前回に引き続き、子供虐待防止シンポジウム参加者のツイートを紹介します。
私はこのツイートを読んで、空怖ろしくなりました。
(空怖ろしくなった理由は、後に記事にアップします。)
ツイートしている方は、このシンポジウムで語られている内容で、ホントに子供の福祉が守られると思ったのか?
ホントに子供の立場優先と考えて語られている内容と思ったのか?一度聞いてみたいです。
と、思っていましたら、ご本人から返信ツイートが来ましたので、紹介させていただきます。
ブログへの投稿ありがとうございます。一つ、ご相談が、奈々草さんの主張と私がツィートした意図は異なります。ブログの掲載はそのまま使っていただいて結構ですが、私の名前を掲載している以上、その件、明記していただけるように御願いいたします。
特にこの文章「これでも、児童相談所は、「子供のこと最優先で考えている」と言えますか?」 私の主張とまったく異なります。どの分野でも改善しなければならない事はあり、またどの分野でも尽力している人がいます。私は以前申し上げましたが、
奈々草さん、自分の足で稼いで、自分で感じた事をブログに書いた方が良い、と思います。あの場に集まった人達は、いろいろな立場の人が居ましたが、みんなが子どものことを最優先に考えているのです。あなたはご自身の足でどれだけ情報を集めているのでしょうか。
そしてもちろん、親のこと、親子のことを考えているという事を付け加えさせていただきたいと思います。どうかご理解いただければ幸いです。
※適宜、改行等行いました。
※変換ミスと思われる箇所は、(○○?)と追記させていただきました。
※用語等にリンクを貼らせていただきました。
日本の警察システムを良く知らないのですが、警察が介入する事で家族が嫌がる、困る、かえって、問題が隠されてしまう事になっては困ります。(セデンスキー氏)
会場から。後藤氏の意見に大賛成。
一般と専門職の警察のイメージは異なるのではないか?
一の人(一般の人?)は、警察に家庭のことを驚くくらい相談に行っている。
自身、業務の中で、警察の事を理解しないで誤解していたことがあった。
警察とコミュニケーションをとることで互いにアイデアなどを出せるようになった。
警察の逮捕のケースなど、その判断基準がもっと共有できると良い。(会場から)
大阪池田小学校事件
の際に、学校を警察がパトロールをする、と会う提案をした。
学校、PTA喜んでくれた。したところ、「学校に警察が来るのは威圧である、近寄ってくれなくなる」という意見が出た。
警察がいることで近寄りがたくなる市民って誰なんだろう?と思う。
否定から警察を排除したときに、子どもが誰を守るのか、代案がなければ、子どもを守ることにつながらない。(後藤氏)
アメリカにはスクールポリスがある。
スクールポリスは、非行生徒は逮捕する、非行生徒をいかに守るのか、という福祉の視点とは違う。
警察行政の力を変えようと思う時に、やはり地域行政が層が非常に薄いこと、について、その根幹の問題についてもっと理解しなければならない。
(会場から)後藤先生はに敬意を抱きながら、児相の貧困な現実をご存知なのだろうか、メンタルに課題を抱えながら職場を去らざる得なかった仲間たち、そうした状況をご存知なのか、と悶々とした。
しかし、後藤先生の提案は、一緒に家庭訪問をしてくれる、ということ。
交番の見回り、幼児の徘徊にまつわる協力体制(今度見つけたら通告してください)など、行っている。
6件のケースを通報した。そのうち逮捕されたのは2件。
乳幼児の繰り返される骨折、頻回なタバコの押し付け、事件化されなかった。
仮に立件までいかなくても、親の指導というところでスクラム組めない
スクラム組めないのか。
親が虐待を認めないので、子供を返すことができない。乳児は、親との再統合が非常に大切。
幼児は親に会いたがっている、しかし、身体的虐待を疑われる家庭に子どもを返すことはできない。
保護以降のところでも、警察と組んでいきたい。警察を虐待通告先に入れた方が良いのでは?
