12月2日(金)

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本日は東京青年医会の早朝勉強会からスタートです。

冒頭、竹川勝治代表から、東京青年医会忘年会についてご連絡がありました。

本日の講師は、東京女子医科大学教授上塚芳郎先生です。「単回使用医療材料の再製造の米・独の実態」をテーマにお話しいただきました。背景として、単回使用可能な医療材料をメーカーがSUDとして販売しております。例えば、心臓のEPスタディーにしようする電極カテーテルには、プラチナなどの希少金属が使用されており、廃棄されています。このようなSUDの廃棄は地球の汚染に繋がり、医療経済の観点からも本来は複数回使用が望まれるとのことで、本会もとても勉強になりました。

私からは、
再製造などの取り組みも、医療の質が担保されれば、日本の医療費の削減につながっていく活動なのではないかと感じました。財務省や経済諮問会議などではこれまで議論されてきているのか、医療材料関係の企業からの反応はどうなのか、製造会社へのメリットが出るような規制緩和など、何かそのような仕組みができると、もっと効率化ができるような気がしています。
とお話させていただきました。

 

その後、オネスティ南町田をまわり、その後永生病院、南多摩病院をまわりました。

 

その後、日本医業経営コンサルタント協会の定例理事会に全日本病院協会の立場で出席いたしました。常山正雄先生が会長をお務めになられ、日本病院会副会長日大医学部同窓会会長梶原優先生も当協会の副会長をお務めになられています。
本協会は、医療・保健・介護・福祉に関する調査研究等を行い、医業経営に係わるコンサルタントの水準の確保と資質の向上を図るとともに、医業の社会公共性を経営面から支援活動することにより、医業経営の健全化・安定化に資する。もって、より良い地域社会の発展に貢献するとともに、健康で文化的な国民生活に寄与することを目的とし、その目的を達成するため、次の事業を行います。
(1) 医業経営コンサルタントの資格の認定と資質の維持向上に関する事業
(2) 医業経営に関する調査研究を行い、医療・保健・介護・福祉界の経営力を支える事業
(3) 医業経営の教育研修事業を行い、医業経営コンサルタントの資質の涵養及び職務能力の向上を図る事業
(4) 医業経営に関する普及啓発・支援活動を通じて、社会に提言する事業
(5) 本協会活動に関係する諸官庁及び医療関連団体との連携を図る事業
(6) その他本協会の目的を達成するために必要な事業
今年の活動としては、主に9月に第20回日本医業経営コンサルタント学会長野大会が開催されました。2,000名近くの参加者があり、大成功に終わりました。来年は11月16日及び17日に広島にて開催予定です。また、今年の10月に行われた全日本病院学会in熊本におきましては、日本医業経営コンサルタント協会企画として、株式会社ヘルスケア経営研究所・副所長酒井麻由美先生より「2016年診療報酬改定の影響と2018年同時改定の展望~医療機関が2年以内に取り組むべき課題~」のテーマでご講演をいただき、平成28年度診療報酬改定の取り組むべきポイントなどをお示しいただきました。
私も現在、東京都医師会の立場で東京都医療勤務環境改善支援センターの運営協議会に委員として出席させていただいております。当センターでは、勤務環境改善に取り組む医療機関を支援し、事業内容としても医業経営アドバイザー(医業経営コンサルタント)及び医療労務管理アドバイザー(社会保険労務士)を配置し、医療機関の多様なニーズに対し、専門的な支援を無料にて実施いたします。

 

その後、東京都医師会に立ち寄り、続いてマイウェイ四谷セントラル病院松濤・分院・本院をまわりました。

 

 

その後、東京都病院協会慢性期医療委員会に出席いたしました。

主な議題は下記の通りです。

第12回東京都病院学会は、平成29年2月26日(日)に開催され、学会長は我らが桑名斉先輩(信愛病院)です。学会テーマは「東京医療の近未来~地域包括ケアにおける病院の役割」です。進藤晃委員長が座長を務めるシンポジウムでは、『慢性期医療の未来像』をテーマとして、介護療養病床:田中裕之先生(陵北病院)、医療療養病床:高野研一郎先生(高野病院)、地域包括ケア:飯田達能先生(永生病院)、回復期リハビリ:進藤晃先生(大久野病院)の4人の先生による講演と質疑が行われます。

慢性期医療委員会講演会は、平成29年3月7日(火)に開催することが決定されました。講師は日本慢性期医療協会 会長の武久洋三先生です。テーマは「療養病床の在り方特別部会の結果を受けて」です。皆様、お誘いあわせの上、ご参加をお願いいたします。

●東京都における療養病床の在り方について
11月30日の社会保障審議会・療養病床の在り方等に関する特別部会を受けて、様々な議論と意見交換をいたしました。当委員会の委員も傍聴していましたが、それぞれの委員が順番に発言するだけで、残念な印象だったそうです。確信に触れた議論は一切されなかった、東京の実情をもう少し議論して欲しかった、療養病床を減らすことは実情に合わないことは厚労省も各委員も感じているようだが、平成18年の療養病床再編を実行するためだけに議論を重ねているように見えてしまう、という意見も出ていました。
当日の資料の中に「療養病床の在り方等に関する議論の整理(案)」があり、その「基本的な方向性」には、「各地域での地域包括ケアシステムの構築に向けて、地域の実情に応じた柔軟性を確保した上で必要な機能を維持・確保していくことが重要である」とありました。この“地域”ということに関しても議論がありました。主に過疎地や都市部に配慮した言い方なのでしょうが、ここで「都市部」で一括りにしてしまうと、福岡のように大都市でありながら療養病床が多いところも含まれます。私は、「都市部」ではなく、「高齢者人口が増える都市」とすれば良いのではないかと考えます。
そして、議論の中で「療養病床は個室ありき」という雰囲気があることも気になる、という意見がありました。実際に東京においては、低所得者の利用も多く、差額室料がかかる個室は空いているのに、多床室は多くの待ち患者がいてなかなか入れない、という現実があります。
また、こういった部会や会議で多く見られる問題として、医師が難解な医療用語を使った話をしてしまう。厚労省の事務局は、医師からの質問に対して医療法や介護保険法の難しい表現で答えてしまう。そこでお互いに今一つ議論が噛み合わない、ということです。例えば、当委員会でも弁護士に講師をしていただく勉強会を企画するとか、医療経営士や弁護士、あるいは弁護士で医療経営士の方を委員としてお迎えするなど、私達にできることはまだまだ多いと思います。

 

 

 

最後に、南多摩病院をまわりました。

12月1日(木)

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本日は、永生病院、南多摩病院をまわり、東京都医師会に立ち寄った後、東京都社会福祉審議会 身体障害者福祉分科会に東京都医師会の立場で出席しました。
この会は障害者の方々がご利用する指定医療機関の認定と、障害者の基準に当てはまるかどうかを判断する医師の指定を行う会です。諮問事項に関する審議で、
(1)育成医療機関・更生医療機関の指定について
(2)医師の指定について
について話し合いました。

