感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

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私の活字好きはどこからきたのだろう。
私の読書好きはどこからきたのだろう。
現在読んでいる本を記録し、語り、私の根っこを探しにいく。
ときどきクラシック。
ときどき演劇。
そしてときどき犬。


(書評についてのお知らせ)
基本的にすべて現在進行形で書いているため、
再読していない限り、
ブログを始める以前に読了している作品については書いていない。
NEW !
テーマ:
平成26年8月19日(火)、『八月納涼歌舞伎』(in歌舞伎座)を観に行く。

おそらくこの納涼歌舞伎、人気は第三部の『怪談乳房榎』であると見た私。
訪米歌舞伎凱旋記念公演だしー、
故中村勘三郎より習い覚えし公演だしー、
勘九郎三役早替わりとか派手だしー。

でも、私は興味ござんせん。←いや、あるにはあるが。
迷うことなくクソ暑い昼日中から開演の、第一部『恐怖時代』『龍虎』に狙いを定めた。

なぜなら!!!

「恐怖時代」33年ぶりの歌舞伎上演 (読売新聞)

(引用)
谷崎潤一郎の戯曲「恐怖時代」が、東京・東銀座の歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」で、
5日から27日まで上演される。
実に33年ぶりの歌舞伎上演となる。主役の中村扇雀が、
悪魔的な魅力を放つ太守の愛妾を演じるが、原作の結末に手を入れ、
「今の観客に訴えかけるドラマ性を前面に出したい」と張り切っている。

「恐怖時代」は谷崎が大正期に発表した戯曲で、
血のりを多用するなど残虐性を強調した斬新な演出で客の度肝を抜いた。
以後も蜷川幸雄演出などで上演されたが、歌舞伎での機会は少なく、
今回は1981年以来となる。
「(十八代目中村)勘三郎さんが古い台本を多く読む人で、『お前も作品を探せ』と言われた。
幸い父の坂田藤十郎が演じた台本が家に多くあり、
その中から父がかつて出た『恐怖時代』を上演したいと提案しました」と扇雀。
(引用終わり)


この後も新聞記事は続くが、これがまた微に入り細に入る詳細な記事でして・・・。
しかも結末まで書いてるし!!
別に結末知ったからって歌舞伎の醍醐味が損なわれるわけではないが、まあ、省略とした。
後のあらすじでしっかり書かせていただきます。
私が。

というわけで、おわかりになっていただけたでしょうか。
大谷崎(谷崎潤一郎)をこよなく愛するあもちゃん。
今でこそその熱も多少冷めたが、でもやっぱり大好き潤一郎。
名前もいいよねー。

そしてそしてコアなあもるファンならご存知、心の恋人中村扇雀さん。
扇雀さんの演技に心を撃ち抜かれて以降、見るたびにすばらしくてますます夢中。

そんなラブリー大谷崎のおっとろしい作品を、私の心の恋人扇雀さんが演じるとなれば、
これが行かずにおれようか。
そのお姿、このくりくりどんぐりまなこにしかと焼き付けてやろうぞ!!!

とばかりに、いっちゃんいい席をとってやったぜー!
よって、予算オーバーによりわたくし分一枚のみをご購入~。

私「明日はこのクソ暑い中、歌舞伎に行ってくるわ。明日も暑いよねー。」
夫「あれ?俺は!?」
私「あぁん!?歌舞伎、そんなに好きじゃないじゃん?」
夫「いやいや、嫌いじゃないし!」←その程度の気持ちで来る必要ナシ!!
私「いっつも寝てるじゃん!歌舞伎なんか興味ないくせに!!!」
夫「えーーーー。自分ばっかずるいー。」
私「うーるーさーい!!!!」

逆切れにより、予定どおり私一人で行ってきた。



真っ青な空。
今日は一段と暑い・・・



ぎゅーぎゅーの人だかりをかき分け、席に到着~。

 ※当日の歌舞伎座内の様子については、こちらをご覧下さい→『恐怖時間。



ど真ん中のいい席!!!

ひゃっはー!!←北斗の拳風に。。。。

扇雀さんを堪能するでー。じゅるるん。



今回は谷崎作品。
つまりそんなに古い作品ではない。
イヤホンガイドは不要かな?とも思ったが、
着物のことや音楽のことなどを説明してくれるかもしれないし、
後半の『龍虎』については説明が要るかも、とイヤホンガイドをレンタル。

準備万端、刮目せよ!
開演のお時間です。



第一部 一『恐怖時代』

谷崎潤一郎の世界観とは違う、新しい世界がそこに。

お銀の方   扇雀
磯貝伊織之介 七之助
茶道 珍斎   勘九郎
医者 細井玄沢 亀蔵
梅野の腰元 お由良 芝のぶ
氏家左衛門   橘太郎
お銀の方の女中 梅野 萬次郎
家老 春藤靱負 彌十郎
春藤釆女正  橋之助

(あらすじ)
<序幕 第一場 春藤家下屋敷愛妾お銀の方の部屋>
何代目の将軍の治世であったかは分からぬ頃のこと。
江戸の深川辺りには春藤釆女正という大名の広大な屋敷があった。
ある夏の夜。
その屋敷の内、夏の設えを施した座敷には、
釆女正の愛妾のお銀の方と、これに仕える梅野の姿があった。
照千代という男子を産んだお銀の方は、釆女正の寵愛を欲しいままにして、
正室の奥方を凌ぐほどの権勢を誇っていた。
しかしこのほど奥方が懐妊。
その子がもし男子ならば、元芸者であったお銀の方が産んだ照千代の将来も危ぶまれる。
そんなお銀の方が待ちわびているのは、春藤家の家老の春藤靱負(ゆきえ)。
実は靱負とお銀の方は深い仲であり、照千代は靱負の胤であった。
靱負の来訪が遅いので、気分を損ねていたお銀の方であったが、
やがてやってきた靱負と盃を交わし、以前から企む悪事の算段をしはじめる。
彼らが企む悪事とは御家横領。
医師の細井玄沢に毒薬を用意させ、懐妊中の奥方や釆女正を殺害し、
照千代に春藤家を相続させようと考えているのである。
むろん、梅野もこれに加担しており、
その毒薬を用いる役目を、自分に仕える腰元のお由良の父の珍斎に命じるように進言する。
そうした手はずを打ち合わせると、靱負は座を立つ。
やがて梅野に案内されてきたのは細井玄沢であった。
玄沢はお銀の方が芸者の頃からの知り合いで、
お銀の方が春藤家へ奉公することになったのも玄沢の仲立ち。
その上、お銀と玄沢はかつて男女の仲であった。
そうしたことから、玄沢はお銀の方の企てに加担しているのだが、
八年前、自分を袖にして靱負と深い仲となったお銀の方に、玄沢は疑心を抱いている。
そんな玄沢に向かい、照千代が靱負ではなく、玄沢の故であると語るお銀の方。
その言葉に心を許した玄沢は、用意してきた三服の毒薬を渡すと、
お銀の方と盃を交わしはじめるが、しばらくすると玄沢が苦しみ始める。
お銀の方は、玄沢の口を封じるため、彼が持参した毒薬を飲ませたのであった。

◇◆

男を手玉にとる、谷崎お得意の悪女、出たー!
己の美貌だけを武器に、あらゆる男を取り込んで本能のままにのし上がる。

扇雀さん演じるお銀の方が、だらしなく脇息にしなだれかかっている場面から
物語は始まった。
扇雀さん・・・きれいやわあ。
ただ若干、
芸者上がりの妖艶な側室というより、お育ちのいい男勝りな正室の風格が漂ってる・・。
脇息にしなだれかかるだらしない感じも、扇雀さんがすると上品に見えるのよねー。

殿の愛妾でありながら、家老である靱負と通じて子どもまでできて、
しかもその子を殿の子として育てている。
ひぇー。
小心者あもちゃん、顔が似てないとかでいつバレるか、と怖くて生きて行けない・・。
しかし悪女お銀はそんなことちーっとも気にしてない。
いいなと思ったから寝るんじゃーい、なんか悪い?みたいな。

玄沢に靱負との仲を疑われれば、
ほんとはあなたのことが好きなのよー、あんな靱負なんてほんとは嫌で嫌で・・・
なんなら2人であいつ、殺しちゃおうよ。
それにね、殿との間の子としている照千代も、実はあなたとの子なのよ~。
と平気で嘘もつく。

しかも色恋だけじゃなく、生きて行く上で自分の地位をおびやかす存在(正室)は
この手で殺すのも厭わない。
残酷な計画も平気で口にする。

そして早速一人目の犠牲者が。
エロエロイ医者の玄沢が、エロ心を出しちゃったせいで自分で持ってきた毒で殺される。
せっかく何かある、と警戒していたにも関わらず、
お銀の美しさを前にエロい気持ちが出たばっかりに、警戒心がふにゃふにゃになり、
殺されちゃった。
あ~、哀しい男の性。

苦しみのたうちまわり、血を吐く玄沢。

私(・・・うーむ、血のりが足りない。)←おいっ。

ぶっしゃー!!!と血を吐いても私はよくってよ!!!
と気合いを入れて待っていたのだが、上品に血がポタポタ。

まあ、ジジババが多いですからね。
あまり最初から刺激が強いと、心臓に悪いからね。

苦しみ倒れていく玄沢を、黙ってジロリと見下ろすお銀・・・

まずは一人目、完了したわいな~。

という心の闇の底からお銀の声が聞こえてくるようである。
こわいーーーー!!!!!