と思っている。
警察の立ち入り調査を認めていいのでは、と思っている。大前提は司法の関与。
保護、逮捕、司法の仕組みの中で両者の役割を構築することが重要だと思う。(会場から)
児相に出向している警察の現状は?→どちらかというと弁護士を配置したほうが良いと思っている。(会場)
児相の問題点に指摘したことに、夜も眠れなかったことはお詫びします。
児相の批判ではなく、警察が協力できる、児相の本来業務、体制能力、適性に応じた、それぞれ機関の持っている役割分担をしたほうがいい。
児相の業務軽減ということです。警察が国家権力の介入、というように誤解しないで欲しい。
(会場から)予防的に関わって良い結果が出たケース。保育所。
福祉保健の不十分さ、保健師訪問でも原則が守られていない、という指摘があったが、保健の分野での底上げ、児童福祉、役割の持ち方に課題があると感じている。
NPO法人 シンクキッズ 関係機関の不備によって虐待死した子どものケースととるべき対策。
DVによる子どもの心理的虐待も刑事事件として扱える?→医学的に証明が可能なら、子供に対する心理的な傷害罪ということで立件は日本の法の枠組みの中でも不可能ではない。
聞いたことはないが、論理的に不可能ではない。(田中氏)
日本でも、児童虐待ケース、被害者に対しては捜査情報を提供できる。
今後の課題として、被害者の子ども代理人として、児相などしかるべき機関に提供できるシステムがあれば、被害者情報提供のシステムが使えるはず。
アメリカでは、一般大衆とは児童虐待の情報開示はないかもしれないが、あらゆる機関が情報を共有できる。
まったくその虐待事案に関係のない機関では情報提供をしないケースはある。
児童虐待ケース、加害者逮捕のXデーについての共有は?→ 開示の問題は2点。
①逮捕に出向く際、子どもがそこにいるのであれば、逮捕の直前に児童相談所に事前連絡をし、同行を要請します。
②原則、逮捕に関する事前情報は出しません。
今の日本の制度では、児童虐待のケースはすべて告発するかというとそうではない。
子どものためには加害者がそょ罰(処罰?)されるべき、と、一段階判断する、という段階が入る。それはどういう基準なのか、同じようなケースでも告発する、しないということがあるのか、という話になる。(田崎氏)
告発、警察捜査のための告発しろ、といっているのではなく、クロスリポーティング(クロスレポーティング
?)をしよう、ということ。
虐待が、重篤になることを防ぐため。
相談、家庭訪問をするための通報が必要。
クロスリポーティングがあれば、110番通報があったときに親に騙されなくて済む。
葛飾区の事件では虐待死に。
であれば、クロスリポーティングは大賛成。
警察に話すのか、話さないのか、という判断が入ると悩んでしまう。
専門性をもって、互いに最初からクロスリポーティングをすることができるならもちろんあったほうが良い。
そして、クロスリポーティングを交わすだけではなく、互いの話し合いが必要。
告発とは告訴、処罰してください、という意味。
告訴、告発以外で警察に情報提供をする仕組みは日本にはないのですか?
アメリカでは、麻薬の売人の情報を提供をして動く、ということがある。→一般市民の場合は、110番通報にあたる。
児相からの通報システムがない。なぜ、児相からの通報システムがないのか?
児相が持っている情報をなぜ警察に出せないのか、と思うことがある。
逆の場合もある。
なので、本当のリスクアセスメントがない。
出して悪いことはないが、出さないで悪いことはある、と思っているのだが、そこを、議論しているうちに出すものが減ってしまう。
本当のリスクアセスメントをしていく上ではチャイルドファースト、親御さんとの信頼関係が重要。
十数年前の、市区町村と児相との関係性に似ている。
警察に連絡すると、すぐに警察に逮捕されてしまう、と誤解しているのでは。
子どもへの暴力には、社会が介入しますよ! 1999.2000に決まったが、それが犯罪かどうか、については話合わされていない。
大人が他人の子を、叩いて痣をつければ傷害罪。
自分の子どもは傷害罪になるのか?