 

審査員はそうそうたるメンバーで私が最年少。今回も200件以上の案件があり、かなり神経を使いました。

 

その後、セントラル病院の松濤・分院・本院をまわり、平成28年度第2回多摩南部地域病院運営協議会に、東京都医師会の立場で出席いたしました。南多摩病院の益子院長も八王子市の民間病院の代表としてご一緒いたしました。
多摩南部地域病院は、地域医療支援病院として医療連携を推進されており、南多摩地域の5市(八王子、町田、日野、多摩、稲城)を対象医療圏とする地域の医療機関と密接に連携し、高度かつ適切な医療を提供しています。
多摩南部地域病院運営協議会は、南多摩医療圏の公益財団法人東京都保健医療公社 多摩南部地域病院において、地域の医療活動、院内の機能、経営状況の資料に基づいて様々な議論をするものです。当院の諸事業を審議し関係機関との密接な連携を図るために、院長の諮問機関として平成5年4月に設置されています。特に地域の医療機関、保健所の方、医師会関係者等が集まり、地域医療連携についてもとても役立っているものです。
やはり会議の中では、4月の診療報酬改定において、急性期病院の重症度、医療・看護必要度の影響、そして平均在院日数の影響で、病床稼働率にも影響が出ている、というお話が出ました。これは全国の急性期病院共通の悩みではないでしょうか。すなわち、重症の患者様にどんどん入院していただき、早く退院していただく。そして新たな重症の患者様を受け入れる、ということをしていかないと、重症度、医療・看護必要度の基準を保つことが出来ません。その反面、病床の稼働率が減って行くので、病院の経営においては、非常に厳しいことが要求されるのです。
また、最近では在宅の患者様でも、非常に医療ニーズの高い方がいらっしゃり、その対応が非常に大変である、というお話が多摩市医師会 会長の田村豊先生からありました。是非、在宅のバックアップベッドとしての機能も充実させていただきたい、というお話です。
私は、東京都で始まった地域医療構想調整会議のお話をいたしました。それと共に、多摩南部地域病院では、高度急性期、急性期、回復期、慢性期の割合はどれくらいなのですか、というちょっと突っ込んだお話もいたしました。一方、多摩南部地域病院は、緩和ケア、摂食嚥下、多職種連携などの研修会で、様々な役に立つ企画をしていただいており、永生会からも多くのスタッフが勉強させていただいております。いよいよ、南多摩医療圏も地域医療構想の調整会議が始まります。これからも南多摩医療圏の地域医療をさらに良くしていきたいと思いました。
運営協議会後の懇親会にも顔を出しました。

 

その後、日大医学部同窓会役員と櫻医社役員との懇親会に出席いたしました。
日大病院は東京のCCUネットワークにおいて、大動脈の疾患に関しての重点病院になっている、という大変嬉しい話を聞きました。乳腺外科の患者様が増えている、今後、女性医師の活性化を行う、箱根駅伝に力を入れよう、というお話もでました。研修医のマッチングがうまくいっていないが、日大出身の研修医は増えているそうです。今年は医学部同窓会としても新春講話(講師:新田國夫先生)及び新年交歓会をはじめ、4月には定時総会・同窓会推薦講演(講師:土橋正彦先生・矢嶋純二先生)及び懇親会、9月には日大医療系同窓・校友学術講演会、10月には医学部同窓会・同窓交流会(軽井沢)、11月には医学部同窓会支部長・卒業年次代表者会及び学術講演会(講師:和久井真司先生)及び医学部との懇談会、日大医学部と看護学校との合同学園祭である翠心祭・若樹祭など取り組んでまいりました。そのほか年間を通して各学部校友会や医学部同窓会各支部の会合にも積極的に参加いたしました。また、今年は特に各県人会の組織づくりに関しても非常に力を入れております。
私は、現在、DPCの機能係数2(これは病院が頑張っている度合いを示す係数です)全国の医科大学81病院の内、日大板橋病院が18位、東京では3位と非常に頑張っています。私が入学した時には、日大板橋病院は東洋一の大学病院でした。今度、建て替える時には是非、世界一の大学病院にしたいです。ちょっと話が大きくなりすぎましたが、“地域に根付いた大学病院世界一“は目指せると思います、というお話をいたしました。また、諸先輩方と様々なお話しをいたしました。
皆様、今年一年間、本当にお疲れ様でした。

 

最後に再び南多摩病院をまわりました。


11月30日(水)

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今朝は、十字会ケアステーションの運営会議に出席いたしました。
介護予防・日常生活総合支援事業についての議論がありました。総合支援事業のサービスの経費を決定する市町村が、財源不足からご利用者様の自己負担分が増加するのではないか、もしくは、介護保険財源でまかないきれなくなるのではないか、ということが危惧されています。そんな中、訪問介護Aのシミュレーション結果の報告を受けましたが、人員基準のハードルの高さから、実際に事業所として成り立つのかも危ぶまれる状況ではないかとのことでした。

市民の方々のためにより良いサービスを効率よく提供できるためにはどのようにしたら良いかを考え、きちんと質を担保した上で、人員基準の緩和などの要望を早急にまとめて訴えていきたいというお話しさせていただきました。

 

その後、南多摩病院、永生病院を回り、職員のご家族様の告別式に参列いたしました。

 

その後、セントラル病院の本院を回った後、東京都医師会に立ち寄りました。

 

その後、四病院団体協議会 総合部会に出席いたしました。
本日も議題満載です。

 

一つには医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査について、厚労省医政局からご説明がありました。これは病院でお仕事をしている常勤の医師の先生方が勤務時間内及び勤務時間外にどのような仕事をしているのかということをタイムスタディするものです。
また、そのなかで面白い設問がありました。医師でなくて多職種に振れる仕事は何パーセントくらいあるのかという項目があり、これは非常に興味があります。
また最近では、医師の時間外での仕事も非常に増えてきております。例えば、介護保険の認定審査会もそうですし、診療報酬に直結する研修会、それ以外の研修会、さらには最近では地域医療連携の様々な懇談会があります。そういう部分も全ていれるそうです。例えば、診療報酬に直結するものがあるとすると、地域包括診療料加算、ADL維持向上体制加算、栄養サポートチーム加算等があります。またこれは診療報酬には直接関係ありませんが、日本医師会や都道府県医師会で行っている日医のかかりつけ医制度研修、あるいは都道府県で行っている多職種研修会、退院支援研修、在宅療養研修など多くのものがあります。

私からは、厚労省の方に「医療連携の懇談会は半分くらいは飲み会ですが、そういうのも入れていいですか?」とお話ししたところ、「もちろんです。」とのお答えがあり、会場の笑いを誘いました(笑)。


