東京青年医会の早朝勉強会でスタートです。

昨日、発表された地域創生会議の件が話題になりました。大都市部の地主が勘違いして高齢者住宅を乱立させるのではないか、地方に移住しても介護のマンパワーが足らない、元気なときは地方も楽しいが弱ってくると厳しい、ネットの反応は大半がネガティブで行政主導によって国民を移住させるのは無理、等様々な意見が出ました。

私は東京の地方である多摩に移住してくれたら(笑)とお話しました。

また、厚労省で検討中の健康情報拠点薬局について、何でも相談できる「かかりつけ薬局」が議論されているが機能の絞り込みがポイントとなること、地域包括ケア病棟協会に公的病院や大学病院の先生も参加していること、を情報提供させていただきました。
(詳しくは、昨日(6月4日)の私のBlog、Facebook を ご参照ください!)

 

本日の勉強会は、講師に日本医師会総合政策研究機構主席研究員佐藤敏信先生をお招きし、 「保健・医療の政策はどこで誰がどのように決めているのか?」というテーマでご講演いただきました。

まず、ここ数十年の傾向として、政治家が公共事業から社会保障に軸足を移してきたこと、地方分権の進展、民間企業の地位向上等を受けて、政策決定における官僚の役割が徐々に低下してしまったというお話がありました。また、最近の財政事情をみると、このままペースではプライマリーバランス黒字化を目指す2020年に▲9.4兆円の赤字となる中にあって、①経済成長を図る、②社会保障費を削減する、③さらに消費税を引き上げる、しか方法がないという状況です。政府は消費税10%超には難色を示しており、規制緩和による経済成長を目指しています。これに対し、官僚サイド(特に財務省)は、財政健全化には社会保障費のカットもやむを得ないという立場を採っている、というのが足許の構造だそうです。医療と介護を巡る政策の根本は病床機能分化と地域包括ケアシステムですが、注目すべきは、これまであまり手の付けられなかった調剤や外来部分にも言及されている点で、できることは何でもやるという姿勢だというご説明でした。
厚労省、財務省、政府等がどのような思惑で政策決定に関わっているか、裏話も交えながら分かりやすく解説していただきました。佐藤先生、本当に貴重なお話をありがとうございました。



その後、南多摩病院、永生病院、老健施設イマジンをまわり、

全日本病院協会総務・財務委員会に出席いたしました。

   

主な議題は下記の通りです。
1) 第3回常任理事会の議題案について
・ 平成27年度入退会状況について
  正会員入会者の承認並びに退会者について
  賛助会員入会者の承認について
  賛助会員退会者について
・ 中央社会保険医療協議会 総会について
  在宅医療に関して
・ 中央社会保険医療協議会 入院医療等の調査・評価分科会について
・ 健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会について
・ 四病協報告について
  厚労省・福祉医療機構・四病協合同勉強会について
2) 第3回定時総会等について
3) 平成27年度委員会委員長及び委員について
4) 医療事故調査等支援団体について
5) 看護師等の人材確保に関する事項の施行について
   これは、現在のナースセンターの機能を強化するとともに、ナースセンターに、
       退職をされる看護師さんに登録をしていただく、あるいは、医療機関が看護師さんに
       変わって登録をする。また、現在は業務に従事されていない看護師さんにも登録して
   いただく。それによって、看護師さんが再就職をするための情報を豊かにするもので
   あります。
6) 2025年に生き残るための経営セミナーについて
7) 全日本病院協会について
8) 全日病ニュースの今後について

 

その後、全日病広報委員会に出席いたしました。

主な議題は下記の通りです。
・全日病ニュースについて
・全日病HPについて
・H27全日病学会(北海道)委員会企画について
・HOSPEX Japan2015について

 

私のほうからは、三つのことをお話ししました。

一番目は、地域医療構想に関してですが、国があげているデータをよく確認しなければならない。細かく検証する事が大事ではないか。

二番目は、今後は地域医療構想においても、慢性期の病院を減らそうという方向になるが、人口減少地域においてはマンパワーも集まらない。さらに、在宅においても、老老介護、認認介護が考えられる。それならば、医療と介護の設備が両方整った慢性期の病院で、集中医療、集中介護をするほうが効率的ではないか。

三番目は、病院協会も要望書を作成することは、非常に重要なことであるが、作って非常に重視しているが、さらにその後に、国民や政治家に、理解し、動いてもらうことが必要である。


その他、オンラインで研修を申し込めるシステムを作ってはどうか?」という意見がありました。


最後にセントラル病院の分院・本院・松濤をまわりました。