感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

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私の活字好きはどこからきたのだろう。
私の読書好きはどこからきたのだろう。
現在読んでいる本を記録し、語り、私の根っこを探しにいく。
ときどきクラシック。
ときどき演劇。
そしてときどき犬。


(書評についてのお知らせ)
基本的にすべて現在進行形で書いているため、
再読していない限り、
ブログを始める以前に読了している作品については書いていない。

テーマ:
平成26年10月14日(火)、
3度目のベビーシッター要請を受け、ベビーシッターあもるとして出動した。
大ちゃんの引退で、ポッカリ穴が開いた心を抱えつつ・・・→参考記事『DISK狂騒曲。

前回は3時間以上のドキドキハラハラのベビーシッター業務だったが、
今回は1時間程度の鼻くそホジホジしながらでも平気そうな軽作業。
私も妹うーちゃんもすっかり気を抜いて待ち合わせをしたのであった。

ところが台風一過の当日。
天気はいいが、強風の大荒れで電車が遅延。
妹は妹で、ダッコマンがなかなか起きない、とかで、
大慌てで準備をして待ち合わせにバタバタやってきたのであった。



私「ダッコマン、こんにちはー」
甥「・・・・」

もう人見知りはしない。
それよりも気になるのはその不信な目。
まるで

甥(このチト(人)が来ると、2人きりになることが多いでちゅね・・・)

と思っているような目!!

智慧がついてくるというのも考えものだ。
いつまでも赤ちゃんでいてくれたらいいのに。。。
ま、それはそれで困るけど。

今回の出動も、妹のハローワーク出席のためである。
前回も遊んだハローワークのキッズスペースで遊ぶため、キッズスペースに向かう。
 →参考記事『私がベビーシッターになっても。その2。

う「・・・トイレ行きたい。お腹がああああああ。」
私「早く行って来なよ。
  ダッコマン、まだお昼食べてないんでしょ。←起きたばっかだから。
  授乳させてから、ハローワークを受講してよね。」
う「そんな時間はない!ちょっとトイレ行ってくる!!!」
私「あっっ・・・」

ぢっと手を見る。by 啄木
ダッシュして去って行く妹を見つめる私。
ベビーカーに乗せられたまま、去って行く母親を見つめるダッコマン。

心の準備もなく、いきなり2人きりになった伯母さんとダッコマン。
ダッコマン、降りる?
と手を出すと、
俺様を降ろせ、とばかりにエラソーに手を出したので、
ダッコマン様をお抱き申し上げ、キッズスペースに降ろした。

あと1時間。
頑張って遊んでくれよーーーー。



甥「きゃっきゃーーーー」

あふれるおもちゃに夢中。
よしよし、これなら1時間もつだろう。

やれやれ、よっこいしょ。
とソファに腰をかけてダッコマンを見つめる私。



かーんかーんかーん



こんこんこん



ずざーずざーずざー



からーんからーんからーん

色々なものを叩いて、
色々な音を楽しんでいる甥っ子。

これは!
まさかのアマデウス(←モーツァルト)の再来では!?
うーちゃんよ、音楽を習わせるのだ!!!!
いや、まてよ・・・

(う「ゴルフをやらせるんだー。
   そして石川遼くんや松山英樹くんみたいに稼いでもらうでー。ガッポガッポ」
 私「・・・」)

捕らぬ狸のなんとやら。
生まれたばかりのダッコマンを抱え、2人で交わした会話を思いだした私なのであった。

音楽もゴルフもいい。
とにかく元気に育ってくれればいい。
そしてできれば、
思春期になっても伯母ちゃんを「このクソババア」とか呼ばないでいただければ・・・
そして・・・
結局、望みは尽きない。



甥(うふふふふーーーーー!!!!)

伯母ちゃんと目が合って、嬉しそうに微笑むダッコマン。

私「か・・・・かわええええええええええ。」

その笑顔でどんな望みも吹っ飛ぶ。
とにかく元気に育ちなさいな。



フライパンを持って、キリリ顔のダッコマン。



甥「あーあーあー」



甥「わーわーわー」

今度は、自分の声を反響させて楽しんでいる模様。

私「・・・・それ、楽しいのか?」

ちょっとアホなのかしら笑
かわいいけど笑



甥「あああ~~~~~~~」

あ、飽きた。
チラと時計をみると、30分経過。
飽きるの、ちょっと早いよ!!!!

甥「おっぱ、おっぱ」

腹減ってんのね。
そりゃそうだろうよ。朝からほとんど食べてないんでしょ。
かわいそうに。
だからって私はおっぱいをあげることはできないしさあ。
困ったねえ。

とのんびり考えている間も、←わたくし、基本的に慌てない。
おっぱおっぱ、とゴネゴネ言うダッコマン。

仕方ないので、とりあえず抱っこする。
おとなしくなるダッコマン。
いやー、抱っこすればおとなしくなる、とか、
ダッコマン、伊達にダッコマンを名乗ってないね。

甥「おっぱ、おっぱ」
私「トーンーネール」
甥「ポッポー♪♪!」
私「ぷぷっ」

腹が減っても、おもちゃに飽きても、母に会いたくても、
とりあえず「トーンーネール」の合い言葉には応えねば、という使命でもあるのだろうか、
ご機嫌で「ポッポー」と応えてくれるのが愛らしい。

甥「わーん」
私「トーンーネール」
甥「ポッポー♪♪!」
私「ぷぷっ」

あはは、かわいい。

※「トンネル、ポッポー」はおかあさんといっしょ、という番組で歌われる曲の一節。

しかしお腹も空いてるだろうに、何かないか、と、妹が置いて行ったバッグを漁る私。
あ、こども麦茶発見!!
でも、前回使った、麦茶ケースがない。



コレね。
紙パックのを圧しても、液体が飛び出さない。

いくら探してもないので、仕方ない、と紙パックのままダッコマンに渡す。



甥「ゴクッゴクッゴクッ」
私「おお、上手に飲んでるじゃん。」

と思ったら、どぴゅーーーー!!!!
ストローから麦茶が飛び出した。

私「・・・ですよねーーー。」
甥「きゃっきゃっ」

やべえ。
これ、覚えたぞ。

どぴゅーーーー!!!!

私「ええーい、さっさと飲まんかーい!!」

と嫌がる甥っ子を抱え、無理矢理飲ませる私。

私「そろそろ大丈夫かな。」

いくら圧しても出なくなった量になったあたりで、
甥っ子に渡す。

甥「・・・・ぐい、ぐい。」
甥「・・・・ぐい、ぐい。」

ざんねんでしたー。もうでませーーーん。ベロベロベー。←1歳児と張り合うオバハン。

麦茶に飽きたダッコマン。
近くの絵本を手にした。



甥(フムフム)
私「逆さだけどね。」

ま、ほっとこ。
と放っておいたのだが、電車の顔に違和感があったのか・・・



戻した。

戻してもトーマスの顔は違和感ありまくりですけどね。
こわいんだよ、トーマス。

妹うーちゃんが戻ってくる5分前くらいで、
もういよいよ、辛抱たまらん、とグズグズ言い出すダッコマン。

かわいそうに、お腹が空いてるんだよ。
はいはい、かわいそうねえ。

と思ってダッコしながらあやしていたら、扉が開き、妹が姿を見せた。

私「おお!」
甥「キラキラ☆」

と思ったら出て行った。

私「おいっっ!!!!」
甥「わーん、おっぱおっぱ!!」

空腹を訴えとるがな。
何をしとるんじゃー。

と思っていたら、今度こそ本当に戻ってきた。

ほっ。やれやれ。

甥「ゴッキュ。ゴッキュ。」

よかったね。

妹「おねえちゃん、来月の◎日なんだけどさー。
  また講座があるから、空いてたらベビーシッター、頼まれてくれない?」
私「ああ、その日なら空いてるよ。」
妹「おねえちゃんの仕事の日とか他の予定を考えて、空いてそうな日を選んだんだよね。」
私「・・・・」

私以上に私のスケジュールを把握している妹。
私以上に私のワードローブを把握している元同僚K。
私以上に私の思い出を把握してくれている後輩ともとも。

ほんと色々助かります・・・。
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平成26年10月14日(火)、衝撃が走った。私の中で。

私の数多く恋人のうち、
たとえゲイでも結婚したい男、岡山の星、大ちゃん(高橋大輔選手)がーーーー。
引退です。

いやー、なんか、そっかー、と一瞬ふぬけに。
脱力してゴロゴロ床に転がるあもちゃん。

あーあ。
私が40を迎える前に結婚してあげたい、と思ってくれての引退表明なら、
諸手を上げて大歓迎、そして神輿担いで岡山に凱旋するが、そうでもないらしい。
はあ。

今頃、きっと地元岡山では大騒ぎなんだろうな~。
あ、地元ならではのニュースや特集が組まれたりするのでは!?

