感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

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私の活字好きはどこからきたのだろう。
私の読書好きはどこからきたのだろう。
現在読んでいる本を記録し、語り、私の根っこを探しにいく。
ときどきクラシック。
ときどき演劇。
そしてときどき犬。


(書評についてのお知らせ)
基本的にすべて現在進行形で書いているため、
再読していない限り、
ブログを始める以前に読了している作品については書いていない。
NEW !
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スケオタデイズ 戦慄のフィギュア底なし沼 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)/KADOKAWA/メディアファクトリー

¥1,080
Amazon.co.jp

笑って、泣いて、また笑う。

(あらすじ?)
「フィギュア? 好きだけどTV観戦でじゅーぶん」と思っているアナタ!
フィギュアスケートの醍醐味はナマ観戦にあり!?
チケット1枚2万円はザラ、国内観戦、海外遠征あたりまえ、
どんどん軽くなるフットワークとサイフの中身…。
グレゴリ青山が一度ハマったら抜け出せない、
フィギュアスケート観戦の面白さと恐ろしさをお伝えします♪
爆笑とまさかの号泣!!大会観戦レポート!

◇◆

世の中には○○オタクという人が何千人、何万人、何億人といて、
スケートオタク(通称スケオタ)というものももちろん存在する。
私の近くにもスケートオタクと呼ぶに値する人がいるが、
彼女は熱烈な高橋大輔ファンであると同時に、スケート選手みんなを応援している。
そういう彼女の姿勢を見て、
そういうもんなのかねえ~。
と感心したものである。

そんな中、このコミックエッセイを読んだ。
スケオタを目の当たりにした筆者が感じたことが、まさに私の「感心」であった。

「めちゃくちゃくわしいー」
「めちゃルールも知ってるー」
「選手思いー」

などなど、友人レーコちゃんと心の糸電話で会話するのであった。

そして私なんてまだまだスケオタじゃないです~と言っている筆者と同じく、
私もスケオタを目の前にすると、
私なんてただの髙橋大輔選手と同郷の人、です~。
と言っている。・・実際そうなんだけど。
大ちゃんファン、と言うのが恥ずかしいほど、大ちゃんのこと知らないしさ、
そっと陰から見守るだけで充分です。

しかし筆者は氷の底なし沼にハマる。
アイスショーから地方の試合まで、観戦していくのであった。
サイフのヒモを沼の底に落として・・・

そこからフィギュア行脚の日々。
観戦の様子や、スケオタさんたちのお茶会の様子が、面白可笑しく描かれており、
いちいち笑った。
スケート詳しくなくても笑えます。スケート知ってたらさらに笑えます。
筆者がおもしろおかしく選手の衣裳を着るシーンも、ちゃんと衣裳を描いてあり、
しかもコマの外には何年のなんとか大会の衣裳、と説明もあって、なんと親切な!

そしてソチ前の全日本選手権観戦には大きく頁を割いて、
会場の雰囲気や空気をリアルに伝えていく。
特に安藤美姫、鈴木明子、そして髙橋大輔のフリーは、力をこめて伝えてくれた。

先日、後輩きのこと行った「MEDAL WINNERS OPEN 2015」で、
私たちはみきてぃの演技を見た。
 →参考記事『MEDAL WINNERS OPEN 2015
引退後ということもあり、演技そのものはよくも悪くもなかったのだが、
私たちを驚かせたのは、やっぱりファンがいる、しかも多い。ということであった。

私「世間を騒がせるようなことをしても、ファンはいるんだねえ」
き「ほんとですよね~。子供を放置して男と恋愛かよ、みたいな印象もあるのに。」
私「しかも相手もとっかえひっかえ、みたいに報じられたりもしてるじゃん~?」

と延々と言っていたのだが、とにかく多くのファンがいることに疑問符なのであった。
しかしこのマンガ、そんな疑問にも、答えとまでは言わないが納得はさせてくれた。
お騒がせ女王安藤美姫は氷上にいる自分が本当の自分で、スケートをいかに愛しているか。
ファンは氷上の美しい姿を見たいのだ。
ということであった。

そしてラストの大ちゃんのとこは、何回読んでも泣ける。
全日本選手権は本当に大ちゃんは苦しかったんだよね~。
それを知ってるから、余計に泣けた。
マンガには書いてなかったが、試合後のインタビューとか心が痛かったし・・・
・・・はっ。

私はスケオタではありません!!!!
こうして否定していかないとね。
油断すると、底なし沼にうっかりハマっちゃうからね。

で感動のまま終わるのかと思いきや、そこはコミックエッセイ。
ちゃんと落としてくれました。
レーコちゃんの「私、主役」宣言。
見事に落ちました。

スケートを知ってる人も知らない人も、ちゃんとわかるようになっている作品。
ルールとか衣裳もきっちり書いているので勉強にもなるし、
とにかくそんな難しいことは置いておいても、笑える内容になっている。

※チケットぴあ、eプラスで、NHK杯のチケットを取る際、ことごとく取れず惨敗続き、
というのシーンがあるのだが、
ケラリーノサンドロヴィッチ演出の『三人姉妹』がまさにこれであった。
全く取れなかったわけじゃないのだが、
一度はeプラスで取ったのだが、こんな席要らん!みたいな席ばかりがあてがわれ、
ぴあでも獲れるでしょ、とeプラスの分は捨て、ぴあに賭けた。
そしたら二次、三次、と落選続き、卒倒するかと思った・・・。
(結局、ぴあのリセールで定価で売りに出たチケットがとれました。ホッ。)
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この1週間で、環境に大変化がありました。

じ・・・実は!!!!!

わたくし、出戻ったのです。。。
さよなら、汗かき夫♪♪♪ →♪の数が!!!!!
短い間でしたが、お世話になりました。

汗「うぉぉぉぉい!!!!!」

なーんてな。

本当の出戻り先は・・・
10年秘書として仕えた法律事務所のボス弁護士、またの名を世界一短気な男の元にである。
(以前は世界2位。スティーブ・ジョブズが1位であった。)

先週末、突然そういう話が降ってきて、あれよあれよという間にこんなことになった。
なった、というか、なってしまった、というか。
こんなんでほんとに続くのかしら、私。

何はともあれそんなわけで、今週から再入社でいきなり働いていたのであった。
それにしても昔取った杵柄、とはよく言ったもので、
退社後5年ほど経っていたが、案外忘れてないことに驚いた。
証拠甲乙も、準備書面も、受領書付き送付状も、期日受書も・・・
その他色々、全くまごまごすることなく、ふっつーに処理できた。
(ま、大したことじゃないけど。)

そして本日、私にあてがわれた机の引き出しの奥に紙くずを見つけた。

私「なんじゃこれ、きちゃな~い。」

と広げてみますれば・・・



5~6年前のゴミが!!!!

元同僚Kとのくだらないやりとりの痕跡がなつかしい。
もはや遺跡。
もはや世界遺産。
大事にとっておこう。→こんなことしてるから、モノが増えるのだ。

◇◆

私「出戻ることになりそうなんだ。」
K「えー。そうなんだ。私も勤務しようかな~。」
私「そう!?じゃあ私の代わりに推薦するよ!!」→すぐ真に受ける。
K「やめて!!!!ピカチンがいるならともかく!!」

チョー光速で断られた。

そんなKからのライン。



K「ピカチンに教わったことの一つが、常に明るく元気よく!」
K「心の中はともかく、職場ではハキハキニコニコ」

心の中はともかく・・・が、若干ひっかからないでもないが、
そういう風に見てくれているとは・・・
あもちゃん感激。ヨヨヨ。

ちなみに私の心の中は、ボス弁をハラパン(腹をグーでパンチ)です。

そしてもう一つ、Kの私への評価(?)が・・・



K「ピカチンって、ほんと、興味のないことはすぐに忘れるわね。」

3歩歩くと忘れる鳥頭。
この才能は今も健在。

いつもニコニコハキハキ、3歩歩くとすぐ忘れる鳥頭の才能を生かして、
目立たぬように、はしゃがぬように、出戻り先でテキトーにひっそり頑張りま~す。

◇◆

最近、うちの近所で見つけたお客は少ないが美味しいイタリアンにて。



去年の年末。
毎年恒例、汗かき夫とお互いの十大ニュースを発表しあう。



そして今月下旬。
1か月ほど遅れたが、毎年恒例、汗かき夫とお互いの今年の目標を発表しあう。

この時は、まさかボス弁の元に出戻ることになろうとは夢にも思っておらず、
私の今年の目標の一つに、ブログ更新頻度を少し上げる、を掲げた。
そして今週、あっという間に目標破れる。
来月はもう少し頑張ろう。



次回は、チェーホフ『三姉妹』の演劇評を書く予定。
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平成27年2月19日(木)、妹うーちゃんの家に行く。

義弟が車を使用しているため、車で迎えにいけな~い、ということで、
妹の家に歩いて向かっている私に妹から電話があった。

う「ダッコマンが遊びたがってるから、近くの公園で待ってる~。
  場所なんだけど、ほにゃららら~。わかった?」
私「だいたいわかると思うー。」

方向音痴じゃないわたくし、テキトーな妹の説明でも初めての公園にちゃんと辿り着いた!