また、次に検体検査の品質・精度の確保についてですが、これは特にゲノム医療に関してです。どんどん新しい分野が入ってくるのでこれに関してしっかりと対応しなければなりません。
次に、日本専門医機構についてですが、これも混乱の後に改善を一つ一つ重ねているとことです。ひとつ興味があるのがプログラム制とカリキュラム制のお話です。プログラム制というのは学校の教育のようなものです。定められた年次ごとにプログラムにて研修を行うものです。カリキュラム制というのは、到達目標に達したら受験資格があるということで、単位のようなものだと思います。
次に、専門医制度の幾つかの重要な問題ですが、プログラムの認定等は各都道府県の協議会で行うことになっている。その中で医師会、大学病院、病院団体というものがしっかりと機能しなければならない。二つ目は都市部への偏在問題の是正について。三つ目は、基幹病院は大学病院ばかりではなくてその他の病院も入れることが重要です。

 

その他、下記の議題がありました。
・医療介護総合確保促進会議について
・医療計画の見直し等に関する検討会について
・データヘルス時代の質の高い医療の実現に向けた有識者検討会について
・社会保障審議会療養病床の在り方等に関する特別部会について
→特に興味深かったのは、現在、メディカルサ高住やメディカル有料老人ホームで利用者の方を閉じ込めて寝たきりの状態にしている非常に質の低いところがあるとうことです。今回の新類型の外付けのⅢ型がこのようにならないように、しっかりとした質を確保できるような仕組みを作っていかなければなりません。
・災害医療を国家として統合するための提言
・医師偏在是正に関するヒアリング研修会 等、様々でした。

 


日本医師会と四病院団体協議会の懇談会に出席いたしました。


現在、地域医療構想の調整会議も盛んに開かれておりますが、今度、公的病院が病床の稼働率を上げるため、あるいは経営の改善のために、回復期の病棟を持つということに関して

私の考えは、その地域にその(公的)病院しかないようなところなら、無条件に地域のことを考えて行ってもいってもよいと思いますが、地域に密着した私的中小病院が多くあるところに関しては、地域医療構想の調整会議できちんと議論をおこない、繰入金が入っていない病院を優先していくという考えもあるのではないかと思います。

 

 

その後、第3回首都災害医療センター(仮称/現 都立広尾病院)基本構想検討委員会に出席しました。

前回の議論に続き、今回は(1)災害医療機能の検討と(2)広尾病院の特徴(強み・弱み、地域への貢献)の検討が行われました。

杏林大学医学部救急医学教室主任教授山口芳裕先生を座長に、本日もとても活発な議論が行われました。

病床の規模について、私からは、現在の病床利用率は66%に留まっているが、診療科ごとに「1日当たり入院基本料算定件数」を基に、利用率85%への割り戻しで試算すると、必要病床数としては100床程度の病床削減が可能である。ただ一方で、災害時対応のために増床余力を持たせることは非常に重要である。病室の大きさや廊下の広さ、ロビーの大きさなど、病院自体の様々なスペースに余力を持たせることが必要である。これらを踏まえた良案としては、例えば、平時は、高度急性期80%、急性期85%の稼働率を維持できるように100床削減の370床に設定したとして、一方で、災害時に備えて、増床余力2倍の700床+外来機能の拡張が可能な広いロビーなどの確保ができる建築設計を行うというモデルが考えられる。とお話しさせていただきました。

 

そして、病院の機能については、広尾病院が隣接する地域として、渋谷区・港区・品川区・目黒区・世田谷区・大田区が該当するが、そこに所在するDPC病院34病院のDPCデータを用いて分析を行った。その結果、外傷・熱傷・中毒 1位、循環器系 5位という素晴らしい結果であった半面、神経系18位、筋骨格系 25位ということで、もう少し上位を目指していきたいところである。加えて、救急機能としてDPC分析の結果を確認したが、都内80か所の災害拠点病院の中においては、上位に組み込んではきていないようであった。今後はこれらの強みと弱みをどのように考えていくか、救急体制をどのように整えていくかが重要である。

とお話しさせていただきました。

 

最後に、地域への貢献という観点から、地域医療支援病院の認可申請や地域ニーズ把握のためのアンケート調査の実施を提案させていただきました。

 

 

その後、セントラル病院の松濤、分院、最後に南多摩病院をまわりました。

 

11月29日(火)

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今朝は法人全体の経営会議からスタートです。
私からは、次のようなお話をさせていただきました。
都内のある民間病院では、ある1名の医師の入職により、救急搬入が1,000件増加したそうです。このように、一人の医師が地域医療を大きく良い方向に変える一方で、今の時代に合わない医師が存在しているのも事実です。多職種協働によるチーム医療の現代においては、自分勝手な振る舞いをするようでは、その医師がいることで却って医療の質を低下させることになりかねません。ご本人のためにもチームのためにも、根気強い教育による改善が必要だと思います。
介護に関しては、外国人技能実習制度に介護職が追加になりました。中期的な人員計画を立案し、これに基づいて我々の現場にも入って来ていただく準備を進めたいと考えています。この制度は、介護職不足の緩和を目的としたものではありませんが、外国の方と触れ合う中で、我々も新しい気づきを得て学ぶことができると信じておりますし、我々の培ったノウハウを学んでいただき、母国に持ち帰ってぜひ活かしていただければ非常に喜ばしいことだと思います。
医療・介護に使える国のお金が限られている中で、最大限の医療・介護を提供するには、これまでの常識にとらわれない型破りな発想が求められます。大々的に様々な規制緩和を進めていき、その代わりに、アウトカムをこれまで以上に重視していくことが難局を乗り切る術ではないでしょうか。

 

 

その後、永生病院、介護老人保健施設イマジン、南多摩病院をまわった後、
東京都医師会理事会に出席いたしました。

本日も議題満載です。私の方からは在宅医療・介護連携推進事業のお話をさせていただきました。これは在宅医療を進め、さらに地域包括ケアを構築するにあたり、どのようなストラクチャーが必要なのか、そしてどの様なプロセスが必要なのか、ということを市区町村ごとに目標を決めて達成率を向上させるものです。

現在、東京都医師会の地域福祉委員会でも各市区町村ごとの進捗状況を発表していただいているところですが、過去にもブログで書いた通り、その地域に合った地域包括ケアのクリニカルインディケーターを作るということが大事だと思います。ストラクチャー・プロセスだけでなく、アウトカムを意識することが必要なのです。先日の医療の質の国際学会(ISQua)でも京都大学の今中教授に我々のシステムをご紹介いただきましたが、地域包括ケアのクリニカルインディケーターをストラクチャー・プロセス・アウトカムごとに作成したものです。と嬉しい限りです。

もう一つ、介護職が医療行為に関連した処置を行う件についてお話しさせていただきました。現状でもある程度のルールはあるのですが、現場ではなかなかルールを把握することが難しいようです。また今後は、医療行為も、各職種の業務拡大によって、多職種が行う可能性があります。データに基づいてルールを決める必要があると思います。

 


