本日は、早朝、讃岐の国から武蔵の国にもどり、永生病院と南多摩病院を回りました。


その後、セントラル病院の松濤、分院、本院をまわり、
第60回 全日本病院学会 in 東京第1回準備会に出席しました。3年後の学会にむけた最初の準備会なので、まず基本的な以下の議題を話し合いました。
・第60回の全日本病院学会in東京の日程について
・コンベンション会社の選定について
・開催場所の選定について
・コンセプトの作成について
猪口雄二大会長の下、私、安藤も事務局長として頑張ります!!


その後、寛永寺にてお参りをしたのち、東京都医師会に立ち寄りました。



その後、東京・御茶ノ水の三楽病院の医療連携特別研修会に出席させていただきました。
 
三楽病院では、患者様の全身の負担や痛みを極力少なくするため、いち早く、胆石症や胆嚢ポリープに対する腹腔鏡下手術や、早期大腸癌や早期胃癌に対する腹腔鏡補助下手術を導入されていることのことで、外科統括部長伊藤契先生から「腹腔鏡下手術で出来ること」というテーマでご講演いただきました。
 

研修会後の親会では、
冒頭、三楽病院阿川千一郎院長から、医師会あっての三楽病院です。現在は人間ドックを充実させている。今後は回復期の病棟も作りたい。
次に、神田医師会の加賀一兄会長から、三楽病院には、安心、安全など3つのAがある。千代田区は出生率もあがっていて、神田医師会としても三楽病院に大変お世話になっている。という話がありました。
 
次に、私から、東京都医師会を代表して、
ご紹介いただきました、東京都医師会の安藤です。本日は、尾﨑会長が公務にて出席かなわぬため、くれぐれも皆さまによろしくお伝えくださいとのことで、代役を仰せつかりました。
私は、神田医師会の遠藤素夫先生の後輩で、消化器内科が専門になります。本日の伊藤先生の腹腔鏡下の手術ですが、美しく、分かりやすく、完璧なオペレーションで大変感銘を受けました。

三楽病院様は、地域医療の充実に向けて、近隣の医療機関との連携に非常に熱心に取り組まれており、本研修会は、そうした地域連携活動の一環であるとお聞きしております。

東京都医師会では、尾﨑会長のもと3つの医療政策を掲げております。
一つ目は、東京にふさわしい「地域医療提供体制」と「地域包括ケア」の構築です。東京特有の患者様の流れを妨げないような柔軟な構想区域を設定するとともに、高齢者や障害者の方が医療や介護を受けながら住み慣れた場所で安心して暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの構築を進めています。
二つ目は、変容を迫られる医師をしっかりサポートすることです。
三つ目は、超高齢社会を見据え、都民の予防医療への積極的な取り組みです。

三楽病院は、在宅療養を後方から支援する病院として、地域においてなくてはならない存在と言えます。以前から、中央区や千代田区の医師会の先生方や行政、先月にもお隣の文京区との間で、在宅療養者の一時入院に関する協定を結ばれました。文京区内の患者様の容態が急変し、かかりつけ医から入院先確保の要請があった場合には、可能な限り三楽病院で受け入れるというもので、まさに地域包括ケアシステムの要となる医療連携です。

これからの連携は、Face to Face、顔の見える連携を一歩踏み出して、お腹とお腹が見える、いやさらにもう一歩踏み出して、はらわたまで見える関係を構築していただければ、さらに都民のためになるのではないかと確信しております。
と挨拶させていただきました。

懇親会では、多くの地域の先生方、ケースワーカーの方々と交流することができました。




その後、東京都病院協会理事会に出席いたしました。


河北博文会長からは、医療消費税の不合理を是正する要望として、以下の3つの不合理の説明がありました。
1)医療は消費税非課税であるにもかかわらず、仕入れ時に発生する消費税を医療機関が負担している。平成元年の消費税導入以来、医療機関に不合理な負担が生じ続けている。
2)国は、医療消費税問題を税制ではなく、社会保険で対応してきた。診療報酬による消費税負担相当分の補填割合は個々の医療機関によって異なっており、公平・中立・簡略であるべき税の原則が無視されている。消費税の問題は、社会保険ではなく税制の枠組みの中で解決すべきである。
3)国民が社会保険の保険料並びに自己負担において、目に見えない形で消費税相当の負担をかけられている。このことは、国民に国民にはほとんど説明されていない。