私「ダッコマン、こんにちは☆」
甥(ニカッ)

さすがに毎月会いに来るおばちゃんのことは覚えている模様。
伯母ちゃん、嬉しいわ。

う「ちょっと買い物に行きたいんだけど、しばらくダッコマン、見てもらえる?
  あそこに他の子のママさんたちがいるんだけど・・・」
私「ママ友いじめに遭わないように、気をつける!!」→そういうことじゃない。



私「お母さん、いってらっしゃい。」
甥「~♪」

外遊びにウッキウキのダッコマン、
遠くに去って行く母の姿を泣きもせず見送りもしない。

お前はそんなことでいいのかーーー!!!

と叱るヒマもなく、手を握ってくるダッコマン。

ちょっとした石段をのぼるのに、あもちゃんの手を必要としている。
でもそれくらいの高さなら一人であがれると思うぞ~。
と思いながら、手を貸してあげる。

私「お前は慎重だな~。というかビビリン坊だな~。」

ビビリン坊なダッコマンだが、下界への興味はアリアリ。



枝や葉をじっと見る。
色々なものが楽しいらしい。

それはわかるのだが、できれば日陰のほうが伯母ちゃん助かるんだけど・・・。
焼けちゃ~う!!!
シミが~~~!!!

あきらめないで~。by 真矢みき

そんな心の叫びもおかまいなしに、私の手を握りながら日向の茂みを抜けていくダッコマン。
ちょっとまてまて、そこはお前は通れるかもしれないけど、私はムリだっつーの。
いでででで・・・と、枯れ枝に顔をはたかれながら茂みを抜ける私。
あ~あ~自慢のお顔が傷だらけ・・。



私「頼むからもう少し広いところを歩こうよ。」
甥(お断りでちゅ!)

そんな会話をしていると、ダッコマンより大きい男の子が近寄ってきた。

男児「・・・」
甥「・・・」

見つめ合う二人。

甥「パパ!」

ずこーーーー!!
盛大にコケた。

私「パパじゃないでしょ(笑)!!」

そして二人で遊ぶ・・・
のかと思っていたら、再びダッコマン、私の手をとり、一人で茂みを探検するのであった。

私「お前はマイペースだなあ。」

などと言っていると、妹が帰ってきた。

妹「さ、帰ろう~。」

とベビーカーにダッコマンを乗せようとすると、いやだーーーー!!と泣くダッコマン。
そんなわがままは許しまへんで~、と無理矢理座らせると泣き止んだ。

私「お前はあきらめが早いのう。」

もう少し粘った方がいいのではないか、と思う、同じくあきらめの早い私であった。
あきらめが早い、それはきっと遺伝。

◇◆

私&妹「お腹すいた~。ご飯にしよう。」



甥「ごっちっちゅ。」←いただきますの間違い。



甥(早くご飯を食べさせるでちゅ。)



甥「あーん!!!!」

私&妹「ぷっ。毎回毎回、その顔・・・」



先月のあーん。



先々月のあーん。

こりゃいつかアゴが外れるね・・・。



おかずを覗き見るダッコマン。

妹「やっぱり味があるおかずが一番好きみたいなんだよね。・・あっ。」

スプーンから卵の端がぽろっと落ちた。
とりあえずスプーンに乗ってる卵を食べさせて、机に落ちたものを食べさせると・・・



甥「わーーーーん><」

私「ぷっっっ。超絶ぶちゃいく笑!!!!」

妹「そんなことで泣かないのっ!」
甥「ピタッ!!」

聞き分けがいいダッコマン。

私「でもさあ、なんで泣いたの~??」
妹「よくわかんないんだよね。落とした物をスプーンに乗せて食べさせると泣くんだよね。」
私「チョー潔癖性とか?まさかね~。」
妹「それはないと思う。量が少ない、とかかなあ。」
私「なるほどね~。」

本人にしか分からない涙の理由。
もう少し大きくなったら言葉で教えてくれるのに。
早く大きくなあれ。

妹「よく食べるなあ。」
私「足りる?まだ食べそうだけど。。」
妹「足りない感じ。足りないと泣くんだよね~。」

最後の一口を食べ、お皿の上に食べ物がないのを確認したダッコマン。

私&妹(さあ、泣くぞ、泣くぞ~~)

甥「ごっちっちゅ!!!」

妹「えー!!今まで自分からそんなことしたことなかったじゃーん!
  すごいねー。ダッコマン、えらいえらいー!!!!!」→褒め殺し。
甥(えっへんでちゅ!!!!)

どや顔のダッコマン、私がいるからエエトコ見せようってか?
今日はこれくらいにしといたらあ、
というダッコマンの声にならない言葉が聞こえるようであった。



甥(さあ!遊ぶでちゅよ!!!!)
私「遊ぼうね!!!」

妹「嬉しそう~笑」

嬉しすぎて嬉しすぎて、舌をしまい忘れているダッコマン。
かわええ。



甥「はぁはぁ。む~ん・・・」

私&妹「眠そう~。早く寝なさいよ。」
甥(まだまだでちゅ!!!)

眠いのならさっさと寝なさいよ、と横に転がしても、
遊び相手がいるのに、寝るもんか!と起き上がるダッコマン。

かくれんぼをしたり、おいかけごっこをしたり、遊びまくる私とダッコマン。

私「待て待て待てー」
甥「キャッキャッキャッ!!!!!」→本当に赤ちゃんみたいな声を出す。かわいい~。

妹はそんな私たちをのんびり見ている。うとうとしながら・・・

私「・・・・」

こんなバタバタしている状況でよく寝られるなあ。。。
まあ、私も目の前でドラムがドコドコ打ち鳴らされている状況で寝てましたけどね。
 →参考記事『Happy Jazz Day。

ドコドコ、バタバタ、のリズムが眠気を誘うのだろうか。



甥(ちょっと休憩でちゅ。あげるでちゅ。)



私「ありがとー・・・お米?」

あちこちから目ざとく色々見つけては、私にプレゼントしてくれるダッコマン。

休憩を挟みながら(主に私が。)、
引き続きかくれんぼ、おいかけごっこに励む私たち。

ちょっとトイレ・・・とトイレに行けば、泣いて呼び戻すダッコマン。

妹「おねえちゃん、泣いてるー!」
私「泣いてるー!じゃねえよ。ほんとにもう!!」

とブチブチ言いながら、急いで支度をしてトイレからそーっと出ると・・・

甥(待ってたでちゅよ。)

やっぱりいたー!!!!
トイレの前で待っているダッコマンなのであった。



遊び疲れたダッコマンと私。(二人とも少々御髪が乱れております・・)

私「はぁはぁ」
甥「はぁはぁ」



肩で息をする(そして変顔をする)ダッコマン。

私「早く寝なさいよ。はぁはぁ。」
甥(いんや、まだまだ。はぁはぁ。)

スポ根マンガのワンシーンのようである。

妹「こりゃ、もう、寝ないね~。」
私「おやつにしようよ~。」
甥(おやつですと!?)



ダッコマンのおやつである干し芋(渋いね!)を準備する妹の手元を凝視するダッコマン。
なんて卑しいんでしょう(笑)



甥「あーん!!!!」

私&妹「やっぱ出た笑!!!」



私たちは八天堂の新商品のコロネ。

わざわざコロネにしなくても、普通のクリームパンの方がおいしいかも。
と文句を言いながらも、結局フガフガ完食する私たちなのであった。



甥「バイバイー」

テレビのエンディングに手を振る。
エンドロールが流れると、終わり、と分かっているらしい。

そして紙人形が出てきた途端・・・

甥「パパ!!」

再び、ズコー!!

