本日から、二日間に渡り、当法人主催のリハビリ一泊旅行にスタッフとして参加してきました。『世界遺産三保の松原と富士山を望む港町・清水をめぐる静岡一泊二日旅行』というツアー名で、参加者は18名、同伴者6名、スタッフ19名という体制でスタートしました。この旅行は、エンジョイ&チャレンジがテーマです。この旅行で課題をクリアして、その後ご家族だけで旅行することにつながることを目標にしています。
初日の天気は曇りでしたが、昼以降は晴れ間も出てきたので、とても活動しやすかったです。
まず、出発時に安藤理事長からは、
おはようございます。待ちに待った旅行です。いろんなイベントがあるようですね。
埋蔵金発掘ツアーでしょうか(笑)元気に楽しんで来てくださいね。
とお見送りのご挨拶をいただきました。
私が担当したご利用者様は、長女の方が、前日に旅行の目標や持ち物リスト、注意事項、そして布団の寝起きのマニュアルをまとめて、丁寧に説明いただきました。長女の方は、この2日をゆっくりできるとおっしゃっていました。家族のレスパイトもまた必要です。
帯同される原山先生からは、
出し物は何もないですが、医療は提供できますので、よろしくお願いします。できれば、出番がなければと思っています。
とご挨拶がありました。
バスガイドのかずみちゃんからは、
感謝、感動、感激の三冠王を目指してください。旅行に来た時は、リアクションはオーバーにすれば、新鮮な気持ちで楽しめます。と綾小路きみまろさんのようなテンポよいお話で、ご一緒に進みます。とても和やかな雰囲気です。
三保の松原では、皆さんが車椅子から立ち上がり、砂浜の上を歩き出しました。ふらつきがあるのかと思いきや、しっかりとした足取りで進まれていました。目的があると違います。
また、ホテルに到着して、入浴の介助をしました。温泉に一番風呂で入ったご利用者様は、杖歩行でやっとのところを、杖なしで露天風呂に向かわれるので、慌てて後を追いかけることもありました。素晴らしいチャレンジです。
宴会の中、賑やかなゲームをしつつ罰ゲームでカラオケなど最後まで楽しむことができました。特に嬉しそうだったのは、お酒を飲めると赤い顔をしていた男性の笑顔がまた楽しそうでした。
私の担当したご利用者様は、脳梗塞後右半身麻痺と失語症をお持ちの81歳の方です。五つの課題がありました。①電話をする②写真を撮る③メールをする④お土産を買う⑤布団の寝起き をすることです。そのうち、⑤以外の4つは、簡単にクリアできました。メールの文字入力はできなかったですが、今後できるとコミュニケーションを取る際には、楽になると思いました。
二日目は、予報では曇り時々晴れでしたが、とてもよく晴れました。
担当の方は朝食から朝ご飯を3杯と食欲旺盛でした。同室の利用者様とは、朝から朝風呂にお付き合いいたしました。ご一緒できて、楽しかったです。
エスバルズドリームプラザに着くと、エンジョイコースとチャレンジコースに分かれて、エンジョイコースは遊覧船に乗るコース、チャレンジコースは店内を散策するコースです。私たちは、遊覧船に乗り、富士山を遠くに見ることができました。
お昼は、清水すし横丁で回転寿司に入りました。金目鯛やししゃも、そして何より巻物の海苔が上級品で口の中に入れるとふわっとにおいが広がり、甘い味が後から着いてくるので、ご利用者様も8皿食べておられました。
お土産もこちらがお勧めしてもダメでしたが、お目当てのものが見つかると即購入でビックリしました。
担当のご利用者様とこの二日間を密着させていただくことで、1日の中で体の状態の変化があり、その中にいろんな気持ちの変化もあることを知りました。私自身、介護の経験もない事務職なので、大変勉強になりました。この旅行は、スタッフにとっても、大変勉強させていただくよい機会となりました。
ちなみに、帰りの高速道路上のバスの車中から見えた富士山が、一番きれいに見えました。