と思った私。

ガバリ!!←起きた。

そうとなれば、グズグズはしておれん。
まずは母親に、

大ちゃんが引退するんだって!
東京ではあまり特集されないかも、だけど岡山なら詳細に放送されるかも、
だから、大ちゃんのニュースがあったら録画しといて!!

と電話(←肝心なときに留守電!!)とメールをしておいた。

ちなみにこの日はわたくし、妹に雇われてベビーシッターをする日であった。
(後日また記事アップ予定。)

く~~~~。
このクッソ大事な日にベビーシッターとは~~~~~。
朝からテレビに張りつきたいのに!!!
お肉プニプニダッコマンを初めて呪う(笑)

こうなったら仕方ない。
当たりをつけて、片っ端から録画だ!!!
午後から会見ということは、時間さえ合えばミヤネ屋で生中継するに違いない!
あとは~~~・・・てな具合で、ニュースというニュース全て録画することにした。

さ、ベビーシッターにれっつらごー!!

プルルルル~~~♪

あ、お母さんから電話だ!!

私「あ!もしもし!!」
母「ごめーん。ちょっと出とったんじゃわ。」
私「いやいや、別にいいんだよ、でね~」
母「今日、ダッコマンを見てやるんじゃろ~?」
私「うん、そうなんだけど、あの・・」
母「かわゆうなっとるわあああ。また写真撮っておくってね~」
私「うん、わかった。でね、あの・・」
母「あ、ちょっとまた出かけんといけんけえ、また電話するわ。」

ガチャ!!!
ツー、ツー、ツー・・・

私「・・・・」

ぢっと手を見る。by 啄木

ちょっとー、なに、あの人ー。
一方的に切られたんですけどー。
それに大ちゃんのことなんて、アウトオブ眼中。
メール、見てんのかしら。

ま、いいの。
そもそも実家の録画機器なんてビデオテープなんだから、
画像的にも元々期待はしていなかったのだ。
負け惜しみではない。

となるとーーーー。
数少ない友達から、お願いできそうな友達を無理矢理を挙げてみた。
お願いするのは簡単だが、←そうか?
私のやってほしいことを理解してくれる人でないといけない。

ふむううう。
電車の中で途方に暮れる私。

あ!仕事中だけど、後輩ともともにお願いしてみよう。
日中は仕事だからムリだけど、夜の番組とかなら撮ってくれるかもだし。
ともともなら、多少のムリは聞いてくれる!!はず!!多分・・・



とも「やっぱりそうですか~。膝がボロボロなんでしょうねぇ」
とも「ただ~録画はできるんですが、テレビデオなのでダビング的なことは無理なんどす」

まさかのテレビデオ!!
それ、化石!?



私「テレビデオって!!」

何度も言おう。
このデジタルワールドの時代に、テレビデオって!!!

思わず噴いた。
まだビデオテープだ、とか親を笑ってる場合ではなかった。

さて。ひとしきり笑ったところで、頼めそうな友達候補がもういなくなった。。。。
友達、少なっっっっっ!!

あ!!!
ユキリンにお願いできないだろうか。
今は時節の挨拶程度の交流しかないけどー、学生時代の仲間だしー。←勝手に仲間。
ユキリンの性格はとにかく丁寧でマメで几帳面。
しかも人の意図を汲んでくれる能力については、
うちのアッパラパーで自己中な母親(←ひでぇ)とは違って、あもちゃんお墨付き。

よーし!
ここはユキリンに白羽の矢を立てちゃおう。←ほんとメーワク。ごめんよ~。

大ちゃんが引退したこと、
東京だと放送されないかも、だから録画をお願いしたい。

ということだけを、くだらない話題に織り交ぜて、簡潔に依頼した。
だってー、年始の挨拶の交流程度で、
あれやってほしいこれやってほしいとか、図々しいお願いなんてできないじゃん?
(そもそもこの依頼自体が図々しいのだ。)

そしたら快くオッケー☆との返事が・・・

ヨヨヨ。←ぽろりじゃないよ。
こんな突然のめんどくせーお願いに快く応じてくれるなんて、ほんとありがとう。

しかもしかも、

岡山放送でスポーツ賞受賞で帰岡!とあったから、
とりあえずこれを録るね。

とのメールが入ったではないか。

さすがユキリン。
でかしたユキリン。
うちのアッパラパーな母親とは全然違うわあ。
あんな奥歯に物が挟まったような私の依頼を瞬時に理解してくれているではないか。
そうそう、そういうことなんだよ~~~~。

翌日。
母親から電話が。

母「いっぷくで大ちゃんの特集するって~。ええ情報じゃろ。」

・・・
あのねえ。そういうのは知ってるんですよ、わたくし。
全国放送は東京でも見られるんだってば!!
ローカルな話題が欲しかったのよ、私は。

などと年寄りを罵倒するのもアレなんで、
ありがとー見るわー
と感謝の意を表明しておきました。
あもちゃん、大人~。

そんなあもちゃんの謝意の言葉を聞き、
うむうむ、と満足げに母は電話を切った。
年寄りはあんまり甘やかしちゃいけない気がする。

年はとりたくないねえ。
あ、数日後、40になるんだった。
早速1歳年寄りになる。

ぎょええええええ。

そして本日・・・



ユキリンから待望のモノが届いた。
しかも大ちゃんを特集した山陽新聞も同封されていた。

うっわ~~~~。
ほんと、ユキリン、私のしてほしかったことをわかってくれてたんだわあ。
ありがとう~~~~。
じーん、としながら、記事を隅々まで何度も何度も読んだのであった。

教訓:持つべき友はマメな友。


あ。そだそだ。
山陽新聞だったらうちの家もとってたはず。
捨ててなかったら送ってもらお~っと。
ユキリンからの新聞は保存用にして、実家の新聞はジロジロ観賞用にするのだ。

母「昨日、焼肉をしてなあ。油飛び防止用に床に敷いたんじゃわあ。
  お肉のいいにおいがするかも~あはは~。送ってあげるね~。
  大ちゃんの特集がいっぱいだったよ。」

・・・・なぜそれを送ろう、と思ってくれないのか。

年はとりたくないわああああああ。←そもそも年齢の問題か?という疑問も・・・

でも数日後には40に・・・。
いやだああああああああああああ。

そんな大騒動の1週間であった。

大ちゃんの引退会見にじーん。
大ちゃんの選手時代特集にじーん。
大ちゃんの新聞記事にじーん。
じんじん、心がうずいた。

でも今回の件で何に一番心がうずいたかと言えば、
送付物に添えられたユキリンからの手紙であった。
懐かしい文字。
懐かしい文面。
じーん。

年をとると感動しやすくなるのかしら。
それなら年をとるのもいいかもね。
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平成26年10月5日(日)、
『ブランデンブルク協奏曲全曲 ミュンヘン・バッハ管弦楽団』(横浜みなとみらいホール)
を聴きに行く。

大好きなバッハの数多くある作品の中でも、ブランデンブルグ協奏曲がかなり好き。
濁りのないどこまでも透みきった明るさと鮮やかさに惹かれたのだ。

そんなブランデンブルグ協奏曲を全曲(6曲)通して生で聴くなんて、
今を逃したらこの先いつになるかわからない!!
というわけで、遠路はるばる横浜みなとみらいまでやってきた。





・・・台風の中。

さすが横浜、海沿いなだけある。
めっちゃ強風。
めっちゃ豪雨。
大荒れですがな。

豪雨の中、雨に煽られながらやってきた。
1人で。
わーん、心細いよー。
出かける前のこと。

私「行きたくないよー。でもバッハの全曲は聞きたいよー。」
夫「(ニヤニヤ)行ってらっしゃーい。」
私「あ!みなとみらいまで一緒に来ない?」
夫「いやだよ!!1人で行ってこーい!!」

ピシャリ!
あ・・扉を閉じやがった・・・

私「ぐぬぬぬ・・・」

それもこれも1人分のチケットしか買わなかったことへの罰なのであろうか。
そんな罰(雨)を甘んじて受けながら、這々の体でようやく会場入りしたのであった。

温かい珈琲を飲んで体を温めていると突然鳴り響く銅鑼の音。

ドォォォーン 

みなとみらいホールでの演奏会は今回が初めてだったのだが、
開演5分前の合図が銅鑼の音だったことに驚いた。
鐘の音だったり、オルゴールだったり、チャイムだったりしたが、まさかの銅鑼。
驚いたねえ。
また着席してキョロキョロ会場内を見渡すと、
パイプオルガンやら天井やらにはカモメマークがあしらわれていた。
港町をイメージしたのであろう。
さすが、みなとのよーこ、よこはまよこすかーである。←?