私「パパじゃないでしょーーー!!」
妹「この人形が出るとパパって言うんだよね・・どう間違って覚えてるんだか。。」
私「実は朝の公園でもさー・・・(略)」
妹「男の人を総称してパパと言うのかも。」
私「ペラッペラの人形でも~?」

「パパ」の本当の意味がわかったとき、きっとダッコマンの世界が広がるだろう。



甥(そこで見てるでちゅよ。)
私「はいはい。」
甥「ぶっぶー!」

嬉し過ぎてやっぱり舌をしまい忘れているダッコマン。
かわいすぎる。

私「なかなか寝ないねえ。寝てる間に帰ろうと思ったんだけど・・・」
妹「バイバイしたら泣いちゃうかもね・・・」

そんな姿も見てみたいが・・ →鬼。



甥「~♪」

ダッコマン、引き続きはりきって机の下を這い回る。

私(今のうちに帰るわ。ヒソヒソ)
妹(わかった。ありがと。ヒソヒソ。)

・・・ここからは妹の話・・・

あれ?伯母ちゃんがいない・・・
あ!かくれんぼだ!
ここかな!?
あれーいないー。
あ、あそこかな!?
あれー、ここにもいないー。

・・・ぐすっ。ぐすっ。。。。



甥(伯母ちゃんがいないーーーーー!!!びえーーーーーーん><)



そして寝た。

遊び相手がいなくなった途端、緊張がゆるみ眠気が襲ってきたのであろう。
そして遊び相手だった伯母ちゃんも、帰宅後あまりの疲労にバタンキューであった。

どんどん大きくなって、どんどん遊ぶ体力がついてくるダッコマン。
どんどん年をとって、どんどん遊ぶ体力がなくなってくる伯母ちゃん。

つくづくお母さんという職業は大変なんだなあ、と思い知った私なのでありました。
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佐渡ちゃん指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団演奏の『運命』がすばらしい!!

(あらすじ)※公式HPより
若きヴァイオリニスト香坂のもとに、解散した名門オーケストラ再結成の話が舞い込む。
だが、練習場は廃工場、集まったメンバーは再就職先も決まらない「負け組」楽団員たちと、
アマチュアフルート奏者のあまね。
久しぶりに合わせた音はとてもプロとは言えないもので、不安が広がる。
そこに現れた謎の指揮者、天道。
再結成を企画した張本人だが、経歴も素性も不明、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す。
自分勝手な進め方に、楽団員たちは猛反発するが、次第に天道が導く音の深さに
皆、引き込まれていく。
だが、香坂は名ヴァイオリニストだった父親が死んだ裏には天道が関係していた事を知り、
反発を強めてしまう。
あまねのひた向きに音楽に取り組む姿勢を目の前にしながらも素直になれない香坂。
そして、迎えた復活コンサート当日、楽団員たち全員が知らなかった、
天道が仕掛けた“本当”の秘密が明らかになる――。

◇◆

指揮棒でおしりペンペンされたい、世界の私の男、佐渡ちゃん(佐渡裕)が
指揮総監督をしている映画、となれば、これはぜひとも観ておかねば、と
ふんがふんがと一人鼻息荒く観てまいりました。

うん、思ったとおり、だ~さ~く~。
まあ、これは想定内。
(原作の漫画は面白いのかもしれないけど。)

そんなありきたりなストーリーはともかく、まず、私は疑問を持った。

テレビでこの映画を松坂くんが宣伝する際、
「僕たちが本当に演奏しています!!」
と言っており、また公式HPでは
「本番は誰一人吹き替えなし」
とある。

うっそだー。
まーじでー?

miwaのあの独奏も(これは100歩譲って納得したとしても)、
大石吾郎さん演奏の『序奏とカプリチオーソ』(サン・サーンス)も、
吹き替えなしなの~?
絶対ウソだ~。
ほんとに~?
1年やそこらで本当にあそこまで上達したのだったら、すごいと思うわ~。
もともとやったことがある人なのかしら・・?

そして主役の松坂桃李くん。
楽器って構え方で経験者と未経験者の違いがハッキリ出る。
松坂くんもとてもがんばったとは思うんだけど、やっぱりムリが・・・。
でも指はとってもキレイだったので、絵描き役とかいいんじゃないかしらん。

ちなみに肝心のコンサートシーンの演奏は、
佐渡ちゃん指揮のベルリン・ドイツ交響楽団演奏の『運命』だった。
まさかの録音!!
生演奏じゃないんかい!!

つーか、吹き替えなしってのはどこまでを指しているのでしょうか・・・?

そんな小さなことはさておき。
いやー、ラストのコンサートシーンでは演奏の迫力が桁違い。
胸に迫りくる、運命の扉をたたき壊しそうな演奏に、あもちゃん、むせび泣きそうになった。
ああ~これはもう全然違う演奏だわ~、とエグエグ思っていたのだが、
最後のエンドロールで
佐渡裕指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団
とあり、
そら、そうだ。
とあっさり納得したのであった。

ところでお目当ての佐渡ちゃん監修の指揮だが、西田敏行さん、すげーがんばってた。
さすがベテラン、大変よかったです。
お腹を揺らしながら指揮してる感じ、こういう指揮者、いるいる~と笑いそうになった。

あと私が個人的に好きだったのは、
コントラバスの池田鉄洋さんとチェロの河井青葉さん。
二人の楽器の構え方は自然で大変よかったです~。
もちろん演技も完璧。
あと、オーボエの小林且弥さんもすごくよかったです~。 →追記2/21。

松坂くんもまあそこそこ頑張っていたし、
周りの役者さんが大変上手だったので、全体的にはまあそこそこだったのだが・・・

mi~wa~~~~~~~~。

とやら。
だれ?この子。

最初、川口春奈ちゃんだと思っていて、
こんな顔だったっけ?つーかこんなに下手だったっけ~?とギリギリしていた私。
 →あもちゃん、相貌失認症気味。若い子はみんな同じに見える~。
そして最後のエンドロールで、miwaという人だと判明。

私が監督なら途中で、灰皿投げる蜷川レベルでした。
(ちなみに今NHKでやっているドラマ『限界集落株式会社』の、
 そりまちっす、にも灰皿投げたい気分。
 放送後毎回、後輩きのこに文句を言い散らしているあもちゃんなのであった。
 今度最終回だけど、ちったーうまくなってるんだろうか・・・?)

話はもどってmiwa。
下手というわけではなく、もちろんうまくないんだけど、
下手とかうまいとか、それ以前の問題として、なんだろう、作品に溶け込んでないこの感じ。
この方、ミュージシャンだそうで、演技をしたことないのがよくわかる。
あえて褒めるとこがあるとしたら、フルートの構え方はそこそこ上手でした。

(2/21追記)
ただ、miwa演じるあまねの小さい頃を演じた子役の子。
この子はうまかった!!!!!
かわいかったし。
私の隣のジジババは、この子の時(神戸の震災シーン)だけ泣いていた。
孫を見る感じなのかもしれない。(追記終わり)

音楽映画ってほんとつくづく難しいよね~。
私は本物なんて求めなくていいと思っている。
あっさり切っちゃおう!
この技術が発達した今、手元や口元は別撮りでいいじゃん。
フルCGとか!→どうやるのかは技術者さんに相談☆
なんなら俳優全員プロの演奏家でもいいけど。
そのかわり演技はチョー大根だらけになるが・・・。
音楽映画ってむずかしいよね~。

音楽映画で唯一といっていい成功例は、『スウィングガールズ』だ。
あれは楽器をやったことがない子がうまくなっていく話で、
本当に叩き込まれて演奏しているのがわかるし、本当に段々うまくなっていた。
あの映画はよかったね~。
音楽もいいし、女の子たちもみんなかわいいし、ブラスバンドの楽しさがわかる映画でした。
あの時期の一瞬だけ輝く女の子のかわいさがぎゅっと詰まったいい映画だった。
いつまでも聞いていたい演奏だったし。

この『マエストロ!』はプロの音楽団員のお話ですからね。
いきなりうまくないといけないわけですよ~。
だったらもういっそのこと別撮りで、って思っちゃうんだな~私。

音楽映画も難しいと思うのだが、スポーツ映画とかも観る人が観たらどうなんだろうか・・?

