仇を恩で返す人 | 「魂が震える話」ブログ

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「恩を仇で返す」人、


「仇を恩で返す人」、


というお話しです。


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私はこの仇を恩で返せるようになれば、世の中に本当に困った環境というものは滅多にはないと思うのであります。


ただ幼稚園や小学校時代には自ら考えて行動するという思考力、考える力が十分にできませんから、ごく若い時は困難であります。


悪い環境の中で自らよくなるということは、なかなか普通ではないことであります。


特に母親がごく自然に怒ったり不平を言ったりすることがあるのでありますが、やがてその不平や不満は子供の心に植えつけられて、残念ながら子供の基本的性格になるのであります。


逆に子供の教育というような難しいことを知らなくても、また苦しい中にあっても平和で、心にゆとりを持っているような家庭であれば、自然と子供もそういうふうなゆとりのある性格になると思います。


それから中学くらいの年齢になりますと、育った家庭環境によって違いますが、小さい時から自分で物事を考えてやるような習慣ができていれば、だんだんと自ら考えて行動するようになります。


そうなってくれば、考えが深ければ深いだけ外の環境がどうであろうともそれに打ち克っていくことができるはずであります。


しかし結局は、どこまで我慢できるかということであります。


ある人が申しました。


どこまで笑って暮らせるかということで、その人の人間としての成長度がわかると。


ある人は八十のところでもう怒ってしまう、ある人は七十のところでへこたれてしまう、ある人は九十五くらいのところまでは我慢ができる等々です。


どこまで我慢ができるか、どこまで心の平和を保つことができるかというような高さが、その度盛りが人間の成長度を示すというようなことを言っている人がありますが、まさにその通りだと思います。


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平澤 興 講話選集「生きる力 生き方の知恵」

平澤 興 著

致知出版社より

http://www.dokusume.net/shop/product/pg154736.html


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若い時に、貧しい暮らしやひどい仕打ちをされて、立派になった人という偉人が多くいます。


その人たちは、口をそろえてこう言います。


「そのお陰で頑張れた」と。


つまり、【仇を恩で返す人】ということです。


そんな人だからこそ、我慢ができ、人の痛みがわかり、心の平和を保ち成長して行くのでしょう。


チャーリー・チャップリンさんや、二宮尊徳さん、カーネル・サンダースさんや、松下幸之助さんなど、数え切れない程いると思います。


「逆境が人に与える教訓ほど、うるわしいものはない」


とはシェイクスピアの言葉です。


恩を仇で返すより、仇を恩で返せる人がいいですね♪



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「魂が震える話」


発行人:けい