『兵法二天一流』

兵法二天一流 ―　剣術

兵法二天一流。

二刀流と言ったほうが通りがいいかな？

あの宮本武蔵の二刀流を兵法二天一流という。

二刀流が日本の刀を使うと意味の普通名詞だとしたら、二天一流は武蔵の興した二刀流という固有名詞と言ったところか。

武蔵の事を二天様というのもこの流派名が由来。

ちなみに兵法（ひょうほう）とは当時の言葉で武器をもって、あるいは素手で戦う技術一般のことを指す。

孫呉の兵法（へいほう）のような集団戦の戦略、戦術ではなく個人技の作戦、技術をさす。

二刀は一刀に比べて随分と有利に見えた。

左と右で違う動きができる。そうなると同時二箇所攻撃もできるし、一刀で相手剣を抑えその間にこちらの攻撃、あるいは受けと攻撃が一緒の我々でいうとこの交叉法の動きもできる。

攻防一体、変化自在。

が、見ているほど単純なものではないだろう。

一刀の操作すら難しいのを片手で一本ずつの操作。加えて本身の日本刀自体の重量もある。

二刀を同時に扱うのもかなり難しいのだろう。

激！ クマノミ一家