今日は市民公開講座に行って来ました。
仙台市は東北大附属病院や、隣の市にがんセンターがある関係か数年前から
市民公開講座が多くなりました。
それだけ、みんなが病気に関心を持っているってことでもあるのでしょうけれど。
今日は仙台放送が主催しているドクターサーチみやぎでの開催です。ドクターサーチみやぎは宮城県の医療機関の検索が出来るシステムなんですよ。

今日は久留米大学医学部神経精神医学講座教授 内村直尚先生の基調講演と
東北大学大学院教育学研究科教授 上埜 高志 先生のパネルディスカッションがありました。

内村先生はテレビでも活躍されておられる先生で、聴講者の掴みが良かったです。
人間一番眠くなる時間は朝2時と午後2時で、お昼を食べて一番眠くなる時間だし、
照明は暗いし、室温も抑えられていて暑いし、つまらない話だと眠いし、
40分の講演の中で15分は寝ていていいです。
全部は寝ていてはだめですよ。
15分経ったら隣の人が起こしてあげてください。
頭がスッキリして残りのつまらない話も聞けるかもしれません。
寝て本当にすっきりしたか実証してみて下さい。
と笑いを誘っていました。

不眠の悪影響
・不安、いらいら、うつの誘引、集中力の低下

・高血圧の患者の約半数が不眠。
 平均7~8時間の睡眠で高血圧は発症しにくい。
 健康な人でも音楽を聴きながら寝ると血圧が上がり、睡眠の質が悪くなる。
 コレステロールや中性脂肪も然り。

・睡眠が不足するとグレリンと云うホルモンが増えて肥満になる。
 (グレリンは成長ホルモン分泌促進物質)
 睡眠を少なくとも5時間以上取った方がダイエットになる。
 食事療法は人間の欲望を抑制するが、睡眠療法は本能を促進させる。

生体リズムの現れる仕組み
・明暗のリズム-朝の光が大切
・社会的リズム
・からだの運動
・環境のリズム
・食事のリズム
 一日は24時間だが生体時計は25時間で動くので、1時間を微調整している。
 人間は起きた時間で眠くなるように出来ているので、何時に起きなければならないと云う時には
 16時間前に起きなければいけない。
 早寝早起きではなく早起き早寝である。

ぐっすり眠るための7か条
1.就寝前のリラックス(音楽・アロマ・入浴)
2.眠りを妨げるものは控える(就寝前3~4時間のアルコール、カフェイン)
3.就寝1時間前より照明を落とし、明るい光を避ける。
4.朝一定の時刻の起床(光を浴びる)
5.規則正しい食事(就寝前2時間の食事は控える)
6.規則的な運動(夕食後の軽い運動が最も効果的)
7.昼食後の20~30分の昼寝

どうしても眠れない場合は、昨年から出たお薬でロゼレム錠と云うのが出たので
それを処方していただくことも必要。
今のお薬は昔ほど副作用が少ないし、このお薬は眠ることもそうだけれど
生活リズムを整えるための眠剤なので、効いてくれば医師と相談して
止めることも出来るそうです。

聴講して一番思ったのは、私の場合、熟睡は出来るのだけれど、絶対的に睡眠時間が足りないので
それが元で運動もしているのに体重が減らないのはそこだと思いました。