そのまま第一場が終了し、舞台がクルリと回って第二場へ。

そのちょっとした時間で、今までの第一場について、再度頭の中で揉んでみた。

ここで重要なのは、靱負、という家老の存在である。
御家乗っ取りで一番得するのは、お銀に見えて実は靱負だということだ。
殿の正室を亡き者にし、殿の唯一の跡継ぎである照千代は、自分とお銀の間の子。
殿が亡くなれば照千代が家督を継ぐが、
その父親である靱負が実権を握ることになるであろう。
ということである。
お銀を愛しいと思う気持ちももちろんあるが、それを上回る野心、ギラギラ。
お銀もそれにきっと気づいている。
今はたまたま同じ目標に向かって共闘しているが、いつか・・・
食うか、食われるか。

そんな緊迫感が隠されているのか、と勝手に身が震える思いであった。
ぶるぶる。

(あらすじ)
<同 第二場 梅野の部屋>
所は変わって梅野の部屋。
そこへお茶坊主の珍斎が娘のお由良と共にやってくる。珍斎は自他ともに認める臆病者。
そんな父に向かい、お由良は、
お銀の方たちが御家横領を企む経緯を語り、奥方とその胎内の子の殺害のため、
奥方の御膳に毒薬を仕込む役目を珍斎が命じられると明かす。
話を聞いた珍斎は恐れ慄くが、
お由良は彼らの悪計を密告すれば、褒美にありつけると言い、役目を引き受けるよう促す。
その言葉に珍斎が逃げ出そうとすると、
この2人の会話を陰で聞いていた梅野が現れ、お由良を斬り捨てる。
そして腰を抜かした珍斎に、自分たちを裏切ると娘と同じ目に遭うと釘をさすのであった。

◇◆

勘九郎の珍斎ぶりがすばらしかった。
うまくなったねえ。
しかもお父さんの勘三郎の声にソックシ!
もともと声が似てるのもあるが、台詞回しとか動きとかもソックシ!

隣に座っていたマダムたちも
「勘三郎に似てるわねえ。」
と感心しきりであった。

この珍斎の役、結構難しいぞ~。
唯一笑いを取る役なのだが、けして笑わそうとしてはいけない。
仁義なんか知ったことか、命あっての物種、なんとか生き延びたいと願うがゆえの笑い、
なのである。
1年いやいや1分1秒でも長く生きていたい!本人は必死です!
みたいな。

娘が目の前で斬り殺されても、この父親、自分だけは助けてー!とかのたまわる。
それどころか、
娘が悪いんですよー。
そうそう、あなたがたを密告しようとするなんてねえ。
悪い娘ですわ。
私はそんなことはいたしませんよ!
どこまでも付いていきまーーーーす!!!
みたいな。

珍斎を演じる勘九郎の演技が光る場面であったが、
もう一つすばらしいなあ、と思ったのは脚本の妙。
舞台は梅野の部屋なのだが、壁の向こうからうなり声が聞こえてくる。

何の声?
と珍斎がそのうなり声に気づく。

梅野の部屋の裏はお銀の方の部屋・・・

あ!!!!
と娘が気づく。

実は、先ほどの第一場で毒を盛られて倒れた玄沢、
第二場のちょうど、今、この場面で、薬を盛られていたところだったのだ。
第二場ではこの後、珍斎の娘が斬り殺される。

舞台では、第一場、そして第二場、と続くが、時刻はほぼ同時。
ナレーションがあるわけでもない。
ちょうどその頃・・・
と誰かが言うでもない。

なのに、玄沢のうなり声一つで、時間のマジックが生み出される。
ただただ、まっすぐ進むわけじゃない。
そこで時間という奥行きが生み出されるのだ。
(ちなみにこの場面は、原作にあたったところ、原作のト書きにちゃんと書いていた。
 さすが大谷崎、細部に渡って計算済み。)

そんなわけで、2人目完了~。

蚊帳の中で斬り殺され、血が蚊帳に噴き出し、血に塗れたお由良が飛び出してくるシーンも、
イマイチ血のりの量が足りなかった。

原作のト書きには、

「夜目にも真白な綸子の蚊帳の面へ、
 ザツ、ザツと二度ばかり恐ろしく多量の血潮がはねかかつて、
 花火のやうにバツとひろがつて流れ落ちる」
「同時に真赤な、奇怪な、化け物のやうな容貌を持つた物體が仰向けに蚊帳の外へ轉り出す。
 それがお由良の死骸である。(略)
 熱に溶けた飴のやうに顔の輪郭が悉く破壊されて眼球と歯と舌だけがはつきり飛び出て居る。」

とあるのにー。
二度血が飛び散ったのはそのとおりだったが、花火のようには散らなかった。
ぽたぽたと。
そして血をポタポタと足らしたお由良が蚊帳から出てきた。

残酷さが少々足りん!!
しかし、時代も時代、気を遣ったのかもしれない。
観客も心臓が悪そうなジジババも多かったしねえ。
ト書きどおりだと、お由良の斬られた後の容貌があまりに気持ち悪い。
そのあまりの気持ち悪さに、心臓発作で観客が死んでも困るしねえ。

娘の死骸を前に腰を抜かしたままの珍斎と
血に塗れた刀を手にその場に堂々と立つ梅野。
そのまま舞台は回って、元のお銀の部屋に・・・

ちなみにこの第二場の大事な時にちょっと気になったのが、舞台裏の音。
セットを大急ぎで作り付けてる様子が聞こえてきた・・・
ちょっとー。
とんかんとんかん、うるさいんですけどー。
歌舞伎鑑賞まだ初心者のあもちゃん、あれはあれでいいんでしょうか。
イマイチわからない。
あれはああいうもんだ、とまるっとまとめて楽しむもの?
あまり舞台裏でごちゃごちゃやってる音が聞こえてくると、現実に戻ってしまうのだが・・・


(あらすじ)
<同 第三場 元のお銀の方の部屋>
一方、お銀の方がいる座敷では玄沢が息絶えていた。そこへ靱負が姿を現す。
彼は物陰に隠れて、事の一部始終をうかがっていたのだ。
やがて玄沢の死骸が片付けられると、梅野が珍斎を伴ってくる。
珍斎は命惜しさに、お銀の方たちに加担すると応え、言いつけ通りにすると誓う。
しかし珍斎の臆病ぶりに、彼を片付けてしまおうと靱負が申し出ると、
梅野が執り成して、万が一の折りには、自分が珍斎を成敗すると申し出る。
お銀の方は珍斎のことを彼女に任せることに決め、
靱負もその言葉に従うことにするのであった。

◇◆

珍斎、ピーンチ!!
仲間に入っちゃったよー。
座り込む珍斎を囲んで、お銀と梅野と靱負が顔を見合わせ、んふふと微笑むシーン。
こわいよ。

珍斎、奥方を殺すのを断ればその場で殺されちゃうけど、
奥方を殺したら、お役御免でどうせ殺されちゃうよー。
珍斎も薄々それに気づいてはいるのだが、なにせ、ほら、ポリシーが
1分1秒でもながく生きていたい。
だもんで、とにかくその場しのぎでなんとか切り抜けるしかない。

というわけで、悪事の仲間に加わるのであった・・・

(あらすじ)
<第二幕 第一場 春藤家奥庭の場>
それからしばらく経った夏の日の午後。
春藤家の奥庭で梅野を待っていたのは小姓の磯貝伊織之介。
ふたりは夫婦となる約束を交わしており、伊織之介もお銀の方たちの一味である。
梅野の話では、今日催される酒宴で、国許からやってきた氏家左衛門と菅沼八郎が、
主人の釆女正に諫言すると相談していたのを珍斎が探ってきたとのこと。
それゆえ、武芸の達人である伊織之介に、
氏家たちにケンカを吹きかけ、真剣勝負を願った上、ふたりを手にかけてほしいと頼む。
その言葉に伊織之介が従うと、いつものように、夫婦になろうと梅野が言い寄る。
そこにお銀の方が現れ、靱負に文を届けるように梅野に命じる。
梅野がその場を立ち去ると、怪しい笑顔を浮かべ、伊織之介を見つめるお銀の方。
実は2人は恋仲で、互いに御家横領のため、靱負と梅野を恋仕掛けで謀っていたのである。
そこへ珍斎が姿を現し、氏家たちが主君に諫言していると告げる。
これを聞いて、伊織之介はすぐに駆けつけようとし、
お銀の方は珍斎とともに酒宴の席へと向かうのであった。

◇◆

再び、悪女、登場ーーーー!!!
お銀の方の本命は、なななな、なんとこの伊織だったんだなー。
そりゃ、エロオヤジの医者玄沢や野心ばっかの靱負やほぼご乱心の殿なんかより、
若くて美しい、しかも自分を愛してくれる清潔な男がいいわなあ。
わかるわよー、お銀!!

