本日は、早朝に、永生会リハビリ旅行に出発される方々のお見送りをいたしました。
これは、退院後、旅行に行きたくても行けない障害者の方のために、旅行に行くきっかけを作り、ゆくゆくはご自身で旅行に行かれたり、旅行の企画をしたりして、自由に旅行に行くことができるようになっていただきたいとの願いから企画されました。
旅行に行けることによって、障害者の活動範囲が広がり、日常生活の質や、幸福度の向上を図りたい、そんな思いもこめられています。
私からは、お見送りに際して、
おはようございます。待ちに待った旅行です。いろんなイベントがあるようですね。
埋蔵金発掘ツアーでしょうか(笑)元気に楽しんで来てくださいね。
とご挨拶をいたしました。
 

また今日はプレプレハロウィンの日です!
ということで、毎年恒例、法人内施設を仮装してまわりました。
普段の回診は駆け足になってしまったり、遅い時間になってしまったりするので、なかなか患者様と触れ合うことができないのですが、今日はとことん触れ合う良い機会です。
まずは永生病院老健施設イマジンへ行きました。
なかには、ベッドから起き上がって喜んでくださった患者様もいらっしゃいました。お互いが笑顔になれる瞬間があるということはとてもいいものです。

続いて、あんず保育園の子どもたちに会いに行きました。今日は大勢の子どもたちがいました。いつもは多くの子どもたちが仮装の姿を見てびっくりして泣いてしまうのですが、今日のキャラクターは受け入れてもらえました(笑)。お菓子を配ったらみんな大喜び。なかには嬉しそうに駆け寄ってきてくれた女の子もいました。
続いて、同施設内のグループホーム寿限無の方たちにもお会いしてきました。ここでも大歓迎していただきました。やはり利用者様の元気なお姿は嬉しいものです。

その後、南多摩病院に行き、まず小児科外来からまわりました。
残念ながらお子さまがいらっしゃいませんでしたが、待合室で会計待ちをしていらした親子にお会いすることができました。お子さんはキョトンとしていましたが、お菓子を差し上げると付き添いのお母様がとても喜んでいらっしゃいました。
その後、救急棟をまわり、本日ご入院されたばかりの20歳前後のお嬢さまのお部屋に伺いました。ご本人を始め、一緒にいらしたご家族の方にもとても喜んでいただきました。
また、まわっている中で、患者様がお元気になられたと、ご家族の方に笑顔でお話しいただいたこともとても印象に残りました。
救急棟1階の救急センターではスタッフの方々とも記念撮影をしたりしました。今回は特に大勢のスタッフの方々にも大大大好評でした♪

その後、「平成27年度 第3回 専門医に関する委員会」に、オブサーバーとして参加しました。

 平成16年に新臨床研修制度が始まったことによって、研修医が民間病院にも行くようになり、大学の医局に残る医師が相対的に減少、「医局人事」と呼ばれた医師の異動が困難となり、その結果医師の偏在が顕著になったと言われています。
 その後、「専門医」について各学会が独自に運用しており専門医の質の担保に懸念もあることから学会の認定基準の統一を図るべきという「専門医の質」の課題、また専門医としての能力について医師と国民との間に捉え方のギャップがあるという「求められる専門医像」の課題、そして医師の地域偏在・診療科偏在という「地域医療との関係」の課題の克服をテーマとして、平成25年4月には「専門医の在り方に関する検討会報告書」がとりまとめられました。
 基本的な考え方としては「新たな専門医の仕組みを、国民の視点に立った上で、育成される側のキャリア形成支援の視点も重視して構築。例えば、専門医を『それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼される標準的な医療を提供できる医師』と定義。(「神の手を持つ医師」や「スーパードクター」を意味するものではない。)」また「新たな専門医の仕組みは、プロフェッショナルオートノミー(専門家による自律性)を基盤として設計。」ということで、新たな専門医制度を作ろうということでした。もう一つの目玉は、従来の疾患ごとの専門医制度ではなく、日常的に頻度が高く幅広い領域の疾病と傷害等について、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的に提供する「総合診療専門医」というものを基本領域の専門医に加えることです。

 本日の議論では、
「学会の認定基準の統一を図るという目的であったはずが、それを担うべき一般社団法人日本専門医機構はプログラムの作成等を各学会に丸投げ、それぞれ思い思いのプログラムになってしまっている。」
「基幹施設になれるのは大学病院と明記されているか、実質的に大学病院でないとなれないような要件が記載されている。これでは医局人事時代に戻ってしまう。」
「専門医を目指す医師の処遇に関する保証が明確でない。」
「大学病院以外の意見をもっと聞くべきなのに、例えばプログラムの検討一つにしても、『中間公表をすると物凄く意見が出てきてしまうので、しない』というスタンス。」
「民間病院にこんなにも不安があるということをはっきり表明すべき。」
「医局制度への賛成グループと反対グループとに二極化してきた。地方で医師が集まらない病院は、逆に医局に期待している。」
「議論は(5~10年)時間をかけて行うべきであって、先ずは総合診療医からのスタートで良い。」
等々、熱く活発な意見が交換されました。

 本日はオブザーバーと言うことでしたので発言は控えめにしましたが、発言を求められたときに申し上げたのは「今日の医療では、地域医療構想と地域包括ケアシステムへの対応が求められています。地域医療構想というのは、過不足のない医療提供が目的で、そのためには専門医の存在が不可欠です。地域における医療崩壊を防ぐには、地域における医療に携わる医師の確保が必要です。医師の偏在は解消しなければなりません。また、日慢協という立場でいえば、急性期以降の回復期・慢性期を担うことになります。地域でお役に立てるということでは総合診療医の確保が必要です。」と申し上げました。
 また、基幹施設、連携施設の要件等については「今はまだプログラム上の要件と言うことですが、これが診療報酬上の要件となると、耐えられない病院も出てくるのではないでしょうか。症例数の確保についても中小病院では厳しい場合もあり、それによって専門医が資格を更新できなかったり、更新のために大病院に移っていくことも危惧されます。」と申し上げました。
 「専門医機構(のプログラム決定過程)や大学病院の在り方等について、医政局医事課がきちんと指導すべきと考えます。」と申し上げました。これに対しては、日本病院会が医政局長に専門医機構の指導性をどう考えるか質したが回答が無かったこと、また大学病院は文科省の所管であるため、厚労省だけでは指導できないとのお話が有りました。

 「治す医療」から「治し、支える医療」への移行のためには新たな医師像が必要になります。そのような医師の育成・確保と偏在の解消のためにはどのようにしたら良いのか、医療界全体で考える必要があると思いつつ次の会場に向かいました。

そして、今年から明生会セントラル病院の松濤・分院・本院ハロウィンの仮装でまわりました。
ここでも多くの患者様と触れ合うことができました。自ら仮装をして出迎えてくださった患者様もいて大感激いたしました。
来年も患者様に喜んでいただけるよう、そして少しでも幸せを運べるようまた行っていきたいと思います!!

その後、東京都医師会に立ち寄りました。