雨の日にはソファで散歩 ~ 「雨の日はソファで散歩」 | そっとカカトを上げてみる ~ こっそり背伸びする横浜暮らし

そっとカカトを上げてみる ~ こっそり背伸びする横浜暮らし

大きな挑戦なんてとてもとても。
夢や志がなくても
そっと挑む暮らしの中の小さな背伸び。
表紙の手ざわりていどの本の紹介も。

相互読者登録のご期待にはそいかねますのでご了承ください。

3連休の初日、午後にどこかにぶらぶらと出ようかと思ったら、
どうやら、横浜はきょう一日、雨模様のようです。

さて、それでは何をしようか、と記事を書いたら考えましょう。

  ◇

雨の日はソファで散歩 (ちくま文庫)/種村 季弘
 ¥819 Amazon.co.jp

  種村季弘(たねむら すえひろ)さん[1933-2004年]は、
  ドイツ文学者で、幅広いジャンルの評論を手がけた人です。

これは、種村さんが亡くなる間際まで自分で選んだエッセイ集。

  ◇

本のタイトルとなった章は、晩年を湯河原で過ごした彼が、
体をこわして遠出がままならず、
膨大な蔵書から東京の各地にまつわる作品をとりだして、
それをモチーフに、彼自身が巡らせた想いをつづっています。

想いを巡らせたといっても、本と酒と食べ物の話の合間に、

   そうそう、そういえば、

といった感じで文化人との交わりを語っているみたいですがね。

   ◇

こんな日には、なんとも魅力的な題名と内容です。

なるほど、
身をわが家においたまま、かつて訪れたり、過ごしたりした場所に、
自由にいききできます。

それでは、
と種村さんにあやかって、
私も同じような時間を過ごしてみるのもおもしろそうです。

  ◇

あれっ? まてよ?

私は自分とゆかりのある土地も限られているし、
そこでのつきあいも知れたものです。
ましてやそれにまつわる本なんて持っていません。

そうか!
いま住むこの土地で酌み交わすこ体験がなくては、
ソファー散歩もままなりませんね。

それでは、
しかたありません。善は急げ。
まずは、今夜、飲みにでるとしましょう。


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