感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

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私の活字好きはどこからきたのだろう。
私の読書好きはどこからきたのだろう。
現在読んでいる本を記録し、語り、私の根っこを探しにいく。
ときどきクラシック。
ときどき演劇。
そしてときどき犬。


(書評についてのお知らせ)
基本的にすべて現在進行形で書いているため、
再読していない限り、
ブログを始める以前に読了している作品については書いていない。

テーマ:

負けるが勝ち!

 

◇◆

2017年1月19日、直木賞が決定した。

第156回「芥川賞」に山下澄人氏『しんせかい』 「直木賞」に恩田陸氏『蜜蜂と遠雷』(Yahoo!より)

「日本文学振興会は19日、『第156回芥川賞・直木賞(平成28年度下半期)』の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川龍之介賞に山下澄人氏の『しんせかい』(新潮7月号)、直木三十五賞に恩田陸氏の『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)を選出した。」

◇◆

 

三度目の正直、二度あることは三度ある、ホトケの顔も三度まで・・等々、

古くから数を重ねてみても多くて3回が限度だが、

恩田陸さん、なななななんと、六度目の正直!!

(あまりにノミネート回数が多過ぎて、今の今まですっかり失念しておりました。)

 

おっっっっっそ!!!遅過ぎる!!!!!

昔から恩田陸の作品を読んでいる私からしたら、まだ獲ってなかったんかい!てなもんで、

もうこうなったら七転び八起き目指して、八回目のノミネートで受賞すればええやないの、

と長い目で見守っていたわけであります。

それがこのたびようやくの受賞、おめでとうございます。

 

 

いや〜前の記事でも書いたが、→参考記事『遅過ぎた春。

正直この受賞に一番安堵しているのはほかでもない、選考委員の皆様でしょうなあ。

このたびの受賞、選考委員も恩田さんも、ひいては他の候補者の方も納得の結果でありましょう。

作品そのものも文句なしにすばらしいが、そりゃー「六度目の正直」にはかなわん。

 

なんと言うか、まあ結果はいつもどおり見事に外しているのだが、

ガッカリより安堵が先に来ちゃって、いつもの罵詈雑言という名の負け惜しみが出ないかも〜。


大きな胸を安堵感でさらに膨らませ、答え合わせと参りましょう。

安堵ときどき罵詈雑言。
模範解答はいつもどおり、産経ニュースから。

◇◆

 

【直木賞講評】
恩田陸さんは「1作1作が全く違うステージ」 選考委員の浅田次郎さん

 
第156回直木賞は、恩田陸さん(52)の「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)に決まった。19日に東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれた選考会の後、選考委員で作家の浅田次郎さんが会見し、選考の経過を説明した。
 
◇◆
 
浅田次郎さんの選評に照らし合わせ、
外したくせにシレっとまるで当たっているかのようなドヤ顔あもちゃんの解答↓
 
を見ながら反省していこう。
 ※注 >はあもちゃんの選評、「」は本物の直木賞選考委員の選評です。
 

>はいっっ!ドラムロール、スタ~ト!!!!
>ドロドロドロドロドロ~~~~~~
>ジャン!!!

>須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)です!!

 

はい、また見事に外しましたー!!
しかし全然ガッカリしてないんだなあ。
不思議だなあ。おかしいなあおかしいなあ・・・ ←稲川淳二風。
 
ガッカリはしていないものの、毎回毎回響き渡るドラムロールが虚しいのは確か。
今度こそ当てたいものである。
 
恩田陸さんの受賞について浅田さんはこう述べる。
 
「6回目のノミネートで受賞に至り、選考委員一同喜んでいます。」
 
ほらほら来たよ来た。私はこう述べている。
 
がっかりするより、ようやく獲ってくれたかとほっと胸を撫で下ろした。

>しかし誰よりも安心したのは他でもない選考委員でありましょう。

>直木賞にノミネートされること6回。

>その間にどんどん売れっ子になっちゃう恩田陸。

>なのに直木賞がまったくそのスピードについていけず、今に至る。

>とにかく早く受賞させねば、とここ数年、選考委員は内心焦っていたと思うね〜。

>繰り返すまじ、村上春樹の大失態。

> ←(村上春樹に)芥川賞を受賞させてない大失態。

>   万が一、億が一、ノーベル賞獲ったらどないすんの。

 

 

さらにさらに浅田さんは最後にこうしめくくっている。

 

「想像力が非常に豊かなので、ともすると言葉の洪水になって、テーマがそれてしまったりする。今回は散らからずに、畳んでくれた。結末の予想はついたが、ヘンなことしないで終わってくださいよ、と思っていたら、終わってくれた。見事な着地でした。」
 
・・・もうよっぽど変な作品じゃない限り、受賞させる気マンマンじゃないですか〜。
なんでそこ(6度目ノミネート)に私、気づかなかったのか!!バカバカ!!あたいのバカ!
 
