ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め | 感傷的で、あまりに偏狭的な。

感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

ダーリンは外国人 まるっとベルリン3年め (メディアファクトリーのコミックエッセイ)/KADOKAWA

¥1,080
Amazon.co.jp

面白さアッサリ、情報ギッシリ。

(あらすじ?)※Amazonより
移住して3年、ますます一家の好奇心が炸裂!
息子トニーニョの小学校進学を機に、ベルリンへ引っ越したトニーとさおり。
電車に乗る、船に乗る、カフェに行く、物を失くす…
船に乗ったり、家電を修理したり、パンを売ったり…
日々の暮らしには慣れたけど、やっぱり一家の毎日はヘンな驚きと発見がいっぱいで…。
一家揃って「外国人」なベルリン生活3年め、スタートです。
300万部突破シリーズの最新刊。

◇◆

このシリーズはおそらく全部読んでいると思うのだが、
何が一番の魅力かといえば、
さおりとトニーの鋭い?ツッコミやらやりとりやらであった。
そして2人の文化の違いをつき合わせて、考察していることであった。

が、今回はベルリンでの小旅行やベルリン観光地?やらの紹介が主で、
さおりもトニーも「外国人」であり、さおりvsトニー、の図があまりなく、
いつもの(私が楽しみにしている)魅力が半減していて残念であった。

なので、私のような楽しみ方をしている人はイマイチかもしれないが、
ドイツに興味があったり、海外生活をする上で何かの参考になれば・・と思っている人には
楽しめるのではないだろうか。

しょっぱなから、ストレス解消に車を壊す、ということをやっているのだが、
(ゴーグルやハンマーなどを貸し出して廃車を壊せるところがあるらしい。)
うーむ、私にはこれは逆にストレスがたまりそう・・と思った。
モノにあたる性格じゃないもんで、モノを壊して気分爽快!!になれない・・。
不機嫌やらイライラで気分にまかせて
ドアをバターン!
とか
壁、ドーン!!!
とか
何かを投げつける!!
とかやっている映画やドラマを見かけるが、
よくもまあ、そんなにモノにあたることができるなあ・・と毎回見て思うのであります。
ドアが壊れる~と思うと、モノには当たれない・・。
廃車を壊してストレス解消をする、という商売がベルリンにある、というのを知り、
モノを壊してストレス発散!
という発想は世界共通なのね・・と思うのであった。

そして「アスパラガスを食べるとオシッコが臭い」という話題が描かれているのだが、
あれ?この話しどこかで読んだか聞いたことがあるんだよな~
と思い出そうとしながら読み続けたのだが、結局思いだせず・・・。
しかし調べるとわりと有名な話しだそうで。
へー、知らんかった。つーか、気づかなかった。
というより、そんなに大量にアスパラガスを食べないし!!
ドイツではホワイトアスパラを春に山盛り食べるそうな。。。

しかし今回のメインはやはり、さおりが「バッグを置き忘れてなくす話」であろう。
前編/後編に分かれての長編スペクタクルになっている(笑)
ハラハラドキドキ。
いやー、ドイツ語が話せないって大変だ~。
(というより、話せたとしても今回はきっとバッグは戻ってこなかっただろう・・。)
しかしベルリンは英語が話せればなんとか生活することができるっぽい。
ということを知った。
そして、さおりが英語で孤軍奮闘している姿を見て、
英語が話せるようになったのね。。。。
と、母のような気持ちで涙ぐましく思いました。とさ。


それを読みながら、私はスペイン一人旅行の際、財布をすられた(と思いこんで)ので
地元の警察に届け出たことを思いだした。

スペインはドイツと違って、英語が通じない!!
(通じたとしても、私は話せない!!!キリッッ!!)
しかもバルセロナのような国際都市ならともかく、
私が財布をすられた(と思いこんだ)のは、スペインの南部の田舎の都市でありました。
観光案内所以外に英語を話せる人なんて絶対いないと断言できる町。

そんな町で私、すんげーつたないスペイン語で頑張った。
しかも警察のオジサンになぜか車でホテルまで送ってもらって
(女好きのラテンの血が騒いだのであろう)、

はあ・・

とホテルの部屋に戻ると、財布が床に落ちてた・・・。
のを発見・・・。
(壁とベッドの布団の間に挟まっていて、それに気づかず私は警察へ。
 その間に重力で落ちたと思われる。。。。)

私「・・・・」

自分のバカさっぷりに、ドッと疲れたね。

翌日、たまたま町を歩いていたら警察のオジサンにあって(小さい町だから)

「ああ!あも!大丈夫かい!?お金はある?」

うっっっ・・・。
まさかあれだけ大騒ぎして今更財布があったとは言えない・・←言えよ。

「う・・うん!大丈夫!!ありがとー!」

そして2人でなぜか酒を飲みに行ったのでありました。。。
すげー、楽しかった。
結果、よかった(笑)

・・あれ?
なんの話だったか?
あ、そうそう、さおりとトニーの話だった。

ちなみにこの作品で一番笑ったのは、

いつもエアコン効き過ぎて寒いカフェで仕事をするために、
カーディガンを持参していざ鞄から出して羽織ろうとしたらレギンスだった!!

という4コマでした~。
あるある(笑)

手袋持ってきたと思っていざはめようと思ったら、ソックスだったことがあったね~。
そしてハンカチのつもりで持ってきたものがおパンティだったときは、
さすがに、きゃっ!と軽く飛び上がったね。

そんなオバカな自分と向き合える作品でもありました。