楽観的な事と、フローについてのお話しです。
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行動出来る人は、「今ここ」に集中しています。
では、そのときの気分とはどういうものなのでしょうか。
一言でいえば、楽観的です。過去や未来にとらわれず、今を楽しみ、あらゆる変化を受け入れ、いつでも行動のできる心の状態で、常に安定しています。
川や池の水にたとえれば、常に淀まず流れている「フロー」の状態です。
これを武道では「居着かない状態」と呼びます。
敵はどんな攻撃をしかけてくるかわからない中、きっとこうくるはずと構えていると、そうならなかった場合に命取りになります。
そうではなく、常に変化できること。それでいて安定していること。どんな攻撃にも変化し対応できるとともに、自らどんな変化も起こせる態勢。
それが「居着かない状態」と呼ばれ、重視されています。
まさに「今、ここ」に集中しつつ楽観的である状態です。
(中略)
ビジネスにおいて、事業を推進していくためには楽観的な気持ちが欠かせません。
スコットランド移民の子から、鉄鋼王となり、アメリカンドリームの代名詞ともなったアンドリュー・カーネギーも「明るい性格は、財産よりも尊いものである」と言っています。
楽観的であるとは、過去にこだわらず、未来の不安に押しつぶされず、「今、ここ」に集中している状態です。
だからこそ大胆な決断、大胆な行動もできるのです。
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結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる
藤由 達藏 著
青春出版社より
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「今、ここ」に集中できるかどうか?
たとえば試合前、相手のピッチャーが中々の結果を残しているという情報が入ったとします。
ここで、どうとらえるかが「今、ここ」に集中できるかどうかの分かれ道。
過去のデータに怯えるのか、まだ見ぬ投球に恐れるのか、それとも楽観的にとらえ、今できることに集中し行動するのか・・・
これは、試合だけの話ではありません。
ここが頑張りどころというものが人生にはあります。
そんなとき、不安になっても怖じ気づいても変わりません。
楽観的になり、エイッ!ヤアッ!と行動するからこそ今ここに集中できるものです。
真剣で斬り合っているときに、右から来たから次は左か?なんて言っている間に斬られて終わりです。
常に淀まず流れている「フロー」の状態、「居着かない状態」が大切ですね。
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「魂が震える話」
発行人:けい