじってみて耳で確認する以外ないと思います。
イコライザーに限らず、全てのエフェクトにいえることですが、いろんなパラメーターをいじってみて「ここをこういじればこうやって変化するのかーなるほどー」という経験をいっぱいすればするほどmixの腕は上達していくのかなぁって思いました。なんかまとめみたいになってますけど、一応続きますw
④ 空間系エフェクトについて
空間系に関しては、浮くか浮かないかというよりは、オケに馴染むか馴染まないか、だと考えます。①~③のダイナミクスの処理が中途半端だと、ここでどんなに頑張っても浮いてしまうのかな。ダイナミクス系の処理がばっちりしていれば、空間系はそこまで頑張る必要ないと思います。浮く浮かないということを前提にすれば、空間系はいわば装飾的な処理であって、重要なのは、あくまでもダイナミクス系の処理(コンプ、イコライザーなど)だと思います。オケがドライ気味ならドライ気味に。バラードみたいなウェットな感じでしたら、ウェットな感じにと、オケに合わせて調整すればいいと思います。
本題ですが、調整に関してはある意味では一番難しいかもしれません。シビアというか…いじれるところが沢山ありすぎて、音作りの可能性が無限すぎるというか…(プリディレイとかリバーブタイム等の細い説明は他のサイトを参照にされるといいかもです。)いろんな種類がありますが、ディレイはショートディレイもしくはピンポンディレイ。リバーブはプレートリバーブでいいと思います。組み合わせ方は雰囲気に合わせてご自由にという感じだと思うので、しっくりくる組み合わせを試すのがいいと思います。
とりあえずは、「薄く!」を目標にかけていけばいいんではないでしょうか。つまり、ボーカルだけ聴けばたしかにエフェクトかかっているが、オケに混ざったときに、わからなくなる程度ですかね。空間系に関しては、かけ過ぎない>かけ過ぎ だと思うので。
かけ方は、トラックに直接インサートするより、センドリターンでかけた方がやりやすいと思います。リバーブの手前にディレイを置いているので、プリディレイは0~20msで、mixレベルはディレイ・リバーブ共に20%程度(曲の雰囲気によって変えて下さい)にして、センドのボリュームで調整(ここも曲の雰囲気で)する感じでしょうか。
空間系エフェクトの設定について現在でも頭を抱えているところですw
最後におまけですが、mixの処理やエフェクト処理の手順についてです。
いつも必ず使っているのが、コンプとイコライザーとリバーブとディレイなので、それ以外はおまけだと思って頂ければと思います。
順番によって音が変わるので一概には言えませんが(イコライザーとコンプを逆にしただけでも本当に変わりますw)一例として、
① オートメーションでの音量調整
いわゆる手コンプです。一番地道な作業ですが、これをしっかりやるとやらないとでは雲泥の差になるかも。
↓
② イコライザー
およそ120以下ハイパス、200~250辺りをQやや広めで下げる。すっきり前に出したい場合は場合4000 8000辺りをQ細めで持ち上げる。基本的にはカットする目的で使用。
↓
③ コンプレッサー
ゲインリダクションは2.0~5.0db程度。アタック、リリースタイムの調整で適度に引っ込む気持ちいいポイントを探して下さい。
↓
④ (コンプレッサー)
コンプの2段がけ。場合によっては一つのコンプでゲインリダクション(例えば-6)よりも、-3ずつに分散させたほうが綺麗になります。
↓
⑤ ディエッサー
コンプで音圧上げると、サ行などが刺さるので、ここで押さえる。ディエッサーもコンプの一部で、ある帯域だけを限定してかけるコンプです。なければ、刺さる場所はオートメーションで下げれば良いと思います。
↓
⑥ (サチュレーター)
これは味付けで。軽く歪ませると気持ちが良い場合があり。
↓
⑦ (エキサイター)
これは高音の倍音付加してあげるので、高音がすっきりはっきりします。高音域が刺さってしまうのでディエッサーより前においてもいいかもです。
↓
⑧ (ディレイ)
トラックにインサートしてかけるとしたら本当に薄く。基本的にはセンドトラックでの使用をおすすめします。原音がぼやけてしまいます。
↓
⑨ リミッター
最終的な音の出力をここでコントロール。また、ゲインリダクション0.1db程度。気休めです。
空間系エフェクトはセンドトラックでイコライザー(ハイパスしてローはカットします。高音域の設定はローパスつかって好みで調整)→ディレイ→リバーブ(プレート)→(リバーブ(ホールorルーム))という感じです。
あくまでも記載している数値やmixのやり方は目安ですので、ご参考程度にお願いします。
あと、大大前提ですが、モニター環境はしっかりとです!あまりにも安いイヤホン、ヘッドホン、スピーカーでモニターしますと、どんなにmixが上手い人でも無理だと思いますw ちなみに自分はこんなヘッドホン
でモニターしております@
うん、やっぱ文章だけで説明するのは難しいですw
参考にして頂けたら幸いです(`・ω・´)
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