あ、ついでに言うと、結末の予想はついたよね、私もついた。
だから私はちょっと残念ではあったのだが、
選考する側の浅田さんはヘンなことしないでくれてホッとしたらしい笑
選考委員って色々あって大変ね(棒)。
 
 
「第1回投票から恩田さんの作品が高得点を取りました。」
 
なぬーーーーー!!!!????
 
>私が選考委員なら意地になってどれもこれも(3作)推しちゃうかもしれない。

>そんな私以上のあまのじゃくがうじゃうじゃいそうな魔窟では、

>1〜2回の投票では決まらないのではないか。

 

あ、1回で決まったのね〜。

まあ私の大失態(6度目のノミネートをすっかり忘れていた)がなければ、

容易に想像ついたかもしれないが今となっては後の祭り。

 

「恩田さんは得点が抜き出ていたので受賞は決定していました。2作にすべきかどうか、最終的に2次投票をした。垣根涼介さん(50)の「室町無頼」と、須賀しのぶさん(44)の「また、桜の国で」が残った。しかし、過半数の得点は得られず、恩田さんの1人受賞に落ち着きました。」

 

ちょっと待ったーーーーーー!!!!!!!!!

あ、その前に、あもる一人直木賞受賞のガースー(須賀さん)が残ったのね!!!

おめでとう!!!

ほぼ当たりやーん。初ノミネートにして次点だなんて。私ったらやるじゃ〜ん。

あとでちゃんと触れますからね、ガースーちょっと待ってて。

 

で、ちょっと待ったーーーーーー!!!!!!!

垣根さんがここまで残ったの!?

 

私はこう述べた。

 

>初登場須賀さんとベテラン森見さんの一騎打ちで最終決戦に突入するのだ。

 

須賀さんは当たっていたが、もう一方がまさかの垣根さん。

うっそだー。

なぜ?全くわからない。誰や、垣根さんをここまで推したのは。

垣根さんだって確かに悪くはなかった。

でも須賀さんの作品と同じレベルで語るには物足りなさ過ぎたのだが・・。

 

恩田さんの受賞に安堵したのか、浅田さんから漏れる言葉はとにかく恩田さんのことばかり。

死屍累々の選考過程がほっとんど語られなかったが、

ダントツでの決定ということであればそれも仕方ないであろう。

 

恩田さんは最後に触れるとして、それ以外の作品について私の感想と比べていきたい。

 

まずは次点に残った2作品から。

 

「垣根さんに関しては、クライマックスに持ってきた修行が良いという評価もありました。大変妖艶な女性のシーンが秀逸という意見もあったが、全体的に、主人公があまりに単純でストレートだとして、評価されなかった。」

 

私はこう述べた。

 

>それもこれも全て「京洛一の女」と称される芳王子が悪いと思うんじゃ〜。

>あの女、なんか邪魔。

>才蔵も結局彼女の手の内に収まっちゃうしさ〜。そういう展開はつまらん。

>どうせ女におぼれるなら、不二子ちゃんくらい突き抜けてくれないと。

 

あの女の評価が真逆!!

誰や、大変妖艶な女性のシーンが秀逸と評価したのは。

きっと男なんだろうなあ。

あ!!わかった!!北方謙三に違いない〜!!!

あのエロオヤジめ〜〜〜〜!!!!真相は知らんけども!!

 

ご参考までに北方のエロオヤジの名台詞→

「『ソープランドに行け。ソープランドのお姐さんに「俺は童貞だ。セックスというものを知りたいから教えてほしい」と言ってみろ。ほとんどの人は親身になって、熱心に教えてくれるはずだ。相手は30歳でも40歳でもいいじゃないか。』」

 

まさにこんなシーンがこの作品に出てくるの!

芳王子が主人公の才蔵の初めてのオンナになるんだよー!!

皆が命賭して戦おうってときに何やっとんじゃ。

年上の女性が若い男をてほどき・・・

絶対このオヤジが推したんだわ〜。

 

エロシーンはともかく、主人公がストレートすぎる、という指摘はそのとおり。

 

>主人公の少年才蔵も少年時代や修行時代の頃の話は大変よかったのだが、

>大きくなったらただの人になってしまったし(もちろん腕は一流になったが)、

>優男的な蓮田も獅子王的な道賢も、もっと描き込めば魅力的だったと思うのだが、

>なんか中途半端になってしまった。そこがとにかく残念。

 

修行時代はよかった、という私の指摘も同じでありました。

 

浅田次郎の語る垣根作品への評価もさほど高く感じられないのに、なぜ次点まで残ったのか。

エロ淳(渡辺淳一)がいなくなったと思ったら、今度は北方のオヤジが私の邪魔をする〜。

 

一方、須賀さんの作品について浅田さんはステキなことを言ってくれた。

 

「須賀さんに関しては、私は押しましたが、あまり皆さんの票は得られなかった。須賀さんは近代史に大変詳しい方です。日本人は日本の戦争の悲惨さに目がいきがちだけど、この作品は同時期のヨーロッパの戦争の実態を知らしめている。ワルシャワゲットーなど、ポーランドの悲惨な歴史を紹介したことが興味深い。ただ、歴史としては立派だが、小説のストーリーとしては弱いという意見があった。」

 

ああやっぱり浅田さん、私の思ったとおりガースーを推してくれていた!!

