夏目前にオーダーメイドだよの巻 | あなろま浪漫 -堺のジュエリー作家が綴るの彫金オーダー制作物語ー 

あなろま浪漫 -堺のジュエリー作家が綴るの彫金オーダー制作物語ー 

堺市在住のジュエリーアーティストYuca Moritaがオーナー。Art studio -anaroma-の彫金制作日記、活動情報、孤高な個人作家の苦悩やあるあるetc…

きものアクセサリー展が無事に終わりました。たくさんのご来場アリガトウございます。
見事に半分くらい雨でしたねー。今回逃した方は、まだチャンスがあるよ。百貨店を巡る予定です。多分大阪と名古屋。夏の浴衣催事に並ぶらしいので、またお伝えいたします。

今年も夏用に、あいかり屋さんのサンダルげっと~♪

履き心地素晴らしく、今年の夏も標準装備になることでしょう。三河木綿がふわふわして気持ちいい新作。週末にネットで注文したら、そいつは土日のイベントで完売したらしく、第二候補の色違いに決めた。
すぐ売れちゃう人気のショップです。


こっちは姉のん。元気モリモリなビタミンカラー。これもかわいい。アタシも迷った。

数年前に大阪のロハスフェスタで出会ってから、ツボですね。関西での出店は今のところないようで、アタクシがデザフェスに出てたときは、こちらも出店なさっているのであいかり屋さんだけは毎年5月に準備終わり次第オープン前に速攻で買いにいってたんだけど、今年は出れなかったのでネットでご注文。
まぁ、期待を裏切らないかわいさと履き心地。素晴らしい。即完売も納得ですね。浴衣にも合うし、ヘビロテやな。
ちなみに我が一族では姉も母も持っているファンである。

ブログからちょっと引きこもっていたのは、オーダーメイドに必死こいて取り組んでたわけで、インターネットワールドから消えているときは、わりと泣きそうなくらいに切羽詰まってると思ってもらえたらありがたし。
まあ、お陰さまで恒例行事的に納期も間に合いなんとかなったわけなんですが、作品撮影も重要な仕事なわけで、いろいろ試した結果、モリタ式特別撮影スタジオを設営。
The 玄関やでー。何か?

日中の光の入り方や設置条件的にここに行き着いた。
泥棒さんもビックリやろなー。アタシが出れないという難点は否めない。
でも大丈夫。わがアトリエには隠し扉が多数あるから。窓もあるし。
いざという時の最も思いつく脱出経路を自ら塞ぐという、この暴挙。突っ張り棒も補填され、さらに抜けにくくなりました。ゲージツノタメ、カンタービレ
どうも、 Yuca Moritaジュエリーアーティストのもりたゆかです。

何度も言うように、雨ニモマケズ、風ニモマケズ、制作に明け暮れているのですが、なんかここ最近は小さなミスが多くて、三歩進んでは二歩下がったり、下手したらふりだしにモドルカードを引いたり不調なり。
まあ、仕事の目が厳しくなったとも言うがね。
気に入らないとこはやっぱり気に入らなかったり、弱かったり、見過ごせなくなっておりまー。


先日のこと、今更ながら綿棒の実力に驚く。
コヤツめっちゃ使える。
アタクシの作品は細かい線やカーブが多いので、こういうアイテムは磨きに助かる。芯が紙タイプのオーソドックスなものなら、芯も尖らせて研磨に使える。銀とか柔らかい金属は予想以上にくわれるので注意。コイツできる。

しかし、研磨って大変なのよねー。
アタクシは丸一日研磨作業に使う。

職人フォトっぽくモノクロで仰々しくしてみる。

鏡面をあなどるなかれ。鏡面ナメんな!ってことで、突き詰めればこんなに大変なものはない。

鏡面をめざすと、行きつくところは物質が無くなるんちゃうかと思うね。

ま、でも大切な大切なオーダー作品ゆえ、こればっかは手が抜けない。いや抜きたい。ほんとは、とても抜きたい。

でも、やっぱり譲れないとこはあるんだわさ。というわけで、気づいたらご飯の時間がはるか彼方に過ぎており、なんなら夜ご飯よね、って時間になったりする。

もちろん、アタクシは見るも無残に真っ黒で、防塵マスクしているにも関わらず、典型的なコソドロのような顔になってたりする。

 

今回はロウ付けの神様に嫌われたようで、シルバー925特有の超しつこい「ファイアースケール」と呼ばれる黒っぽい皮膜を剥いだ時点でロウ付けが取れたりした。

ファイアースケールは熱するとまた発生するので、まあようするにふりだしに戻るわけです。

コイツは恐らく素人さん目には分かりません。しかし、これを見過ごすと時間が経過したときの黒ずみ具合が全然変わります。

シルバーはキズを取るよりなにより、一皮剥くのが重要!!この間に大概の傷は取れるしね!


コチラは磨き後。

シルバー本来の白色は、磨き手だけが見れる特権。どうしても酸化してっちゃうからね。シルバー独特の、なめらかなうっとりする白です。これに惚れてしまった人は彫金作家になるよね。アタクシは惚れ込んだ人です。

正直、磨き立ての美しさは金よりプラチナよりピカ一で美しいと思います。

作品お披露目はお渡し後に。

 

まだまだご依頼品は、ちょっと特殊なリングとか、御新築祝いのサンキャッチャーとか、スペシャルなネックレスとか続くのであった。きゃっほーラブラブ

自分用のブレスレットも作りたいし、困ったわん。

 

おわり目

 

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