楚漢伝奇 第16話 | 呉下の凡愚の住処

呉下の凡愚の住処

春秋戦国の楚国、三国志の孫呉にすべてを捧げて生きています。
現在はあまり更新していませんが、
何も持っていなかった過去の自分が想定読者でした。
詳細は「プロフィール情報を詳しくみる」をご覧ください。

遅くなりました(斬首)
ところでメインキャストの中で一人だけまだ出てきてない人がいますね!
中国歴史ドラマ「項羽と劉邦 King's War」|WOWOWオンライン
http://www.wowow.co.jp/drama/kr/cast/
もう退場しちゃってる人もいるのに……
亜父……私はあなたを主役と信じてお待ちしております……
※画像ネタバレ注意!



第十六集 鹿を指して馬と為す

・この“○○所言极是”がよく出てきますね!

呉下の凡愚の住処-趙高

 日本語だと「○○様のお言葉はもっともです」ってなるのかな。
 私も何かの機会には“所言极是”を使って相手をいい気分にさせようと思います。

・顔あんまり見えないけど胡亥

呉下の凡愚の住処-胡亥

 黒を基調とした服に紫がかった冠飾りとか中二病の香りがする配色ですね。
 いやたぶん中二病が秦に憧れてるんでしょう!
 ちなみに私はいまだに毎回胡亥の名前を曹丕と打ち間違えては訂正してます。

「北方匈奴の辺りでいい馬を捕まえたので献上します」と胡亥に話す趙高。

呉下の凡愚の住処-馬鹿
▲しかしどうみても鹿

 趙高「大臣各位、よく見てみなさい。これは鹿か? それとも馬か?
   馬だと思う者は私の左側へ、鹿だと思う者は私の右側へ並びなさい。
   私は馬だと思っていますよ(<圧力)」

呉下の凡愚の住処-趙高
▲顔が怖い趙高

 趙高はここで自分の権力がどれだけ通用するかを試しているんです。
 この鹿を「馬だ」と見なした者は味方、「鹿だ」と譲らなかった者は敵だと。
 これは歴史書(『史記』)にも載っていて「馬鹿」の語源だと言われている故事です。
 Wikipediaの馬鹿のページ では他にも馬鹿の語源と言われている話が読めますよ!
 そして現代では「胡亥は馬鹿」と言われている……
 (この故事がなかったところでアホ扱いされていたと思うが……)

呉下の凡愚の住処-胡亥
▲胡亥にも一応鹿に見えるらしい
(この顔がかわいい)

呉下の凡愚の住処-大臣
▲大臣たち「蹄もしっかりしたいい馬っすね~!」

 「陛下は何だと思います?」と訊かれても

呉下の凡愚の住処-胡亥
▲胡亥「さっき趙高なんつった? 馬?
 じゃあ馬だ! 馬だよ馬!」


 _人人人人人_
 >  是馬   <
  ̄Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 ↑一度やってみたかった(……)

呉下の凡愚の住処-大臣
▲鹿だと主張しつづけた臣下は牢にぶち込まれました

・胡亥「さっき太傅が朝廷で言ってたやつだけど明らかに鹿だよね~
  何であんなに大勢が馬だって言ったんだろう?」

呉下の凡愚の住処-胡亥と趙高

 趙高「鹿って答えたやつは使いにくくなるから先に除いておかないと!」

呉下の凡愚の住処-趙高

 胡亥はこのやりとりで思うところがあったらしく後宮に引きこもってしまいます。
 そして趙高が朝廷の真の権力者に……

・鍾離眜(右)がいいイケメンですね!

呉下の凡愚の住処-鍾離眜

 季布は馬上から挨拶した項羽に「無礼だ!」と食ってかかってます。
 季布ってこんなキャラなんですか……へえ~。 <生返事
 そのまま喧嘩になっちゃってるんですが

呉下の凡愚の住処-項羽

 項羽は棒立ちで季布だけががんばってる状態。
 いや項羽と一対一とか誰も勝てないだろ……

 項梁さんと項伯さんが止めに入ります。

呉下の凡愚の住処-項梁と項伯

 項梁と項伯のツーショットいいなあ~
 大秦帝国の次はこの二人メインに進めてほしいな(誰得)

・なぜかいきなり虞子期&虞姫の家が襲われて二人の父が殺されている

呉下の凡愚の住処-項羽と虞姫

 どうも楚軍がやったらしいです。虞子期は行方不明。
 ここに残ると言って聞かない虞姫を項羽が(文字通り)持って行きました。

呉下の凡愚の住処-項羽と虞姫

・一方そのころ 韓信はまだ釣りをして暮らしていた。

呉下の凡愚の住処-韓信
▲おばちゃんに食料をもらいながら……

 そのおばちゃんは今日限りでもう来てくれなくなるらしいです。

呉下の凡愚の住処-韓信と季桃
▲韓信(無職)の貴重なラブロマンス

 韓信(無職)は季桃ちゃんに「俺を待て」と言い残して淮陰県を去って行きました。
 これまで釣り一筋で暮らしてたのにすげえ自信と気概だ……

呉下の凡愚の住処-楚軍
▲楚軍はイケメン揃いですね特に中央二人(病気)

呉下の凡愚の住処-項梁と項伯
▲額に入れて飾りたい(病気)

・鍾離眜って日本では「しょうりばつ」って言われることが多い(気がする)ので
 登場人物欄にも“鍾離眜”って書いてるんですが
 項梁は“钟离昧mèi”って呼んでますね。
 これだと「しょうりまい」になると思うんだけど日本語吹き替えはどうなるんだろう。
 私に初めて楚漢ものを教えてくれた恩人たちは「しょうりまい」派でした。

・誰が先鋒をつとめるかって話で項羽と季布がまた争ってるんですが
 項羽は最終的に
 「十数の兵馬をくれれば一刻のうちに城を落とす」と言い始めました。
 お前に兵馬はいらんだろ……

・雍歯が劉邦の副将になったようです。
 おいしいすぎてよだれが止まらないんですが
 雍歯はいつになったら人気が出るんですかね(寝言)

呉下の凡愚の住処-雍歯
▲雍歯萌えるわ~(病気)

・盧綰が雍歯に食ってかかって喧嘩してました。

呉下の凡愚の住処-盧綰と雍歯

 盧綰は単に雍歯の態度が気に食わないからではなく、
 長年劉季と一緒にいる自分を差し置いて副将になった雍歯に
 嫉妬した
のではないかと私は思うのですが……
 盧綰の顔は大好きですが、雍歯とどっちか選べって言われたら私は雍歯です。
 雍歯です(大事なことなので二回言いました)


主な登場人物:
胡亥、趙高、崇信、項羽、鍾離眜、季布、項梁、項伯、虞姫、韓信、季桃、劉邦、
雍歯、曹参、夏侯嬰、曹無傷、蕭何、盧綰、周勃

次回(楚漢伝奇 第17話)
http://ameblo.jp/ancyon/entry-11548894450.html

前回(楚漢伝奇 第15話)
http://ameblo.jp/ancyon/entry-11542849071.html

缴获 jiǎo huò:分捕る。鹵獲する。没収する。
刽子手 guì zi shǒu:<喩>人民を殺害する者。
寻衅 xún xìn:言いがかりをつける。挑発する。

どうでもいいんですが今回写真撮りすぎました(特に趙高の)
どうでもいいんですが私の楚漢趙高のイメージはフリーザ様です