先月、ずっと気になっていた映画
【この世界の片隅に】を観てきました
時代背景こそちがうけど、あくまで人々の【日常】を描いた作品
激しさ、優しさ
楽しい、うれしい
悲しみ、怒り
痛み、涙
死、つながり
気遣い、しあわせ
いのち、よろこび
かわいさ、ファンタジー
ほんとにいろんなものが込められていて
観ながら笑ったり、ほっこりしたり
ビックリしたり、涙が出たり
いろいろ感じたけど
『感想は?』て聞かれると
少し考える・・・
ほんとにいろいろ感じたんだけど
あくまで【日常生活】を描いた映画だと思ったから
私たちの日常と変わらないものが描かれていたから
でもね、意外だったのは
主人公のすずが憲兵さんにめちゃ怒られたとき
家族みんなで笑い飛ばしたり・・・
(え!笑っていいの?!もっと重くなるとこちゃうん?)
お米や塩や配給が減って、食べ物がなくなってきても
近所の奥さんにレシピを聞いて、季節の野草を使って
歌いながら料理を作ったり
(わぁ、めちゃ楽しそうに料理してる~!)
重くなりがちな戦争時代でも
笑いはあった
歌を歌いたいときもあれば、絵も描く
そら当然だよね、生きてるもん
どんな時も季節は移り変わるし、花は咲く
空は青いし、鳥は飛ぶ
晴れの日も雨の日もあるし
どんなときもお腹はすく
家族もいる
目の前にあるものをおいしく食べて、ありがたく楽しく暮らしたいと思うよね
時代が違っても、人はそう変わらない
今までみた戦争時代の映画って
暗くて貧しくて
笑いのないモノトーンなイメージ
こんな彩り豊かなものはなかった
この時代の延長が私たちの暮らす今なんだと思うと、本当に平和に思えるけど・・・
表面的には平和で豊かに感じるんだけど・・・
その頃とは違う危機的な状況にある気もする
そう考えて、はじめてドキドキした
なんともいえない
深い映画だな、と思った