上に立つ人の心得です。
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イギリスの作家チャールズ・ディケンズ(一八一二~一八七〇)の『クリスマス・キャロル』にはこんな一節がある。
ご主人には、わたしたちを幸福にも不幸にもするだけの力があるんです。
ご主人のやり方しだいで、わたしたちの仕事は、軽くもなり、重荷にもなります。
楽しみにもなれば、苦しみにもなるんです。
ご主人のその力は、言葉とか顔つきといった、一つ一つはささいなことにあるのであって、数え上げて合計を出そうったって、できやしません。
だけど、どうです?
それによって与えられる幸せは、一財産を積んだって買えないくらい大きいんですからね。(脇 明子 訳)
この作品は、金の亡者である主人公が、クリスマスを機に内なる善に目覚め、新生する物語だ。
彼は、すっかり忘れていた、かつての雇い主から受けた温情を想い出し、先のように語ったのだった。
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悲しみの秘義
若松英輔 著
ナナロク社より
http://www.dokusume.net/shop/product/pg154736.html
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上に立つ人は気をつけなければなりません。
言葉ひとつ、表情ひとつ、目の移し方から口角の上げ下げまで、
見ていないようで、見ているものです。
そしてそれが、良くも悪くも影響します。
威圧的に怒られながらやる仕事と、感謝されながらやる仕事とでは、後者の方が重荷にならないでしょう。
楽をしろって言いたいのではなく、楽しんで働けた方がパワーも出て充実しませんか?と思うのです。
もちろん、一番下の新人だからとか、上に立つリーダーだからではなく、お互いに関わるのが人間関係でありますから、皆に同じことが言えます。
その中でも特に、上の人は影響力があるので、その与えた影響で結果は大きく左右するのでしょう。
何を与えて生きるのか?
喜びや幸せか?悲しみや不幸か?
大事な事ですね♪
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「魂が震える話」
発行人:けい