私も選考過程を予測する段階でこう述べた。

 

>ああ、須賀さんの戦況アヤウシ!!

>それでも浅田次郎さんあたりが、

>第二次世界大戦前後のポーランドが舞台であるにも関わらず、

>小説の底に時代小説的な流れもあって味わい深い、とか言って、

>強く須賀さんを推してくれそうな気がする!!

>そして見事、須賀さんサクラサク。というめでたい結果になるのです!!!

 

残念ながら票が集まらなかったようでサクラは咲かなかったが、

浅田さんはちゃんとおしてくれていた!

もっと強く推してくれていればW受賞になって、私も当たっていたのに〜。

でも浅田さんが推していた、という事実は今後の須賀さんにとって大変糧になるであろう。

 

それにしても浅田さん以外、誰も推さなかったのかなあ。

小説のストーリーとしては弱いって、あえてそうしとるんじゃ!!!

あえて淡々と語るからこそ底に潜む熱い心が映える作品だったのに〜。

 

あ!わかった!!←本日二度目。

コンプレックスまみれの林のオバハンに違いない〜!!!

なんてったって、あの桜庭一樹の『私の男』を

「父親と結託して結婚詐欺してるだけの話じゃないか」

って言ったトンチキ野郎だからね〜。

どんだけひねくれたらそんなひんまがった背負い投げ的な解釈ができるんじゃー。

美しい女性作家の才能と容姿が妬まれる〜。

(須賀さんの容姿はざっと見たところ林のオバハンの1万倍はいい。才能は言うまでもない。)

 

オヤジとオバハンが私の邪魔をする〜。

はい、全く根拠のないあもちゃんの恨みによる世迷い言でした。

 

いずれにせよ、私は今後もガースーを応援していきたい。

しかし私に応援されると受賞が遅れるという「魔のあもる推し」という試練が待っている。

あもるの鈍い(ノロイ)にかかったかわいそうな人たちはこちら・・

このたびの恩田陸、道尾秀介、荻原浩、伊東潤、原田マハ・・・等々。

(桜庭一樹は私が応援する前に受賞、ノロイを受けずさくっと受賞できた唯一の例外)

そんなくだらんノロイに負けることなく、どんどんステキな作品を生み出してほしい。

 

さて、そんな私がガースーと一騎打ちになるであろうと予想した

もりみん(森見さん)の作品について浅田さんの選評はこちら。

 

「森見登美彦さん(38)の作品は、今までいくつも読んでいるが、なかなか理解に苦しむ。そこが読みどころではあるが、今回の「夜行」は、スタンダードな小説の形を踏んでいた。一読者としては大きく自分のところに近づいてきてくれた。ただ、今回はかなり重厚な骨太の作品が多かったので、膂力(りょりょく)に欠けたという感じがしました。」

 

あ〜これはまずい感じがする。

今の選考委員の顔ぶれだとしばらく森見さんは獲れないかもしれない。

というのも・・・

 

>クセのある森見さんを強く推す選考委員が何人がいそうなんだよな〜。

 

浅田さん曰く「なかなか理解に苦しむ」、そんなクセのある森見作品を推す人がいなかった、

強く推す人がいないと獲れない、ということである。

 

>これは好きな人は好きだと思うのだが、最後まで「?」が消えない人も多いと思う。

>それが森見作品の特徴でもあり、愛すべきいいところなのだが、

>直木賞のような権威ある(ぷ〜くすくす)場面では説得力がない、と弱点にもなる。

 

ほら〜。

浅田さんの言う「膂力(りょりょく)に欠けた」はすなわち、説得力がない、を意味している。

権威ある直木賞だからさ〜(あ、バカにしてます)、

もうすこしぐぐっと力強い作品がほしいっておっしゃっているわけです。

森見さんも伊坂幸太郎みたく、候補からも辞退する、って言えばいいんだと思う。

だって〜この顔ぶれだと一生獲れそうにないもん。

ああ〜私が選考委員に加わりたい!!!!!←私のノロイがますます強くなる。

もりみんの作品は独特の空気感とひんやりとした文章を楽しむんだよー!