キョロキョロおのぼりさん全開で眺めたところで、開演のお時間です。

◇◆



明るく鮮やかで、そしてなんと実験的な。

指揮/チェンバロ:ハンスイェルク・アルブレヒト
演奏:ミュンヘン・バッハ管弦楽団
曲目:バッハ:ブランデンブルク協奏曲全6曲
(以下、演奏順)
第1番 BWV1046、第3番 BWV1048、第4番 BWV1049
(休憩)
第6番 BWV1051、第5番 BWV1050、第2番 BWV1047

私が夢に見ていたバッハの世界がそこにはあった。
とても、とても、鮮やかであった。
そしてバッハの見ていた神の姿を、バッハの音楽を通して見えた気がした。

また今回、全曲通して改めて聞いてみて、
この曲って本当はバッハの実験作だったんだなあ。
と感じたのであった。

今までは、明るくて鮮やかでキラキラして・・、とそんな魅力ばかりに目がいっていたが、
一つ一つ楽譜のおたまじゃくしを拾い、
楽団員全員が丁寧に弾きこんで造り上げている曲を耳で拾っていると、
バッハの実験的手法が自然と見えてくる。
やっぱり嵐の中、ぶーぶー文句言いながらも来たかいがあった。

6曲をブランデンブルグ協奏曲としてまとめられているが、
実はどの曲も全然姿が違う。
強いて統一感があるところ、といえば、見せる景色が似ているということだけだ。

交響曲的に作られた第1番や、弦楽アンサンブル風の第3番、
トランペットがキラキラと切なく輝く第2番、
ヴィオラを使用した異色の響きの第6番、
そして独奏楽器の協奏曲的に作られた第4番、第5番。

第4番のリコーダーなんてステキすぎる。
神様へささやくコトリのさえずりそのもの。
コトリのさえずりの後ろで、上へ下へ自由に吹き回る風のようにヴァイオリンが駆け巡る。
なんて美しい姿。

そして第5番のフルートとチェンバロの掛け合いがこれまた美しい。
プログラムによると、
「事実上、音楽史上初のチェンバロ協奏曲に位置づけられる。
 また、フルートを独奏楽器として用いたのもこの曲が最初とされる。」
ということである。
チェンバロとフルートがそれぞれ語り出し、その様はまるで神様と対話をしているよう。

神様に献上する譜面ですからね、この曲の譜面もきっと美しいに違いない。
(バッハの譜面は、基本全て美しい。)

美しい曲は譜面も大変美しいのだ。
※ただしあもちゃん調べによる。

ちなみに話は変わりますが、数式もそう感じることがある。
わたくしー、これでもー、数学が多少得意(というか下手の横好き)だったんですよう。
今はさっぱりピーマンですが。
証明とか好きで、美しい形の数式で解けたときはたいてい正解だった。
受験勉強そっちのけで、数式眺めて、感じ入っている変な高校生でありました。
そら、ことごとく大学落ちるわ。

知らない人も多いだろうが、
音楽と数学は大変関連のある学問なのである。
今あるドレミファソラシドも数学として計算された平均値なのですぞ。
あとは長くなるので、テキトーに調べてくだせえ。。。←オホホ。逃げた。

どの曲も大変すばらしく、胸が熱くなった。

この「ミュンヘン・バッハ管弦楽団」はカール・リヒターによって創設され、
世界的な室内楽団としての地位を築き上げた、一流の楽団である。
(カール・リヒターとは、大変有名なオルガン・チェンバロ奏者)

カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団の演奏は、
過去、たびたび聞いてきたが(ラジオとかで)、
今回のアルブレヒトさん指揮の演奏は、
巨匠カール・リヒター率いる楽団の演奏にも劣ることなく、大変美しく仕上がっていた。
しかもカールリヒターさんの演奏よりちょっぴり温かいの。
人肌の温かさ。
そんな温かさも大変心地よかった。

1曲終わるごとに、拍手に応えるべく360度のお客様にお辞儀をするなど、
誠実でかわいらしい姿もとても魅力的であった。

アンコールは
「主よ、人の望みの喜びよ」と「G線上のアリア」を演奏して終わった。

この「主よ、人の望みの喜びよ」は、とても有名な曲であるが、案外難しい。
オルガンで演奏するには統一感がとれるのだが、
管弦楽で演奏するとなると、それぞれの音色が違うし、バランスをとるのが大変難しい。
そんな難しい曲を、いとも簡単に弾きこなし、私たちの心を温めてくれた。
ほかほか~。

外は大雨、でも私の心は温かな木漏れ日、そんな一日であった。

全曲を挙げるのは数が多過ぎて大変なので、一曲をYouTubeから挙げた。
しかしどの曲も挙げたい・・・
第2番の1楽章もキラキラでいいんだよね~~~。
迷う~~~~
と悩みながら、1曲を・・・



指揮/チェンバロ カール・リヒター 
ミュンヘンバッハ管弦楽団
による、第4番第1楽章である。

神様に告げ口するコトリのさえずりをお楽しみください(笑)

ちなみに、

http://www.youtube.com/playlist?list=PL317DF466CB802D4B

ここで
指揮/チェンバロ カール・リヒター 
ミュンヘンバッハ管弦楽団
の全曲演奏が聞ける模様。
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平成26年9月28日(日)、
『中野区民交響楽団 第57回定期演奏会』(in なかのZERO)を聴きに行く。



エスプリプリプリ、プリップリッ。

曲  目:M.ラヴェル  古風なメヌエット
     F.プーランク バレエ組曲「牝鹿」
     C.サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調作品78「オルガンつき」

指  揮:高橋 勇太
オルガン:新山 恵理

◇◆

『あもる一人直木賞選考会』に比肩する恒例行事がやってきた。
半年に一度のチケット強奪演奏会。
またの名を、中野区民交響楽団定期演奏会である。

『中野区民交響楽団 創立30周年記念サイクル 第51回定期演奏会』
『中野区民交響楽団 第52回定期演奏会』
『中野区民交響楽団 第53回定期演奏会』
において、何度も何度も無料チケットを強奪し・・

『中野区民交響楽団 第54回定期演奏会』
『中野区民交響楽団 第55回定期演奏会』
では、パブロフの犬のように、手を出せばチラシと無料チケット2枚が用意され・・・

中野区民交響楽団 第56回定期演奏会
では、初めての非・強奪。
前回の演奏会時にアンケートに書いておいた住所に届いた無料の招待ハガキを持って、
演奏会に行くことにした。
そう、非強奪でもいつもどおりタダ。

そして今回も彼から強奪しようにも都合が合わず、
仕方ないので(毎回、ナニサマ?)無料の招待ハガキを握りしめて、
なかのZEROホール意気揚々と向かった。
やっぱり、いつもどおり、タ~ダ~。←News ZERO風に。

今回の演奏会の曲目は、まあ正直、私の苦手なエスプリですよ。おフランスざ~ます。
みたいな。
だいたい、エスプリってなんやねーん。みたいな。
カーペッペッ、みたいな、タンが出そうな発音をするフランス語の国ざ~ますよ~。

でもでも、そんな苦手なエスプリプログラムの中で、唯一キラリと光る演目が!

ラヴェル『古風なメヌエット』
である。

ラヴェルと言えば、
先日の『NTT DATA Concert of Concerts Opus 19』でも書いたが、
「オーケストラの魔術師」という異名をもつ人。
そんな人のデビュー作である「古風なメヌエット」が演奏される。
もともとこの曲は、ピアノの小品として書かれたもので、
私も過去に弾いたことがあり、そして今も時々弾いている。
初めてこの曲を演奏したとき、私、ラヴェルが好きになった。
美しく散りばめられた、光り輝く不協和音の宝石。
そのピアノの小品を作曲してから30年ほどが経った頃、
オーケストラの魔術師ことラヴェル自身の手によって、
オーケストラ版として生まれ変わったのだ。

ピアノの小品、と書いたが、この曲、音符的には容易く見えるが、
演奏してみると案外難しいんだぞ~~~~。
何が難しいってねえ。
どの音も飛び出してはいけないのだ。
平均的に全ての音を同じような音色で出す、って案外難しい。
しかも繊細な音ばかりが重ねられ、薄く薄く重ねられた音が最初から最後まで連なり、
見事なバランスで作られた、精巧なアンティークグラスのようなのだ。
扱いが非常に難しい。
壊れそうな音ばかり集められた ←光GENJI?
そんな、アンティーク・メヌエット(古風なメヌエット)。

