手放せない1冊 | そっとカカトを上げてみる ~ こっそり背伸びする横浜暮らし

そっとカカトを上げてみる ~ こっそり背伸びする横浜暮らし

大きな挑戦なんてとてもとても。
夢や志がなくても
そっと挑む暮らしの中の小さな背伸び。
表紙の手ざわりていどの本の紹介も。

相互読者登録のご期待にはそいかねますのでご了承ください。

私の部屋は畳3枚分のひろさです。
そこに、イスと机、本棚、スピーカー、TV、PC、雑誌の山・・・・・・。

作りつけの本棚があるとはいえ、
かなり窮屈なスペースです。

  ◇

最もスペースを費やしているのは、本。

読み返すことがなさそうな本や、
読みたくなったら、また買うことができそうな本を、
古本屋に持ち込んだりして、
限られたスペースをやりくりしています。

  ◇

そんな中で、なぜか手放せない1冊があります。

じょうずなワニのつかまえ方 (扶桑社文庫)/ダイヤグラムグループ

¥700 Amazon.co.jp

いまは文庫版が出ているんですね。
私のこところにあるのは、ピンクの表紙のデカイやつ。

  ◇

役にたたない知識を、ていねいに図や絵で解説している本です。
ほんとうに役にたたないし、変なサイズなのでじゃまです。
この本を読んでも、人生のカテになんかなるわけありません。

なのに、
何度も、処分する方に分類されそうになりながら、
しぶとく難をのがれてきています。

  ◇

この本を開くのは年に1度、あるかないか、という程度です。

どこのページを開いても、読み始められるきやすさ。
役立たない知識の気楽な登場。

かなり一所懸命、この本を魅力をさがしても、こんなところ。
不思議な1冊です。

  ◇

この本、なんだか友だちみたいです。
たいして役にたたないけれど、逢いたくなる。

友だちがこれを読んだら、文句のひとつも言ってきそうです。

理屈ぬきで、ながく続くつきあいです。


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