今朝は法人全体の経営会議からスタートです。まず、各施設からの報告を受けました。
各施設とも、日々ご苦労いただいておりますが、環境の変化に応じて、工夫や挑戦を弛まず続けていただければ幸いです。マイウェイ四谷では、「カイゴジョブフェスタ」に出展した結果、新しい介護職の方に入職いただけることになりました。訪問看護ステーションも大競争時代に突入すると思いますので頑張っていただきたいと思っております。
私からは、
病院はソフト面、中で働く人々の仕事の質が重要と常々思っておりますが、ハード面と言いますか、建物のつくりそのものが、ぱっと見も優れている、そのようなものがどんどん増えてきていますので、我々もそのあたりも重要視してリニューアルをしていきましょう、というお話もさせていただきました。

 


その後、患者様のご葬儀に行ったあと、第三回の介護療養型医療施設のあり方の勉強会に出席いたしました。

私からは
地域医療構想の最新の報告においても宮城県では医療療養病床の医療区分1のうち、せいぜい50パーセントほどしか在宅等に戻せない、という発表がありました。私も3月30日の介護給付費分科会においては、医療区分1のせいぜい2~4割しか在宅に戻れない、というデータを基礎に療養病床の数を未来に対して割り戻したところ、逆に2025年には54000床必要になってくる、というお話と共に、もし医療区分1の70パーセントが本当に在宅に帰った場合、2025年には全国で在宅医は5100人、東京都で340人が必要になってくる。訪問看護においても、全国で約23700人、東京で1270名が必要になってくる。さらにここに、高齢社会が加わってきた場合、非常に多くの在宅医と訪問看護師が必要になってくる。これを今から整備していかないといけない。
というお話をさせていただきました。

また、前回の勉強会においても、病院協会や医師会でもそうですが、新類型の人員配置、そして報酬体系などがしっかり決まらないと転換は難しい、ということがあったので、私なりに考えてみました。


 

内包型1-1は現在の介護療養型医療施設とほぼ同じ人員配置と報酬です。内包型1-2は100名あたり医師1人と、特定看護師さん、並みのナース1名、人員配置もレベルダウンして、看護師40:1、介護職30:1です。報酬体系は介護療養型のその他と、老健在宅強化型の中間に位置します。また案2の外付けに関しては居住費が月額5~20万円。外付け医療、訪問看護に関しても平均値を取ってみました。そのところ、現状の25:1、そして介護療養型医療施設が新類型等に変わった場合、即ち25:1が20:1と案2、介護療養型医療施設が案1-1と1-2、とした場合、現状が7359億円、新類型移行後が7343億円とほぼ拮抗しています。さらにもし、介護療養型医療施設や25:1の病院が全て20:1にレベルアップした場合、医療費は逆に2600億円も増えてしまう、というお話をさせていただきました。


 

その中で、日本の今後の財政を考えながら、質の良い慢性期医療を考えていく必要がある、という事をつくづく感じています。
来られた方々からは、介護療養型医療施設においても、転倒予防、あるいは認知症でのBPSD等に対応し、良質なケアを行っていくためには、やはりマンパワーが必要である。また、認知症においてはしっかりした医学的、そして介護法を以てしなければいけない、その意味では施設では難しいのではないか、という意見も出ました。現在、介護療養型医療施設においては、医療や介護、認知症にも対応でき、値段も40万円そこそこという事で、安くて良い結果が出るので素晴らしいと思う、という意見や、ケアハウスにおいても24時間誰かがついているべきである、老人保健施設においても、24時間、医師がついているとさらに良いものになってくる、というお話がありました。


その後、南多摩病院、永生病院、イマジンをまわった後、日本医師会の役員披露パーティーに出席いたしました。会長続投となった横倉先生を始め、役員の方々、本当におめでとうございます。
今回のパーティーには、安倍晋三内閣総理大臣を始め、代議士の先生方や都道府県の医師会長さんも多く来られました。

これから日本の経済に対応し、今後押し寄せる高齢社会、そして労働人口の減少の中で極めて大変なかじ取りになると思いますが、みんなで力を合わせて進んでいければと思いました。


その後、八王子市医師会の理事会に参加いたしました。本日も議題満載です。

八王子祭りについて、八王子健康作り推進協議会に関して、八王子市胃がん検診に関して、多摩医学会特殊演題に関して、さらには災害医療の中の緊急救護所の運営に関して、と様々ですが、八王子市医師会の特徴は、地域に溶け込んだ様々なイベントや勉強会、研修会がふんだんにあることだと思います。その背景には一つには八王子には介護保険に関わる様々な事業所の会議体である八王子市介護事業者連絡協議会、これは平川博之先生が会長をされています。そしてまたもう一つがこれも八王子の行政や様々な医療介護の団体、また街の老人クラブなどが高齢者、救急を考える八高連、そのような背景があり、これも皆、他職種協働です。そしてそれこそが地域包括ケアづくりに役立ていると思います。

 

その後、東京都医師会に立ち寄り、セントラル病院分院、本院、松濤をまわった後、再度南多摩病院をまわりました。