そんな繊細なピアノ曲をオーケストラで演奏。
1人で演奏するピアノでも難しいのに、大勢で演奏するのかあ。
勇気あるねえ。
中野区民交響楽団。
そしてラヴェル自身。
そんなにこの曲の思い入れがあったのか。
誰かにオーケストラ版にされるくらいなら、とか思ったとか?
なぜオーケストラ版にしたのか・・・
それは今となってはわからないが、楽しんで聞こうではないか。

あ、枝野元官房長官にちょっと似てる高橋先生の登場だー。
あれー、また痩せた?
どんどん枝野さんから離れていく・・・
なんてことを思っていると、会場に懐かしい不協和音が響いた。

ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ・・・

金管がーーーー。
木管がーーーー。
あ~あ~あ~あ~。
バラバラバラバラ・・・・
そんなバラバラな金管をバイオリンがなんとか支えてゴール~~~。
(と大げさにひどいこと書きましたが、そこまでひどくはなかったです。
 ただ、ほら、この曲には私自身に思い入れがあるもんですけえ。)

私「ほっ・・・」

やっぱり難しい。
いい演奏を期待してたけど、うまく演奏されなくてよかった、という複雑な乙女心。
やっぱりこの曲はピアノがいいからさ。
ラヴェルには申し訳ないけど。

この曲がいかに難しいか、を証明することがもう一つある。
YouTubeでざっくり探してみたが、どの演奏もイマイチ・・・
イマイチどころか、イマニ、イマサン・・なのだ。
んもー、私の演奏のほうがいいんじゃねえの?くらい。←嘘。大げさ。紛らわしい。

そんな中、ようやく見つけました!!



Monique Haas(モニーク・アース)さんの演奏。

誰、それ?なのだが、フランスの女性ピアニストだそうな。
やっぱりフランス人の曲はフランス人のものか~。
とかぶつくさ。

ペダルの使い方も弾き方も、彼女の演奏は飛び抜けてすばらしかった。
モニークさんかあ。
知らんかったなあ。
特に2分20秒あたりからの、日だまりのような温かい和音がすばらしい。
本当にフランス人ピアニストなのか!?
と疑いたくなるような温かさ。

あやしいwikiで調べてみると、
「アースと同世代のフランス人ピアニストは、
 マルグリット・ロンに関連した演奏様式(流麗な演奏技巧や堅く鋭い音色)から
 離れつつあった。
 アースの場合は、古いフランス・ピアノ楽派の明晰さや正確さと、
 コルトーの影響力を物語る暖かな音色とを両立させている。」
だそうでーす。

どうりで、私の嫌いなフランス人特有の「堅い音色」がないわけだ。
そしてどうりで、過剰な情緒の表現がないわけだ。
この曲はねえ、最初に申しましたが、見事な平均的なバランスで組み立てられた曲。
安定した情緒で弾かないと、ただの気持ち悪い曲になってしまうのだーーーー。
ふんがふんが。
熱いオバハンの主張。
だから、彼女の演奏に心を奪われたわけね。
なるほど納得。

YouTubeで見つけた多くの過剰な情緒表現の演奏を挙げたいが、やめときますです。
ほんと船酔いのように気持ち悪くなります・・・

バラバラ、あらあら、という「古風なメヌエット」の演奏が終了し、
そして引き続き、プーランクの「牝鹿」である。
また難しい曲を持ってきたなあ。
この曲の現題は「かわいい娘さん」みたいな意味があり、
その名のとおり、本当に無垢で軽やかでおっされー、みたいな曲なのだ。
それを、ウェッティな土壌の日本の、ウェッティなジジババたちが演奏・・・←コラッ

と息をのんで見守っていると、
おおおお!
このピッタリ感はどうした!
と驚くほど、ちょっと前の古風なメヌエットとは違う統一感である。

響き渡るトランペットも、ちょっとご愛嬌、的なところもあるが、
きちんと押さえるところは押さえ、みんなをひっぱっていく。
そしてやっぱりこの楽団の強みは、バイオリン。
しかも前回よりうまくなってる。
弾いても弾いても、ズレていかない。
一致団結して一つの音の点に向かおうとしている。
すばらしいわ。
音色も統一されてるし、なに、これ。
ほんとにあの中野区民交響楽団!?みたいな。←コラッ。

しかもちょっとだけ軽やか。
エスプリッとちょこっとだけ跳ねてる。
すごい!!

オーボエのいつものお上手な人はセカンドとして演奏しており、
新しい方がファーストで吹いていた。
うん、まあまあ。
このオケ、オーボエに優秀な人材が集中しとるーーーー。

ホルンでずこーーーーー!となる場面もあったが、←ホルンにも集まって~~~。
全体的にすばらしい演奏であった。

そして休憩。

夫「『古風なメヌエット』、聞いたことあったー。あもちゃん弾いてるよね。」
私「おお、よくお分かりで。でもオケ版はイマイチだったね。」
夫「何が何だかよくわからないうちに終わったって感じだった。」

言い得て妙。

そして本日のメイン演奏。
サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調作品78「オルガンつき」
である。

なかのZEROホールにはパイプオルガンがないため、
電子オルガンを使用した演奏となるとのこと。
タイトルに「オルガンつき」なのだから、オルガンがあるのは当然なのだが、
他にもピアノ(1台を2人4手で演奏)が用いられていることに私は驚く。
ピアノってオケの楽器の一つとして演奏されるんだなあ。
と改めて、ピアノは楽器、ということを思い知る。
もちろん知ってましたけども!!
オケと一緒に演奏したとしても、ピアノ協奏曲、などの独立した楽器として見てしまう。

この曲がすばらしいかどうかはさておき、
 ←おほほ、私、あまり好きじゃないの。
  第1楽章なんてドヴォルザーク劣化版かよ、みたいな。
  どこがエスプリなんだ、みたいな。
  つーか、エスプリってなんなのさ。みたいな。←調べなさーい。
演奏はとてつもなくすばらしかった。
やっぱりバイオリンが上手だと、曲運びもうまくいくのだ。

オーボエは、いつも上手な方がファーストに変わっており、余裕の安定感であった。
毎度毎度安心するね、彼の演奏は。

その後もヒヤヒヤポイントが全くないまま、怒濤の第2楽章(前半)へ。
(普通の交響曲と違い、第1楽章(前半、後半)、第2楽章(前半、後半)という構成)

バイオリンやチェロがかき鳴らす激しい濁流、ティンパニが雷のように打ち鳴らす。
その合間に見える青空にフルートなどのコトリのさえずりが響く。

休む間もなく、第2楽章(後半)のオルガンの独奏へ。
(聞いたことある人は聞いたことあるメロディ。映画にも使われたことがあるらしい。)

私「あー。やっぱりここはパイプオルガンのほうが・・・」

仕方ないが、迫力が少々足りない。
しかしこれだけは言っておきたい。
ここ以外については、別にパイプオルガンじゃなくても全然大丈夫であった。
むしろコンパクトでよくまとまってる感じで、電子オルガンのほうが聞きやすいくらい。

そう思っている間も、荒れ狂う嵐のようなフィナーレへ。
聞いてる方が疲れるわ、レベルの荒々しさ。
休みがない!!
ヴァイオリン、キコキコーーーー
トランペット、プカプカーーーー
ティンパニにいたっては、お前はYOSHIKIか!ってくらいにドコドコーーー

ジャン!!!!

パチパチパチパチー!!!
今回は中野区の地元のオケの演奏なので、当然ながらブラボーおじさんはいなかったが、
みな、心の中ですんばらしいー!の声を発していたであろう。

よき演奏であった。

そこへみなの拍手に応えて、高橋先生が再登場。

「オールフランスプログラムでしたが、
 エスプリを表現するのが難しく・・・うんたらかんたら」

と説明を始めた。

マイクもなく話しているため、
私の前に座っていたおじいちゃんも、耳に手をあてて高橋先生の話を集中して聞いていた。
その姿はまるで・・・

私「野々村議員・・・?」

と、ぷーくすくす、と笑ってしまったが、ふと気づけば私も同じポーズをしてたーー!!

そしてアンコールは、グノーの「歌劇ファウスト」から3曲が演奏された。
アンコールで3曲!!
多い!!
練習量も大変だろうに。。。

こちらも勢いのある演奏で、
サンサーンスに続いて。大変盛り上がったのであった。
いつからあんなにうまくなったのか。
新しい風が吹いているのかしら。
それともたまたま曲との相性がよかっただけなのか。

そんな話をするべく、また近いうちに彼とお食事会をする予定。
バリバリ聞き出すぞー!!!