 

そして最後、私に問題作とまで言わして冲方さんの作品についての選評はこちら・・

 

「冲方丁さん(39)の「十二人の死にたい子どもたち」も楽しく読んだという評価はあったが、それ以上の評価は得られなかった。」

 

みじかっっっっっ!!!!

しかも

 

「楽しく読んだという評価はあった」

 

・・いやいや、それって評価というより若干批判してるようにも聞こえますが。

でもまあ、そうでしょうね。私もこう言っている。

 

>うん、これはない。今回は残念ながら見送らせていただきます。

 

>サスペンスとして読むにはなんというかあまりに現実味がなくてモヤモヤ。

>エンターテインメントとしてはそんなにおもしろくない。

 

>この作品で一番よかったのは、タイトルだと思う。

 

>私が高校生の時、果してこれを面白く読んだだろうか、と考えてみたが、

>きっと面白くは読んでないだろうなあ。

 

私も全体的に厳しいことを書いてしまったが、この作品を読むまでは結構期待していたのだ。

今回の作品は時代小説だけじゃなくこういうことも書けるよ、というアピールを兼ねた、

あえてのノミネート、と考えることにし、次回に期待してみたいと思う。

というか、次回でちょっと頑張らないとしばらく(私の中では)厳しいと思う。

 

 

そしてお待たせいたしました、いよいよ六度目の正直、恩田陸さんの登場です。

 

「一般的な意見としては、大変大きなスケールの作品をきちんとまとめている。音楽や才能は、大変小説にしづらいものです。それを独自の言葉を使い、多様な表現により音楽に迫った。そのことに評価が集まりました。また文章で表現し、ストーリーにするのも難しい才能や天才を上手に物語にした。長い時間をかけた連載、力作です。一方で連載の経過を感じさせないぐらい一気に読める作品。期間の長い作品をまとめていくのは、最初の方から何度も読み直さないといけないが、その苦労を感じさせない仕上がりだった。」

 

クラシックコンサートに行っては、好き勝手なことを書き散らしている私からすると、

そんな言うほど「多様な表現で音楽に迫っていた」ようには感じなかったのだが、

音楽の感想を言葉にすることをあまりしない人からすると新鮮に映ったんだなあ。

 

>クラシックを全く聞かない人にこの作品がどう映るのか全く想像できないのが痛い。

 

思ったとおり、

クラシックに親しんでいるかいないか・・これが(私にとって)凶と出ましたな。

 

「恩田さんですから、否定する意見を言えばキリがないので言わない。私の個人的見解では、恩田陸さんの小説は巨大な絵。近くで見ると、印象派の絵を近くで見るようにヘンなんです。数十メートル下がって、全体を見ると、おーっとなる。そういう心構えです。」

 

むむむ・・?なんだろう、わかったようなわかんないような・・

ずいぶんと奥歯に物が挟まったような言い方をする。

とにかく受賞させたかった、文句もたくさんあるけどレベルはちゃんと達していた、

だから受賞させたんだよ、と言わんばかり・・。

やっぱり浅田さんはガースーを一番に推してたんだろうなあ、多分。

 

「恩田さんが、こんなに音楽に詳しかったことにもびっくりしました。選考委員もCDを買って聞いてから読むとか、していました。」

 

いやいや、恩田さんはそんなに詳しくないと思うよ、きっと。

 

>巻末には参考資料が載っていなかったのだが、恩田陸は何を参考にしたのかなあ。

>音楽観がすごく私と似ていて小説に寄り添って読むことができた。

>恩田陸に音楽の経験があるのかどうかは不明だが、

>文章を見る限り、私と同じく音楽は好きだがそこまで詳しくない感じ。

>でも真摯に音楽やコンクールや演奏者に向き合っている姿勢が大変よかった。

 

ほぼ無知の私くらいの音楽知識だろうと感じていた私。

それを詳しいと思うか、詳しくないと思うのかは人それぞれだが。

だからこそあれだけの作品が書けたとも言える。

あまり詳しくなると音楽評に偏りそうだもんね〜。

詳しくなくてもひたすら好き、という気持ちは強い原動力となる。

 

「天才少年の背景に議論はありましたが、私が思うに天才は、なまじのことでは書けない。ありえないことを書けるのが恩田さん。あのぐらいデフォルメしていてもいいと思う。現実にあるかないかは、小説の世界では別問題です。」

 

なにげにいいこと言ってる。

現実にあるかないかは、小説の世界では別問題。

リアリティがあるないではなく、読む側を納得させればそれがリアル。

現に私は天才少年の背景を全く疑問に思わなかった。

あれくらいの人、本当にいそう。それが音楽の世界。そう思わせるだけの力があった。

あ、これが浅田さんの言う「膂力」ってやつかしら笑?

 

>曲そのものを知らなくてもYoutubeで聴いて確認しながら読むということもできる。

>色々な楽しめ方ができるいい作品であった。

>作品の入り方も大変よくて、冒頭10頁ほどでこれがきっと直木賞!

