「減らす技術」のお話です。
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私たちは今、「増やすこと」を求める時代に生きている。
もっとお金を稼いで、
もっと大きな家に住んで、
もっといい車に乗って、
もっとハイテク製品を買って、
もっと買って、もっと作って、もっと働いて・・・。
毎日はかつてないほど目まぐるしい。
しかし、こんな人生を続けていたら、必ずどこかで限界が来る。
1日はだれにとっても24時間。
それを超えることなんてどうしたってできない。
それなのに、世の中にはそんな限界を「挑戦」だと受けとめる風潮がある。
「1日にもっと詰め込むにはどうすればいいだろう?」
「もっとうまく時間管理をして、もっと能率を上げるコツを勉強したら、もっとたくさん仕事をこなせるようになるのだろうか?」
しかし、「増やすこと」を追求しても、最高の結果が得られるとは限らない。
問題はここだ。
「数えきれないほどの仕事をこなした」ことは「意味のあることを成し遂げた」こととはイコールではない。
それどころか、「数をこなせば、そのうちのどれかが大きく当たるぞ!」と行き当たりばったりのギャンブルをするようなものだ。
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「減らす技術」
レオ・バボータ 著
ディスカヴァーより
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数と質は比例しない。
大切なのは、どれだけ集中して数をこなしたか。
筋トレも、大胸筋を意識してダンベルを上げるのと、意識しないで上げるのとでは、全く異なる結果になります。
字を書くことも、意識しないでいつも通り書いていたら、どれだけ書いたとしても上手くはなりません。
きっと、どんな仕事もスポーツも一緒でしょう。
詰め込みすぎて、一つ一つに集中できないのであれば、まず一つに集中してクリアしていく方が、質が上がり望み通りの結果を得やすいのではないでしょうか。
地元にも、餃子とライスしかメニューにないけど、何十年も行列をつくり続けているお店があります。
増やすのもいいけど、減らして極めるのもいいですね♪