次回は、シベリウスのバイオリン協奏曲、そしてチャイ4である。
うへー。
シベリウスのバイオリン協奏曲かあ~~~。
これまた、ずいぶんと難しい曲に挑戦するなあ・・・
きっとこれが中野区民交響曲の、エスプリッぷりなのだろう。
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平成26年9月22日(月)、
『火のようにさみしい姉がいて』(inシアターコクーン)を観に行く。



演劇の神様が降りていた奇跡の舞台。

(あらすじ)※プログラムより
とある劇場の楽屋。開演数分前、主演俳優が鏡の前で出番を待っている。
男がさらっている台詞は『オセロー』のようだ。
舞台女優だった妻と台詞を遭わせるうち、現実と演技の境が混沌としてくる。
夫婦は「転地療養」と称して、男の故郷へ旅することにした。
日本海に面した雪国の町に降り立った2人。
男の実家に向かうバス停を尋ねようと理髪店に立ち寄るが、店には人の気配がない。
誰もいない理髪店の鏡の前で、男はふと『オセロー』の一節を口にする。
演技するうち、興奮した男は、シャボン用のカップを誤って割ってしまう。
その瞬間、理髪店の女主人や得体の知れない客たちがわらわらと現れた。
彼らの言動に翻弄される夫婦。
やがて女主人は、男の姉だと名乗り始めて・・・。

作  清水邦夫
演出 蜷川幸雄
出演 中之郷の女 大竹しのぶ
   妻 宮沢りえ
   みをたらし 山崎 一
   スキー帽 平 岳大
   青年 満島真之介
   見習 西尾まり
   ゆ 中山祐一朗
   しんでん 市川夏江
   べにや 立石涼子
   さんざいみさ 新橋耐子
   ◇◆
   男 段田安則

前知識も何もなく、この作品の観劇に臨んだ。
そして見終わった時の感想は・・・

ふ・・・古い!! ←あーあ、言っちゃったー。

私たちが生まれたころ、
こういう少し前衛的でモヤモヤした感じの演劇が流行った時代の作品っぽーい。

と思って、あとでプログラムを読んでみたら、
劇作家・演出家の清水邦夫が自作を上演するため結成した木冬社にて1978年初演、
とあるではないか。
まさにどんぴしゃ。
あもちゃん、天才じゃね?

仕事に悩み、人生を彷徨い、正常と異常の狭間を漂う一人の俳優が、
現実と妄想の間で苦悩する、という話で、
この1人の俳優を段田安則が演じたわけだが、とにかく鬼気迫っていてすごかった。

はっきり言って、脚本は古いし、演出もイマイチだけど、←コラーッ!
段田安則の理解力と演技力、そして何より古さを感じさせない新鮮さが神がかっていた。
どの部分を切り取っても腐敗していないのだ。
惚れた。
ますます惚れた。

私が演劇を好きになり、定期的に観に行くようになったきっかけは、
藪原検校』の段田安則の演技に魅せられたから、だったわけだが、
あれから7年経った今も、色あせることなく、ますます光り輝く段田安則。
惚れた。
(でも「わたしの男リスト」には載っていないんだけどね。そろそろ載せてもいいかしら。)

現実ギリギリの際を歩き、時々深い闇へ転がり落ちて、
またその闇から這い上がって現実を生きる、という生活を続ける日々。
それは俳優という職業と同じなのかもしれない。
リアルな世界と舞台という虚構の世界。
その境界線が曖昧になり、そしていつしかそれぞれの世界をそれぞれが浸食していく。
(こういうところが1970年代っぽいって思うの。
 でもそんな古さを段田安則はフレッシュに演じており、
 段田安則の輝く光でこの作品はもっていたような気がするのだ。ビバ!段田!)

男の精神の消耗はもう限界であった。
そんな疲弊した男の姿に真摯に向き合い、過去と今を自由に飛ぶ段田安則。

その段田安則の妻を演じたのが、宮沢りえちゃん。
女優ミラーの前に立つりえちゃんの足の長さに驚いた私は、
高いヒールでも履いてるんでしょ!?そうだよね!?と思って、
パンツスーツの裾がまくれあがるのをじりじりと待つ。

見えた!!
ほぼペタンコ靴であった・・・
ちょっと、お前さん、あの足の長さ、異常ですぜ。
スタイル良すぎ。

以前の記事でも書いたが、→『母と毒薬。
この日のりえちゃん、さっぱりピーマン。
流れるようにあふれ出す台詞が重点に置かれたこの作品において、
台詞は噛み倒すわ、演技も精彩に欠くわ、艶めきもないわ。
いいとこなし。
残念でした。
でも美しかったです。
りえちゃんが舞台に立ってるのを拝むだけで、小汚いあもちゃんの心が洗われる感じー。
ピカピカ。

男は妻の療養のため、と言い、妻は夫の療養のため、と言い、
とにかく2人は男のふるさとへ療養へ行く。
しかしそこは不思議な町であった・・・

そしてやっぱり黒柳徹子さんの声にそっくりな大竹しのぶが登場。
気持ち悪い役がピッタリ。
『黒い家』以来の凄まじい気持ち悪さと怖さ。
下から顔を見上げる時の白目と黒目の部分のバランスがこわいのーーー。←細か過ぎ?!

男の姉だと名乗る女(大竹しのぶ)。
その女を知らない男(段田安則)。
その異空間に入り込む妻(宮沢りえ)。

時空のゆがみと記憶の欠落、そして虚構の補填。
男の心の闇は、舞台上で形を変えながら繰り広げられていた。

近所の男から語られる幼い頃の自分と今の自分。
姉と男。
妻と男。
虚構と現実。
ふるさとと東京。
自分と何か。
いつも何かと対峙する自分。
しかしそれは真反対のものでもなく、時には隣り合い、また溶け合う。
夢か現実か。
全て自分の中のもの。

知らない女が、お前の姉だ、と名乗る。
そして小さな位牌を持って、お前と自分の子供が死んだのだ、と言う。
近親相姦。
しかし全く記憶がない。
お前は誰だ。
私は誰だ。
不確かなことばかり。
少し目を閉じれば、全く記憶にない過去の情景が次々と押し寄せる。
ふわふわとした不安定な時間を過ごすことに我慢できなくなり、
家に早く帰ろう、と妻の手を取り、ふるさとを後にしようとする男。

そんな男に、しっかりしてよ、とばかりに、
結婚を機に引退した元舞台女優だった妻が言う。

「私の方が俳優としては才能があった。」

2人は結婚してからも、
妻は元女優として男の練習に付き合い、男を支えてきた。
俳優として才能あふれる男を愛し、支えてきたことに後悔はないが、
でも女優という仕事への情熱は失ってはいなかった。
そんな生活の中で、どこか密かにそういう思いを抱えていたことがうかがえる。

男を尊敬し、その才能を愛してくれた妻から放たれた言葉。
自分が支えにしていた唯一のものがなくなった。
先ほどまで演じていた「オセロー」のように、妻を信じられなくなったのだ。
そして「オセロー」のように、妻を手にかけた。

ぐったりとする妻を見て、ハッと我に返る男。
起き上がらない妻。
それが現実。
妻を手にかけた「オセロー」は虚構。
妻を手にかけた自分は現実。
最後まで虚構と現実の狭間で揺れる男が、そこにずっと立ち尽くしていたのだった。

・・・・
幕が下りてもしばらくずっと緊迫した空気が張りつめていた。
今思いだしても病気が移りそうなほど・・・。

どうでもいいが、「オセロー」の内容を知っててよかった。
知らなくても楽しめると思うが、知っているとその分作品に奥行きが出てくる。

段田安則の演技、また見たいなあ。
そして配られたチラシを見て、あまりの喜びに飛び上がった。

ケラさん演出の舞台に、
段田安則とわたしの男つっつん(堤真一)、そしてりえちゃんが出るというのだ。
絶対、観に行くぞー!!!!




りえちゃんと私。
虚構と現実。




カレーと空腹。
どちらも現実。
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ここ1週間ほどブログを放置している間に、アクセス数がとんでもないことになっていた。

100万アクセス!!
・・なーんてな。

それは大げさだが、しかしいつもの倍近いアクセス数なのは本当。

ブログを休むとアクセス数が延びるってどないやねん!つー話はさておき、
一体、また、なにゆえこんな非常事態が起きているのか。
とアクセス解析をしますれば、

『悪童日記』

で検索して、私のブログにやってきている人が異常に多い。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)/早川書房

¥713
Amazon.co.jp

私の凝り固まった世界観をひっくり返した、
あもちゃんが選ぶ、ベスト100冊、には必ず入れたい不朽の名作。

私の書評はこちらです・・・→『悪童日記
とさりげなくアピール。
おほほ。

しかしなんで今頃『悪童日記』なのかなあ。
どこかでとりあげられたのかねえ。

と数日前から不思議に思っていた私。

ならば調べればいいじゃないか、とお思いのあなた!
甘い!!
砂糖より甘いわ。
レアシュガーより甘いわ。
和三盆より甘いわ。

コアなあもるファンならとうにご存知。
ナマケモノよりなまけものなあもちゃん。
検索するのがめんどくさい。
うごきたくなーい。だるだるー。

以上です。

そんな私と相対するのが元同僚K。
またの名を検索の女王。
検索の女王、その名のとおり、なんでもすぐに検索します!!