それにしても七之助、相変わらず優男役がうまい。
勘九郎もいいんだけどさ、やっぱり私、七之助が好きなんだわ。

2人きりになり、伊織を見つめて
「美しいものを眺めて何が悪い?」
と扇雀さん演じるお銀がそれはもう、妖艶であった。
そこはかとなく漂う気品と妖艶さが絶妙。
あもちゃんハートを鷲掴み。

しかしこの2人きりの場面が、まあ、ほんとひどいんだわ。
梅野が去り、2人きりになった途端、お銀の方が
は~。目的のためとはいうけれど、好きでもない男たちと話したりするの、ほんとやだー。
あなたと早く会いたかったよー!!
と言えば、伊織之介は
それを言うならこっちの身にもなってくださいよ。
好きでもない梅野から、毎日毎日、結婚してくれーとか迫られちゃって~。やれやれ。
と答える。

ひでえ。
お前、ひでえ。
きっと、ここ笑うとこ。
つーか、ごめん、笑った。

梅野が、大好きな伊織之介に会うから、と、
10歳も年下の伊織之介の恋人として釣り合いたくて、
年不相応の華やかなピンクの着物を着て会いにくる、
というかわいらしい梅野の女心を
ずったずたのぎっちょんぎっちょんのぼっろぼろに踏みにじる伊織之介(とお銀)。
(このときの梅野を演じる萬次郎のかわいらしさがすばらしかった。)

だいたい、梅野が主人であるお銀のために人殺しも厭わず、ひたすら仕えてきたのも、
伊織之介と結婚したいがため。
今回の計画がうまくいったら、結婚したらいいじゃーん、とお銀が言ったらしい。

私(・・・。いやいや、絶対そんなつもり、ないでしょ、お銀!!!)

と心の中で叫ぶ私。
あもちゃん、全てまるっとお見通し!!!

今回の計画がうまくいったら、ぜーーーったいに、自分が伊織と一緒になりたいくせに!
お前みたいな女は、大好きな男を人に譲る、なんて絶対しないね!

ということは、どうなっちゃうの!?
ま・・まさか!?
という疑問を抱えながら、次の場面へ・・・


(あらすじ)
<同 第二場 殿中酒宴の場>
その頃、酒宴が催されている大広間では、
氏家左衛門と菅沼八郎が、御家に仇するお銀の方の命を申し受けたい、
と主君である春藤釆女正に願い出る。
これを聞いて靱負も驚くが、
お銀の方のためならば、家名も自らの命も惜しくないので自分を斬れ、
と言い放つ釆女正。これに氏家たちが困惑していると、お銀の方が現れ、氏家たちに向かい、
自分を斬るようにと迫るのであった。

と、ここへ伊織之介が駆けつけ、
日頃の恩に報いるため、釆女正とお銀の方の代わりに、氏家たちとの御前試合をしたい
と申し出る。初めはそれを許さぬ釆女正であったが、お銀の方への手前もあり、
その申し出を許すのであった。
やがて、伊織之介と氏家たちの真剣勝負が始まるが、
女性と見まごうばかりの容姿とはうってかわり、伊織之介の手練は目覚ましく、
氏家と菅沼は斬り殺されてしまう。
釆女正は、深手を負い瀕死の氏家たちを肴に、立て続けに大盃を空ける。
そして伊織之介に氏家たちのとどめを刺すように命じる。
その言葉に従い、伊織之介は刀を杭のように氏家たちに突き刺し、氏家と菅沼は絶命する。

その様子を心地良げに見ていた釆女正は、
傍らの梅野に向かい、伊織之介と真剣勝負をするように命じる。
その言葉に梅野は驚愕し、靱負は冗談が過ぎると言ってこれを宥めようとする。
しかし酒の酔いも手伝い、また、元来、血を好み、残忍な質の釆女正は、
伊織之介に梅野と立合うように重ねて命じる。
その言葉に従い、伊織之介は斬り掛かる。
梅野は必死に逃れようとするが、脳天を斬られて、伊織之介への恨み言を口にする。
そんな梅野を伊織之介は刺し殺すのであった。

この様子を釆女正が大笑して眺めているところに、
正室の奥方が毒殺され、毒を盛った嫌疑が珍斎に掛かっていると知らせがある。
これを聞いた靱負は、珍斎を詮議すると言って、
彼を引き立て、釆女正は奥方の許へと向かうのであった、

広間に残ったお銀の方と伊織之介の2人が大望成就も目前と思うところに、靱負が姿を現し、
見つめ合うお銀の方と伊織之介を不義者と言い放つと、伊織之介は靱負を斬り殺してしまう。
そこへ血相を替え、珍斎を引き据えながら釆女正が姿を現す。
珍斎の自白によって、釆女正は全ての経緯を知ったのであった。
そして珍斎に、抱えて来た首を差し出すように促すと、
それはお銀の方が産んだ照千代の首であった。
我が子の首を見て、お銀が愕然とすると、
伊織之介は上気して、釆女正に斬り掛かり、とどめを刺す。
伊織之介はその場に座り込み、お銀の方に刺し違えて死のうと申し出る。
お銀の方はその言葉に従い、やがてふたりは、差し違え、重なり合って絶命する。
その様子を、ひとり珍斎が呆然と眺めているのであった。

◇◆

怒濤のラスト。
話が一気に進んで言いたいことは山ほどあるのだが、
一言でいうと、まさに血で血を洗う惨劇です。
斬って、斬って、また斬って、とどんどん増えて行く死骸。

まずは頭のおかしい釆女正を演じた橋之助。
これがもう、すばらしかった。
橋之助のファンになりそう。
いやいや、心の恋人はもちろん扇雀さんなんですけどね!
橋之助も見るたびに貫禄を増して、上手になっていることに毎度驚く。
この作品での橋之助の狂乱ぶりがすさまじかった。

目がイッちゃってました。
バカ殿、というか、き●がいです。
血を見ると大興奮!
どんどん興奮しちゃって、ちょっとお前ら殺し合いしてみろよ、とか言っちゃうバカ殿。

でも、こういう狂った人、時々いるよね・・
私の周りには絶対にいないけど、時々ニュースに出るような人、こういう人なんでしょ。
こわいよ、この人。
と色々な思いが錯綜し、肝が冷えた。
まさに、納涼歌舞伎。
ヒュ~、ドロロ~。

そんなき●がいバカ殿の命令とはいえ、
あんなに伊織を愛してたのに、そんな伊織に問答無用で殺されちゃう梅野もまた気の毒。
アハ・・・ハ・・・
笑うところではないのだが、妙な笑いが出ちゃう。
あのピンクの着物が冷たく切ない笑いを誘う。

その後、照千代の首がはねられたことを知ったとき、扇雀さんの
「てるちよーーーーーーーーぉぉお!!!」
の声、まさしく子を想う母の声であり、いい声であった。

そしてこの後がいいのよーーーーー!!!!
あもちゃん、ますます扇雀さんを好きになりました。

き●がいのバカ殿が

「おのれ、今まで余をば巧みに欺きおったな。罪は残らず知れたのぢや。」

とお銀の方に詰め寄ると、お銀の方が

「知れたがどうした!!」

と図太い調子で言い放つのだ。

いやーーーーーー!!!
かっこいい。
女王の風格。
最初っから肝が座ってる女は違うわ。

そして、こうなったからには死ぬしかないわなあ。
と、伊織と2人で刺し違えていくのであった。

その時のお銀の方の表情はとても幸せそうでありました。
死ぬ時くらいは好きな人と一緒にいたい。
そんなかわいい乙女心がにじんでいた。
(ま、それまでにおそろしい所業を重ねてるんですけども。)

最後の最後、死体の山の中から、珍斎がムクリと起き上がるところで
観客から笑いが起きていた。
確かに笑うのも間違いじゃないんだろうが、
私には、このシーンは狂気としか思えず、なんかこわかったです。

1分1秒でも長く生きていたい、という珍斎の夢?がかなったわけだが、
周りには誰もいなくなりました・・・
というこわーいシーンでもあるからだ。

SF映画でも時々あるが、寝て起きたら、誰もいなくなってる、って怖い。
そんな風景なんだもの。

残酷で、怖くて、ちょっと笑えて・・・いろいろな楽しみがあったが、
とにもかくにも今回の『恐怖時代』、扇雀さんの
「知れたがどうした!」
の台詞を聞けて、大満足の歌舞伎鑑賞でありました。

覚悟を決めた女の態度と歌舞伎座内に響き渡った凛とした声、
大変美しゅうございました。

というわけで、以上が平成26年歌舞伎版『恐怖時代』である。

がー。
私はプログラムや色々なものを読んで、なんかひっかかるものがあった。

橋之助のインタビューでは
「小学生の時、この血が飛び散るこの芝居を見て気持ちが悪くなった想い出がある」
と言っている。

そうか~?
気持ちが悪くなるほど、血がなかった気がするが。

バカ殿の狂気、何を考えているかわからない、つかみどころの無い伊織之介の怖さ、
野心にとらわれた人たちの残酷さ・・・
それはしっかりと描かれていたが、血?気持ち悪い?そんなに出てたかなあ・・・

よーし!
原作を読んでみよう!
と思い立ったが吉日、このクソ暑い中、観劇後、図書館に立ち寄り、←家から遠い。
早速読んでみた。

うん、これ、原作通りに演出したら、すげーーーーー気持ち悪いわ。

と橋之助のインタビューの内容に合点がいった。

そして、引用した読売新聞にもあったが、

「この結末のくだりに、扇雀は、演出家と話し合い、変更を加えた。
「墓の下の谷崎先生の許しを得ていないが、邪魔者が誰一人いなくなった最後に、
 なぜ2人が死を選ぶのかという理由が伝わりにくいと感じた。
 2人が死を選ばざるを得ないよう加筆し、観客を納得させたい」(読売新聞)

この記事にあるとおり、確かに結末が大きく変わっていた。

変更点についてネタばれしますと、
今回見た歌舞伎では照千代が殺されていたが、
原作では照千代が殺されることはない。

歌舞伎では、照千代を殺すことで
照千代に家督を継がせたい。でもその照千代もいなくなったし、もう目的もなくなったわ。
じゃあ、一緒に伊織と死のう。
と、その2人の死にわかりやすい理由を持たせたのだ。

しかーし、それじゃあ谷崎潤一郎の世界観とは違うんだなー。

はっきり言おう!

