数日前のことです、浜松市北区の都田総合公園近くの会社の方から「会社の倉庫の軒下に倒れている猫がいる、助けて欲しい。」そんな連絡がありました。
まずは保護をお願いすると、「事務所の中で段ボール箱に入れて暖かくした、生きているかどうかも分からない」もう、一刻の猶予もないと判断し引き取りに向かいました。
病院の診察台の上です、脈拍も弱く冷たい体でした。
痩せた体は酷い脱水状態でした、いったいどれほどの日を飲まず食わずに過ごして来たのかと思いました。
血圧の低下で血管の確保が難しくて何度も針を刺してやっと点滴ができました。
暖かな寝床に移してもらいました、目を開けることもなく昏々と眠っています。
獣医師の話では、夜中には目を開けて立ち上がり病院内を歩いたと聞きました。
その後、気持ち良さそうに丸くなって眠りに付いたようです。
翌日、昼前に急変しそのまま亡くなりました、保護からわずか一日足らずでした。
白い女の子でした、捨てられたのでしょうか、飢えと寒さと孤独な中での戦いだったのでしょう、あともう少し、もう少しだけ早く発見して助けることが出来たらと悔しくてやり切れない思いです。
いつになったら猫たちは捨てられなくなるのでしょう、物言わぬ動物たちに優しい世の中はやって来るのでしょうか、そんな未来に思いを馳せます。