目標ではなく、目的が大切だと気付かされるお話です。
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私は、三世ロックフェラーと、飯を食いながら聞いた言葉が、忘れられない。
「私はね、ただ、世の中の人が、私の事業を通じて幸福になってくれれば、それでいいのです」といった。
なんで、そういう答えをしたかというと、
「あなたは、お邸はどこにあるのですか」と尋ねたら、
「私は、屋敷は持ちません。ニューヨークに大きなマンションを建てまして、その一隅を私の部屋として三室使っています」と答えた。
「そんな、狭いところでいいんですか」
「だって私は、手伝いの秘書と、メイドの四人きりですから」
これが、アメリカ随一の金持ちだ。
日本の富の約三十倍(当時)の富を持っている人がだ、自分の会社を、五百六十余り持っている人。
そして、自動車の会社を、アメリカにも、ヨーロッパにも、十いくつも持っていて、自分の自家用車を一台も持っていない。
「自家用車なんかもつ必要ありません。往来に出て手を挙げれば、タクシーが来ます」といった。
「これが私の時計です」といって見せてくれたのは、お祖父さんが昔十五円で買ったという、その当時とび切上等の、日本の精工舎の時計で、ニッケルがもう剝げかかった時計であった。
「この時計ちっとも狂いません。時計は、狂わなければそれでいいんです」
だからあの人は、自分の仕事に、何も、とらわれていない。
ただ自分の仕事を通じて、世界の人が幸福になればいいんだ、という一念だけだ。
だから私は、日本に一人でもいいから、こういう気持ちを持った、事業家なり、政治家が出て来たならば、日本という国ももっと輝かしい国になると思う。
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「運命を拓く」
中村天風 著
講談社文庫より
http://www.dokusume.net/product/pg530.html
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このお話は、東郷平八郎、宇野千代、双葉山、稲盛和夫、広岡達朗ら、多くの著名人が師事した“中村天風”さんの著書からの引用でしたが、天風さん自身がやはり素晴らしいのです。
天風さんと、ある方のやりとりです。
「先生、何かお好きなものありませんか」
「うん、何も・・・」
「何かあるでしょう」
「そりゃ、たった一つある」
「それ、私が持ってきます」
「いや持ってくるもんじゃないんだ」
「何です?・・・それは・・・」
「私の欲しいのは、私と同様に、お前が、健康も、運命も、本当にどんな場合があっても、楽しんで活きられるような人間になること。
それが望ましい。
ただそれだけだよ・・・」
これが天風さんの目的だと言います。
今の時代に大切なのは、目標よりも目的。
「何にために」それをするのか、「何のために」それが欲しいのか、「何のために」それをしたいのか、
目的=何のために
そしてその「何のために」は、「自分以外の誰かか何か」でなくては上手くいかないようです。
そりゃそうですよね。
もし神様がいたとして、自分だけのために生きてる人と、自分以外の多くの人を喜ばせたり助けたり幸せにしようって生きてる人、どっちを応援するかはあきらかです(*^_^*)
「何のために」を今一度、明確にしていきます♪
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「魂が震える話」
発行人:けい