その後、慢性期医療に関する勉強会に出席いたしました。

私からは、昨日行われた東京都の区中央部の地域医療構想調整会議の内容をお話しさせていただきました。東京には全部で16の特定機能病院があり、そのうち15個が23区、さらにそのうち6個が区中央部に集中している一方で、慢性期病床が非常に少ないのが区中央部です。

会議では、もちろん高度急性期のお話も出ましたが、意外や意外!慢性期や在宅に関する議論が多く挙がりました。やはり住み慣れた街で慢性期医療も必要ということでしょうか。結局は今後、医療区分1の70パーセントが在宅等にいった時、本当に在宅医は足りるのかという問題にたどり着きます。

ということで、私の方からは「今後、介護療養病床を増やす、若しくは一度新類型に移行して、再度介護療養型に戻したい、といったケースが出てくるまもしれません。もちろん法律的な問題もありますが、そのような時こそ、データとともに地域の医療と介護の議論ができる場である、地域医療構想調整会議に任せるのが一番ではないか」というお話をさせていただきました。

さらには6年間の猶予につきまして、高齢者人口が増加するエリアにおいては、そのカーブが下降線になるまでは現在のままでいくというのも一つの方法ではないかというお話もさせていただきました。

 

 

その後、東京都病院経営本部平成29年度主要事項予算見積概要の説明会に出席いたしました。これは8つの都立病院に関するものです。
東京都医師アカデミーの運営についての話もでました。
このアカデミーは、高水準で専門性の高い総合医療基盤に支えられた行政的医療を都民に提供していくという主旨で、臨床を重視した患者本位の医療を提供できるように組まれた指導、研修体制の下で、時代を担う若手医師の確保、育成を図るために、平成20年4月に開講したものですが、
私から、このような優れたシステムは、都民への医療提供という意味では、都立病院のためだけではなく、民間病院にも是非利用させていただきたいものです。という話をさせていただきました。

 

都立病院に関する説明会にも参加いたしました。

 

その後、東京都医師会のトレーニングセンターに関しての打合せにも出席いたしました。
これは主に、救急医療、在宅医療のためのトレーニングマシーンを使ったスキルアップが目的です。在宅医療に関しては、今後は訪問看護ステーションの訪問看護師さんや在宅医にも広げて行きたいと思います。

昨日の区中央部の地域医療構想調整会議にも出席しましたが、区中央部には6つの特定機能病院があり、高度急性期病院は林立していますが、慢性期病院が少ない地域です。そんな中でも、今後は、在宅、慢性期医療にもスポットを当てなくてはならないという話が数多くでました。

地域医療構想のガイドラインにある、医療療養病床の医療区分1の70%が在宅等に移行しなければならないということになると、多くの在宅医、訪問看護師が必要になりますので、そのスキルアップのためにも、また、在宅医療も日進月歩で進歩していますので、今いらっしゃる訪問看護師さんにも、スキルアップのため利用していただければと思って、このトレーニングセンターを充実したものにしていきたいと思っております。

 

 

その後、職員の御家族様のお通夜にてお参りをさせていただきました。

 

その後、駿河台厚生企画との会合に出席いたしました。

 

その後、セントラル病院の松濤、分院、本院をまわり、最後に再び南多摩病院をまわりました。

 

 

 

 

 

 

11月28日(月)

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本日は、まず南多摩病院の経営会議からスタートです。


恒例の月次報告(入院・外来患者動向、月次収支、手術件数、救急受入状況等)の他、以下の議題について話し合いました。
〇小児科病棟の運営について
多くの医療機関において、夜間の人員体制は大きな課題です。
現在の体制の妥当性について、レスパイトとの関係性、病棟で受話する小児に関する問い合わせなど、現場の実情もヒアリングしながら改めて議論しました。
私からは、今後の政策の流れから考えて、看護師だけでなく他職種でフォローできる体制、他科からのサポートも含めた体制も検討してみてほしい。
とお話しさせていただきました。
〇重症度、医療・看護必要度について
病棟によって大きく異なり、重症度、医療・看護必要度が低くてもADLレベルが低いという状況も確認されているなど、現場の大変さが反映されていないという矛盾があるとの報告がありました。
これは、現在の重症度、医療・看護必要度の限界かもしれないと思いました。
〇検査値の標準化について
八王子市健診において検査値が異常値の場合でも、医療機関において検査すると正常値と言われることがあること、これは各医療機関によって採用する基準が異なることによって起きるので、あらためて基準について検討しているとの報告がありました。
私からは、様々な学会等によって定義された正常範囲の根拠をしっかりと把握していく必要があるとお話させていただきました。
〇その他
医師の勤務環境改善について、今後の内科診療体制について、研修会実施報告、退院支援関連算定、離院対応等についての議論がありました。
最後に、私から
まわりの病院も頑張ってきているので、今が正念場だと思います。頑張っていきましょう。
とお話をさせていただきました。

 

その後、南多摩病院をまわり、介護老人保健施設マイウェイ四谷の会議に出席致しました。


まずは、定例的な10月度の利用率、稼働率、入退所者数、通所リハビリの利用状況等に関する報告を受けました。
6月以降厳しい状況が続いていましたが、現場の状況を理解している責任者と相談員が協力して近隣の医療機関等にしっかりとマイウェイ四谷について知っていただく活動に取り組んでいること、相談から入所までの日程の短縮、デイケアの送迎範囲を大幅に拡大するなどにより、少しずつですが良い方向に向かっていると思います。
今後、質の維持・向上、スタッフの働きやすい環境整備、設備の老朽化への手当てをしっかりと行い、セントラル病院とも協力しながら更なる地域での連携活動を強化していき、地域で認知され、必要とされる施設に向けて着実に歩んでいただきたいと期待しています。

 

次に、東京都私的病院厚生年金基金の理事会に出席いたしました。
やはり年金の運用が大変厳しい状況である、とのお話がありました。
これは運用が政治、選挙、経済、国際情勢、様々な紛争や災害によっても影響されるためです。
年金は、老後の大事な「生活給」の側面もあります。
現在、DV(確定給付)からDC(確定拠出)に移ろうとしていますが、DCの場合、個人的に知識を得て対応するにも限界があり、なかなか難しいのではないかという意見が増えています。
そして興味深かったのは、オバマケアは約2,200万人の方が利用していますが、もしこれを外すとすると15兆円くらいお金がかかってしまうので、なかなか困難ではないかと思いました。

 

その後、東京都国保団体連合会介護給付費等審査委員会全員協議会に出席しました。
介護給付費等審査会の審査委員永年勤続10年に係る表彰状をいただきました。


とても有難く存じます。


その後、平成28年度東京都地域医療構想調整会議(区中央部)に行って参りました。

まず私から、東京都医師会の立場でご挨拶をさせていただきました。
本日は大勢の方々にお集まりいただきありがとうございます。本日が第1回の調整会議ということで、非常に緊張しております
国も東京都医師会も、地域医療構想と地域包括ケアを大きな二つの施策としてとらえています。
日本で344・東京に13の二次医療圏がある中で、区中央部医療圏は、23区に15ある特定機能病院のうち6つがあるということで特殊な地域と言えるでしょう。
隣接医療圏はもちろん、他県からも流入、そればかりかアジアからも流入があり、注目されています。
本日いらっしゃっている先生だけではなく、地元の全ての医療機関の方々が何らかの話せる場を作っていただいて、是非とも様々なご意見・情報を吸収していただきながら、地域の住民の皆様のために良い医療を構築していっていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 