これを映画と思わず、佐渡ちゃんの運命(ただし録音)を大音量で聴けると思えば、
1800円なんて・・・
うーん、ギリギリ納得かなああああああああ。

ところで・・・
最初、指揮者と初めての顔合わせの際、
自信過剰な松坂くんが指揮者のことを踊らしときゃいいっすよ~
みたいなことを言っているシーン。
本当にあらゆる楽団で交わされていそうな、ありそうな会話でおそろしかったです。
陰険~。
音楽やってる人って大多数が大変陰険で、少数派が全く他人に興味のない、のどっちかだ。
両極端で普通の人がいないよー><

この最初の指揮者と楽団のゴタゴタのシーンは、
N響事件(もしくは小澤事件)を想起させ、どこぞの雑誌に載った写真を思い出した。
(写真は見当たらず。この事件の詳細はwikiをどぞ~。
 世界のオザワとN響との軋轢で政治家やらを巻き込んだ社会的な大問題になりましてん。)
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去年、とうとう40歳を迎えた私。
子宮頸癌健診やら歯科検診やら色々な健診が目白押しであった。
そしていよいよお待ちかねの乳がん検査(マンモグラフィー)を受けることになった。

→参考記事『惑わずのチケット。

はー。長い間、待ったで~。
区内の女性の申請順でやってくるこの検査、ようやくあもちゃんの番がやってきたのだった。
(一応希望日は聞かれるが、希望どおりになるかどうかは申請人数次第。)

妹や後輩きのこなど、とにかくあらゆる人から

「チョーイタイよ!!!」
「特に生理の時は痛いね。」
「いやいや、生理前も痛いよね。」

などなど、イタイイタイの大合唱。

こみ上げる不安を抱えながら、とうとう検査機械の前に立った私。
そして巨乳をポロリしながら(ええ、巨乳なんです!!!!!)、検査技師に言った。

「私、初めてなんです~。痛くしないでください~(涙)」

なんだかエロい。
しかし発しているのは40のオバハン。
ただただ、気持ち悪いだけの台詞。

するととっても感じのいい検査技師さん、

「初めてなんですね。わかりました。痛かったらすぐ言ってくださいね。
 多少ですけどやさしくすることもできますから。」

とこれまたエロい感じの返事が返ってきた。

そしてむぎゅ~~~~~~。

私「あれ!?痛くない!!!!痛くないです!!!!!!」→いちいちうるさい。
検「よかった!!!!じゃあ今のうちに!!!!!」

あちこちの角度からむぎゅ~とつぶされた私の両乳。
けれどもどう圧迫されてもちーーーーっとも痛くなかった!!!!

私「全然痛くなかったです~。なんででしょう。」
検「多分、時期がよかったんだと思いますよ。
  生理開始後1週間~10日目くらいが一番検査に適しているんですよ。
  張りもないから痛くないんだと思います。
  次回もその時期を狙ってくるといいと思いますよ☆」

・・・うーん、しかしそれはきっと運次第。。。。

あまりの嬉しさに、あらゆる友人知人にマンモ痛くなかった!とご報告。
そしてマンモに適した時期を教えて差し上げたのであった。

今回の検査で、私はまたまた3つも賢くなった。
・マンモは痛くない時期もある。
・検査の時はワンピースは避けるべし。
 →上半身の検査着しか貸してくれないから。私はセーター+ジーンズだったのでよかった。
・検査後、まるで落書きアートのような圧迫痕がおっぱいに残る。
 そして加齢のせいでなかなか消えない・・・

◇◆

そしてその夜・・・

汗かき夫「マンモ、よくがんばったね~。これお土産~☆」



私「勘三郎せんべい?なに、これ~。」
夫「勘三郎が贔屓にしていたせんべいだって。」
私「十八代目の!?」
夫「あ~、それが十七代目らしいわ。」
私「あ、おじいちゃんの方か。でも嬉しい。ありがとう~。」

そして日本茶を淹れて、二人でバリバリおいしく食べたのであった。
真夜中に。
また太るわ~。

それにしても最近、汗かき夫、お土産をよく買ってくるようになった。
お土産買うのにハマっているのか?
お土産自体は大変嬉しいのだが、真夜中に食べるもんだから、体重直撃でムッチリチリ。

いつかそのうち私が食われるんじゃないか、と不安になっていたりもします・・・。
(ヘンゼルとグレーテル)
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いつも彼らはどこかに/新潮社

¥1,470
Amazon.co.jp

静謐な死をいつも心に。

(あらすじ)※Amazonより
この世界が素晴らしいのは動物たちがいるから―震えるような感動を呼び起こす連作小説。
たてがみはたっぷりとして瑞々しく、温かい―
ディープインパクトの凱旋門賞への旅に帯同することになる一頭の馬、
森の彼方此方に不思議な気配を残すビーバー、
村のシンボルの兎、美しいティアーズラインを持つチーター、万華鏡のように発色する蝸牛…。
人の孤独を包み込むかのような気高い動物たちの美しさ、優しさを、新鮮な物語に描く小説集。

◇◆

小川洋子の作品はいつも静かだ。
しかし、特別なインパクトがあるわけでもなく、印象深いストーリーでもないのに、
いつも私の心にぐっと踏み込んでくる。
そして私の心を静かに柔らかに掴んだ指の痕は、ずっと私の心に残ったままだ。
その指の跡こそ「死の影」だと私は思っている。

この作品は

自分の仕事を日々全うする試食販売人、
長い間、国を超えて作品を作り上げていた小説家と翻訳家、
オリンピックの競技が行われる村で日めくりカレンダーをめくる男、
入館者数が少ない小さな美術館でアルバイトをする受付の女性、
自分の精神世界に入り込んだ妹を見守る兄、
チーターの檻を見続ける動物園勤務の女、
門限の厳しい断食院に入所し風車で飼われている蝸牛を愛する年配女性、
何らかの理由で旅ができない人のため、身代わりガラスに思い出の品を入れて旅する女性・・

以上の8編になる作品で編まれている。

小川洋子らしく、幻のような、おとぎ話のような、そんな不思議な話が
現実(リアリズム)という糸を巧くあしらいながら、美しいレースのように編まれている。

死というものが取り上げられている物語もあれば、全く関係ない話もある。
なのに編み上がった作品は、いつも「死」の匂いがつきまとう。
でも嫌な感じじゃない。こわくもない。
むしろ愛おしい。
生きることは、すなわち死をいつも抱えていることなのだ、
いつも死と隣り合わせで私たちは生きている、と言わんばかりである。

8編の物語の並べ方もよく考えられている。
最後に身代わりガラスを抱えて旅する女性の話を置いたのは大正解。
彼女はいつも死を抱えて生きている人物だからだ。
それまでの7編の世界を全て抱えて、静かに静かに終わっている。
(全く関係のない話だが、空気感が同じ。)

そもそも「身代わりガラス」とはなんなのか?
作品によると、ひょうたんのような形をしている掌サイズのガラスの容器らしい。
その中に、自分の思い出の品を入れて旅をしてほしいとの依頼人からの依頼に応えて、
日々、旅をする女性。
病気になって行けなくなった自分の代わりに、という人もいれば、
年をとって遠方で行けないが、かつての新婚旅行先に行ってほしい、という人もいるらしい。
これらのことが、さも当たり前のように書かれているその技術に感服しきり。
私は、こういう職業が本当にあるんじゃないか、と、思わずググってしまったほど。
身代わりガラス、とか、検索しちゃいましたー><
結果出たのは、この「いつも彼らはどこかに」の本ばかり・・・
そりゃそうだ。

そんなファンタジーのような話が、普通に描かれている不思議な話。
ふわふわしているようで現実と隣り合わせ、そして奥底では死への世界とつながっている。

動物にも人間にも、ときには物に対しても、いつも優しい目で見守っている。
世間では『悼む人』が映画化とやらで話題だが、
本当に「悼む」というのは、こういう行為や作品じゃないかと私は思う。

なんということはない物語ばかりなのに、読んでどんなに時間が経っていても、
全て私の心に刻まれている、そんな話ばかりなのだ。
本当に不思議。

小川洋子、それは生と死の不思議な狭間の案内人。
それはちっとも恐ろしいものではない。

生きているとその向こうに死の姿がちょっこし見え隠れする。
生と死の間、小川洋子がその優しく静かな声で案内してくれるだろう。

そしていつかその日が来たら、きっと手を振ってさようならを言ってくれる。
静かに、静かに、さようなら。
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細雪[東宝DVD名作セレクション]/佐久間良子,吉永小百合,古手川祐子

