寝る前に楚について書かれた論文を読んでしまった。
「ものすごく眠いから、難読漢字の多い論文を読んで爆睡!」
という計画だったのに……
眠くなる要素が微塵もなかったね……
楚は本当に史料に恵まれた国で、歴史書や文物だけでなく、
当時の人たちが書いた竹簡もたくさん発掘されているのですが。
そんな当時の史料をありがたく整理してくださった論文により、
楚人は戦国時代になっても神々をものすごく大事にしていたのだということが
よくよく分かりました……。
ただ単に感覚として神を信仰していた、という雰囲気ではなく、
神官が政治の中でそれなりの地位にいたっぽいんですよね。
歴史書では楚はもともとそういう国だったと言われていますが、
実際に、当時のそのままの史料からそのことが分かるというのは熱いね……
周りの国は神官政治をやめているような時代に、神官が政治に関わっていて、
それなのにいろいろと激情家で(……)、さらに軍隊が強いって、
敵に回したらめちゃくちゃ面倒な国じゃないか……
戦国時代の楚人は春秋時代と比べたら非常におとなしいと思いますが。
神を大事にしている人たちって神の祟りを恐れそうな気がするんですが、
あの傍若無人な楚人たちの性格は神的にOKなんでしょうか……
まあ神たちも楚人(の祖先)なのであればどうしようもないな!
楚の神々がどのような性格の人たちなのかも知りたいな。
一次史料の解釈が書かれた本なんてまず普通の書店には並ばないので
これからも論文を国立国会図書館にコピーしに行かねばならぬのでしょうが、
研究内容が世に出ていることがまず何よりもありがたいんです。
情報が秘匿されてないってすばらしいことですよ!!
素人だからと言い訳せずに、手に入る資料には当たっていかないといけないよね。
楚という底なし沼に骨まで浸かりたいと思います。