小説にもいろいろあって、
場所も登場人物も自由に設定されて書かれたものもあれば、
場所、時刻表、歴史などさまざまな制約の下で書かれたり。
それぞれの楽しみがありますね。
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歴史小説の場合なら、よく
残された史実のすき間をストーリーで埋めたり、
歴史上の人物や周りの名もない人たちの人間模様を描いたりして、
作家が独自の世界を繰り広げます。
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鉄十字の零/天宮 謙輔
歴史群像新書¥980 Amazon.co.jp
第二次世界大戦という、たくさんの記録が残された史実のなかで、
すき間をうめる手法をとらず、
ひとつの物語を大胆にわりこませた作品です。
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その時の各国の戦況や機材性能などの事実を踏まえながら、
割り込ませた物語に必然性と意外性をもたせるのは、
書き手として苦労もあれば、
それらを見出すよろこびもあるのでしょう。
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読み手の私の目からすれば、無責任に、
割り込みストーリーを考えるのもおもしろそうに映ります。
ラーメン屋の店先や、浦安の夢の国の列とちがって、
こんな割り込みなら大歓迎です。
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