【中国3日目陽新→赤壁】第3話 甘寧墓 | 呉下の凡愚の住処

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三国志(孫呉)・春秋戦国(楚)および古代中国史絡みの雑記、妄想、感想をおいてます。
文物や史跡など、誰もが実際に見に行けるものを布教していきたいな。
他、中国旅行記や中国語学習記も。

こんにちは! 昨日は楽しすぎ&力尽きすぎて
一度も更新する時間がありませんでした!!
鄂州を見て回れました。
時間切れで西山の呉王避暑宮に行けなかったけど、おおむね好調でした。

まあそのことはまた更新する時間があれば言及するとして、
昨日のうちに湖北省は黄石市陽新県までやって来て、
今日は陽新県富池鎮にある甘寧公園(甘寧墓がある)と呉王廟に行ってきました!

いや~よかった~~!!
何がよかったって、立地も雰囲気もすばらしかったですし
史跡がよかったことは言うまでもないんですけど、
まずね……朝、ホテルで富池鎮への行き方を聞いたら、
「今日は道が封鎖されてて午後しか行けないよ」
と言われ……
富池までバスが出ているということは
事前に入念に調べまくっておいたのであくまで確認のつもりで、
甘寧公園が改装中でないことなどもできる限り調べておいたのですが、
“今日は行けない”ってどういうこと!? と……
そんな状況から始まったのに、ちゃんと行ってこられてよかった。

前泊までしたのに行けないのは悔しすぎるので、
とりあえずバスターミナルに向かうことに。
でもタクシー運転手にも
「今日どこにも行けないよ」
と言われる。
しかし、ターミナルに行けば状況も分かるだろうと思い、とりあえず直行!
ターミナル窓口では
「富池に行くバスは14:00から」
と言われました。

それでもタクシーなら、タクシーなら交渉すれば行けるかもしれないと思い、
交渉相手のタクシーを探すこと数分……
「富池まで往復して、14:00前の火車に乗りたいんだけど」
と打診したら快諾してくれるおじさんが現れました。
道路も封鎖されてないところを通るから大丈夫だよ、と。
交渉相手一人目にして結果的にもすごくいい人で、よかったなあと思った。
別れる直前まで広州人だと思われていたらしいです。ありがとう(笑)

タクシーだとだいたい50分ぐらいで富池鎮まで着けました。
それから甘寧公園、呉王廟も回っていただけて、
到着後放置されなくてよかった……
最初はバスで行って歩くつもりでしたが、
ぜんぶ回ってもらえたのはやっぱりありがたかった。

甘寧公園は想像していたよりもずっと森林でした。
現地の写真はたくさん確認してから臨んだのですが、
あそこまで森林の中にあるとは思っておらず、
百聞不如一見だなあとあらためて感激。
お墓・像だけでなく、廟会のための舞台、甘寧寺なども作られていて、
甘寧はここの人に愛されて大事にされているんだなあ……と、感動しました……
お寺に奉られている神様を確認するために
道長ともお話しさせていただいたのですが、
とても優しく、
「お茶でも飲んで行きなよ」
とまでおっしゃってくださって、
本当にいい人に管理してもらってるんだなあって……

甘寧墓の壁には歴史人物特有のメモリアルレリーフが掘られていたのですが、
これが、線が細くてくっきりした連環画風の絵柄で本当にかっこよくて!!
メモリアルレリーフはこれまでいくつか見てきたけど、
今回のものは文句なしにとてもかっこよかった。
呂蒙殿もいたし、孫権様がめちゃくちゃかっこよかったです。

甘寧寺には甘寧と文神・武神の計3人が奉られてました。
話を聞いたところ、一応文神武神の姿を奉ってはいるものの、
3人とも甘寧なんだそうです。
文神は女性の姿で名前表記などはないので奥さんかと思ったのですが、
ちゃんと道長に聞いて確認できてよかったー!!
こういう奉られ方もあるんですねえ。すごく感動しました……
道長が優しかったこともあって倍以上感動した……

その後は公園からちょっと離れた呉王廟に。
呉王廟という名前ですが一般的な孫権ではなく、甘寧と奥さんが奉られています。
ここでも道長本人に奉られている人物の確認をさせていただけて、
4人奉られているけど、甘寧と甘寧夫人だということが分かりました。
これまで勇気がなくて聞けなかった場所でも、
そういう奉られ方をされてるところがあったのかもしれないな……
自分は思っているほど中国語がヘタではない
ということが分かったので(うまいとは言っていない)、
これからはガンガン聞いていかなきゃな。

そして、めちゃくちゃ安全に陽新まで帰って来られて、今は赤壁に移動中です。
あとから陽新baを調べて分かったのですが、
なんと今日、陽新にロードレースがやって来ていたらしいです。
そりゃ道路封鎖されるよね、仕方ない。
ロードバイクに乗ってる人、武漢でも多かったです。
世界的に流行ってるんですね……
長江大橋を自転車で駆け抜けたら最高に気持ちいいだろうけど、
「中国では自転車がハンパなく盗まれる」
と聞いて、結局買わなかったな。

赤壁に直行できる列車はないので武漢乗り換えです!
早く着きたいなー!!