¥2,700
Amazon.co.jp

原作を胸に、この映画を楽しむ。

(あらすじ)Yahoo!映画より
谷崎潤一郎の同名小説を名匠・市川崑監督が映画化したドラマ。
ある旧家の4姉妹それぞれの一年間の物語を、三女の縁談話を中心に、
四季折々の風物を織り交ぜて描く。
昭和13年の春。京都嵯峨の料亭。
旧家・蒔岡の4姉妹が花見の宴で一同に会する。
長女・鶴子と次女・幸子はいまだ未婚の三女・雪子と末娘・妙子の結婚を気にかける毎日。
おとなしい雪子は親類の勧めで次々と見合いをするが本人の気が進まず一向にまとまらない。
一方、奔放な妙子も恋人が急逝し酒浸りになる……。

Amazonより
 市川崑監督が谷崎潤一郎の原作小説に挑み、
そのリリシズムと美意識を艶やかに開花させた名作。
昭和13年。戦争の足音が近づく大阪・船場の名家薪岡家の四姉妹は、
三女雪子の縁談の話や四女妙子の奔放な言動など、何かと騒々しい日々を送っていた。
そんな折り、長女鶴子の夫、辰雄が勤め先の銀行から東京転勤の辞令を受ける。
春の1日、京の桜の下で遊んだ四姉妹に別れの日が近づく…。
これが3度目の映画化となる「細雪」だが、市川監督は20年間この原作の映像化を望んでいた。
だからといって映画の中に気負った部分はまったく見あたらず、
むしろ4人の姉妹それぞれのキャラクターを鮮明に描き分け、
そのやりとりを快適なテンポで描いており、2時間20分という上映時間は心地よく過ぎて行く。
また岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子といった女優たちの所作の美しさ、
衣装の艶やかさも特筆もの。
これほど女優を美しく捉えた日本映画は近来稀であろう。
一方で次女の夫でありながら、三女に思いを寄せる貞之助の複雑な感情が微妙に表現されており、
この映画の「艶」の部分をアンモラルに刺激している。

◇◆

BSでやっていたので途中から観た。→途中からですいません~。

とにかく私がこの映画で気になったのは最後!
原作では、三女の雪子のゲリが止まらない~というラストシーンを
映画ではどのように締めくくっているのか。
ひたすらそれだけが気になり、約3時間(CMあり)という長時間、頑張って見続けた。
(途中からだけど。)

谷崎の陰影礼賛の世界を意識した映画となっており、谷崎への敬意がヒシヒシと感じられた。
ただwikiにも書いてあるが、
原作は上中下巻という壮大な長さなのだが、映画は原作のほとんどを切り落としているため、
原作とはまた違うもの、として私はとらえた。
原作を下敷きに映画を観る、そんな感じ。

そして率直な感想は、
これは原作を読んだことのない人にはつまらないかもしれないな~。
というものであった。
そもそも原作もそうなのだが、
何が起こるわけでもなく、あらすじがあるわけでもなく、
ひたすら四姉妹の日常が延々と書かれているだけだからだ。
原作はそんな日常を描く文章の美しさや絶妙な間を楽しむという大いなる醍醐味があるが、
映画ではそうもいかない。

また説明もかなり省かれているため、観る人に頼り過ぎな部分もあるように思われる。
しかも時間も長いし、中盤は雪子の見合いばっかになっていたし、
途中から飽きちゃう人もいるかもしれない。
私は知ってるから楽しめたけれども。
(原作知ってる方が楽しめる、とか、なかなか珍しい作品・・・)

三女の見合いが失敗続き、とか、四女の奔放な行動、など色々事件は起こるが、
まあどこの家庭にも一つや二つ問題はある。
そんな問題もありながらも過ぎ行く日常、が写し取られている映画であった。
しかし日常の合間に日本の美しい四季の移り変わりの情景が挟み込まれるところは、
やっぱりきれいだな~と感服。
瞬間的に目に訴えることは映像でしかできないよね。

美しいといえば、佐久間良子と岸恵子が美しすぎた。
惚れたわ~。
とにかくこの二人が美しく、品があったため、画面も締まるというもの。
長女と次女の確執、そして和解を美しい二人が演じるだけで、8割成功ではなかろうか。
(あもちゃん、美人には甘いの。)

ただ雪子役の吉永小百合がねえ。
わたしゃサユリストでもないし、嫌いでもないが、この映画ではイマイチ。
何が悪いって声が悪いんだよね~。
せっかくのおとなしいブリブリ雪子の声がダミ声・・・。
アクオス~とか言ってる今の声とあまり変わらないのもどうかと思う。
ただ、原作のああでもないこうでもない、とうだうだしているわ、
おとなしいけど、腹に一物抱えてる、という真の雪子像の描き方が大変巧く、感心した。
・・って脚本がうまいだけ、ですが。

あとは、この作品内の四姉妹以外の登場人物に、色々と驚かされた。
えもやん(江本孟紀)が出とるがな!!
ひっくり返りそうになりました~。
台詞は一言もないけど、その不気味な存在感。
伊丹十三が長女の婿役だったのだが、これがまあ、うまいのなんの。
ますおさん的な弱さと、でもちょっとプライド高めな感じ。
石坂浩二もよかったね~。
あとは若かりし頃の白石加代子さんのご登場。
ラストシーンに出てくる際の貫禄といったら・・。今と変わらぬ迫力で感心しきり。

そのラストシーンだが、やはり雪子の下痢っぴーじゃなかった。
そりゃそうだ。
せっかくの美しい四姉妹のドタバタ日常映画が台無しになるわいな。

調べたところによりますと、
最後の石坂浩二が、なんとなく気になっていた三女雪子の結婚が決まり、
あれが嫁に行くんや・・・
と淋しげに言うシーンは、市川崑監督の奥様で脚本家の和田夏十が執筆したそうである。
原作を上手に生かした、いいラストである。

わたくし、この和田夏十さんを存じ上げなかったのだが、
名前に、あれ?と思ったのだ。
ケラのナイロン100℃の役者さんで、植木夏十さん、という方がいらっしゃるのだが、
この名前からとったのかな~?と。
そして調べていくうちに、この和田夏十さんの作品に「黒い十人の女」があるのを知り、
ああ、やっぱり~と思った。
4~5年前、ケラ演出で「黒い十人の女」を上演していたのだった。
チケットを買ったにもかかわらず、ちょうどゴタゴタと慌ただしく悶えていた時期で、
観に行くのをすっかり忘れていたのだ。
く~。今思えば、ほんとに惜しい!!!
観たかったな~~~~~。

てなわけで、
とうとう、映画のラストは原作とは違うのか。という長年の疑問が無事解決できた。
しかも和田夏十さんという方を知ったのもよかった。
(若くして亡くなっている。)

そしていつも私が重要視している音楽。
これがちょっとビミョーだった。
ラストに私の好きなヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」が流れるのだが、なんか合わな~い。
だからって、お琴の演奏が流れてもそれはそれで、むむっ?なのだが、
オンブラマイフ・・しかもシンセサイザー的なオンブラマイフ・・・
機械的なオンブラマイフが流れてきて、思わずむむっ?とした私なのでした。

ちなみにオンブラマイフは・・・



「佐藤しのぶ(初)」とあることと、パイプオルガンの位置(→NHKホール)から、
紅白の動画だと思われる。
昔は紅白でこんな世界的なオペラ歌手が出場してたのね~。
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鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)/新潮社

¥680
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ドSな嫁とドM爺の攻防戦!!

