【中国7日目上海】第9話 荊州古城 | 呉下の凡愚の住処

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春秋戦国の楚国、三国志の孫呉にすべてを捧げて生きています。
現在はあまり更新していませんが、
何も持っていなかった過去の自分が想定読者でした。
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5日目は心の底から大好きな荊州に行きました!
荊州は今、全体をワクワク関羽ランドにするためにがんばってます。
関公義園もできたしね。


ちなみに今さらわざわざ書く必要もないと思いますが、
私は楚の都であり孫呉の要であったからこそ荊州を好きなのであって、
関羽とは普通に敵同士だと思っていますので
そこのところをどうぞよろしくお願いします。
でも関羽ファンの方はガチ勢ばかりだから話が合って大好き(笑)

着いてまずはさっそく開園したての関公義園に行ったのですが……
ですが……
できてなかった……
“完成してない”とかいうレベルじゃなくて、むしろ何もなかった……
ありがたいお堂も、ガワ(建物)こそできていたものの、何も入ってなかった……
強いて言えば人間が工事してて、中が見られるようになってた……

高さ48mの関羽像は完成……
完成してませんでした……
“中に入れる”とかいう話をネットで見かけてたのに、入れなかった。
まあ、外から丸見えでしたけど、
工事用品だらけで展示のない建物に入っても仕方ないからね。

像自体はたぶんあれで完成してて、なかなか素敵な造形美でした。
周りの高層ビルより高くて笑っちゃいました。
でかすぎて意味が分からなくて、二人して笑いが止まらない。
120元(感覚的には2000円ぐらい)も取ってるのに像以外何もない公園内に、
さらに笑いが止まらない(笑)
もうね、笑うしかないとはこのことですよ……

関羽さんはあれでOKなんでしょうか?
まだできていない建物に金を払う入園者たちを見て、心が痛まないのだろうか……
道教でもめちゃくちゃ位の高い神なのだから、
関係者の誰かの夢枕に立って注意してやってほしい。
さすがにあの内容で120元はいけない、って……義に悖り徳に背く行為だって……
関羽がいちばん嫌いなやつじゃないですか……
凡夫ですらやっちゃいけないのに、況や関羽をやですよ……

うーん、中国は工事が速い(悪い意味で)ので
あっという間にいろいろできると思いますが、ちょっとまだ早かったみたいです。
完成したって聞いてたから行ったのに、まだ早かったみたいです(笑)

気を取り直して、荊州古城城内へ。
◆賓陽楼
 →城壁の上にある楼閣。外に出て城壁の上を歩ける。蜀将の像がある
◆関羽祠(卸甲山)
 →関公義園ができるよりも前からあったワクワク関羽ランド
◆関帝廟
◆刮骨療毒の場面の像(荊州市中心医院にある)
◆三国公園入口の桃園像
などを見ました。賓陽楼のおみやげ屋にかなりの時間いました(笑)

この日だけで3年分ぐらいの関羽を見ました……1日で70体は見た……
しかも私も同行の方も別に関羽好きなわけじゃなくて、
むしろどちらかと言わなくても敵なのに、3年分の関羽……

関羽が好きな人に中国で行きたい場所を訊くと、
大抵“解州関帝廟”か“洛陽関林”を挙げられるのですが、
私は荊州にもぜひ行ってみてほしいと思います。
本当に皆さんの想像以上に関羽を猛烈に推してきてますから……
“関羽100体チャレンジ”があっても半日経たずに達成できますから……
時間があったら荊州博物館の楚文物もよろしくお願いします!
本気で本当に楚が好きな知人は一人もいませんので(……)、お待ちしてます!

孫呉至上主義の人は賓陽楼を見たら
憤死する可能性があるので気をつけてください。
もう本当に悲しい……荊州大好きなのに、
孫呉好きな友人たちに荊州の話をすると絶対行きたくないって言われる……
私もやめたほうがいいと思います。
孫呉至上主義者は私と一緒に南京・鄂州・杭州に行きましょう。
そしていつか楚が好きになったら共に荊州に行きましょう……
どこを掘っても楚の何かが埋まっている聖地中の聖地ですから……

私も賓陽楼で自分用おみやげを買っていきました。
虎座鳳架鼓のグッズが増えてたから、
荊州博物館にはもっとたくさん置いてあるだろうなあ……早く行きたいな。
もうどこに何が展示されてるかも分かってるのに、何度でも行きたい荊州博物館。
血迷って荘王の像でも建ててくれないかな……
最近はずっと成王が好きなんですが、
もう誰一人理解できない話題だって分かってるので
この記事はこのへんで打ち切ろうと思います。