区中央部は
・高齢者人口の割合が少ない
・特定機能病院が多く、それに伴って7:1の病棟が非常に多い
・人口10万人当たりの療養病床が少ない
・また回復期リハビリテーション病棟も少ない
・医療従事者は非常に多い

という特徴をもった二次医療圏です。
会議では、多くの方から意見をいただきました。
・高度急性期病院の中にも600点から3000点の患者様がいるが、その分のデータはない。それでは回復期病床が多い・少ないは語れないのではないか
・高度急性期病院であっても退院前は175点から600点の患者様が多く、そういう患者様が退院をする。あと2日か3日で退院できるのに転院させるのか、という問題もある
・最近では渋谷区等の回復期リハビリテーション病院が多くできてきたので、回復期の病棟は案外と充足しているように思える
・回復期リハⅠの病棟を維持するのが大変である。独居の高齢者の方が非常に多いので、なかなか家にすぐには帰れない。在宅復帰率を維持するのが大変であるとともに、病院経営も考えると稼働率も考慮しなければならず、そのジレンマがある。
・慢性期も住み慣れたところでやることが重要ではないか
・慢性期・在宅は現在他の地域に頼っている。自分たちでやるのか他に任せるのかを考えていかなければならない
・地域包括ケアをどのように行っていくのか。精神科の問題も考える必要がある
・事業推進区域をどうするのかという問題もある
・在宅療養支援診療所、この医療圏には182ありますが、盛んなところとあまりやっていないところがある。それもきちんと調べる必要があるし、在宅の場合バックアップベッドも必要である
・在宅療養支援診療所、強化型とそれ以外のものがあるので明示してほしい
・地域の在宅医の将来必要数も必要ではないか
・精神科病院のことも考えてほしい
・夜間の精神科の受け入れをしてくれる病院も必要である
・隣接医療圏とコラボレーションすることも必要ではないか
・二次医療圏のデータだけではなく、もっと細かいエリアのデータも欲しい
・質の評価はどうするのか

と非常に活発な意見交換がなされ、様々な意見がありました。

 

その後、セントラル病院分院・本院・松濤をまわり、最後に再び南多摩病院をまわりました。

 

 

11月27日(日)

テーマ:

今朝は、渋谷のセントラル病院の松濤、分院、本院をまわり、東京都医師会に向かいました。

 

午前中は都民公開講座の打ち合わせ、そして午後からは、東京都医師会の都民公開講座「よい医療にめぐり合うために 「上を向いて歩こう~フレイル予防で、いきいき健康都市東京~」」の本番です。都民公開講座は、平成14年12月に第1回が開催され、今回で第15回目となりました。

開始前に2026年の医療、またフレイルとは何か、どんな努力をすればいいのか等の導入映像(動画)が流された後、フリーアナウンサーの田村あゆちさんの総合司会で始まりました。
冒頭、主催者として東京都医師会尾﨑治夫会長のご挨拶がありました。
新会館での都民公開講座の開催は今日が初めてなので、会館が免震構造であり、また400人の帰宅困難となった方々を3日間収容できる食料・水その他の体制を取っていることなどの紹介の後、健診業務での体験から、高齢になったら「メタボ」よりも「フレイル」が大切という話をされ、①病気を予防するためにタバコ対策、②介護を予防するためにフレイル対策、とまとめられました。

基調講演は「なぜ老いる?ならば上手に老いるには ~「フレイル」って一体何だろう?~」と題して、フレイル予防の第一人者、東京大学高齢社会総合研究機構飯島勝矢教授がご講演くださいました。
「メタボ」の概念は国民に浸透したが、それを何歳まで引っ張ったら良いのか。平均寿命と健康寿命の差を短くしたいということは皆さん頭の中ではわかっている。何をやればいいのか、ということが説明されない。
「BMIパラドックス」のの説明をされ、BMIだけでは健康状態の中身が分からないこと。運動は健康に資するが、参加しない人もいる。それはやれないからやらない、つまり継続できないから、ということだそうです。介護予防事業の光と影として、今までは筋トレが中心で、何を続けるべきなのかを教えられなかったという話。
またヨーロッパの研究を例に出し、大勢の若者と大勢の高齢者に一日1000kcalのダイエットを行い、その後に元の食生活に戻したところ、若者たちの減った体重はすぐ戻ったが、高齢者の体重は戻らなかった。それは筋肉が減ったから、という説明から、「廃用」は思っている以上に筋力を弱らせ、高齢者の場合「2週間」の寝たきり生活で、実に7年分の筋肉を失うことを、東日本大震災の避難所生活から説明されました。
市民講座なので、飯島先生は、とても分かりやすく、また楽しく説明してくださいました。

第二部は「フレイル予防の取り組み紹介」と題された実践編、そして活動紹介編です。
実践編の「みんなでやってみよう!フレイルチェック」では、飯島先生のほか市民フレイルサポーター若林義道さん大海正春さん斎藤美津子さんが加わりました。
最初はおなじみの「指輪っかテスト」。そして今日は簡易版で「イレブン・チェック」。
また「活舌テスト」。これは、パンダの「パ」、田んぼの「タ」、カエルの「カ」が5秒間で何回発声できるかのテストで、口や舌の筋肉が衰えていないかというものでした。
さらに「片足立ち上がりテスト」。これは椅子に座った状態で手を胸に組み、利き足だけで立ち、3秒間体制を保持するテストです。これはもし自分がやったらできないのではないかと思ってしまいました。
次の活動紹介編は「市民の手による、市民のためのフレイル予防」。葛飾区高齢者クラブ連合会大久保輝行会長が「社会参加活動(葛飾区のサロン)の取組み紹介」と題して、板橋区の地域リビングプラスワン内田卓さんが「板橋区の地域リビングプラスワンでの取組み紹介」と題してお話ししてくださいました。
今後高齢者が急増しても医療・介護を受けられる体制を提供するのは医療人としての役目です。しかし、一番求められるのは、医療・介護が必要にならないようにできるだけ予防を心がけることだと思います。
今日の都民公開講座は900人近い応募があり、2階の会場だけでなく5階の会場も使用しました。5階の会場では大きなスクリーンで2階の様子を同時中継していました。
5階の会場には主に東京都医師会地域福祉委員会の多職種協働のメンバーに来ていただいたので、私から「今、東京都東京都医師会とで作成しているフレイル予防の冊子『住み慣れた街でいつまでも ~フレイル予防で健康長寿~』を成功させましょう。」と最後の締めのご挨拶をさせていただきました。

 