>絶対絶対これ!どの場面もよくてあもちゃんイチオシ!!!!

 

選考委員もCD買って聞いて小説読むなんてえらいじゃないか。

(以前の選考委員には作品も読まずに選考していた人もいたらしい・・)

多分東野圭吾あたりが真面目に1曲1曲聞きながら読んでそう〜。知らんけど。

 

浅田さんの選評だけじゃ物足りないので、ぜひ私の選評もご覧ください!!

→『あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過1ー

まだまだ語り尽くせてないが、浅田さんよりは語っています。

あ〜恩田さんとプロコフィエフのピアノ曲とラフマニノフについて語りあいた〜い!!

 

最後に恩田さんの一問一答を少しご紹介しておこう。

 

【直木賞】
「ピアノコンクールと文学賞は似ている」 恩田陸さん一問一答

 

恩田さんの一問一答はとにかくかわいらしい印象を受けた。52歳だけどかわいい。

 

恩田さん

「子供の頃は転校が多く、ピアノをいろんな先生に習った。その先生方の特徴や、転校が多かったことを(作品に)使わせてもらった。」

 

転校する先々でピアノを習っているということは相当好きだったんだろう。

その好きという気持ちは小説に現れている。

 

恩田さん

「宮沢賢治の「春と修羅」という詩集を登場させたが、音楽的だなと思っていたので使ってみた。架空の曲なのに、読んだ方から「聞こえるような気がする」と言っていただいた。「春と修羅」という世界を、読者の心の中に鳴らせたのかなと。」

 

私の心の中にもガンゴン鳴っていました!!!

 

>どの場面もよかったのだが、

>このコンクールのために作曲された菱沼先生の「春と修羅」に関する全ての場面が

>特に私の心を打った。

 

私の鐘を鳴らすのはあな〜た〜。

 

◇◆

 

結局は外しちゃったわけだが、

ポールぎりぎりのファウルで、まあホームランみたいなもんだし、←あ?文句でも?

いい作品が3つも読めたし、なんだかんだで今回は楽しい一人直木賞選考会であった。

 

本も音楽もやっぱり大好き!これからもずっと好きでいさせてほしい。

 

すばらしい作品が私を待っていると信じて、また半年後、

灼熱地獄の7月にお会いしましょう!!
さよーならー。

 

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すっかり忘れていたが6度目のノミネートであった恩田陸さん。

6度目の正直、第156回直木賞授受賞、おめでとうございます!!

 

 

詳細についてはあとで触れるが、そりゃ〜多少(←?)外しちゃったけどさ、

確かに外しはしたけど、まあ当たったようなもんです。ええ。

がっかりするより、ようやく獲ってくれたかとほっと胸を撫で下ろした。

 

しかし誰よりも安心したのは他でもない選考委員でありましょう。

直木賞にノミネートされること6回。

その間にどんどん売れっ子になっちゃう恩田陸。

なのに直木賞がまったくそのスピードについていけず、今に至る。

とにかく早く受賞させねば、とここ数年、選考委員は内心焦っていたと思うね〜。

 

繰り返すまじ、村上春樹の大失態。

 ←芥川賞を受賞させてない大失態。万が一、億が一、ノーベル賞獲ったらどないすんの。

 

そんな今更感の漂う受賞ではあったが、恩田さん、

 

「直木賞作家です」

 

とテレビで嬉しそうに面白可笑しく言っていた。よかったね。私も嬉しい。

 

 

とにかく今は、プロコフィエフのピアノソナタ第2番を聞きながら、

恩田陸さんにお祝いを申し上げたいと思います〜。

おめでと〜!!

 

この作品を読むまではプロコフィエフにあまり興味がなかった私。

それが今やあもちゃん、プロコフィエフに夢中!

 ※恩田陸の作品にはプロコフィエフのピアノソナタは出てこないが、

  私の趣味と独断でお祝いの選曲とさせていただきました。

 

選評等詳細が出ましたらば、引き続き記事をアップいたします〜。

 

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あと20時間後には本物の直木賞が発表されます!

まずはその直前に、あもる一人直木賞(第156回)の受賞作の発表をご覧ください。
 →第156回の選考会の様子はこちら・・・

 あもる一人直木賞(第156回)選考会ースタートー

 あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過1ー

 あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過2ー

 

今回もなんだかんだでギリギリだったねえ。

私ったら帳尻合わせの天才だわ〜。

それもこれも全て、候補作のうち3作も秀作が出たからなのだ。

うえ〜ん、嬉しい悲鳴!

しかしむむむと悩んで悩んですんごく悩んだわりには簡単に結論が出ました!

