若い人たちがアニメやゲームの話題で盛り上がっていたりすると、
その話題についていけずに、
独りおいてきぼりをくったような寂しさがあります。
周りの人たちと興味の焦点がずれていると、孤独な時間です。
逆にひとりで、運動にしろ、本や音楽にしろ、
好きなことに没頭していると、
あつらえた服を着たような、
自分にぴったりとした空気と時間の中に浸ることができます。
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優雅なハリネズミ/ミュリエル・バルベリ
￥1,890 Amazon.co.jp貧農の出で未亡人で高級アパルトマンの管理人のルネ、54歳。
下院議員の父をもち裕福な家庭に育つパロマ、12歳。
ふたりとも、
頭脳明晰で、感受性が豊かで、確固たる価値感の持ち主です。
真実の姿を気づかれないように、
他のアパルトマンの住人との関わりを最小限にとどめた暮らしです。
ハリネズミのように身を守りながら。
日本人オヅがそのアパルトマンに引っ越してきたのをきっかけに、
ふたりの人生に変化の兆しが訪れます。
◆
学問や芸術などに深い造詣をもつ人は、
同じような人が周りにいないと、
心地よい時間を過ごすには、独りになる必要があるんですね。
知識をひけらかしあうのとは別で、
逆に理解しあえる、同じ場面の感動をわかちあえる人をみつけたら、
さぞかし豊かで楽しい時間になるのでしょう。
そんな友人やパートナーを見つけるまでは、
独りの時間を最も豊かなひと時と感じるしかないのでしょう。
豊かなような、寂しいような、少しばかり不自由な感じがします。
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その対象が高尚であろうと、俗っぽくあろうと、
共感できる仲間がいたら、まずはラッキーじゃないかなあ。
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