お銀の方は、照千代なんてどうーーーでもいいんでやんす。
まあ、自分の子だしー、かわいいとは思ってんだけどー。
目の前の愛する伊織之介の姿しか、見えてません。
今で言うところの、母親失格。
邪魔者が誰一人いなくなったからって、2人でどうやって生きて行くよ。
というか、お銀の方はともかく、主人を斬り殺した伊織は早いうちに処刑ですよ。
そんな愛しい伊織が
一緒に死のうよ
と言ってきたら、愛だけしかないお銀は、合点承知の助!ですよ。
それが谷崎潤一郎の世界なのでありまーす。

この谷崎潤一郎の原作、発表当時(大正5年)はあまりに刺激的な内容であったため、
当局の検閲に触れ、発売禁止の処分を受けたのである。
戦後、久々上演され、その際の演出を手がけた武智鉄二は次のように語っている。

「発禁になったのはト書きが良俗を乱すという理由からでした。
 谷崎先生も「この作品はト書きが良く書けているんだ」と珍しく自慢していられました。
 (略)谷崎先生は
 「だからセリフはいくらカットしてもいいよ。ト書きの感じをだしてくれたまえ。」
 と言ってくださいました。」
そして舞台を見た谷崎は、「ぼくのイメージどおり」という感想を述べたという。

・・・こりゃきっと、舞台上では大いに血が噴き出していたに違いない。

今回の歌舞伎の結末の大きな変更について、
きっと墓の下の谷崎潤一郎はこの変更を承知しないと思うし、
血のりの量もライトな残酷演出も納得しないとは思うが、
私はこれはこれでよかったと思う。

扇雀さんの「知れたがどうした!」は原作の薫りそのものであり、
妖艶さは失われず、さらにその気高さは原作以上。
別作品として大いに楽しめた。

~幕間30分~



歌舞伎といったら、かべすー。
かー、菓子ー。
べー、べんとー。
すー、すしー。



歌舞伎柄の麩。

前回の歌舞伎座では、お弁当が売り切れで食いっぱぐれた。
その教訓を生かし、開演時間のだいぶ前に到着し、お弁当を確実にゲットした!!

この食べることへの執着を違うことにも生かしたいものである。

かべすのか、菓子については、
アイス最中が売られていたが、歌舞伎座の中がエアコン効きまくりで死ぬほど寒い。
アイスなんて食べたら死んじゃう。
というわけで、ホットコーヒーをすするあもちゃんなのであった。

だいたい、どらやき1個売り、とかあれば絶対食べるのに、
歌舞伎座のお菓子はお土産用になっていて、8個入り、とかしか売られていない。
8個も食えるか!!

お菓子、お菓子、と歌舞伎座内をさまようあもちゃん。
ないよー。うわーん、お菓子食べたいよーー!!!
イライラ。←どらやき食い損なったくらいで怒り心頭!

歌舞伎座はもっとその場で食べられるお菓子を充実させるべき!
以上、食べ物執着オバチャンの主張でありました。

◇◆

第一部 二『龍虎』

龍 獅 童
虎 巳之助

この作品は舞踊である。
龍と虎、二頭の聖獣が互いの秘術を尽くして激しく挑み合う様子を舞う。

獅童はともかく、虎を演じた巳之助さんの足さばきが大変美しく、舞いがすばらしかった。
ため息出ちゃう。
飛んだり跳ねたり、高い岩から飛び降りたり。。。
こりゃ、虎は若者が演じないと、年寄りだと死んじゃう。

何度かあった引き抜きのタイミングがちょっとあれ?と思うところもあったが、
全体的には雰囲気も壊さず、よかった。

そしてそして、今も不思議なのが、龍虎二頭がしばらく下を向いていて、
引き抜きと同時に顔を上げると、顔に書かれた模様が消えて、白い顔になっていたこと。
いつ、塗り替えしたのー!?
と今も不思議。
引き抜きの黒衣(くろこ)の作業に注意が行っていて、みてなかった。。。
残念ー。
本人が塗ったのだと思われるが、塗料はどこにかくしてあったのかしら?
ほんと、不思議だわー。
気づけばすっかり龍虎の魔力に取り込まれた私なのであった。


歌舞伎に満足して外に出ると、うだるような暑さ。
うへーーーーー。



どらやきを食べられなかった恨みをはらすため、
文明堂のカステラを食べ、怒りもすっかり鎮めて、帰宅した。

また扇雀さんに会いに行こうー!
橋之助さんもいるといいな。
あ、浮気じゃないです!!!ほんとです!!!

今回の八月納涼歌舞伎は3部制で「恐怖時代」は第1部最初の演目。
その後も「信州川中島合戦」で箏を演奏し、舞踊劇にも登場するなど、
扇雀さんは出ずっぱりの奮闘。
「8月の公演を始めた勘三郎さんが亡くなり、あの人が背負っていたものの大きさを知った。
私たち、残る役者はその分を背負う責任がある」と話していたとか。

あまりムリをしないよう、私のために(←えっ!?)がんばってほしいです。
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先日、久しぶりに歌舞伎「八月納涼歌舞伎」を観に行った。
一人で。

なんと言っても、
大谷崎(←あもちゃんが愛してやまない谷崎潤一郎御大)の戯曲『恐怖時代』が、
33年ぶりに、私の心の恋人、中村扇雀さんによって再演される、ってんだから、
これが行かずにおれようか。

 →「「恐怖時代」33年ぶりの歌舞伎上演」(読売新聞)
 「谷崎潤一郎の戯曲「恐怖時代」が、東京・東銀座の歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」で、
  5日から27日まで上演される。
  実に33年ぶりの歌舞伎上演となる。主役の中村扇雀が、
  悪魔的な魅力を放つ太守の愛妾(あいしょう)を演じるが、
  原作の結末に手を入れ、「今の観客に訴えかけるドラマ性を前面に出したい」
  と張り切っている。(略)」

あもちゃん、谷崎作品は8割方読んでいると思うのだが、恐怖時代・・・知らんなあ。。。
隠れた名作とも言われてるらしいすー。

いつ、行くの!
今でしょ! ←古いっ。

とばかりに張り切って行って参りましたー!!






歌舞伎鑑賞の演劇評などは後日・・・

今日はその歌舞伎の話ではなく、観劇中での話。

いやー、あもちゃん、ひっさしぶりにぶるぶるとうち震えました。
いろんな意味で。

夏真っ盛りだからであろうか、
東京観光のついでなんだか、冥土の土産なんだか、新歌舞伎座の中を観たいだけなのか、
とにかく、ぜーーーーってえ、お前、歌舞伎なんぞに興味ねえだろ、
的なジジババが、うようようようようようよ・・・・

私(あー。なんか嫌な予感がする・・・)

いや、別にいいんですよ。興味なくったって。
これから歌舞伎を好きになるかもしれないし。
生きてる間に一度は歌舞伎を生で観てみたい、冥土の土産に、って気持ちもわかるし。


ならば、静かに観ようぜ!!!!!!!!!

どーして、あんなにうるさいんでしょうか、ジジババは。
いや、私もババアですけども!!!!

あもちゃんの嫌な予感、見事的中!!
(・・的中しない方がよかった。。)

けして安いチケットじゃない。
しかも、大谷崎作品で主役を演じる私の恋人扇雀さんの演技を間近で観たい!という、
強い執念、いや怨念、いや恋慕、そうそう、恋い慕う気持ちで、
張り切ってお高いチケットを買ったわけですよ。
だから、一人分になっちゃった~。おほほ。

そしたらど真ん中!!
きゃっほー!

・・いや、そのことはとりあえず今はいい。

そんなわけで、私が座っていたゾーンはけしてそんなに安いゾーンじゃない。

だったら、
ちゃんと観ろっつーの!
一言も聞き漏らさず、聞け!
もったいないだろうが。

あっちでババがペチャクチャ。
こっちでジジがペチャクチャ。

おいおいおいおい。

と思っていたら、血気盛んなオジサンが立ち上がり ←言っときますが、演目中です!!
こっちのペチャクチャババアのところに駆け寄り、すげー剣幕で
うるせーぞ!!!!
と叫んでいる。
(スタッフが飛んできてました。)

言いたい気持ちは分かるが、お前もうるせぇぞ。

するとあっちのジジが
イヤホンガイドが聞こえない!!!!!
とでっかい怒号で盛大に文句を言っている。←何度も言うが、演目中ですからね!!!
(スタッフが飛んできてました。)

どうせ、使い方を間違ってるに違いないんだわさ。
始まる前にチェックしろよ、んなもん!!!

