本日は加害者側の保険会社の方の訪問があった。
リハビリが予定より長引いていることに関する調査だった。
わたしは自分のリハビリの進展を決して遅いとは思わないが『年齢の割には』という言葉や、『なぜ時間がかかっているのだと思いますか?』の問いに少なからず傷ついてはいたが、冷静に質問に答えた。
私は私に『金メダル』あげたいくらい、これ私でなければもっと時間かかったんじゃないの?という自画自賛は置いといても(笑)『よし、よくやった!』と思って、日々楽しく真剣に自分自身に向き合っている。
ただ、激しい骨折だったために骨の付きが予定どおり進まなかったため、時間がかかっている。
思った以上に体の防御反応がすごくて、患側(かんそく。骨折した側の脚。)に体重を乗せた動きができなかった。
私はひかれた時の記憶は全くないのだけれど、教会の前に飛ばされて落ちていて、いったいどんな形でいたのだろう。
そんなところから、予想以上に膝の曲がりが悪く、四頭筋の痛みや防御性収縮があった。
脳挫傷やくも膜下出血の頭痛と吐き気があり、事故後の入院の記憶は断片的だ。
家族や友人たちとした会話、忘れている部分を後で聞いてビックリしたりする。
だから、もっともっと時間がかかってしまう可能性だってあったのだ。
もし骨の元になる細胞が流れ切ってしまっていたら移植もありうると言われていたのを、移植せずにいける、となったのはラッキーだ。
その間は体重をかけなければ骨が形成されないため、本当に戦いだった。
まあ、保険会社の方は仕事だから、不当な治療がされないように必死なのはわかる・・・ということで、もやもやしながらもインタビューを終えたのだが。
どうにも気分が悪い。
偶然来た主治医に状況を話すとご立腹。
母に状況を話すと『ふざけんな、電話してやる!』と。
母強し(笑)。
インタビュー後、なんとなく気分が悪いとかではなく、もっとどんなに自分がする必要のない努力をしたのか言ってやれ、と母に言われ、『そうかもなぁ』と涙が出てきた。
私、頑張ったんだね〜
妹にも「(心の中の)鬼を発動しろ!」と言われるが、
つい与えられたこの生命がありがたく、マイナスなこと言わなくてもいいか、なんて思ってしまうが、本当はマイナスでも何でもなく、自分の思いを伝えることは大事。
私は鈍いというか、後からふつふつと湧いてくることが多い気がする。
これ課題です。
自分を代弁してくれる存在。
私が呼び寄せたに違いない。
物事は全て陰陽。
私が今のこの状況をありがたく喜べるのは、万にひとつかもしれない不幸中の幸いを手にしているからだけど、思いっきり「陰」な時があったっていいのだ。
涙が出た。
だから、この一瞬がかけがえのないものなんだ。