・・・でも〜・・・いやいや・・・。

 

この羊毛より軽い決心が揺るがないうちに、さっさと発表してしまおう。

それではあもる一人直木賞選考会(第156回)の受賞作品の発表です!!!!!


はいっっ!ドラムロール、スタ~ト!!!!


ドロドロドロドロドロ~~~~~~



ジャン!!!

 

 

須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)

です!!

 

 

おめでとうございま〜〜〜〜〜〜す!!!!

 

須賀さん、初めてのノミネートにして即受賞、本当におめでとうございます!!

 

前から述べているとおり、

須賀しのぶさん、恩田陸さん、森見登美彦さんの三つ巴ならぬ三すくみの戦いであった。

誰が獲ってもおかしくない、そんな団子状態の中、

最終的には初ノミネートというハンデをはねのけ、

怜悧な文体と冷静な描写で心をえぐってきた須賀さんにあげたい、と思ったのだ。

 

そう、初のノミネートというところが弱点ではあるんだよねえ。

しかし私は、恩田陸が『蜜蜂と遠雷』の菱沼先生に言わせていた、

「君ら(選考委員)にあの異端児を評価できるのか?」

という台詞が、このたびの直木賞選考委員らの心を突いたに違いないと信じ、

初ノミネートでも授賞させるという勇気ある行動(当たり前なのだが)に出ることを信じたい。

私はまだ、できそこないの文学界をどこかで信じているのだ。

そうでなければ毎度毎度、こんなくっだらないことやってられっかつーの。←口が悪い。

 

そんな尊厳と良心を取り戻したであろう文学界の重鎮らによる(あ、バカにしてます)、

選考会の様子をいつものように私が予想してみたい。

 

まず

▽垣根涼介『室町無頼』(新潮社)

▽冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)

の2作品が速攻で落ちるであろう。

 

垣根さんには多少の賛辞と次回に期待といういつもの美辞麗句が並べられるも、

一方の冲方さんには酷評が待っていると思われる。

垣根さんのノミネートはとりあえず選考委員らへのご挨拶も兼ねていたと思うが、

冲方さんは出版が文藝春秋でもあるし、早々の落選は多少イタイのではないか。

(文藝春秋からもっと他にいい作品は出てなかったんかい。)

 

この2作品が落ちたところで、いよいよ本命3作品について話し合われるのだ。

これはきっと長くなると思うな〜。

私が選考委員なら意地になってどれもこれも推しちゃうかもしれない。

そんな私以上のあまのじゃくがうじゃうじゃいそうな魔窟では、

1〜2回の投票では決まらないのではないか。

 

な〜んてやっている間にとうとう1作品が落ちるのだ。

きっと・・・

▽恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

が・・・。

 

ああああああ!!!

私のイチオシの作品だったのに〜〜〜〜〜〜〜〜。

恩田陸と音楽についてたくさん語り合いたかったのに〜〜〜〜〜。

でもきっとこれが最初に落ちると思うんだ〜。

いいところもたくさんあったんだけど、他の2作品に比べると個性がない。

読みやすくて、万人受けするいい作品ではあったんだけど、欠点もたくさんあった。

とか言われちゃうの。

天才少女あ〜ちゃんの描き方が不安定で足りない、とかさ。

林のオバハンとか言いそう〜〜〜〜〜。うわ〜言いそう〜〜〜〜。

すんごく見える!視力2.0の私にはまるっとお見通しだ!!!

 

そして

▽須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)

▽森見登美彦『夜行』(小学館) 

の初登場須賀さんとベテラン森見さんの一騎打ちで最終決戦に突入するのだ。

 

クセのある森見さんを強く推す選考委員が何人がいそうなんだよな〜。

ああ、須賀さんの戦況アヤウシ!!

それでも浅田次郎さんあたりが、

第二次世界大戦前後のポーランドが舞台であるにも関わらず、

小説の底に時代小説的な流れもあって味わい深い、とか言って、

強く須賀さんを推してくれそうな気がする!!

 

そして見事、須賀さんサクラサク。

というめでたい結果になるのです!!!

 

以上、そんな私の妄想に長々とおつき合い下さりありがとうございました。

 

以下、私の順位の発表と各作品の簡単な総評を行っていく。

 

 

1位 須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)

 

 

いわゆるハーフである主人公が日本の外務書記生として欧州に赴任する。

極東では知り得ない『真実』を見た主人公がたどる道を丁寧に描いた秀作。

大変デリケートな問題に真摯に向き合い、丁寧に描きながらも、

読んでいるこちらが嫌になるようなドロドロをなるべく取払い、

冷静に、時に冷徹に最後までその姿勢で描き続けたことに私は賞賛を送りたい。

単なる史実を書き付けただけではなく、

それをベースに架空の人物と実在する人物をうまく絡め、ポーランドという国を描いた。

それはある意味、時代小説を読んでいるようであったとも言えよう。

主人公をハーフにした設定した点も、後々色々なところで生きてくる。

単なる歴史物語、戦争と平和物語に終わらせない作者の上手さが

今回の受賞を決めたポイントである。おめでとうございます。

 