そんなこんなのバタバタが開演後もしばらく続いていた、八月納涼歌舞伎。
肝が冷えました。
いろんな意味で。

その余韻(?)を引きずったせいで、ようやく観客が落ち着いてきても、
なんだ、これ。
という残念な気持ちと怒りの気持ちと冷えた肝で胸中複雑なあもちゃんであった。
(怒りの8割は、高い金出してんのに!!です。)

ただ唯一の救いは、
私の座っていた半径5m以内のオバチャンたちは皆、マナーがよかったことである。
・・・ホッ。
(あと、歌舞伎ももちろんよかった!!)

前回もそうだったが、どうも私、新歌舞伎座と相性が悪い。
なんか観づらいし。
新橋演舞場で観る歌舞伎が一番好き。

帰る道すがら、歌舞伎大好きsaryaにそのことを愚痴ると
「悪い席の方が歌舞伎が好きな人が多いから、マナーもいいんだよねー。」
と同情してくれた・・・ヨヨヨ。

その日の夜は、色々な感情が抑えきれず、なかなか寝付けなかったあもちゃん。
(眠れない理由の8割は、高い金出したのに!!です。)

よい眠りのためにも、次回からは新橋演舞場で観たいと思います。
もしくは幕見で。

私の恋人扇雀さんや、歌舞伎の演劇評や、大谷崎について語るのに、
このクソ文句を一緒に書きたくなかったので、分けた。
歌舞伎の内容については、また後日。。。
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8月16日、巨人広島戦をBSで観ていた、カープ女子ならぬカープ夫人あもちゃん。

「実況、解説ともに聞いてられん!!」

と思った私は、テレビをミュートにして、試合を観ながらYahoo!テキスト速報を開いた。
(選手のデータとかを観ながらの観戦は楽しいよねー。)

そこで開いたYahoo!テキスト速報、あまりの衝撃の内容にあもちゃん、腰を抜かした。




(広島)バッター大瀬良に代わり、男を上げる天谷

(巨人)ボテボテのサードゴロ




(広島)ピッチャー大瀬良に代わって力投でねじ伏せる中崎がマウンドにあがる

(巨人)大竹→代打:大田




(広島)「安心と信頼のフィールディング」木村がファーストの守備につく


私「いやいや・・・!!広島びいきが過ぎるやろ(笑)」

あからさまな広島びいきのYahoo!速報に、苦笑してしまった。


ちなみに8回表で広島の勝利が見えてきた頃・・・



(巨人)「勝利を呼び込む福の神」福田がマウンドにあがる

とってつけたような、巨人サイドに突然の修飾語。
余裕が感じられます。

この日は広島びいきのYahoo!テキスト速報の後押しがあったおかげか、
広島が快勝いたしました。
ヤッタネ!!

音声を戻して、ヒーローインタビューなどを聞いていると、
放送時間終了も近づいてきたのか、実況が締めに入った。

「解説は、ミスターパーフェクト、槙原さんでした。」

衝撃のYahoo!テキスト速報を超えた、本日一番の爆笑ポイントでした。

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平成26年8月13日(水)、
『特別展 建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦ーシンクロする想像の源泉』を見に行く。

さかのぼること2週間前のこと。
私の顔面を青くさせる出来事が起こった。

わたしーぃ、いくつかフリーメールアドレス持ってるんですよぉー。

えー、私がバカを装ってるときは(装ってるわけでもなく、ほんとにバカなんですが)、
たいてい言い訳をするときです。

一番稼働しているのが、Yahoo!メールでぇ~。
その次がGMailでぇ~。
ほとんど動いてないのがhotmailなんです~ぅ。

ちゃんとしたアドレスのGMailよりも一番稼働しているのがYahoo!メールなのだが、
(Yahoo!アドレスはテキトーに作成した、ふざけたアドレス・・)
そんなYahoo!アドレスですら、最近は数日に1度見るか見ないか・・・

スマホに変えたら、Lineばかりで携帯だけでなく、PCメールもしなくなった。
そら、キモい府議もLineにハマって中学生にハミにされるわ、と。
あれはキモイ。
あー、人権侵害でBPOに訴えられるー。(棒読み)
つーか、訴える前に、女子中学生とLineしてる自分の行動はキモくないのか!?
胸に手を当てて聞いてみい、とオバちゃんは言いたい。

まあ、話は大いに逸れたがそんな具合で、8月初め、久方ぶりにGmailを見たわけですよ。
なんとなく。
最近は、広告しか来ないしさー。とぶつくさ言いながら開いたのです。

そしたらどえらいメールが来てた。

「直木賞的中おめでとうございます。」

・・・は?誰?
と思いましたらば、恩師H先生からのメールでありました・・・
 H先生とは?→参考記事『私は、いつまでも、あなたの。
            『いつも、ずっと、いつまでも。


がびーん!!!!!←昭和な音。

やってもうたーーーー!!!
直木賞的中直後にもらったメールを、約2週間も無視!!
しぇーーーーーーーー!!!

H先生ー、これに懲りず、またメールくださいー。
とこの場を借りて、訴える私。

そんなこんながありましてー。←省略しすぎ。

私のスペイン好きを知っているH先生、
六本木ヒルズでガウディ展をやってるから、時間があったら行ってみたら?
との情報を、直木賞的中祝辞メールに添えてくれていたのである。

時間が出来た途端、走って行ったよ、私。
ゼーハーゼーハー。

それが数日前、お盆真っ最中。
いんやー。
あもちゃん、お盆ナメてた。



ドラえもん祭り。
家族連れ、カップル、うじゃうじゃいるー。

しぇー。
あ、でも、さすがにガウディ展に家族連れはいないでしょ。
カップルはガウディなんかそっちのけで、ヒルズのどこぞでいちゃいちゃするんでしょ。
意外とお盆だからこそ空いてたりしてー。

と考えたあもちゃん、やっぱり甘かった。。。



あー。ガウディ展の看板が見えるー。
うじゃうじゃうじゃうじゃ。

もう、あもちゃん、嫌な予感しかしない。



ガウディ展のポスター。

私「ん?もしかして奥の黄色いのは・・・!!!」



私「きゃーーー♥ピカチャン!!!」

電気ネズミの前でガウディが一瞬、霞んだ。

わかりづらいな、この建物!
と文句を言いながら、52階までエレベーターでたどりつきますれば・・・



サトシとピカチャン!!

子どもらを押しのけて駆け寄る私。

あ、目的はガウディだった。
ガウディ、また霞んだ。

ガウディ展はそこそこ混んでおり、まず入り口でしばらく待たされた。
最初に上演4分の映像を見てから、展示を見る、というシステムであった。

その映像は特別変わったものでもなく、一体何のための映像だったのか、イマイチ不明。
展示物にわんさか客が一気に押し寄せないようにしたものなのか、ナゾ。

このガウディ展、
バルセロナのサグラダファミリアの敷地内?にあるミュージアムに展示されているものと
ほぼ同じで、目新しいものは特になかったのだが、
床に敷かれたタイルがガウディの使用したタイルを復元してるところとかはよかった!
サクサクって音がするのもいいしー。
海みたいな感じだしー。

あとは、ガウディがデザインした椅子のレプリカが展示されており、
そこに自由に座ることができるのもよかった。
ペアの椅子に一人でどっかり座ってやったでー。
いちゃいちゃカップルなんぞには座らせん!!!←オバチャン、必死の抵抗!!!

2013年~2014年は日西交流400周年だそうで、
井上雄彦が日本スペイン交流400周年親善大使に選ばれたそうなー。

ずるーい。
スペイン訪問回数で言ったら、ぜーったい私の方が親善大使に選ばれるべきなのに!多分。
やはりスペイン内での日本のマンガ人気が後押しかー。
あとは、スラムダンクか。←スペインはサッカーだけでなくバスケットボールも強豪国。

くー。
負けたー。←何が?

井上雄彦に燃え上がる嫉妬の火。
それを消すことができるのは、黄色い電気ネズミだけ。

私「じー。」

ポケモン祭りを覗く私。
妖怪ウォッチとやらに圧されているのか、なんだかちょっと少ない感じ。
一人で入る勇気はない・・・

以前、日本橋にあるポケモンセンターに行った際は、
腰から下に子どもたちがうじゃうじゃまとわりつくくらいの混雑だったのに、
この適度な混雑じゃ、他人の子を自分の子みたいな小芝居をすることができないじゃないか。

ダッコマン(甥っ子)を借りてくればよかった・・・





ガウディ展(とポケモン祭り)を後にして、下降エレベーターに向かっていると、
ポケモンセンター出張所を通るようになっていることに気づく。
なんとデキル誘導!!