※ネタバレ?します。

(あらすじ)※Amazonより
七十七歳の卯木督助は“スデニ全ク無能力者デハアルガ”、
踊り子あがりの美しく驕慢な嫁颯子に魅かれ、
変形的間接的な方法で性的快楽を得ようと命を賭ける
妄執とも狂恋とも呼ぶべき老いの身の性と死の対決を、最高の芸術の世界に昇華させた名作。

◇◆

え・・・
狂恋・・性と死の対決・・・
あらすじがあまりに高尚な感じに書かれていて、私、なんだか恥ずかしい。
それを前にして言うのもなんなんですが、この作品を一言で表しますれば、
エロボケジジイの耄碌日記、と言えるでありましょう。

爺さんの日記なだけあってカタカナばかりで大層読みにくいのだが、
そのカタカナ日記に慣れてしまえば、もうこっちのもん。
あまりのバカバカしさとおかしさに、頁を繰るのが止められない!
バカすぎる~
エロすぎる~
面白すぎる~

んもう!
おじいちゃん、さっきご飯食べたでしょ!
的なかわいさ(?)はどこにもない。
ひたすらエロいことばかり真剣に考えているエロジジイ。
の日記をひたすら読まされるこの苦行・・じゃなかったおもしろさ。

爺さん、息子の嫁の颯子(←超絶美人)に惚れ込んじゃって、甘いのなんの。
何百万とする指輪をポンと買ってあげたり、贅沢品を食べさせたり、バッグ買ったり・・
無駄に金を持ってるもんだから、ポイポイ買い与える。
しかし嫁の颯子も自分が爺さんに惚れられてることを知ってて、
爺さんをうまいこと掌で転がして、甘えてみたり、ちょっとすねたりして、金を引き出す。
悪女、ここに極まれり。

この颯子、お育ちがいいとは言いがたい。
キャバレーの踊り子出身であることからもわかるとおり、ちょっと下品。
これがまた、爺さんの性欲をそそるらしい。
その描写が本当にうまい。
下品であることを下品、と描かず、日常の所作で描くのだ。
ハモの上の梅肉をいじりたおして、ちょっと汚らしく残す嫁。
他の魚も好きなとこだけ食べて、皿には食い散らかしたものを残す嫁。
そして爺さんが自分に好意を持っていることを知ってる嫁は
ちょっともったいないからおじいちゃん、私の食べてくれない?
とか言うのーーーー。
お下品!!

でも爺さん、自分の食事は完食している上に、
嫁の食い散らかした魚を喜んで食べちゃうのーーー!

よく食うなあ・・・食べ過ぎ~。
じゃなくて!!!
きたない!!!人の食い散らかしたもん、食べるなんて汚い!
でも爺さん、嫁の残したものをありがた~くいただく。エロさ全開で。

一事が万事、そんな感じで日記は進んでいく。

ちなみにこの爺さんには娘もいるのだが、娘なんかちーっともかわいがっていないのだ。
娘がねだっても何も買ってあげません!!
だって、美人じゃないから!キリッ!!!→本気で爺さん言ってます。
(ついでに奥さんもおりますが、もはや婆さん扱い・・・いろいろともうひどい!!)

とにかく美しい女に虐げられるのが好き!感じちゃう!!
などと真剣につらつらと書き綴るドMジジイ。

ここで一部抜粋してみよう。

(新潮文庫 昭和43年発行 平成6年7月10日35刷)
166頁
「オカシナコトダガ、痛イ時デモ性欲は感ジル。痛イ時ノ方ガ一層感ジル、ト云ッタ方ガイイカモ知レナイ。或ハ又痛イ目ニ遇ワセテクレル異性ノ方ニヨリ一層魅力ヲ感ジ、惹キツケラレル、ト云ッタ方ガイイカ。
 (略)
ココニ同程度ニ美シイ、同程度ニ予ノ趣味ニ叶ッタ異性ガ二人イルトスル。Aハ親切で正直デ思イ遣リガアリ、Bハ不親切デ嘘ツキデ人ヲ騙スコトガ上手ナ女デアルトスル。ソノ場合ドチラニ余計惹カレルカト云エバ、近頃ノ予ハAヨリBニ惹カレルコトハ先ズ確カデアル。但シ美シサニ於テAヨリBガ少シデモ劣ッテイテハイケナイ。・・・・」
 →この後も延々自分の女の好みについて続く・・・・

バッカじゃなかろっか、ルンバ! →ノムさんジョーク。

この読みにくい日記を簡単に説明しますとですね。

痛くされたりすると感じちゃうよね。ていうか~、痛くされた方がもっと感じちゃう!
痛くしてくれる女性に魅力を感じちゃう!そういう女性が大好き!!
でもそれはあくまでも美人だからいいのだ!!!

のようなことを書いているのだ。
ネットで言うところの、※ただしイケメンに限る、的なことだろうか。

少し話しは逸れるが、先日のヨルタモリ、見ました?
私の愛してやまない、一夜でもいいから抱かれたい男ツッツン(堤真一)がゲストであった。
宮沢りえちゃんとツッツンが揃うなんて、次はいつの舞台で見られるかわからんで~と
しっかり録画してスタンバッていた私。
その中で、タモさんが
「(りえちゃんに)しかられた~い。美しい顔でキリッと叱られるなんてたまらん!
 美人だからいいんだよ!ブスに叱られても意味がない!!」
とフガフガ言っていたのだが、それを見た私。
瘋癲老人日記か!
と一人で谷崎ツッコミをしていたのであった。

男というものは、そんなに美人に叱られたいものなんだろうか・・・?

話は瘋癲老人日記に戻る。
ポイントは、この話を真剣にしている、というところである。
あくまでも爺さん、いつも本気でドM気質全開で嫁に向かっているのだ。
そんな舅に嫁もドS気質全開で受け止める。

元キャバレーの踊り子だった嫁の美しい足。
(はい、出ました、フット谷崎(谷崎潤一郎が無類の足フェチなのは有名なお話)の性癖)
その足で俺を踏んでくれ~~~~~~
と爺さん、エロ全開で拝み倒す。
嫁さん、そんなことできないわ~、とか言いながらも最終的におらおら~と踏みつける。

なに、これ、コント?

その後も嫁の入っている風呂場を覗いてみたり、
しかしきっと覗くであろうと先読みした嫁が、
あら~ん、入ってらっしゃいよ、ちょっとだけよ~ん。
と、美しい裸体をチラ見せしながら、ジイさんを手玉にとる。

なに、これ、コント?パート2。

終始手玉にとられ続ける爺さん。
それがまたたまらなく感じる爺さん。
アホですわ。

そして私をあっと言わせたシーンの登場である。

爺さん、嫁に向かって、
唾液を自分の口にトロ~っと垂らして飲ませてくれ!
とお願いするのだ。

・・・ちょっ!!!
ちょっと待ってください!!!
今は気持ち悪いとは思いますが、ちょっとだけ我慢して私の話を聴いてください!

このキモイ唾液シーン、何かとかぶりませんかね??

私は
ああ、桜庭一樹は瘋癲老人日記、読んでるな、
と思いました。
(まあ、あれだけの読書家だから読んでない方がおかしいのだが。)

桜庭一樹の『私の男』にもちょっと似たシーンがある。
しかしあちらはかなりエロティック。
あれは娘と父であった。

一方こちらの唾液シーンは、エロというかアホというかとにかくくだらなくて笑っちゃう。
(でも真剣。爺さんは勝手に切羽詰まっております。死ぬ前に色々しておきたいの。)
そしてこちらは嫁と舅であった。

かぶせてきてるね、これは。
と思ったとき、なんだかますます桜庭一樹が愛おしくなった。
これをかぶせてきたかー><
みたいな。

このシーン、思春期の頃も読んだはずなのに、覚えてなかったなあ。
あまりの気持ち悪さに目を閉じちゃったのかしら笑

その後も、嫁との攻防がありーの、嫁に気になる恋人らしき存在が現れ~の、
息子や娘、孫やらが出たり、と色々あるのだが、
病気でいよいよ倒れてしまうおじいちゃん。

日記はそこで途絶える。。
その後は、看護婦、医者、娘がそれぞれ記録やら日記やらが追記されている。

この話の面白いところは、最後までおじいちゃんが生きているところだ。
しぶとすぎるやろ。
そしてラストシーン。・・・ああ!これはちょっとさすがに内緒。しーっ。
最高に虐げられてる感じがたまらーん!!!

タイトルに使用されている「瘋癲」だが、デジタル大辞泉によると・・・

ふう‐てん【×瘋×癲】
1 精神の状態が正常でないこと。また、その人。
2 通常の社会生活からはみ出して、ぶらぶらと日を送っている人。

とのことである。
この作品の「瘋癲」は、1、ですね。
(ふうてんの寅さんは、2、ですね。)

まさに最後まで「瘋癲」な老人の姿が描かれていた作品なのであった。


この『瘋癲老人日記』と同時収録されている『鍵』もこれまた日記形式なのだが、
『鍵』に比べるとはるかに単純明快な構成になっている『瘋癲老人日記』。
(『鍵』についてはさらに色々言いたいことがある!!!むぐぐ~。
  あれこれ誰でもいいから語り合いた~~~~い。
  語りたくなる作家、それが谷崎潤一郎。)

谷崎の最高傑作!とは言いがたいが、私はこの作品を谷崎の代表作の一つとして推したい。


ちなみにこの作品が書かれたのは、昭和36年、谷崎潤一郎75歳のときであった・・・
うちの父親とほとんど変わんない!!!!