作品の内容についての詳しい説明はこちら→

 『あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過2ー

 

ちなみに私、この作品を読んでショパンを聞く姿勢がちょっと変わった。

というより、ポーランド人にとってショパンがどういうものなのかということを知り

ショパンとポーランドに敬意を払いながら、最近ワルツをよく聞いている。

作品によく登場する革命のエチュードは相変わらず好きじゃないんだけどさ。

 

 

2位 森見登美彦『夜行』(小学館) 

 

夜行夜行
 
Amazon

 

煙のように消えてしまった友人を巡って、仲間たちが過去について語っていく不思議で怖い作品。

これは好きな人は好きだと思うのだが、最後まで「?」が消えない人も多いと思う。

それが森見作品の特徴でもあり、愛すべきいいところなのだが、

直木賞のような権威ある(ぷ〜くすくす)場面では説得力がない、と弱点にもなる。

私はこのなんともいえないモヤモヤが好きだったなあ〜。

手に触れたら溶けてしまいそうな不安定な物語の数々。

私が今いる世界は本当の世界なのか?誰しも一度は朧げに感じるささやかな疑問。

それを見事に描いている。

夜の尾道と、雪国の津軽の描写のすごみに私はやられた。

そして最後の「夜行と曙光」が交差する神秘的かつ恐怖の描写もすばらしかった。

 

・・・ってまるでこっちが直木賞獲ったみたいじゃないか(汗)

この作品もとくに欠点が見当たらないのだ。

雑でもないし、人を静かにひたひたを脅かす手法も本当にうまい。

じゃあなんで2位かって、そりゃもうなんとなく、です。

 

作品の内容についての詳しい説明はこちら→

 『あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過2ー

 

今気づいたが、1位と2位は読む順番が最後の2作だったということに。

やっぱり後半の方が印象が強く残っちゃうんだよな〜。

恩田陸が『蜜蜂と遠雷』で描いたコンクールの話ではないが、

ここまで接戦だと読む順番も順位にわりと関係してくるのかもしれない。

 

 

3位 恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

 

 

クラシックファン必見の音楽コンクールをめぐるピアニストたちの戦い。

クセの強い作品も書く恩田陸だが、今回は直球勝負の作品を書いてきた。

この幅の広さが多くのファンを獲得している理由であろう。

気負うことなく、それでも熱い思いで描いているのが手にとるようにわかった。

そこまで詳しくないであろうクラシックについて勉強し、

作家恩田陸も登場人物とともに物語が進むにつれて成長していっている。

まだ成長していくんだなあ、恩田陸。

そこが評価されてしかるべきなのだが、

あえていうなら、ちょっと詰めが雑なところが気になるといえば気になった。

前に触れた二次予選の設定が混乱していることはともかく、

登場人物の描き方が雑といえば雑かもしれない。

選考委員に指摘されるところはそれくらいだろう。

しかし私は忘れない。

恩田陸がこの作品で『選考委員に彼(異端児)を評価できるのか』と一石投じたことを。

このコンクールでその異端児が本選に残り、周りの奏者も成長していく様子を描き、

まだまだ文学界も音楽界も希望はある、と示したことを。

これについて誰か指摘してくる勇気ある猛者はいるだろうか。

 

作品の内容についての詳しい説明はこちら→

 『あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過1ー

 

ちなみにこちらの作品でわたくし、プロコフィエフのピアノ曲に大変興味を持った。

そういう意味でも40過ぎた、カチカチの石頭の私でも、

まだクラシックについて、ワクワクと興味を抱けるいい作品であったのである。

でも3位〜。でも好き〜。

 

 

4位 垣根涼介『室町無頼』(新潮社)

 

室町無頼室町無頼
 
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初ノミネートの垣根さんの作品、おもしろく読んだ。

しかし登場人物が総じてあまり魅力的でなかったことが今回の敗因。

設定もおもしろかったし、ドキドキハラハラするところも多くあり、

もっとおもしろく、もっと魅力的に書けた気がするのだ。

1位の須賀さんは時代小説ではなかったものの、史実と虚構の絡め方が大変巧く、

登場人物も皆、魅力的であった。

時代小説を書くなら、すべからく魅力的に描くべし。

今後どう時代小説を書いていくのか、楽しみに待っていたい。

 

作品の内容についての詳しい説明はこちら→

 『あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過1ー

 

 

5位 冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)

 

 