幻のピカチュウカフェのメニュー。

かわええ・・・・





あもちゃん的にはこのカレーまんが気に入りました。
今度作ってみたい(笑)

◇◆

私「はー。せっかくギロッポン(六本木)まで出てきたんだから、お昼食べて帰ろ。」
私「でも、リーズナブルなお店はどこも混んでるだろうしなー。」
私「はー。贅沢ランチをタダで食べたいなー。」
私「おお!いいこと思いついた。」

ピポピポピー♪

私「今ギロッポンなんだけどー、もし時間があるなら一緒にご飯たべない??
  私がそっちに行ってもいいよー」
夫「ちょうど時間空いてるからいいよ。そっちに行くよ。」

おほほー。チョロいぜー。←コラッ!!

お盆も元気に働いている夫を、
わ~ざわ~ざ、ギロッポンにまで呼び出して、ランチ!!



どの器もぐにょんぐにょんでガウディっぽーい。
とか言ってみる。





おいしくいただきましたー!

私「もし時間があるならさー、一緒にピカチュウ展に行かない?一人じゃなかなか・・・」
夫「いやいや、夫婦2人で行ってるのもワケアリっぽいでしょ!嫌だよ。」
私「そうねえ。
  幼い子どもを亡くした夫婦が、子どもを想って観に来てる、とか思われてもアレだし。」

のんびり時間をかけてランチをいただき、夫は仕事場へ戻って行きましたー。
ありがとー!
ばいばーい!
ごちそうさまー!

昼を過ぎると、ますます混んできたヒルズ。
こりゃカフェでお茶、とか絶対ムリっぽい・・・



あもるカフェでパフェを(作って)堪能しました。

ガウディ展に触発された私、
10年前にスペインで購入したガウディの写真集を引っ張り出してきて、読み直した。
やっぱり面白かった。
写真だけでも楽しめる。

◇◆

てなわけで、思い出ガウディ写真(2003年)をいくつか・・・・



ガウディ没後100年にあたる2026年、完成予定のサグラダ・ファミリア。
ほんとかな。









サグラダ・ファミリアの足場の美しさに魅了され、
足場の写真ばかり撮っていた私。




ガウディ「神は完成をお急ぎではない。」



バルセロナのサグラダファミリア博物館の展示の様子。





自然のものを形にしたガウディ。
の説明をする図。



木漏れ日。



サグラダ・ファミリアの木漏れ日。



そしてサグラダ・ファミリアの木立。



貝。



貝の階段。
この階段、手すりもないからおっそろしいんだ。



フィンカ・グエル(グエル別邸)の門。

えりまきとかげ~。
と思っていたのだが、龍だそうです。

とかげにしか見えん。



早朝のグエル公園。

早朝のグエル公園は地元の人しかいないので、ゆっくり堪能できる。
(昼間は観光客でウジャウジャ。)

おばあちゃんと散歩中の地元の子どもに撮ってもらいました。



ガウディ作品を全部見たわけではないが、見た中でも好きなカサ・バトリョ。
外装はえぐいが、内装は素敵なのー。

パコっちゅうかわいい名前のおじさんと一緒に(笑)
挨拶代わりにナンパされましてん。←丁重にお断りしました。イケメンだったら・・・

今となってはいい想い出。

※「パコ」→フランシスコという名前のスペイン語での愛称。
      フランシスコ・ザビエルもパコと呼ばれていたのだろうか。
      そう思うと、あのカッパヘア(←コラッ)もかわいく見えてくる。



サグラダ・ファミリアの負の遺産(←遺産?)。

なんだか私が恥ずかしくなってきた。

神は完成をお急ぎではないが、完成途中の壁にこんなラクガキ。
神もガウディもきっと哀しんでおられます。
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コアなあもるファンならご存知、私の恋人、世界の佐渡ちゃん。
ひっさびさ、題名のない音楽会の公開録画のお知らせがでましたー。

せっせせっせ、と往復はがきを書いて、呪いならぬ、祈りをこめて、いざ投函!




ショック!!

早速、また落選した・・・
これで一体何度目だろうか・・・

テレ朝の中に私と佐渡ちゃんの仲を妬む人間がいるに違いない!!
そんな妨害に、あもちゃん、負けない!!




私の愛しい黄色い電気ネズミの話は次回。
この電気ネズミは恋人といっていいのか・・・
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平成26年8月7日(木)、
『第25回パシフィック・ミュージック・フェスティバル2014』(in サントリーホール)を
聴きに行く。

コアなあもるファンならご存知、あもちゃんには世界中に恋人が何人かいる。
その幾人かの恋人のうち、
指揮棒でおしりをペンペンされたい恋人、それが佐渡ちゃん。

それが最近はなんだかあちこち(特に地方や国外)を回っていてとても忙しいみたい。
しかも全然『題名のない音楽会』にも当たらないしさー、
そもそも観覧自体もないしさー。
 ←ところが本日、久々出ました。
  なんとしても当てたい!往復はがきに祈りをこめる。ほぼ呪怨。

佐渡ちゃんに会いたいのに会えない、カラカラの佐渡砂漠。
渇き。

そんな佐渡砂漠を歩き続ける渇いた私に朗報が!!

パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)のプログラムCを
あもちゃんの、世界の佐渡ちゃんが指揮をするというニュースが入ってきたのだ。

PMF2014の首席指揮者に予定していたロリン・マゼール氏が、
7 月 13 日、急逝され、佐渡ちゃんが指揮をすることになったらしい。

(マゼール氏が音楽界に遺した功績に感謝し、
 ここに慎んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。)

仕事だろうが、本当は帰宅後用事があろうが、それらを全て捨てても、
私は行く!

佐渡ちゃんがいれば ああうつむかないで
歩いて行けるわー、さどさばくー♪

というわけで、残業もそこそこに、ダダダと走ってサントリーホールへ。



走ったせいか、意外と早く着いてしまった。
お腹空いた。。。
しかし夕飯を食べるほどの時間はない。

そして着席。
近っっっっ!!!
というか近すぎる!!!
前から5列目って!!
ほぼ見上げる感じ。
この近さ、このあもちゃんのどんぐりまなこの熱視線で佐渡ちゃんを溶かしかねない。
佐渡ちゃん、溶解の危機。

というかー。
お腹ペコペコ。
静まった会場でお腹の音が響き渡ったらどうしよう・・・
ぐぐーと鳴るお腹を我慢して、開演のお時間です。

◇◆



無色透明のオーケストラ!!

バーンスタイン:「キャンディード」序曲
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 作品33
ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47

指揮 佐渡裕
チェロ セルゲイ・アントノフ
PMFオーケストラ

◇◆

まずは、この
「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」
について少々説明をしたい。

(以下、HPより抜粋。)
20世紀を代表する指揮者、作曲家のレナード・バーンスタインによって
1990年に札幌に創設された国際教育音楽祭。
これまで四半世紀にわたり、世界中に延べ3,000人もの優秀な音楽家を輩出した。

PMFの中心は、世界を代表する音楽家を教授陣に迎え、
世界各地のオーディションで選ばれた若手音楽家を育成する教育プログラム「PMFアカデミー」。
豊かな才能を持つアカデミー生たちは、
毎年7月の約1カ月間、教授陣から高い技術と豊富な経験を受けつぎ、
音楽を通じた国際交流、国際相互理解を深めている。

教育の成果は、札幌をはじめ各地で開催される演奏会で広く披露される。
特に、アカデミー生により編成される「PMFオーケストラ」は、
世界トップレベル・アジア随一のユースオーケストラとして、毎年多くの聴衆を魅了している。

バーンスタインにゆかりのある音楽祭は、
アメリカのタングルウッド音楽祭とドイツのシュレスヴィヒ= ホルシュタイン音楽祭があり
彼が構想したとおりに、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの三極にまたがった国際教育音楽祭が
着実に成果をあげ、歴史を積み重ねています。

ということであります。

未来ある才能あふれた若者たちが一同に会して演奏を披露する、またとない機会。
しかもそのオケを佐渡ちゃんが指揮をするというのだ。
あもちゃんの巨乳もわくわくしっぱなしである。

そんな巨乳の高鳴りを押さえながら、佐渡ちゃんの入場を待つ。

あ!佐渡ちゃんだ。
パチパチパチー。
久々に会ったけど、ちょっとふっくらしたかな。
よかったー。
以前の佐渡ちゃんはダイエットのしすぎで、痩せ過ぎじゃないかと心配してたからさ。
それくらいがちょうどいいよー、佐渡ちゃん。

サッ!
と佐渡ちゃんが指揮棒を構える。

フン!!
とあもちゃんが息をのむ。

聞き慣れたあの題名のない音楽会のオープニング曲が流れてくる。

そう、『キャンディード』序曲は題名のない音楽会のオープニング曲なのである。
しかも佐渡ちゃん指揮の。
なんという巡り合わせ。

佐渡ちゃんらしい華やかなファンファーレが鳴り響く。
そしてユーモラスなメロディが流れてくる。

すばらしいわ~~~。
上手いわ~~~。

とまあ感心しきりだった私。

が、なめらかに、そして優雅に奏でる弦楽器部分で、あもちゃん、ふと何かに気づいた。

なんだろ、この違和感。
うーん。
うーん。

その間も、会場内に響き渡る上手な演奏。
私の中で違和感が消えたり、また出現したり。

うーん、なんだろうなあ、この感じ。

あ!!
わかった!!!
色がないんだ。

そうだ、このオーケストラ、よくもわるくも、特色がないのだ。

私と相性が悪いオケと言ったら、まあ、N響なんですがね。
よく言えば、相性が悪いという特色があるのがN響なのだ。
けして褒めているわけではない。

とても上手な演奏なのだが、それ以上の特色がない。
これから時間をかけてオーケストラを作っていく過程で様々な色が塗られて行くのだろうが、
残念ながらこのオーケストラはそういう趣旨のものではない。
期間限定の、言うなればW杯の代表チームみたいなものだ。

