本日は、永生病院南多摩病院をまわり、その後、日本慢性期医療協会にて、専門医制度と消費税問題についてプチミーティングを行いました。

その後、セントラル病院の松濤・分院・本院をまわり、東京都医師会の地域福祉委員会に出席いたしました。
主な議題は下記の通りです。
【協議事項】
1.今期(H27-29)の検討内容(諮問)について
2.東京都医師会主治医研修会の開催について
 ※私から、特にグループワークも良かった、多職種協同が根付いてきた感じがする。今後、是非、各地域に持ち帰ってさらに広めていただければよいと思う。新しい医療や介護の文化が始まる感じがする、というお話をいたしました。

【協議事項】
1.平成27年度版「東京都における介護サービスの苦情相談白書」の送付について
2.平成27年度東京都医師会在宅療養地域リーダー研修について
3.医師会訪問看護ステーション連絡会平成27年度第2回研修会の実施について
 ※私から、現在の訪問看護ステーションは年齢的にも2極化が見られる。独身の方が結婚、出産されると、なかなかオンコールが難しくなる場合が多く、そのために中間的な年齢の方が少なくなってきているのが現状である。さらには高齢化も進んでいるという問題がある。また、収入においても、病院の看護師は夜勤手当がつくが、訪問看護ステーションの方にはなく、所得の格差があるので、これを埋めて行かないといけない。このことも含めて、訪問看護ステーションに行きたい、と言う看護師が増える仕組みを作らなければならない、というお話をいたしました。
4.一定以上所得者の利息負担額の見直しに伴うエラーの対応について
 ※現在、新たに2割負担の仕組みが出来たが、市区町村によって取りすぎ、あるいは少ないというようなことがあるようである。2割負担の割合は、千代田区で20%、北区で5%という地域差もある。これはあくまでも自己申告ということがルールになっている。
5.介護保険制度パンフレット(外国語版)について
 ※英語版、韓国語版、中国語版ができてとても良かったと思う。現在、日本の高齢社会に基づいて、日本の介護保険制度、地域包括ケアシステムが世界でも注目を浴びている。特にアジアにおいては、非常に興味を持たれている。私のところにも、韓国、タイやシンガポールの方が、介護保険や地域包括ケアシステムを学びに来ている。介護保険が出来た順は、ドイツ、日本、韓国であるが、ケアマネージャーの制度があるのは日本だけである。タイは日本のケアマネージャーのシステムを取り入れようとしている。タイにはケアプランもあるが、ターミナルケアのプランの中にお坊さんも入っているのが面白い。先日、アジア慢性期医療協会の大会が韓国 釜山で行われたが、その時にも、日本の慢性期医療のシステムに皆さんが興味を持たれていた、というお話をいたしました。
6.東京都在宅療養推進シンポジウム看取りと多職種連携~人生の最終段階を多職種で考える~
7.平成27年度東京都医師会地域包括診療加算・地域包括診療料に係るかかりつけ医研修会
8.東京都在宅療養推進基盤整備事業(東京都委託事業)都民を支える医療・介護の多職種連携講演会(仮)

会長諮問事項の話になり、委員の方々から様々な提案がりました。例えば、施設医療の質の担保の話、高齢者住宅、特養の配置医の問題、看取りの問題、急変時に併設病院から介護の施設に医師が行く場合、事前に情報提供されていないと、圏外扱いされる場合がある、ということなどです。さらに検案数に関して、高齢者の検案や、心不全への問題等の提案がありました。
私からは、地域包括ケアというのは、モヤッとしていてはっきりわからない、もっとはっきりするようなインディケーターがあれば良いのではないか、というお話をいたしました。地域包括ケアにおけるインディケーターのストラクチャー、プロセス、アウトカムについてお話しをさせていただきました。


引き続き、東京都医師会の記者会見に顔を出しました。
冒頭、尾崎治夫会長から、禁煙と言うものは自己責任ということも考えられるが、やはり一つの疾患として扱うべきであり、そのため保険請求ができる基準もハードルを下げるべきではないか、というお話がありました、
その後、地域医療構想について猪口正孝副会長より、ワクチンについて角田徹副会長からお話がありました。
ワクチンに関して、記者からの質問があり、角田副会長は多価ワクチンにして回数を少なくする方が良いのではないか。ワクチンの値上がりに関しては、半額は自己負担になっている、というお話がありました。


その後、全国社会福祉協議会の福祉懇談会日本慢性期医療協会 武久洋三会長の代理として出席いたしました。

全社協としては、初めての全国レベルの懇談会で、「日本の福祉向上に責任を果たすために」と銘打って、各地の社会福祉協議会、民生委員・児童委員連合会、社会就労センター協議会、身体障害者施設協議会、保育協議会、保育士会などなど、多くの社会福祉にかかわる方々の代表が集まりました。
 
冒頭、全国社会福祉協議会斎藤十朗会長が、次のように主催者挨拶をされました。
福祉はいろんな意味で注目されるとともに、いろんなことで注文をうけることも多い。
4月に生活困窮者自立支援法が施行され、福祉の地域包括ケアシステムの中における役割が益々重要になってきた。社会福祉法は継続審議のままだが、早晩成立するだろうから、地域福祉、施設福祉と日本の福祉を支える使命を担っていきたい。
また、近年、改革や制度改正がすすんでいるが、福祉の理念や本質からはずれているものも多いので、利用者のための福祉の向上を目指し、現場からの声を届けていきたいので今回初めてこの会を開いた、これからも皆様のお力をお貸しいただきたい。

続いて、来賓の塩崎恭久厚生労働大臣が、大臣の任についた際に斎藤会長にご挨拶に行ったが、真っ先に、社会福祉に課税するなどとんでもないと注文を受けた。今回、党の税調会長になった宮沢洋一さんは、元々厚労部会長なので、よもやそんなことにはならないだろう。また、先日、民生委員・児童委員大会に出席させていただいたが、そこでお聞きした「民生委員・児童委員信条」の、隣人愛をもって、社会の実情を把握し、自立の援助に努めるという言葉の中に、本来ある社福の姿をみた。それを実現するために尽力したい。と挨拶されました。

来賓の紹介のあと、団体を代表して4つの団体から決意表明がありました。  
全社協 地域福祉推進委員会      桐畑弘嗣 委員長
全社協 社会福祉施設協議会連絡会 磯彰格 委員長
全国民生委員児童委員連合会     堀江正俊 会長
日本社会福祉士会                  鎌倉克英 会長

その後、田村憲久前厚労大臣の乾杯の音頭で始まった懇談では、初の全社協大会なので、初めてお会いする福祉の先生方と色々なお話をさせていただきました。

その後、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ創立30周年記念式典の祝賀パーティーに出席いたしました。
懇親会には鴨下一郎先生、田村憲久先生をはじめ、横倉義武会長、河北博文会長、西澤寛俊会長、堺常雄会長、加納繁照会長、さらには水野肇先生、高久史麿先生など、多くの病院協会、医師会関係者、厚労省、学識経験者の方々も集まっていらっしゃいました。
川原文貴理事長には、日頃から大変お世話になっております。また、MMPG元理事長で川原文貴理事長のお父上である川原邦彦先生とは、1995年と1996年に日本が介護保険制度を導入する直前に、ドイツの介護保険制度を学びにご一緒させていただいた、多くの想い出がございます。今回は、本当におめでとうございました。

その後、渋谷区医師会 在宅医療連携と地域包括ケア委員会ICT実演デモに行ってきました。結構使いやすいと思いました。

最後に再びセントラル病院の本院をまわりました。