その後、オネスティ南町田をまわり、八王子に戻って南多摩病院をまわりました。

 

 

本日は、南多摩病院8階にて、第2回永生会医学講座が開催されました。

前回の第1回目では肩をテーマに、関節の仕組みの解説や、ストレッチ講座が行われ大変ご好評をいただきました。今回第2回目では、「ひざ・股関節の痛みをなくしましょう〜専門医が丁寧に説明・解説!知っておきたい治療法〜」というテーマで、3つのセッションが行われました。


セッション1では、永生病院 関節センター 副センター⻑ 榮春人先生が、「整形外科医師が話す膝の痛みと治療法」と題し、膝の痛みや原因について、また各種の治療法と、どんな場合に医師に相談が必要なのか、丁寧にお話してくださいました。榮先生は、日本整形外科学会認定医や日本整形外科学会リウマチ認定医、日本整形外科学会リハビリテーション認定医の資格をお持ちで、近日ご自身のクリニックを開業されます。開業後も、引き続き永生病院での勤務もされ、今後も地域医療に益々貢献していかれるそうです。


セッション2では、永生病院のリハビリテーション部から、理学療法士の⾕⼝拓也氏と鈴⽊淳⼦氏による「股関節・膝関節の運動療法」の解説と実演がされました。参加をされた皆さんと一緒に、実際に膝のお皿を動かすマッサージ行いました。


セッション3では、「股関節の痛み、治療について」、永生病院 関節センター センター⻑ 及川久之先生のお話です。日本整形外科専門医、日本リウマチ学会専門医、日本整形外科学会脊椎脊髄専門医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医と様々な専門資格をお持ちであるだけでなく、優しい雰囲気で、参加者を笑わせるトークはさすがです。治療で治せる股関節の痛みは多く、いくつになっても元気で楽しく活動できるよう、医療の力で患者様のQOLをあげていきたいと語られました。


今回は、人工関節についてのトピックも多く、会場には実際に手にとって見られるサンプルもご用意いたしました。今回は130名近い参加者にご来場いただき、皆様、大変興味を持って直接専門の先生方に質問されている姿をお見受けしました。日ごろ不調でお困りのことやちょっとした疑問を解消するお手伝いが出来たのであれば幸いです。


次回は2月。お楽しみに。
 

11月26日(土)

テーマ:

本日は永生病院をまわり、

全日本病院協会の臨床研修指導医講習会に参加しました。 

 

 

臨床研修指導医講習会の冒頭では、開会の挨拶をさせていただきました。
医師法第 16 条の 2 第 1 項に規定する臨床研修に関する省令の施行について」において、指導医は、原則として、内科、救急部門、外科、麻酔科(部門)小児科、産婦人科及び精神科の診療科(部門)に配置されており、個々の指導医が、勤務体制上指導時間を十分に確保できることが求められております。指導にあたっては研修医5人に対して指導医が1人以上配置されている必要があり、指導医は指導医養成講習会を受講していることが必要です。
本講習会は厚生労働省の開催指針にのっとった指導医養成講習会となっております。

私の方からは、「この研修会は全日本病院協会と日本医療法人協会の共催の研修でございます。現在、日本の医療界においても厚労省は2つの大きな政策を打ち出しております。一つは地域医療構想、もう一つは地域包括ケアです。他にも専門医制度の問題、医師需給の問題等、様々な問題がありますが、中でも第一に取り組んでいくべき問題が、良い医師を育てていく、という事です。医療技術は当然として、「人間力」のある先生方が地域でご活躍していただくという事がとても大切だと思います。
この研修は、ご自分の病院を臨床研修の現場にしていただく、つまりは病院経営という位置づけで捉えていただき、多くの情報をお持ち帰りいただければと思っております。
研修は厚生省の指針にのっとって行われ、5つの大きなポイントがございます。
それは
●臨床研修制度を理解していただく
●より良い研修病院を作るためにはどうしたら良いかを考えていただく
●カリキュラムの形成を学んでいただく
●研修医が卒前研修で何を学んだかを把握していただく
●研修医が病院に求めることを把握していただく
です。


これらのポイントを中心にワークショップ形式の2日間にわたる研修会になります。
また、講師の方々も厚生労働省医政局の武井貞治医事課長を始めとして、当協会の医業経営・税制委員会委員長である中村康彦常任理事がディレクターを、佐賀大学医学部附属病院 卒後臨床研修センターの江村正専任副センター長がチーフタスクフォースを務められ、また、タスクフォースには、東邦大学医学部の長谷川友紀教授はじめ、星総合病院の星北斗先生、上尾中央病院の黒沢祥浩先生、本荘第一病院の柴田聡先生、佐賀大学医学部附属病院の吉田和代准教授と、現場に精通した豪華な先生方でございます。是非学んだことをご自分の病院・地域医療に還元してください」

とお話しさせていただきました。

 

その後、グループ内での自己紹介を挟み、武井貞治先生から「医師臨床研修制度の理念と概要」のテーマでお話しいただきました。


①医師臨床研修制度の経緯②臨床研修の質の向上③地域医療の安定確保の3本柱で
・臨床研修医制度は時代の流れと共に変化し続けている。
・受け身の研修が問題になっている中、研修医・病院がどのような到達目標を持つべきか、病院の規模や種別によって考えて行かなくてはならない
・各病院で研修医を受け入れる組織体制づくりをしっかりしていく。帰還形臨床研修病院の基準を明確にして行く必要がある。
・療養・出産、育児・介護などの理由で研修を中断されてしまう方にも90日以内に再開すれば、延長などすることなく演習を終えられる仕組みもある。それ以上長期に渡って中断しても再開できる仕組みづくりが必要である。
・地方で研修医を確保する仕組みも大切である。
・新専門医制度と総合診療専門医について国でも専門医認定支援事業に力を入れていきたいといった内容のお話でした。


質疑応答も大変白熱しており、受講者の皆さんの熱心な姿勢が伝わってきました。

 


 

 

その後、平成28年度東京都在宅療養研修事業(東京都委託)である東京都在宅療養推進シンポジウムに参加いたしました。今回のテーマは「病院から暮らしの場へ~みんなで支える在宅療養~」です。

東京都医師会 平川博之理事の司会で開会し、初めに東京都医師会 尾﨑治夫会長から
「退院後、生活の場に安心して帰るためには多職種が協同してサポートすることが大切です。本日も現場で活躍される先生方がご講演いただけることになっておりますので、是非、活発な討論が行われることを期待しております。東京都では、疾病予防の柱として受動喫煙防止を、介護予防の柱にフレイル対策を掲げ、人生を最後まで安心して送ることができる社会を目指してまいります。」とご挨拶を頂きました。

続いて東京都福祉保健局医療改革推進担当成田友代部長より「東京都では病院と地域がつながる取り組み、すなわち訪問看護ステーションや在宅ケアセンターなどを通して住民と病院・施設が相互理解を深めることができるよう、このシンポジウムを開催しております。みなさんの連携推進のお助けができれば幸いです」とご挨拶を頂きました。