国を代表する選手が集まっているチームなのだから、上手なはずなんだけど、
普段のチームとは違う・・・みたいな感じと言えば分かるだろうか。

でもけしてこのオーケストラを非難してるわけではない。
本当に上手なのだから。

そしてフィナーレ。
くるくるくる佐渡ちゃんが手を回す。
どんどん団員が加わってくる。
どんどん速度が増してくる。
ドコドコドンドン。

冒険活劇を見ているような勢いが突然、止まり、そして小さくキラリ☆
うーむ。キラリ☆の部分、最高。
バーンスタインのセンスに脱帽。

この曲はバーンスタインが1956年に初演された音楽劇の序曲なのだが、
1989年まで改訂を続けている作品で、すんばらしいできばえの曲だと思う。
ご堪能ください。




序盤の速さは驚きの遅さ!!しかし味わい深い。
(バーンスタイン指揮、ロンドン交響楽団)



序盤の速さは驚きの速さ!!
(小沢征爾 指揮、ボストン交響楽団)


そして深い音色のチェロが有名な、
おチャイコさんのロココの主題による変奏曲。

チェロの音はいいなあ。やっぱし。

特に物語ることもないまま、20分の休憩時間へ。

私「お腹すいたよー。軽食でもいいからなにかー。」

フラフラとカウンターへ。



ビスケットしかない!!

私「わーん・°・(ノД`)・°・ こんなんじゃお腹が満たない・・・」

ブーブー文句を言いながらも、ビスケットをぼりぼり貪り食っていた私。
ふと配られたチラシに目をやると、どえらいことに気づいた。

佐渡ちゃんが今年の年末、第九を指揮するとな!

私「ぬ・・・ぬかったーーーーー!!!!」

佐渡ちゃんのファンサイトにも登録しているあもちゃん。
メルマガも来てたはずなのに、見てなかった・・・

ファンサイト抽選販売は終了している。
あとは一般発売のみ・・・

あ~あ、絶対忘れそう~~~~。

なんのためにファンサイトに登録してんだか、と自分を責めていると、
本日のメインである、ショスタコーヴィチの『革命』の時間になった。。。

◇ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47

世界の三大交響曲があるとするならば、
あもちゃんの三大交響曲があってしかるべき。
その三大の一つが、このショスタコーヴィチの交響曲第5番『革命』なのである。
(残りの2つについては、いずれ考える・・・!)

去年の10月以来の生演奏。
 →参考記事『S.スクロヴァチェフスキ&読売日本交響楽団演奏会
しかも今度は私の、世界の佐渡ちゃんの革命。
熱い演奏なんだろうなー。
は~~~。

しかし前半のいい意味でも悪い意味でも色のない演奏を披露したオーケストラ。
どんな演奏をするのか、多少心配ではあった。

が。
それはあもちゃんの杞憂に終わった。

地獄の底からうめくようなメロディから始まり、あもちゃんを不安にさせる第一楽章。
佐渡ちゃんの「声」という楽器も歌い上げております(笑)
(コバケンもそうだが、佐渡ちゃんもわりと歌うのよねー。
 声という楽器の音を聞けるのは、前列席の特権だよねー。)

うーん、完璧!
美しくもどこか淋しげな弦楽器。
そして計算されつくした不協和音の行進曲が鳴らされていく。
私たちはどこへ連れて行かれるのか、胸をかきむしりたくなるような不安感。
その合間を縫って、打楽器が効果的に打ち込まれる。
壮大なユニゾンを演奏した後、訪れる一瞬の平和。
うーん、完璧!!

特色のないオーケストラであることには変わりない。
しかしこの曲のとある1点に向かって、皆が一つになっているのがわかる。
彼らをグイとその方向へ力強く導いているのが、私の佐渡ちゃんなのだ。

毎回言うが、この曲、本当にほぼ完璧。
ムダなところが全くない。
寝ている隙を一切与えない。←そもそも寝るなって話ですが。

古典的な4楽章構成による人を安心させる基礎に、
微妙なバランスで不強和音を散らして行く。
しかも今回気づいたの。
カルメンが入ってる!!←今更気づく、ニブチンあもちゃん。
ロシアのおそロシア的な重い空気が漂う中、ちょっとだけ感じるケセラセラなスペイン風味。
抑圧的なロシアと開放感あふれるスペインのせめぎ合い。
きっちりした重厚な枠の中で、自由で革命的な音を散らしていく。
この微妙なバランスがたまらない!!!
ドミトリー、てんさーい!
 ※ドミトリー・ショスタコーヴィチ

毎度感心するのが、楽器の使用。
ここってところで、最もふさわしい楽器が演奏されているのだ。
全ての音に意味がある。
全ての音に込められた意味と感情を一つ残らず聴き取りたい。
忙しくて寝てる場合じゃない。

たいてい眠くなるのが第三楽章だが(緩急の緩の部分だから)、
これがまた、寝させてくれないのだ。
どの音も大事で、聞き漏らすことができず、寝てるヒマなんぞない。
そしてどのメロディもこの先を憂う不安感と小さな幸福感で満ちているのだ・・・

弦楽器が小さくキコキコ鳴らされる中、
淋しげなハープの音が流れる。
そして最後の音を弦楽器が小さく、小さく、弾く。
その瞬間、本日最高の音が出ていた。

ココ!という針の先ほどの小さな音の点を弦楽器の皆が突いているのだ。
一糸乱れず、その1つの音の点を捕らえている。

そして第3楽章が静かに終了し、休む間もなく、あの有名な第4楽章へ突入である。
ピュロロロロロ~。

この『革命』の第4楽章。
速度についての解釈が指揮者個人個人で違っており、聞く曲聞く曲かなりマチマチ。
ちなみに佐渡ちゃんが過去に指揮をしたベルリンフィルでの演奏は結構早めだった。

しかし今回の演奏は、遅くはないが早すぎることもない。
スタンダード(?)な速度であった。
佐渡ちゃん、変化をつけてきたね。

みんなが必死に演奏している。
その息づかいが聴衆に届いてしまうんじゃないか、と思ってしまうほどの真剣さ。
とにかく皆が必死。
大変な曲なのだ。
バイオリン、ヴィオラなんて、弓の毛の部分が切れてボサボサになってる人、続出。

ゴールまであとちょっとがんばれ!!!!
みなが一つのものに向かって団結しているのが感じられる。
みなを応援しながら、嵐のような演奏に必死についていくあもちゃん。
トランペットがパンパカパーン。
バイオリンがキコキコキコーーー!
シンバル、バリーン!
大太鼓、ドーン!!!
次から次へと鳴らされる音の激流に、あもちゃん飲み込まれる寸前。
ゴボゴボゴボゴボ、お・・・おぼれるぅ。

ザッパーン!!

平和で静かな部分(中州みたいな休憩地点?)に打ち上げられて、
あもちゃん、なんとか生還。
はあはあ。よかった。生きてた。

そんな溺死寸前のあもちゃんにかまうことなく、
佐渡ちゃん、笑顔を絶やさないまま、必死に懸命にタクトを振り続ける。

やさしい陽の光をあびながら、打ち上げられた岸でしばし休憩。
はあ。
優しい音に癒される。。。
しかしまたもやってくる不安な音が響く・・・。
でもまたハープが幸せを運ぶ。
はあ。癒される。
と思ったら、またもやってくる例の不安な序盤のメロディ。
ゆっくりゆっくりあらゆるパートで繰り返し演奏されていく。
そして私の目の前で雄大なうねりへと変化していく。
岸に打ち上げられた私は、
ただただ、ひたすらそのうねりに腰を抜かして見守るしかできない。
もう飲み込まれない。
もっと高みへ。
もっともっと高みへとのぼって行ってしまう。
トランペットのファンファーレとともに、どんどんどんどん。
ティンパニの音とともに、ぐんぐんぐんぐん。

ああ、終わっちゃうー。
もう、終わっちゃうー。
すばらしい生演奏が終わっちゃうー。

おじさん「ブラボーーーーーーーーーー!!!!!!!」
私(ひゃっっ!!!)