K「知る、というツールがあるんだから、当然色々調べるでしょー。」
私「知らない言葉とかはすぐ調べるけどねー。」
K「昔好きだった人、とか、昔の恋人とか、会わなくなった友達、とかさー。」
私「それはない。(キッパリ)」
K「なんでー。」
私「めんどくさいから。(キッパリ)」

というか、知りたいと思ったことがないから、の方が正しい。
そんなこと考えてもみなかったよ。
そして、だって、やっぱり、めんどくさい。

K「みんな言わないだけで、そうですねえ、
  人口の半分は昔の恋人や友人について検索してますね!!」※元同僚K調べによる。
私「そんなもんすかねぇ。」
K「そうですよーーー!!」

けんけんがくがく。。。

そんな検索の女王vsメンドクサイ女王の対決話はさておき、
なぜ『悪童日記』という言葉で私のブログに辿り着くのか、について考えていたわけである。

そして数日後、ようやく検索してみた。←ならばさっさと検索しろ。

出ーたー!!



映画化でありました。

あの不思議な世界観をどのように映画化したのか。
勇気あるなあ。
よく映像にしようと思ったなあ。
その勇気だけは買いたい。

気になる。
むっしょーに観たい。



イケメンの双子くんに萌えるけど、
私の中の悪童くんたちはもうちょっと幼いイメージ。

さて残す問題は、
日本が世界に誇るメンドクサイ女王がわざわざ映画館に足を運んでまで観るかどうかである。
しかもそろそろ終わりそう。
やべえ。
間に合わないかも。

やっぱり検索するなら早いほうがいいわ。
検索の女王こと元同僚Kに軍配。
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十数年使い続けた財布に穴があいたため、
先日、とうとう、買い替えた。



ズタボロ。。。。

汗かき夫に買ってもらって、わりと早い段階で水没させてしまい、
それまではタオルに包んで大事にしていたほどだったのに、
(ほぼ初めてのブランドものだったから!!そう、私は貧乏性。)
水没後はもうどうでもいいや、とガシガシ使った結果がこれ・・・

長い間、ありがとう。



水分含んでベッコベコ。

ちなみに水没させてしまった経緯は・・

妹の運転する車で3人(私、妹、汗かき夫)で出かける予定だった。

家の前で妹を待っている間、おーいお茶、を飲んで待つ私。

あ、きたきた。

おーいお茶、の蓋をテキトーに締めて、バッグに放り込む。

車に乗り込む。

わいわい。
きゃーきゃー。
しばらく時が過ぎる。

あれ?なんかバッグが重い。

わーーーーー!!!!
おーいお茶、の中が全部出てるううううううう!!!!ひえーーーー。

これがあーた、幸か不幸かバッグがビニール製でねえ。
中はプール状態。
バッグの中でいろんなものがプカプカ浮いていた。

そんな秋の思い出。




くんかくんか。

今年の秋の女王(私のことですが、なにか?)生誕祭の初日は、
9月25日であった。
平年よりちょっと早いか??

キンモクセイが薫ると、いよいよ私の誕生日のカウントダウンが始まるのです。

10・・9・・8・・・・9・・10・・11・・・

いくつになっても誕生日は嬉しいけれど、カウントアップしてくれないものだろうか??
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というわけで・・・
 →参考記事『私が伯母さんになっても。その13。

2度目のベビーシッター要請を受け、
 →参考記事『私がベビーシッターになっても。その1。
平成26年9月26日(金)、ベビーシッターあもるとして出動した。

前回は1時間ちょっとだったが、今回は3時間以上。
大丈夫か、私。
しかも前回はほぼ寝てるだけのダッコマンだったが、あれから半年が経った今、
おとなしく寝ているとは思えない。
ママーーーーーーーァァァ!!!!!!
とか泣き叫ばれたら、あたい、どないしよう・・・

なーんて心配していたのも束の間、
小腹が空いたなあ・・・
と迫り来る空腹に、心配はどこかへ吹き飛び、軽食を食べて妹を待つ私なのであった。



なーんとーか、なるさぁ~。(by 大西ライオン)

だってー、泣き叫ぶ甥っ子を見たことがないんだもん。
(甘えん坊のダッコマン、手はかかるが大号泣とか見たことない。私は。。。)

そして約束の時間。
ダッコマンをベビーカーに乗せて、妹うーちゃんがやってきた。



私「ダッコマン、こんにちは。覚えてるかなー?」
甥(伯母ちゃん(はぁと)) ←希望混じりの想像。

どうやら1週間前に会った私のことは覚えている模様。
とりあえず第一関門、突破である。
ここで泣かれたら、お先真っ暗ですからね。

う「今日はよろしくお願いします~。今食べてた軽食代も出すからー。」
私「おお!なんと!!ごちになりまーす☆」

けちんぼうーちゃん、今日はなんだか太っ腹。
・・・でもそれが逆に怖い。
そんなに困難な道が待っているのか・・・?

う「まだ時間があるから、最後の授乳をして行こうかなー。」
私「なるべく満足させていってあげてー。」



う「腰がいたい・・・」
私「・・・・なんちゅー格好してんの。」
う「せっかくおとなしくベビーカー乗ってんのに、
  下手に降ろしてベビーカーを嫌がっても困るじゃん。」
私「なるほど。」



甥「ごきゅ♪ごきゅ♪」



う「はーい、これからしばらく会えませんからねー。」
甥(・・・・)

余計なことを言うんじゃない。
不穏な空気を感じているのか、ダンマリなダッコマン。
さすが、母と子の絆よのう。

◇◆

今回、私がベビーシッターとして呼ばれたのは、
妹がハローワークに出向くからであった。
それにしても、ハローワークで3時間も説明会、とか丁寧すぎる。
うちのハローワーク、30分ほどだった気が・・・

そんなわけで、
最初はハローワーク内にあるせま~いキッズコーナーで遊ばせることにした。
何かあったら、最悪、妹にヘルプミーできるからね!!!←ベビーシッター失格。

頼む!
飽きずに3時間、ハローワークのキッズコーナーで遊んでくれー。

う「あそこに狭いけど、キッズコーナーがあるから。」
私「あ、でも先客がいるよ。」
う「別にいいんだよ。」
私「えー、私、うまくやっていけるかなあ。ママ友いじめとか、こわーい。」

『バカ息子』ってシャッターに書かれたりしないかしら。
と、うちには書かれるシャッターもないのに、無駄な心配をする私。

う「あの人も、お姉ちゃんみたいに身内に頼まれて子供を見てるだけかもよ。」

頼まれてホイホイ来るやつなんて、私以外にいるのだろうか・・・

と思っていたら、
名前を呼ばれた女性と子供は去って行った。

やっぱり、こんなとこまでホイホイ来るヤツなんて私だけであった。




たくさんの遊び道具に、目をキラキラさせたダッコマン。
その隙に妹は去って行った。

さあ!2人きりの3時間。
がんばろうね!
特に私!

