どうしても今日の17時台の火車に乗りたかったので、
あらかじめ買っておいた 无座 で荊州から帰ってます。
荊州-武漢の无座は以前にも乗ったことがあって結構余裕だったので、
今日もまあいいかなと。
荊州から帰るときはいつもだいたい満足してハイになってますから……
90分なんてあっという間ですよ。もう着きそうです。
今日は前々から行きたいな～と思っていた沙市へ。
沙市には『天問閣』という建物があり、
楚の三閭大夫すなわち屈原その人の像がある——
と百度百科には書いてありますが、行ってみたところありませんでした。
天問閣というビル自体はあったのですがショッピングモールになっていました。
一応、百度百科には地下階にあると書いてあるが……
「それ昔の話でしょ？ もうないよ」
というお決まりの言葉をいただきました！！ ありがとうございます！！
うーん、中国でよく遭遇することのひとつに
「知らないものについては“知らない”ではなく“なくなった”と回答される」
というものがあるので、もう３人ぐらいに聞いて回ってもよかったんですが……
そもそも百度で画像が出てこないからちょっと怪しいかなとは思ってたんで、
諦めて中山公園に向かいました。
中山公園には本日のメイン、孫叔敖の墓があります。
この公園は沙市の中でもすごく大きな公園で、中に動物園などもあるみたいです。
とりあえず地図を見せてもらおうと
ジェットコースター券売り場のおじさんに話しかけてみたところ、
彼にとっては日本人がめちゃくちゃ珍しかったらしく、いろいろ聞かれました。
「中国で日本のこといろいろ言ってるドラマとかあるけどどう思う？」
と聞かれて、やっぱり国民の方々もやりすぎ（本数が多すぎ的な意味で）だと
感じているのだなあ……と思いました。
「個人的には何とも思わない」
って言っときました。
KangRiドラマの見どころは
随所に出てくる日本人役の皆さんの片言の日本語ですよ！！
他にも平仮名を書いてあげたりして楽しかったです。
そして孫叔敖の墓へ……
石碑・建物が思ってたよりも古びてました。
いつから今の場所にあるんですかねえ？
楚の令尹の墓があるというのは気分いいですね！
私は孫叔敖のライバルの伍参のファンだし
ちゃんと墓前でそのことも告げてきたんですが、
孫叔敖も私も楚を思う気持ちは同じはずだから大丈夫だと思います。
あと荘王って本当に素敵な王様でしたよね！！ と語りかけてきた……
この調子で闘穀於菟（子文）や屈建（子木）や王子申（子西）などの
他の令尹の墓もお願いします。
彼らを知ってる人も少ないしもう碑だけ立ててくれればいいから……
この中の誰の墓ができても通うよな～！！（妄想）
お墓の隣に『春秋閣』というスポットがあるのですが、こちらは閉まってました。
あとで入り口で聞いたら修理中とのこと。修理が終われば入れるそうです。
中には春秋左氏伝を読んでる関羽の像があるそうです。
荊州は『関公文化公園』っていう一大テーマパークを作りたがってますから……
実話です。
関羽のゆかりの地っていうのはいろいろありますけど、
たぶん見られる場所数がいちばん多いのは荊州（江陵）なんじゃないかなあ？
孫呉の私が薦めるのもどうかって話なんですけど、
関羽ファンの方はぜひ荊州に来てください。いいところですよ。
そしてバスでのんびり荊州区に戻り、荊州博物館を舐めるように見てきました。
玉の展示なんて一回部屋を出ようとしてからもう一周見てきましたからね！
やっぱり玉器は荊州博物館が白眉だと思う。
造形の複雑さが半端ではないですし……しかも平面なんですよね……
台湾故宮とか上海博物館もすごく精巧な玉はたくさん置いてありますが、
平面でこれだけ感動できる玉器というのはあまりないですね……
楚人っていつ見ても本当にセンスいいな～！ 誇らしすぎる～！！
そして自分へのおみやげを141元ぶん買い、漆器の部屋で悦に浸ってました。
虎座鳳凰架鼓と鎮墓獣と臥鹿って本当に本物なんでしょうか……
ちょっと綺麗すぎるのと出土場所が書いてないのが怪しいんだよなあ……
去年も気になって本物かどうか聞いたら、本物だよ！！ って言われて
楚のすばらしさを語られたんですが……私も語りたい……
いろいろ見てたら結構危ない時間になり、
急いで関帝廟に飛び込んで参拝だけしてタクシーで荊州火車站へ！
荊州には毎回ギリギリまで滞在してしまいますね……楽しいからな～！！
関帝廟は……有料になったし（去年から20元だったか？？ 15元じゃなかった？）
行かなくてもいいんじゃないかとも思ったけど、
まあ自分も関帝廟でバイトするわけだし、
隣人だし孫呉を代表して挨拶ぐらいしとくか～ってわけで行ってきました。
入り口に観光地特有のオリジナル関羽ブロマイドが売ってたんですが……
68元って言われた……おみやげには高すぎる……
68元って本当にちょっと高すぎますよ！
令尹子西のブロマイドだったとしても躊躇するよ！
子西は大好きですが68元では一枚しか買えませんね……
ほとんど博物館で終わったけど、楽しかったし時間がぜんぜん足りなかった！
博物館は音声ガイドを始めてくれたし（今日は電池がないと言われて笑った）、
パンフレットも作り始めてくれたし、この調子でがんばってほしい！
しかも楚のロゴ入りオリジナルショッパーもできてたんですよ！！
袋もう一個買わせてくれって言ったらただでくれました(笑)
荊州と関羽の癒着が激しいのは分かってるけど、
そもそも楚の土地であることをこれからも忘れないでほしいですね……
楚が好きすぎる……
夕飯楽しみです。
ではまた！