また、先日、カタール、UAEに行ってきたが、この地域では、砂漠の街の中に828mのビルディングを建てたが、塩水の淡水化によって、海の塩分濃度が非常にあがっており、このままでは海の環境汚染は悪化の一途で、いまに魚が住めなくなってしまうのではないかと危惧したという話もありました。

主な議題は以下の通りです。
1.審議事項
・東京都精神障害者保健福祉手帳等審査委員会委員の推薦のお願い
2.報告事項
1)総務委員会
・平成27年度東京都功労者表彰者の決定について、
・厚生労働省が実施する各種調査への協力依頼について
・医療事故情報収集等事業 第42回報告書の送付について
・医療事故情報収集等事業「医療安全情報No.106,107]の提供について   
・「東京都地域リハビリテーション支援センター」の指定(平成28年4月)に係る公募の実施について
・第27回日本医師会主催「指導医のための教育ワークショップ」(平成28年2月6日~7日)の開催について
・東京都医師会主催 第17回「日本医師会 指導医のための教育ワークショップ」について
・第1回医療情報の理解促進に関する研修会の開催について    
・がん登録等の推進に関する法律施行令及びがん登録等の推進に関する法律施行規則の施行について
・「平成26年 受療行動調査の概況」の送付について    
2)経理委員会
3)渉外・広報・会員組織委員会
4)教育倫理委員会 
5)急性期医療委員会
トリアージ研修会や、テロ災害に対する研修会も行ないます。
6)慢性期医療委員会
7)医療保険・経営管理委員会
猪口雄二先生が、10月30日に中医協の委員に選出されるので打ち合わせに参加している。すべてのことが財源次第ということになっているが、診療報酬は絶対に下げないようにしたい。と話されました。
8)診療情報管理委員会
南多摩病院の小田和昌彦先生が、腎臓病について話されます。
9)環境問題検討委員会
10)機能評価受審推進委員会
11)医療安全推進委員会
院内感染症対策ネットワーク構築研修会を行ないます。
12)事務管理部会
永生会の田野倉部長が部会長をさせていただいておりますが、認知症に対してのユマニチュードに関しての研修会を行ないます。
13)看護管理部会
褥瘡ケアの研修会を行ないました。今後は、介護職に対しての褥瘡ケア研修会を行なう予定ですが、すでに定員オーバーという盛況ぶりです。                
14)第11回東京都病院学会    
3.その他
1)協会予定(10、11月)
・教育倫理委員会:平成27年度第4回専門研修(児童虐待対応)の開催について
・第11回東京都病院学会:広告掲載募集協力のお願い。演題申込協力のお願い
・看護管理部会:学会、看護管理部会セッションに向けてのアンケート調査

最後に、東京都医師会猪口正孝副会長から、地域医療構想についての話がありました。構想区域の設定、特に東京都においては、病床規制に関しては病床整備区域、様々な医療計画に関しては事業推進区域といういうものを考えている。さらにそれらをあわせた東京都としてのグランドデザインをつくること、協議の場を統合していくような東京都調整会議が必要だという話がありました。
また、尾崎東京都医師会会長も、5疾病5事業にかかわらず、新しいものを作っていきたい。COPDのことを5疾病5事業にいれるとよいのではないか?と言われましたが、私は、例えば、CKD、難病、新たな脅威と言われている感染症、そして、骨粗しょう症を主とした対応策をいれたらどうか?と思いました。
河北会長からは、日本の5疾病5事業では不足ではないか。WHOでは、コミュニティカルディジーズ、ノンコミュニティカルディジーズという分け方をしているので、そういうものを研修する必要もあるのではないかという話もありました。