と覚悟を決めた私なのであった。



「ハローワーク」と書かれたウレタン製つみきがシュール。

そんなつみきに、ダッコマン、もう夢中。

そんな様子のダッコマンをキッズスペース内のソファに座って見守る私。

私「はー。こんな感じで3時間過ぎるといいなあ。」

とぼんやり思っていたら、近くに椅子に上るダッコマン。

私「あぶない、あぶない。」

思わず駆け寄る私。
椅子から引き離そうとしたが、いやいや、ちょっと待て。
と思いとどまる私。
せっかく興味津々のダッコマンの好奇心を邪魔するのもかわいそう。
でもうっかり落ちたりでもしたら大変。

手を出さず、しかしいつ落ちても抱きかかえられるように手を広げて、
常に小刻みに動いて守り続ける私。
そのサマはまるで、カバディ。

インド発祥の民族スポーツ カバディ―ルールと戦術/玉川大学出版部

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カバディ、カバディ、カバディ・・・

1人カバディをしているあもちゃんをよそに、黙々と遊び続けるダッコマン。
黙って見守るってのも重労働なのねー。

◇◆

私「ふー。喉渇いたなあ。」

持参していた水をゴキュゴキュ飲む私。

すると今まで元気に遊んでいたダッコマン。
ご機嫌がナナメになり始め、ごにょごにょ言い出した。

私「やっべー。とりあえずダッコするかー。」

腰痛持ちのあもちゃん、できればダッコは最終兵器にしたかったが、
こうなったら仕方ない。

私「ダッコマン、抱っこする?」
甥(ダッコ・・)

と手を出してくる。

お外を見ようかー。
車が走ってるねー。

車を見て喜んでいたダッコマンだったが、しかし車で気分も晴れるわけでもなく、
しばらくするとまたゴニョゴニョ言い出す。

チラと時計を見ると1時間経過。
まだあと2時間もあるよ・・・

私(あ!そういえば、妹がなんか言ってたなあ。。。)←よく聞いとけ。


さかのぼること1時間前・・・

妹「バナナとお茶2パック、このバッグに入れといたから。
  ダッコマンはバナナは大人みたいに食べられないから、小さく切って食べさせてね。」

よーし、ここはお助けアイテムを出しちゃおうかな。



甥「ゴキュッ!ゴキュッ!ングッッッ!ムハッ!ゴキュッッ!!!」
私(・・・・)

あぶねー。
もしかしてダッコマン、めっちゃ喉が渇いてたんじゃ・・・
そうとも知らず、私だけのんきに水飲んでたよ・・・。

言葉が話せないってこわい!!! ←今更。
うーちゃんもちゃんと言ってよーーーー。とヒトのせいにする。

ダッコマンよ、とにかく早く言葉を話せるようになってくれい。

ん?
あれ?
妹の声がするぞ。

と振り返ると、妹が背後でハローワークの人と話していた。
そしてこちらにやって来た。

う「今、休憩時間だから、ちょっと見にきたー。どう~?」
私「特に何もなく、ご機嫌にすごしてまーす。」

ダッコマンの喉を枯らせていたことはとりあえず伏せておく私。
(ま、どうせこのブログで知られるんですけどねー。
 バカ息子ってシャッターに書かれたらどないしよう~。
 シャッターないけど。そもそも息子もいないけど。)

まだゴキュゴキュお茶を飲んでいるダッコマンを見ながら、去ろうとする妹。

私「いやいや、ちょっと声くらいかけていったら?」
う「いやいや、今、ママのことはすっかりお忘れだから、刺激せずに私は行くよ。」

とラリラリご機嫌で去って行った妹。

母親が来ていたことも気づかないなんて、お前はそんな鈍さでこの先生きて行けるのか!

と、相変わらずのんびりお茶を飲むダッコマンに説教したい私なのであった。

すっかりのどを潤したダッコマンをキッズスペースに戻すと、
ご機嫌で遊びを再開させた。




ダッコマンは青いフライ返しを手にした。

料理男子が今、流行りですからねー。
ダッコマンズキッチンでもやっちゃう!?




まずは色とりどりのお野菜を用意します。

全部違う色のものを集めたダッコマンを褒め讃えるあもちゃん。

私「色彩センスがすばらしい!!よっ!天才!!」
甥(ニカー)

褒め方はオバハンだが、褒められているのはお分かりの模様。




人参を片手に料理中。



出来上がったご飯を並べます。

甥(完成でちゅ。)
私「フライ返しも並べてますけどね。」

料理の並んだソファの上に座ったダッコマン。
落ちてはならぬ、とソファの前に座り、家来のように正座して控える私。

甥(ムッ)
私「ん?今、一瞬、殺気が・・・」

ソファをモゾモゾと降りてきたダッコマン、私の手を握り、私の手をソファに置いた。

私「なになに?座れって言うの?」

とソファに座ると、ニカーッと満面の笑みを浮かべるダッコマン、
私がソファに座ったのを確認し、またソファに上り、立とうとするではないか。

あぶないってー。

再度ソファの前に控える私。
ムッとする甥っ子。
そしてまた、私の手を握り、ソファに置く。

私「はいはい」

と渋々ソファに座る私。

甥(ニカッ)

か・・かわえええええええええ!!!!!
その100万ドルの笑顔が見たいから、もう一度やってみたいところだが、
いい加減にしないとダッコマンが泣いても困る。

しつこくしたい衝動をかろうじて抑え、隣に座ってダッコマンを見守り続けるのであった。



甥(そうそう、そのままでちゅ。)



甥(そこに座ってればいいんでちゅ。)
私「あい、すみません。」

◇◆

そこへ双子(多分、女の子)を連れた女性がやってきた。

女性「いいですか~?」
私「もう、どうぞどうぞ。」

とキッズスペースのど真ん中を占拠していたダッコマンを抱え、端によせ、
スペースを空けてあげた。

しかしこの双子ちゃんが、めっちゃおとなしい。
キッズスペースのおもちゃにはしゃぐことなく、真ん中に来ることもなく、
一番端のソファに仲良く並んで、じーっと座っているのだ。
(母親である女性は、パーテーションの向こうでハローワークのスタッフと面談中。)

甥「きゃっきゃっ」

本日、初めてのお友達の登場に、興奮するダッコマン。
うちのダッコマンもたいていおとなしいと思っていたが、
この双子ちゃんを前にすると、すげー暴れん坊のようにすら感じる。

興味津々でソファに座る双子ちゃんたちに近づいていくダッコマン。
目の前に座ったダッコマンを見つめる双子ちゃん。
見つめ合う3人。

私「なに、この、妙な距離感は(笑)」

ダッコマンも双子ちゃんたちを叩いたりすることはないだろうが、
うっかり積み木とか投げて顔にでも当たったら大変ですからね。
再び1人カバディで3人を見守る私。

そのとき、ぎゅっと詰めて座っていた双子ちゃんの1人が少し隙間を空けたのだ!!

私「お?」

ダッコマンはその隙間を見逃さなかった!!!

しかし空いた隙間は、私のコブシ1つ分・・・
さあ、どうするダッコマン。

カバディをしながら見守り続ける私。

ダッコマンはその隙間に手をかけ、おもむろに立ち上がり、くるりと後ろを向いた。

私(いやー、その隙間には座れないと思うぞ。)

お前、肉饅頭じゃん。
おむつの分だけ、さらに肉饅頭じゃん。
私のグーしか、隙間、空いてないじゃん。

私がダッコマンを離そうと歩み寄ろうとすると、
ダッコマンが座ろうとしている気配を感じて、なのか、
隙間を空けた方じゃない方の双子ちゃんが、隙間を詰めた。
それを見た隙間を空けた方の双子ちゃんも、隙間を詰めた。

ぎゅーぎゅー。

私「は~い、残念。座れませんよー。あきらメロン。」

とダッコマンを抱きかかえたのであった。

その後、妙な距離感で遊んでいた3人だったが、
(というより、おのおのが勝手に遊んでいる、というか・・・)
ダッコマンがとうとうグズグズ言い出した。

私「あー、これはもう、とうとう飽きてきたね!!!」

キッズスペースで3時間、という野望は打ち砕かれた。
ダッコマンを抱きかかえ、廊下に出て、とりあえず外へ連れ出すため、
嫌がるダッコマンをベビーカーに乗せた。

甥「わーん。」

あ、初めて泣いてる。かわええ。

とか萌えてる場合じゃない。

この時のために覚えてきた歌があるじゃないかー。
ベビーカーの前で熱唱する私。

私「ブンバボンボ、ブンバボン!!」←おかあさんといっしょ、の中の曲。
甥「・・・・」

あ、泣き止んだ。

私「トーンーネール!」
甥「ぽっぽーーーー!」

私「いいこちゃーん!♪」←そんな歌はない。
甥「はーい。」

あ、返事した。と思う。

ご機嫌が治ったところで、外へしゅっぱーつ!!!
と外へ出ると、台風の影響だかなんだかしらんが、強風。
これは外を散歩してる場合じゃない、とすぐ近くのスーパーへ避難した。
そしてちょっとした休憩所のベンチに座る私と甥っ子。

甥(ダッコ)
私「よしよし、ダッコねー」

そしてダッコをすれば・・・

甥(降ろせー!)
私「はいはい、降りたいのね。」

甥(ダッコ)
私「よしよし、ダッコねー」

甥(降ろせー!)
私「はいはい、降りたいのね。」

の繰り返し。

私「ええーい、どないせえ言うんじゃ~い」

困った私がとりあえずダッコでウロウロすると、満足したダッコマン。
静かになった。
止まるな、と仰せだったとは気づかず、鈍い家来ですみません。

その後、お助けアイテム2つ目のバナナを思いだした私は、
ダッコマンを後ろから抱きかかえながら、バナナを食べさせてみた。
(うちのダッコマンがねえ、もうベビーカーには乗りたくない、と申しますもんで。)