ブラボーおじさん、まさかの私の隣にいた。

 ※ブラボーおじさんとは・・・
  演奏の善し悪しに関わらずブラボーと叫ぶ、見ず知らずのおじさん。
  どの演奏会にもたいてい1人はいるため、
  花も恥じらうお年頃のあもちゃんの代わりに叫んでくれる。
  但し、私がイマイチと思った演奏会でも叫ぶ、メーワクな存在でもある。

ブラボーおじさん、叫ぶのが早いって!!
ビックリしちゃったじゃーん。

でもブラボーおじさんが隣にいてくれてよかった。
私の代わりに、というか、私の気持ち以上に大きな声で何度も叫んでくれた。

私「・・・・バチバチバチ。」

勝手なことを言うようで申し訳ないのですが、
自分より感動のアクションがでかいと、自分の感情が奥にひっこんでしまうので、
ブラボーもほどほどにしていただけると・・・
と、ブラボーおじさんに頼りきりのくせに我が儘を思うあもちゃんなのであった。

会場からの大きな拍手と、あちこちから叫ぶブラボーおじさんの声に、
佐渡ちゃんも感涙。←もしくは汗か。

演奏後、舞台上の若い彼らは健闘を讃え合っていた。
今日が今年のPMFメンバーでの最後の演奏会である。
感極まるものもあるのであろう。
心ゆくまで感じ入るといいよ。
ほんとに。

この経験があなたがたのよき未来につながりますように。
そして限りなく透明な音を、自分の力で自分が思う色に染められますように。

あ、そうそう、私の佐渡ちゃん、またね!!
すぐにお会いしましょう。

とりあえず、題名のない音楽会へのハガキを投函してー。
あとは第九のチケットの申し込み日をうっかり忘れないようにメモっておかねば・・・
あー、いそがし、いそがし。
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ほどほど女子のおていれ日記 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)/KADOKAWA/メディアファクトリー

¥1,080
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ほどほど以下女子でもまあまあ共感できるー。

(あらすじ)※Amazonより
無頓着ではないけれど、気合いはそこそこ・・・。
そんなほどほど女子たちの美容にまつわる悲喜こもごもを綴った、
つれづれ美容コミックエッセイ。
肌と心にじんわりクスクスな全59話!

最初にとりあえず文句を一つだけ!
この『ほどほど女子のおていれ日記』には、ほどほど女子が数人でてくるのだが、
最初にその説明がないと、わかりにくい!!
同じ人だと思って読んでると、途中で別人であることに気づく。
まあ、描き分けが少し足りない部分があるのかなー。

というちょっとした文句が少々あることをのぞけば、まあまあ楽しめた。
以前の
『独りでできるもん』シリーズ、
『女どうしだもの』シリーズ、
と比較すると、若干インパクトと毒が少なく、ちょっとだけ物足りないかもしれない。

なんだかんだで、登場人物の数人の女子のほどほど手抜きお手入れの合間に、
作者自身のお手入れ悲喜こもごも『えみこのおていれ日記』が挿入されているのだが、
これが一番笑えた。

香水いろいろを嗅いでいるとき、
これは部活動を思いだすー、とか
これは会社のエレベーターでよく嗅いだー、とか
青春の香りー。思いで色々ーとか、
そして極めつけが、
これはあの女の・・・!!!!!
の瞬間のコマ。
笑ったわー。
なんだかんだで、『女どうしだもの』を匂わせる話は笑える。
香水で匂うだけにね・・・ちょっと山田クーン、一枚持ってきてー。

あとはー、パックをし終わってもまだ美容液がビシャビシャに残ってるとき、
もったいないから、腕とか首とかを拭きますよねー。
あるあるー。
私は拭く!
しかも腕とか首だけじゃもったいない、足とかお腹とかとにかく全身拭きまくるもんね!!
ちなみに私の場合はパックは試供品です。
自分じゃ絶対買わない!!キリッ!
比較的外敵刺激から肌が強いのか、どんなもの使っても、けして荒れませぬ。
アレルギーもないしー、外国の化粧品使ってもお肌ピッカピカ☆
(ただし、韓国のBBクリームを除く。お土産にもらって使ったら、吹き出物が-!!)

だから美容ライターには絶対なれません。
どれ使っても同じだからー。
(ただ、ロクシタンのスクラブ洗顔剤(やはり試供品(笑))を使った時は、
 スクラブのあまりのでかさと粗さに、肌がビックリしておりました。
 薄皮2~3枚剥げたと思われまする。でも荒れない・・・こわいよ、私の肌。)

そんなわけで、全体的に美容に興味のない私が読んだせいか、
若干物足りなさを感じたのは事実ではあるが、
相変わらずの自虐的なえみこさんがかわいいから許す。

それにしてもさすがに今年40になる私。
アイライナーくらいひいたほうがいいんじゃないだろうか。。。。
(その前に化粧時間5分、というずぼらさをどうにかしたほうがいいのではないか・・?)

同じ職場の同い年の女性は、
エステに行って、ビューラーでまつげクルンってしてて、アイライナーひいてて、
肌にいいものを知り尽くしていて、女子度100%なのに・・
いいのか、私、今年40歳!!

とりあえず誰か化粧を教えてー。ヘルプミー!!
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森下えみこの 私の敬語、正しいと思っていたけれど。 (コミックエッセイ(実用))/KADOKAWA/メディアファクトリー

¥1,188
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なんとなくの違和感は、40年の歴史。

(あらすじ)※Amazonより
森下えみこ、会社員暦15年、接客の場で自分の話し方を磨いてきたつもりだったけど、
実は正しい敬語が使えていなかった!?
敬語「あるある」コミックを通して、正しい話し方を学びなおす、社会人のための敬語本。
オフィスで、電話、メールで・・・
今さら聞けない社会人の敬語学びなおし。よく使う敬語早見表つき。

◇◆

敬語って難しいよねー。
約40年生きてても、まったく自信ナシ!
生きている年月は関係ないのが、この敬語。
そして自信満々に『敬語使えます!』って人、いるのだろうか・・・

ただ。
ただこの本を読んで自信もったことは、
この日本語、この敬語、正しいのかなあ・・・
と違和感を持った言葉はたいてい間違ってる
ということである。

最近で言うと、社内で上司から何らかの指示を受けた際、
「了解しました」
というメールを返信している人がいた。←一斉送信で。

私(了解しました・・・なんか変だなあ。合ってるのかなあ。
  でも、私より年上の人の返信だし、間違ってるわけないか・・。)
   ←ちなみに指示を出した人はさらに年上の上司。

念のため、ネットで調べてみた。←教えて!Google先生!!

了解しました、も間違いではない。
との回答があったり、なかったり・・

結局どないやねーん。

ちなみにそのときの私の返信は、指示どおりに対応しまーす、を丁寧に返信しました(笑)
困った時は、違う言い方で!!
だてに40年は生きてない。

で、了解しました、の件だが、ちゃんとこの本に書いてましたー!!

了解しました、は、目上から目下に対する言葉で、
私が見たメールでの使い方は間違ってる、ということであります。
やっぱり私の感じた違和感は、正しかったー。

ちなみに正しくは、「承知いたしました」だそうです。

承知しました。。。。ですかあ。
ガッテン承知のすけ!みたいな・・・←古っっ

了解しました、も違和感だけど、承知しました、もなんだか違和感。。。
しかし、承知いたしました、に対する違和感は、古めかしい、という意味での違和感なので、
承知しました、で了解しました!!

てな具合で、多くの実例がコミカルに描かれていて、勉強になる。
しかも、こういう本って文字が多いじゃないですかあ。
読みたくなくなるよねー。
そうでなくても、敬語だなんて小難しい内容なんて読みたくないのに、
さらに難しくダラダラ書かれた日にゃ、全く読む気にならない。
そんなグータラがな私のために書かれたような本、それがこの本。
漫画の部分が70%ぐらい。いやー、読みやすいったらありゃしない。
森下さん、ありがとうございます。

森下さんもそうだが、敬語を勉強しているであろう接客業の人でも、
時々、えーーー(ーー;)という言葉遣いの人がいるもんなあ。
ま、たとえ敬語が変でも、感じがよければちっとも気にしないんだけど。
それが敬語以上の、マナーってものかもしれない。←(敬語の勉強が台無し(笑))

また、私も同じことを体験したシーンが出てきたことに笑った。

電話を受けるときなど、
「はい、○○でございます。」
と出るのだが、これが、もう、何回言っても何回聞いてもサザエさんにしか聞こえない。
噴いちゃう。

サザエでございまーす!!
みたいな。

笑い上戸のあもちゃん、電話対応中に噴いたりなんかしちゃったら大変だから、
ネジが緩い時は(←笑いの栓のネジ)仕方なく、
「はい、あもるです。」
と出ております。笑うよりはマシだし!!

しかしこの本によると、
元気よく、少し伸ばし気味に言っちゃうと、サザエさんに聞こえちゃうそうです(笑)
しっとりと落ち着いて応対する、これも敬語のコツかもしれない。

正しく敬語が使えるようになったとき、
それが大人の女性へのステップアップの時であろう。
・・・あと数ヶ月後にはもう40ですけどね。充分大人・・・。
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saryaからもらった勝利の花束。
 →参考記事『あもる一人直木賞(第151回)祝勝会。

sarya「頑張れば10日くらい保つ、って花屋さんが言ってたから。」




1週間経過。
現在、この暑さでケイトウ(鶏頭)がやられたが、他はなんとか頑張っている。
お花屋さんの言うとおり、10日間は保ちそう。

緑で統一されて、前よりなんだか涼しげになった。
結果オーライ。
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きゃーーーーーーかわええええええええーーーー。

でも・・・暑そう・・・

いやいや、中の人などいない!!!!かわええええええーーーー。

でも・・・暑そう・・・

あもちゃん、複雑な心境。

そんな私に同僚Kが送ってきてくれたピカチャンがこちら・・・



同僚K「ギューギュー」

こわいよーーーーー!!!
全員笑顔なのがますますこわいよーーーーー!!!

夏ですね。
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