 

 

第⼀部は【在宅療養の推進に向けた病院と地域の連携について(総論)】というテーマで私も医師会理事として座長を務めさせていただきました。

東京都在宅療養推進会議会長新田 國夫先生からは
・今後は、85歳以上の方を対象に介護を考えていかなければいけない。
・最後まで地域で生活するためには、75歳以上の生活の質を上げる必要があり、そのためには医療・介護サービスを適切に受ける必要がある。
・アンケートを取ると、多くの方は人生の最後の場所に病院・介護施設は望んでおらず、医療を受けたいとも思っていない。
・在宅医療推進について、在宅医療に関する具体的な効果は示されておらず、その方法もサ-ビス提供者によって、様々なものがある
・これらを踏まえ、医療提供体制を改革していく必要がある。
とのお話を頂きました。

続いて、内藤病院院長内藤誠二先生からは
・医療はそもそも「治る」ことが目的。入院医療は結果が評価されるが、在宅医療では「支える」ことが目的。病気の経過が評価される。
・これまでの入院医療は「キュア」。これからの在宅医療を支える入院医療は「ケア」を目的としてくべきである。
・病床機能は細分化されているが、在宅復帰は地域包括ケア病棟に限らず、全ての病院から求められている。
・地域包括ケアでの入院医療では、安定して退院するために、入院時と退院時のADLの変化に注意する。
・東京都の退院支援マニュアルでは、様々なシートが定められているが、中でも在宅医療を支える重要なものは「入院時情報連携シート」で、これがしっかりと記入されていることで、多職種連携が実現する(目標ADLがはっきりする)。
・これからの病院は地域包括ケアシステムの中での立ち位置を意識して、徹底的に地域との連携を図っていくことが必要である。とのお話を頂きました。

 

休憩をはさみ第二部は、【病院と地域の連携のために⾏っている具体的な取組.好事例等の紹介】というテーマの下、平川博之先生を座長に講演・パネルディスカッションが行われました。より現場に近い先生方から、実際のケースについて具体的なお話を伺うことが出来ました。

 

初めに東京都介護支援専門員研究協議会 小島操副理事長からは
・病院で出来ることは家でも出来る。点滴だって出来ると話すと、患者様は皆、驚かれる。
・在宅と言っても、ずっと家にいなければいけないわけではない。ショートステイなどを使っていくことで、家族も仕事を続けながら在宅医療を受けることができる。
・退院に向けては、早めの情報交換が必要。
・病院の窓口が分かりにくいことがある。ケアマネージャーとしては、退院までの連携を約束したい。
・地域での暮らしの場は自宅のみと限定しない。「在宅ときどき病院」
とのお話を頂きました。

次に田園調布医師会(大田区) 在宅医療連携調整窓口担当井岡幸子先生からは
・在宅医療連携調整窓口では、病院から在宅への円滑な移行をサポートする。
・医療と介護の垣根は依然として高く、そこの橋渡しをすることも一つの目的となっている。
・医療的な問題のみの相談は非常に少なく、介護・福祉との複合問題が多い。この事からも、いかに多職種連携がいかに重要かが伺える。
・大きな二本柱として「病院と地域の連携推進」「地域の医療と介護の連携推進」に取り組んでいきたい
とのお話を頂きました。

次に、牛込台さこむら内科迫村泰成院長からは具体的な症例として、実際に入院から在宅に移行した患者様についてのケアマネージャーとのメールのやり取りなどをご紹介頂きました。在宅医療に円滑に移行できるかどうかは、在宅移行期が肝で、この段階で多職種が関わらないと、ケアマネージャーのみに多大な負担がかかってしまうなど、不都合が起きてくる、とのお話を頂きました。

最後に日本医科大学付属病院患者支援センター安部節美看護師長から
・「家に変えいりたい患者を帰せるシステムを」というコンセプトのもとに、退院支援が始まった。
・入院中にケアマネージャーとの情報共有の機会を増やした。
・まだまだ在宅のイメージを持たない看護師も多い。退院支援担当医師・看護師を任命し、ワークショップを開催した。
・上記を実施した結果、院内での多職種間での相談が増え、患者様からの評判も良くなった
というご講演がありました。

 

その後、一部、二部の講師の先生によるパネルディスカッションが行われました。会場からの質問に答える形で行われましたが、非常に鋭い質問が飛び交いました。

 
夜間コールセンターの設置についてについては、「夜間コールセンターの需要はそれ程多くはない。実際の需要に沿ったシステムの構築が必要」「患者様と医師の信頼関係を考えると、夜間だけの関係は望ましくはない」。口腔ケアについては、「非常に大きな問題。これから取り組まなければいけない」「現場から歯科医にはどうしても問題提起をしにくい。医師会などで取り組むべき問題」、といった意見が挙がりました。

多職種の方々が集まってのシンポジウムは、医療・介護の関係者にとどまらず、一般の市民の方々にも是非聞いていただきたい、とても有意義なお話でした。

その後、司会の平川先生より「これからの日本は、大規模な商店だけでなく、電気が切れたときに電球を変えてくれる『近所の電気屋さん』のような存在が非常に大切になってくると思います。心の通った地域包括ケアができるよう、皆さんで力を合わせていきましょう」とのお話を頂きました。

 

 

最後に私の方から、「これからは底辺を広げていくことが大切です。本日いらっしゃった皆さん一人一人が地域包括ケアの考えを地域に広げていっていただけますと幸いです。また、本日は様々な業種の先生が講師として来て頂きましたが、皆さんの考え方に共通するのは、患者様・利用者様の満足度を第一に考えていることです。提供する側も提供される側も良い思い出を作れるような医療介護を目指しましょう。」とご挨拶させていただきました。
 

その後、移動しまして、ご入職希望の先生の面接をさせていただき、

最後に、セントラル病院の松濤・分院・本院南多摩病院をまわりました。

 

 

大阪市阿倍野区のやすらぎ天空館にて営まれた医療法人歓喜会 故・辻尚司会長先生のお別れの会に参列してまいりました。

弔辞は代表で公私共にご親交の深かった尼崎中央病院理事長吉田静雄先生が読まれました。

「辻外科病院が地域の救急医療の要として、長い間地域の皆様の信頼を得ている。それは辻会長先生の長きに亘るご努力の賜物である(70年間病院の発展に携わられた)。また、辻先生が学会長を務められた平成14年の全日病大阪学会では、3,000名を超える参加者を募ることができ、大成功を非常に喜んでおられたことが印象的だった」というお話がございました。

喪主の挨拶では、ご長男の辻卓司理事長より、

「父は24時間365日患者様のこと、スタッフのことを考えていた。スタッフにも子ども達にも厳しい父であった。小さい頃、カラーテレビは自宅にはなかったなど厳しい反面、スタッフの寮のお部屋には設置してあげるなど、特にスタッフに関しては思いやりの気持ちがあった。それが父の人柄であった。