クッタリおとなしく私に抱かれたダッコマン、バナナをモクモクと食べてくれるではないか。
バナナよ、ありがとう。

そして無事、3時間が経過し、妹がダッコマンを迎えにやってきた。
とりあえず今回も何事もなく、任務を遂行することができてよかったデス。



毎度ありー。

次回もまた、時給をたっぷり弾んでくれたまえ。
そしたらあもちゃん、ホイホイ出かけて行きまーす。
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平成26年9月20日(土)、元同僚Kと会う。

ながーいエスカレーターを上がっていくと、そこにはフラフラと歩いていたKがいた。

K「ピカチンのジーンズ履いてる足だけ見えてー、
  あのかっこよさはピカチンに違いないって思ったんだー。」
私「・・・・なに、その見え見えのおべっか。」
K「いえね、私は反省したわけですよ。ともともとの東京旅行のブログを読んで、
  ピカチンに遠路はるばるここまで来てもらってるんだから、
  私もちゃんともてなさないと、ってさ。」

遠路はるばるってほどでもないんですが、その心がけはエライぞ。
これからもしっかりお世辞を言いまくって、私を気持ちよくさせたまえ。

というわけで、まずはランチへゴー!
(ちなみに赤ちゃんマンは、前回同様、Kの旦那さんに預けてきていた。
 今回も2人だけの毒舌大会。ひえー。)

店員「傘をお預かりしますね。」

と言って渡された預かり番号プレートが「49」。

私「死(4)ぬまで、く(9)るしむ・・・」
K「ああああ。今の私には不吉な数字だああ!!!なんでそういうこと言うのー。」

そう。
この日の私、悩み事を抱えるKに呼び出されてのランチだったのだ。
この私が、世界一似合わない相談役として、呼び出されたー。。。

そんな私が家を出る前、汗かき夫が疑問を呈した。

夫「うーん・・・Kさんもさあ、あもちゃんに相談して何かいいことあるのかなあ。
  あもちゃんって、自分のことは自分で解決するしかないでしょ!な性格だし、
  大したアドバイスもできないし、人の話も真面目に聞かないのに。
  人選、絶対間違えてるよー。」
私「ぬぐぐぐ。」

当たらずとも遠からず。
反論しづらいわ・・。

・・・じゃなくてー!!!
あんた、黙って聞いてりゃひどいことばっか言ってますけども!!!
ちゃんと人の話は真面目に聞いてますから!!!
ちょいちょい茶化したりするけども!!!←ココ!ココを夫は言ってます。
アドバイザーとしてがんばってきまーす!!

というわけで、今に至る。



K「死(4)んでもー、く(9)るしむー。」

なんというネガティブな思考。

そんなKを早速茶化す私。
いきなり夫の危惧していた状態になりつつある。



私「昭和49年生まれ☆」

もうすぐ40歳。
テヘ☆

ここで問題が少々起きた。
Kのペペロンチーノ、まさかのわさび味。
奇をてらい過ぎ。

K「わさびだけが苦手なのに・・・涙」

てな話を聞いた店員。
パスタを替えます、と申し出てくれた。
しかし、アレルギーとか苦手なものはありませんか、と店員に聞かれた際、
ありませーん、と応えた以上、店側に非はない。
(まあ、まさかワサビ味のペペロンチーノ、とは思わないわな。)

とKは我慢して食べることを決意。
ヨヨヨ、涙ぐましい。

しかし店員も、
いやいや替えますよ、大丈夫です。
と言ってくれる。
そこへ、

私「やーい、やーい、モンスタークレーマー!!」

茶化しオバチャンが入ってくることで、事態はますます混乱状態(笑)

そんなカオス状態の中、店員さんが、
ではお口直しのデザートをプレゼントさせてください☆
という案を提案。

あらあら、ステキ。
と思った、茶化しオバチャン、

ありがとうございます。いただきまーす☆
と答えた。

私「よかったね!デザートをプレゼントしてくれるってー。」
K「・・・オバチャンになったねえ、ピカチン・・・」
私「何言ってんのよ、あの譲歩案で受けないと、
  こちらが、いやいやこちらこそ、の応酬が続いてたわよ。た・・多分・・・」

そこで気づいた!
まさか、おわびのデザート、Kだけじゃないでしょうね!?
お前は関係ねえよ、とか言われて、Kに1つだけデザートがきたら、私泣いちゃう。



直すようなところはないが、私にもちゃんとお口直しのプレゼント☆
わーい。
おいしかったです。

◇◆

その後、アホみたいに散財をしー、
その散財を隠すべく汗かき夫にもちょっとしたプレゼントを買った。
(結果、散財を隠すどころか、散財額を増やしているだけ。)

ついでにダッコマンに、Kの赤ちゃんマンとおそろいのかわええ服を買い、
ほくほくしたところで、散財でたまったポイントでお茶をすることに。



Kの購入した猫リング。



くっついちゃった!!

か・・・かわえええええ!!!!

犬は!?
犬はないの!?
と探したが、犬はなかった・・・ヨヨヨ。

こういう小物類って、犬より猫のほうがかわいいんだよねー。
悔しいデス!!



私はホットケーキを注文。

はちみつ以外に、ココナッツミルクなるものがついており、
私ははちみつが好きだけど、ちょっとかけてみよう、
とかけてみた。



とろーり。

私「・・・」
K「・・・」

沈黙する2人。

私「・・・」
K「・・・」

さらに沈黙する2人。

私「言わなくていいからね。」
K「アレにそっくりですね。」

2人、同時!!!



アレな液体を持って、ニッコリチーズ。

私「・・・やめーい!!!」

アレなココナッツミルクだが、大してホットケーキに合わないし、
妙な誤解を生むし、妙な沈黙も生むし、店にはご一考をいただきたいところ。

おお、そういや、夫にさんざんバカにされていたKの相談、
ちゃんと聞きましたよ!!!
聞いただけだけど!!!

私「ちょっと聞いてよー。ひどいんだよ。夫がさー出てくるときにねー・・・
  かくかくしかじか。」←便利な言葉だな、これ。
K「あー。でも旦那さんの言いたいことわかりますー。」

まてぇーーーい!!!(児嶋登場)

そこは、
それは違うよね!ピカチンは大事なアドバイザーだよ!
でしょ!!

K「いや、なんていうのかなあ。親身になって聞いてくれないっていうかあ。」

まてぇーーーい!!!(再度、児嶋登場)

わたし、親身になって聞いてますって!!!

K「いや、そういうとちょっと違うんだけど。
  それはひどいね、それでそれで?こうしたら?ああ、そうなの?これは?
  とか言う風に、あれこれ親身に聞いてくれないっていうか。
  でも、今の私には、第三者的に他人ゴトとして聞いてくれる人に話したいのね。
  だからピカチンでも充分役に立ってますから!」

ん?バカにされてるわけではないよね。
褒め言葉として受け取っておこう。
ザ・ポジティブシンキング。

一つわかったのは、夫もKも私をそういう人間として見ていたってことだ!
ぬぐぐぐぐ。
この2人、こういうとこが似てるのよーーー。


そして1週間ほど経った今。
Kの悩み事はほぼ解決した。自力で。
夫の予言どおり、私の力、ゼ~ロ~。

いやはや、よかったね。

死(4)ぬまで、く(9)るしむことなんて、ないさ。
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平成26年9月22日(月)、
宮沢りえちゃん出演の舞台、『火のようにさみしい姉がいて』を観に行っていた。
(演劇評は後日アップ予定だが、
 とにかく主演の段田安則の神がかった演技がすんばらしかったです。)

この日のりえちゃんの演技は、いつもと違って精彩に欠き、
台詞も噛みたおしていた。

夫「りえちゃん、よくなかったねえ。」
私「離婚で揉めてんじゃないの~?」

と、帰りのタクシーの中で交わした下世話な会話が思いだされる。



私「りえちゃんと撮って~。美の競演~~♪」
夫「・・・・。お・・・おう。」

何か私の発言にご不満でも?
とコントのようなことを言っていた翌日、りえママの訃報を聞くこととなった。

宮沢りえの母・光子さんが死去 65歳 りえ、感謝の思いをつづる

「一卵性母娘」とか「過干渉」とか「毒親」とか「鬼畜」とか「操り人形」とかとか・・・
色々と世間で騒がれていた母娘であった。
そしていずれも正しいのだと思う。
真相は全く知らないし、ご本人に聞いてみないことにはわからないことも多いが、
傍目からはそう見えていた。
私の中ではそうなっている。

りえちゃんにとってりえママは
母としては「毒」、マネージャーとしては「薬」であった。

そして毒と薬を一度に亡くした今、
真に解放されたりえちゃんそのものに期待したい。
応援の気持ちを込めて。
がんばりや。
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