この色ボケジジイがああああああーーーーーー!!!!!!!
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2か月ほど前、『Tokyo graffiti』という雑誌で、
谷崎潤一郎の『瘋癲老人日記』についてミニ書評を書いた。

Tokyo graffiti (トウキョウグラフィティ) 2015年 01月号 [雑誌]/グラフィティ

¥480
Amazon.co.jp

 →参考記事『Tokyo graffitiの中心で谷崎愛を語る。


その書評が掲載されるまでの間のてんやわんやについて書いてみたい。

私にお声がかかったのは、発売日(12/23)のちょうど1か月前のことであった。
谷崎作品の8割は読んだとは言えども、
そして谷崎作品をこよなく愛するあもちゃんとは言えども、
雑誌に載せるほどの書評を私に書けるだろうか、としばし悩んだ末に、
よっしゃ、やりましょう!と引き受けたのが、声をかけてもらったその翌日。

それから1週間後、原稿締め切りまでの流れについて連絡があった。

まず私を含めた10人の谷崎潤一郎ファンがそれぞれ
谷崎潤一郎作品の中から好きな作品を1~10位までランキング形式で選ぶ。
その後、編集部の方で集計をし、ランキングに入った作品の中から、
私が1作品について書評を書く。
という流れであった。

書評を書くことそのものより・・・
それ、どんなスケジュールでやるの・・・?
と、その時はまだ知らされていなかったスケジュールに戦々恐々だった私。

そう。私は知っている。
出版社のスケジュールがおそろしくタイトであることを。
大作家でもない、一般ピーポーの私に、一体どれだけの時間が与えられるのだろうか。
それに8割読んだって言っても、だいぶ忘れてるのもあるし・・・。

たとえミニ書評とは言え、たった150字とは言え、書くからにはちゃんと書きたい!
真面目なあもちゃんは思った。

私の担当作品が決まるまでの間、読み直せる分は読んどくで~。
メラメラメラ~~~。
燃える闘魂。
本棚からありったけの谷崎作品を抜き出した私なのであった。

あ、その前に私の中の谷崎ラブラブ作品トップ10を選ばなきゃ。
ああでもない、こうでもない、と悩みに悩んで選んだ、
あもちゃんの谷崎ラブラブ作品トップ10はこちら。

1 細雪
2 恐怖時代
3 蓼喰う虫
4 痴人の愛
5 瘋癲老人日記
6 途上
7 刺青
8 春琴抄
9 鍵
10 お艶殺し


まあ1位はダントツなので悩むことはなかったのだが、
(1位の『細雪』は谷崎作品に限らず、
 私の40年の人生で読んだ全ての作品のベスト10に入る、近代作品の名作中の名作。)
2位以下はどれもこれも同じくらい好きで、正直どれでもいいよ、という感じ。
惜しくも10位から漏れた作品だって、10位内に入っててもおかしくない。
(雑誌に掲載された、谷崎潤一郎ファン10人が選ぶ10作品!には、
 私の選んだ10作品から漏れた作品もいくつか入ってたし。)
通知表をつける小学校の先生の苦悩がわかる気がする。

私「うーむ、他の9人の方はどんな作品を選ぶんだろう?
  少なくとも、恐怖時代、途上、お艶殺し、はきっと誰も選ばないだろうな~。
  だって私が書きたいだけなんだもん笑」→この3作品、単なる私の趣味で選びました。

そして、無駄に数日が経過。
ああ、こうしている間にも原稿の締め切りがどんどんと迫ってくるー。
さっさと担当作品をおしえんか~い!
いや、私以外の誰かが10作品を選び出すのに、手間取ってるのかもしれんぞ。
ああ~イライラする~。
やきもきやきもき。

春琴抄とか刺青とかだとちょっと困る。
学生の頃、読んだきりだもんな~。
短編だからすぐ読み直せるけど、
できれば今読み直している作品が選ばれるといいな・・・←ラクだから!キリッ!
細雪もいいけど、愛が重過ぎて150字にまとめられる自信がない~。

仕事をしていても、いつも頭の中は谷崎潤一郎のことばかり。
かつてこんなに谷崎潤一郎のことを考えたことがあったろうか。いや、ない。

そして悶々とする中、あもちゃん作品が『瘋癲老人日記』と決まったのが、
原稿締め切り2日前のことであった。

私「ちょうど読み直したところだった!!!!ナイスタイミングやで~!!!!!
  2日も要らんわ!」

そうと決まれば、さっさとおもしろおかしく書き上げるで~!
若者の興味を惹くような書評を!という謎の使命感に燃えて書き上げたのが1時間後。
原稿を送る前に、一応汗かき夫に読ませて原稿チェックをしてもらった。

汗かき夫から
「これって本当にこんな作品なの・・・(呆)?」
という台詞を引きだすことに成功し、さくっと編集部に送ったのであった!!

そして無事掲載。
私のミニ書評や、他の方の書評、また私を含めた谷崎ファンが選ぶベスト10作品等は、
雑誌にてご確認ください。

てなわけで、
次回はフット谷崎(※)の性癖がいかんなく発揮されている、
『瘋癲老人日記』の書評拡大判をアップしたい。
多分。

※足(→脚ではない)フェチ谷崎潤一郎のリングネーム。命名:汗かき夫。
  →参考記事『その足で踏まれたい。

そして・・・。

こういう機会が与えられたおかげで、改めて谷崎作品に向き合うことができた。
どこの馬の骨ともしれない私に声をかけてくれた編集部のFさんには本当に感謝である。

感性ビンビンだった思春期、谷崎作品を夢中になって読み耽っていたあもちゃんであったが、
萎れてヨレヨレになった壮年期の今読んでも、やっぱりおもしろい。
そしてあの頃には理解できなかった面白さも読み解くことができた。
年を重ねるって、なんてすばらしいことなんだろう。

幼い頃に好きだったものって、結局変わらない。
やっぱり好き。
音楽にしても、文学にしても、他にも色々・・・。
私を育ててくれたのは、そんな大好きなモノたち。

谷崎潤一郎は今も私の中で色あせることなく、キラキラと輝いている。
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※写真多めです。ご了承ください。

平成27年1月29日(木)、妹うーちゃんの家に行く。

う「母乳を卒業してから、急に成長してきておもしろくなってるから楽しみにしてね。」
  →年末年始に母乳を卒業。初日は泣いていたけど翌日からあっさり受け入れたそう。
   ダッコマン、あもる一族の血を引いてるのかあきらめが早いわ。

という情報を聴いていた私、
前回のクリスマス会から1か月、どんな変化を見せてくれるかと
ワクワクしながら向かったのであった。



甥(ご飯はまだでちゅか~!!)
私「催促のプレッシャーがハンパない!!」

う「母乳をやめたら、ものすごい量のご飯を食べるようになってさ~。
  ご飯はまだか、ってエプロンを持って催促してくることもあるんだよううう(泣)」
私「・・・・」

血は争えない。
ダッコマン、食いしん坊なあもる一族の血を引いてるのね・・・



甥「ごっちゅっち」→(訳)ごちそうさま。いただきますと間違えている・・・笑

私「こんなに食べるの!?」
う「クリスマス会の時の量じゃ、もう全然足りないんだよ~。」
私「よく食べるようになったのね。」

1か月でこんなに変わるものなのか、と驚くばかり。



甥(あーーーーーーーん。)
私「アゴが外れる~~~~。これはクリスマス会の時と変わってないね。」



 (参考)クリスマス会のあーん。

3人「ごちそうさまでした~」

すると・・・

甥「んふー。んふー。」
私「むむ?」
う「あー。日数的にう○ちが出るのかも。」
甥「んふーんふー。」
私「がんばれー。」



私の膝に手をおいて、ふんばるダッコマン。

私「がんばれー。」
う「う○この時は一人が好きみたいだから、今のうちにやることやっとこ!」→家事その他。



ちょっと休憩。

私「なかなか出ないね~。がんばれ!」
甥「がんび!」
私「うぷぷっ」

なんでも真似をしたがるまねたろう。



甥(ちょっと場所を変えてみるでちゅ。)
甥「んふー。んふー。」

私「あ、そうそう。礼ちゃん(←従姉の娘)が、ダッコマンにプレゼントだってさ。
  年末の帰省時に預かってきたわ。」
う「あ、帽子だ。今がチャンス!う○こに集中してるときにかぶせてみよう!!」