また、懲役刑を受けてきた人が何も変わっていない、という問題もある。
アメリカでは、犯罪かどうかの判断をするときに、加害者の行動が変わるのか、どうかで、訴追するかしないか決める、ということがある。
日本では?→日本には、起訴猶予という仕組みがある。
起訴猶予させるかどうかは、社会情勢によって判断が変わってくる。
ネグレクトのケース。子どもを幼稚園に行かせていない、小学校にも行かせないと言い切っていた。
たまたま子どもを病院で叩いたことで子どもの保護が出来た。
危険な親だと判断したが、「普段暴力を振るっていないのにどこが虐待なの?」という議論があった。
結果的には保護し。
父親は後に同居の恋人を殺害する、ということがあり、保護の判断は間違ってなかった、とホッとしたことがある。
アメリカでは、検察、児相、頻繁に連絡を取り合って、加害者の生活、態度の変化をチェックしている。→現在の日本では、インフォーマルな仕組みではありえるかもしれないので、連携というフォーラムな形になることが必要だと思う。
アメリカでも、ローカルな活動から始まって行きました。
関係の構築、壁を壊すことに時間はかかりましたが、互いに電話を掛け合うような関係が出来たと言える。
MDT他機関連携
のスタート。
誰かが、ちょっとお互いに話をしよう、という声を掛け合うところから始まりました。
最初は抵抗がありました。新しいことをやり始めることの抵抗でもありました。
最初に連絡をする、ローカルに関われる話をするところからかな、と思います。
非公式な形ではありますが、そこからスタートする、と思います。(セデンスキー氏)
互いの情報交換があることで、葛飾区で起きたような愛羅ちゃん事件のようなケース。
児相が関わっていた、110番通報があって警察が行った時にその情報がない、そこで夫婦喧嘩だ、と説明を受けたことで、子どもは虐待死してしまった。
低年齢の子どもの家出は殆どが虐待。
警察に情報提供があれば、その子を保護した時に、家庭に戻さない、という判断ができる。
家出をしてきた子どもを家庭に戻して殺されてしまった、犯罪に巻き込まれる、など、そうしたことを防ぐために情報提供が必要。なぜやらないのか、不思議でならない。(後藤氏)
検察も警察も加害者逮捕が第一優先ではなく、子どもの保護が第一優先。
子どもを守る、ということが、まず最優先、ということが、共有できていれば、他機関の連携の軋轢には乗り越えていける。
(会場から)先ほどの葛飾区のケース。
問い合わせがあれば、24時間児相からの情報提供をすることはできる。
私自身もクロスリポーティングは有効だと思う、MDT、システムがないとできないかな、と思っている。
組織、自分の中でも、児相からの警察に情報提供をすることへのハードルはある。
告発でなく、まず警察に相談してみよう、ということはなるべくやるようにしている。
正式文書ではなく、メモを持って行くことがある。
システム、枠組みがないだけに、情報提供を保護者にどう許可を取るのか、という問題がある。個人的なハードル、この先どうなるんだろう、
子どもにとって不利益なことになるのでは、というところで心理的なブロックがある。
役所のルールに従っていかなくてはいけない、ということもブロックになっている。
(会場から)神奈川県は警察への相談、告発の指針ができている。
子どもの虹のサイト から見ることができる。
児童相談所では未整理である事は課題になっている。
神奈川県も「児童相談所の中の内規」基準を平成17年度に作っているが、個別判断をしている状況。
「司法ケア」について思うこと。司法ソーシャルワーク、家庭裁判所がケースを持ち続けソーシャルワークを進める、というケース。
減っている、もっと増やしたほうがいいのではないかと思っている。(西澤)
司法ケアについて思うこと。チャイルドファーストの観点で司法ができること、別の部署と連携体制で概念を作っていくことが大切。(溝口医師)
司法家でない人が、なぜ、処罰されるべき、べきでない、を判断するのか不思議。(山田医師)
次回は、シンポジウムの午後の部を紹介させていただきます。