「自分は生かされている。まわりの人たちに常に感謝の気持ちを持って生きていかなければならない。」これは父の信条であったが、自分を厳しく律する父でもあった。」と述べられました。

尚司先生が培われてこられたご人徳でこれだけ多くの方々がご参列されたこと、卓司先生が最後に「歓喜会はこれから今以上に前を向いて地域の皆様のために歩んでいきたい。」というお言葉が印象的でした。

辻尚司先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

11月25日(金)

テーマ:

今週の金曜日は、まず永生病院をまわり、東京青年医会の早朝勉強会からスタートです。

冒頭、竹川代表より先日開催された東京都病院協会のトップマネジメント研修についてのご報告がありました。また、東京都の保健医療計画に関するお話がありました。

本日の講師は、東京大学先端科学技術センター教授の西成活裕先生をお招きして、「損をして得をとる逆説の法則」と題して、お話しいただきました。渋滞学の研究で有名であり、これまでも東京青年医会では何回もお呼びして勉強させていただいております。本日も「逆説」という視点から、「三戒」の道徳教育の重要性をはじめ様々な気づきをいただきました。

私からは、
三戒というお話が最後にありましたが、途中、私の頭の中は、平均在院日数や病床稼働率の折り合いが合うのはどのあたりか、あるいは、地域の病院がみんな地域包括ケア病棟を取ってしまうと、羊が多すぎて草原に草が全部なくなってしまうというようなことも考えられ、そのために地域医療構想調整会議が必要だなぁと思ったり、そのような超政策的な考え方になってしまう自分が情けないと思いました(笑)。加えて、本日AIのお話もありましたが、世の中には白黒をはっきりさせたいという方がいらっしゃいます。しかしながら、そのような方はたいてい失敗してしまうような気がしております。そのなかでも、人生の達人と言われる方々はそのほとんどの方々が人生のキビというのをわかっています。もしかしたら、人生のキビとはグレーゾーンなのかもしれないと自分ながらに理解をしています(笑)。加えて、今後ですが、ぜひ考えの渋滞学あるいは心の渋滞学というようなところもご教授いただきたいと思いました。心の出口のところにショックという障害をおくとかえって考えがまとまってくる、このようなことが重要なのかもしれないと思いました。本日もとても貴重なお話ありがとうございました。

 

 

 

そのあと、JUMPが主催する病院・薬局医療トレーサビリティWGの会議に、全日本病院協会の立場で参加させていただきました。今後の会議体のあり方のディスカッションに加えて、私からは、全日病として、今後トレーサビリティという取り組みに、どのように関わっていけるかなどご挨拶させていただきました。やはり、医療の質の向上そして医療安全、さらには効率的な運営管理を行うためには、データの収集が必要です。

 


その後、セントラル分院・本院・松濤をまわりました。
 

本日は老健施設の経営について考えてみました。
介護老人保健施設(老健)については、それぞれの地域で何年までに何施設作る、という整備計画が介護保険事業計画に定められています。
すなわち、勝手に老健を作ろうと思っても作れるものではありません。また、人員配置や施設基準も法定されています。そのため少数精鋭主義で行うということもできません。さらに、老健施設は介護報酬で運営管理及び経営をするわけですが、これも公定料金で全て決まっております。
今後、世間でも言われている「介護職の不足」が加速していきます。それに伴い、外国の方にもお仕事をしていただくということも加速していくでしょう。
また、制度化から30年近くなり、老健施設もちょうど建て替えの時期が来ており、建て替えの資金も必要です。経験・資質に見合った職員の昇給等も考えなければなりません。そのようなことを考えると非常にコストがかかってきます。そういう意味で、適正利益の水準というものをしっかりと算出し、それに見合う報酬体系を考えていくことは避けて通れません。
このようなことをぜひとも国民の方々や行政、そして政治家の皆様方にも説明していきたいと思います。今後、介護保険の保険料も総報酬割という方向にいくでしょうから、それによって節約できた財源は先のような理由で介護保険に還元をするという仕組み作りが必要です。

 


その後、東京都医師会の病院会に出席いたしました。
本日の主な議題は、
東京都地域医療構想の構築に向けた『事業推進区域』のあり方について、①疾病についての医療提供体制の観点、②病床医機能別の医療提供体制の観点、③地域包括ケアシステム構築における医療提供体制の観点から議論がなされました。
東京都の特性を踏まえて、高度急性期と慢性期はオール東京で1領域とする。さらに、高度急性期はオール東京+隣接他県、慢性期もオール東京+隣接他県1領域とする意見、急性期と回復期を持つ病院でも、既存の医療圏にとらわれない区域設定が必要になるという意見が出ています。
地域医療構想においては、いよいよ地域医療構想調整会議が始まっています。東京都は13か所の構想区域があります。座長は主に地区医師会会長が、副座長は東京都病院協会推薦の病院の先生が行っています。しかし、年に1・2回しか会議を行われないので、深い議論にはならないと思います。大事なのは、その下部に位置するプロジェクトチームだと思います。
私が思うには、私の病院がある南多摩医療圏では、八王子市・日野市・多摩市・稲城市・町田市の5市からなっています。まず、八王子市内の病院が、4つの機能別(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)に集まりデータに基づいて議論を行い、その後4つの機能ごとの病院全てが集まり議論を重ねて、その結果を議長・副議長が持ち寄って地域医療構想調整会議に臨むという形がよいと考えています。大変なことですが、南多摩医療圏の五市がそれぞれで集まり議論を行い、さらに五市の全病院が集まり議論することができれば、すごいことになると思います。そのような会議体のほかに、会議体ごとに飲み会を行い、本音の部分をぶつけ合うことも必要ではないかと思います。どこまでプロジェクトチームができるかはわかりませんが、そうしたFace TO Faceが必要だと思います

 

その後、東京都医師会として、日頃より大変お世話になっている地区医師会事務局の皆さんを慰労する会に出席いたしました。東京都内の地区医師会としては、46の地区医師会、12の大学医師会、そして都立病院医師会があります。各区市町村や大学において、その地域の医療・保健・福祉に貢献できるような事業を実施しています。それぞれの医師会では、会員がかかりつけ医として、地域の医療、保健、福祉にかかわるのみならず、各種検診・予防接種・学校医・産業医・介護施設の運営などの各事業も行っています。

 

 

その後、日大医学部同窓会 企画、総務委員及び翠心・若樹祭委員合同委員会に出席いたしました。そろそろ、来年度の予算編成が始まります。財務の責任者としては、よい予算編成を行いたいと思います。翠心祭・若樹祭とは、医学部と看護学校の合同の学園祭です。私が学生の頃は、一気飲みが大変流行していた頃で、よく後輩を救急外来に連れて行ったものです。今年からは学園祭では禁酒となっています。世の中は厳しくなってきています。

【これは、昨年度の学園祭の様子です。】


その後、母の命日なので寛永寺にお参りをし、南多摩病院を回診しました。