余計なことはしない方が・・・と言う前にかぶせた。



甥「・・・・」

あ、なんか静かに怒ってますよ・・・

甥「ぐず・・・ぐずぐずぐず・・・」
私「ああ、ほらほら。」
う「ごめんごめん。」

ダッコマン、まるでダチョウ倶楽部の竜ちゃんのように帽子を投げ捨て、怒り出した。

そして・・・



甥「びえーーーーーん。」

泣いた。→そんな姿を撮るあもちゃん。

う○こに集中してるのに周りの大人がワイワイ言うわ、
余計なこと(帽子)はしてくれるわ、
なかなか出ないわ、
で泣きたくなったのであろう。

う「ダッコマン、この帽子が嫌いになるかもしれん笑」

その後、私の座っている椅子の背に手をかけながらふんばるダッコマン。
私と妹はそんなダッコマンを放置で、おしゃべりに花を咲かせていると~

ぷぅぅぅぅぅん・・・・

私「あれ?・・・くっさ!!!!う○こ出たよ!!」
う「わかった!ちょっと待っててすぐ準備するから。」
甥(抱っこ~。)
私「くっさ!!!!ダッコマン、くっさーい!!!!笑」

甥「・・・びえーーーーーん!!!!!!」

必死に私の足に抱きつくダッコマン。

私「え?え?なんで泣くの!?あわわ」
う「ちょっとお姉ちゃん、そんなこと言ったらかわいそうじゃん。」

なぬ!?私の言っている意味がわかってんの!?
とうとうダッコマンの前で余計なことが言えなくなってきたのね。
気をつけなくては・・・

ダッコマンをすぐ抱きかかえて、ゴマすり開始。

私「はいはいごめんね~。ちょっと(いやいや、すごく)臭かっただけだからね~。」
甥(いいでちゅよ~。)

すぐ泣き止んだ。
ほんとお前はラクだなあ。



甥(すっきりしたでちゅ)

オムツを替え、ご機嫌でお絵描きを見せてくれるのであった。

◇◆

とにかくこの日のダッコマン、あもる伯母さんがお気に入りだった模様。
妹は完全空気で、おばちゃんひとすじ。

私がトイレに行くため部屋から姿を消すと、泣き声が聞こえてきた。

甥「わーーーん!」
私「なに泣いてるのーーーー!!!!」→大声で返事する。

ピタリと泣き声が止む。
そしてすぐまた泣き出す。

甥「わーーーん!」
私(ん?なんか声が近い?)

ガチャ・・・

おそるおそるトイレのドアを開けると、いた!!!!!

甥(待ってたでちゅよ!遊びまちょ!!!)
私「か・・・かわええええええええええええ!!!!!!」




甥(電話をかけるでちゅ。)



私「もしもし、ダッコマンですか?!」
甥「あい!!!」

名前を呼ぶと返事するようになってる!!!
そりゃ私も老けるわけだよ。しみじみ。




ドアを閉めてオバチャンと二人きりの時間を楽しむダッコマン。

あちこちコンコンしては

甥「あい!!」

と自分で返事をして遊んでいる。→どこで覚えたんだ、それは。

そしてなぜか私を振り向き、期待に満ちた目で見つめてきた。

えっ・・・何を求められてるの・・・?
うーん。
うーん。

私「はい!!」
甥(うむうむ)

満足げなダッコマン。
よかった、正解!!

そしてまたあちこちノックして、
そのたびに、あい!と返事をし、私を振り返るダッコマンであった。



甥(お待たせちまちた。)



甥(いっぱい遊びまちたよ♪♪)

◇◆

遊び疲れたのかしんなりするダッコマン。

私「なんか眠そう~。」
う「早く寝てくれ~。そしたらおやつをゆっくり食べられるのに~。」



甥「~♪♪」

ダッコマン、久々の遊び相手(=私)の存在に大興奮。
抱っこをせがみ、そして降ろせ、と言い、
部屋中を駆け回り、私にその勢いのまま飛び込んでくる。

ぎょぎょーーーー!!!!!
私の膝やスネにダッコマンがぶつからないよう、あわてて腕で受け止める。

私「ちょっ・・もうちょっとスピード落としてっっ!!!」

そんな私の心配をよそに、再び猛ダッシュで飛び込んでくるダッコマン。

2人「こりゃダメだ。寝そうにないね。おやつにしよっか・・・。」



私たちは「八天堂」のクリームパン。

八天堂といえば、三原。
三原といえば、広島。
広島といえば、岡山のお隣。
・・・少しばかし縁ある土地のクリームパンだよ、と言いたかっただけ。

ダッコマンのオヤツは干し芋である。
し・・渋いね笑



甥(モグモグモグモグ~~~♪♪)

甥「おいし~~~~~ぃ♪♪」→意味が分かってるのかどうかは不明。
私「かわえええええええ!!!萌える!!!!!」

う「こりゃ完全にテンション上がっちゃってるわ・・・。夜が大変そう~。」
私「みんなでこうしてワイワイしてるのが楽しいんだろうね。」

そして妹と二人でクリームパンを食べながら、
色々な話(8割罵詈雑言)で盛り上がっているとき、事件が起きた。

甥「・・・・」

突然動きが止まるダッコマン。

う「ん?なに?」
私「ダッコマン、どうした?」

見るとダッコマンの目がアベコベになっているではないか!!→ちょっとかわいい笑

う「ヤダ!大変!!!」

若干焦る妹、慌ててダッコマンの背中を強めに叩く。

甥「けふっ。・・キャッキャッ。」
私&妹「はあああああー。びっくりした~」
甥「はあああああ。」

私と妹の安堵の吐息を真似するダッコマン。
はああああ、じゃねえよ。

う「もー。ちゃんとよく噛んで食べるんだよ。」
私「モグモグ!!だよ。」
甥「んぐんぐ!!」→まねっこ。
私「いやいや、そういうことじゃなくて・・」

その後も数回、ものすごい勢いで干し芋を食べては喉に詰まらせるダッコマンであった。
学習しろ・・・。
(そしてそのたびに自分で肩をトントンするダッコマン・・それは学習しなくてもいい。
 つーか、肩トントンでは詰まりは治らないぞ!)

◇◆

おやつも食べ終わり、さあそろそろ寝るでしょ、と思ったが、
これがまあ、なかなか寝ようとしない。
あもるおばちゃんを側に仕えさせ、
とにかく俺様を見てろ、と自分が遊んでいる姿をこれでもかと見せつける。



甥「ぶっぶー」

チラッ。

私「えっ?!・・ぶっぶー!!」
甥「ぶっぶー♪♪」

おばちゃんが見ていることを確認したダッコマン、色々な車を走らせ始めた。



甥「ぶっぶー」

カニパンのような手で車を走らせる。



甥「ぶっぶー」



ノリノリになったダッコマン、とうとう妹の背中に乗った!!

1か月前、こんなことできなかったよね。
時の流れを感じるわ~。
こんなスピードで私の肌も劣化してるんだわ~。

私&う「絶対眠いはずなのに、なにこの元気さ。早く寝なはれや。」

ダメもとでダッコマンを私がダッコをすると、あっという間に寝た。
さすがダッコマン、卒乳しても相変わらずダッコマン。。。
かわえええ。



甥「すぴーすぴー」

私「そろそろ時間だし、帰るわ。」
う「送ってあげられなくてごめーん。」
私「全然大丈夫よ~。それより起きたらオバチャンがいないことに気づくかなあ?」
う「どうだろうね笑」

忘れられてたらサミシイ・・・。

◇◆

そして自宅にて・・・
♪♪ピローン♪♪

あ、うーちゃんからラインだ!



う「起きてあもるおばちゃんを探してます。」



甥「びえーーーーーん!!!!」

覚えててくれた!!!
萌える~~~~!!!

こうしてオバチャン、オバチャン、と求められるのもあと何年か。
そのわずかな時間を楽しみたいな、と今後もゴマスリしていくことを決意する私なのであった。
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