ネパールの寺院にそびえ立つストゥーパ。
青い空にたなびくカラフルなタルチョー。
この周りを巡礼者たちが祈りを捧げて回っている。

このネパール最古の寺院で深呼吸をした時の空気が忘れられない。

道路も舗装されていないネパールは、土埃と排気ガスと動物の糞で空気はいいとは言い難い。

なのに、この寺院の中だけは聖地。
空気が澄んでいて、透明な風が吹いていて、エネルギーまで透き通っている。



息を吸って〜吐いて〜
もう一度息を吸って〜吐いて〜



私たちは、母親のお腹を出た瞬間からこの地球の空気を吸って生きている。

嬉しい時も悲しい時も、苦しい時も軽やかな時も、いつも変わらず息を吸って吐いている。

当たり前すぎて意識もしないけれど、毎朝朝陽を見ながら深呼吸をする。

あぁーやっぱり私はこの身体で、この地球で生きているんだって思い出す。

すると自然と感謝が湧いてくる。

安心して呼吸できる環境を保っている地球へ。
呼吸をしている間に襲われることなんてない平和なひと時に。
ずっと息をしている自分の体に。

あぁー今日も生きてるな。

そんな風に思う。

思い出したらいつでも深呼吸を。

それでは、息を吸って〜息を吐いて〜
もう一度。息を吸って〜息を吐いて〜

今日もいい日だ。