これが私の中では今回の問題作。

冲方さんの作品、私は結構期待していたのだ。

巷でも話題になっていたし、タイトルもインパクトがある。

時代小説ではないが、きっとさぞかしおもしろく描かれているのだろうと。

それがそんなに、いやほぼ全く、おもしろくなかったことに残念な思いだった。

設定は奇抜だったが、それが活かしきれていない。

思春期の若者はこれを面白く読むんだろうか。という思いがかすかによぎったが、

私が高校生の時、果してこれを面白く読んだだろうか、と考えてみたが、

きっと面白くは読んでないだろうなあ。

あ、でもさすがだな、と思ったのはスカスカながらも最後まで読ませたところである。

作品の内容についての詳しい説明はこちら→

 『あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過2ー


冲方さん、次の作品が良くないとしばらく直木賞から遠ざかる気がする。


◇◆
 

今回の選考会は本当に幸せだった。・・って最近よく言ってる気もするが。

語りたいことが尽きないという良作に、それも3作品も出会えたからだ。

読後、じ〜んとするあの感覚に私は幸福を覚えた。

 

ぜひ恩田陸の作品は、主な登場人物の課題曲が最初に全て書かれているので、

YouTubeなりで聞きながら読んでみてほしい。

ポーランドにおけるショパンといい、音楽コンクールといい、

新しい音楽の世界に目を向けられたのも幸せだった。
やっぱり本も音楽もいいなあ。

 

私が愛した3作品、どれが直木賞を獲っても異論なし!

でもできれば外したくないから、須賀さんが受賞して〜〜〜〜〜!!!

天まで届け!!あもちゃんの切なる思い!!


さあさ、お立ち会い!
19日の夜、ガースーしのぶこと須賀しのぶさんが登場いたします!!
 

 

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発表は目の前に迫っているのにまだまだ迷走中。

 

あもる一人直木賞(第156回)選考会ースタートー

あもる一人直木賞(第156回)選考会ー途中経過1ー

 

前回の2作に引き続き、今回は残り3作全てを読み終わった時点での

私の暫定順位から発表したい。

 

1位 須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)

1位 森見登美彦『夜行』(小学館) 
1位 恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

 

4位 垣根涼介『室町無頼』(新潮社)
5位 冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)

である。

 

1位が3つもあるってどういうことやねーん!とお思いのあなた!

私だってそらそう思いますよ。

でも〜今の段階じゃ選べないのだ。

少し落ち着いて考えたいのでしばしお待ちあれ。

次の記事で結論を出します。ええ、必ずや。

さすがにダブル受賞はあってもトリプル受賞はないと思うので・・。

 

前回でも書いたように、恩田陸の『蜜蜂と遠雷』を読んだ時点で

「今回はこれに決まりか〜」

と思っていたのだ。

ま、第155回直木賞選考会でも同じようなことを言ってましたけどー。

そして見事に外しましたけどー。

(原田マハの「暗幕のゲルニカ」を、絶対これだ!これじゃないとおかしい!

 と自信満々に直木賞受賞を予言し見事に外す、という醜態をさらす。)

 

そして3番目に読んだのは、冲方丁の『十二人の死にたい子どもたち』であった。

 

 

うん、これはない。今回は残念ながら見送らせていただきます。

おもしろかったっちゃおもしろかったのだが、とにかく序盤がキツかった。

文字も物語も全く頭に入ってこないのだ。

選考会を始める前は、

恩田陸の作品がクセがあったら今回は恩田陸で読書が滞るかも、と思っていたが、

まさか冲方氏の作品でこんなにつまづくとは思わなかった。

これ、いつ終わるの〜?と盛り上がってくるまでほんとに苦行であった。

 

読み始めるとすぐに、

これはアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」へのいわゆる返歌なのね、

と気づく。

アガサの作品では10人だったが、この作品では12人だし、

そもそも誰もいなくならない時点で返歌というべきかどうかわからないが、

(皆生還という意味ではそこからは誰もいなくなった、と言うべきか。)

なんとな〜く意識はしているだろうな、とは思う。

しかしサスペンスとして読むにはなんというかあまりに現実味がなくてモヤモヤ。

エンターテインメントとしてはそんなにおもしろくない。

とにかく私は言いたい。

面識のない死にたい子どもたちが集まったのはいいが、

そんなにゴタゴタ揉めてたら、話し合いもなにも早い段階で死ぬ気が失せるやろ!

この作品で一番よかったのは、タイトルだと思う。

 

 

やっぱり恩田陸か〜と思いながら、もりみん(森見登美彦)の作品に手を伸ばす。

そこへ後輩ともともがあもる一人直木賞選考会の様子を探ってきた。

 

と「一人直木賞選考会の進行具合はいかがですか〜?」

私「恩田陸が獲るよ〜。」←どこから来るんだ、この自信。

と「あ、そうですか。なら早々に図書館で予約してきます。」

 

そして布団の中でもりみんを読みふける私。

 

私「こ・・こわい・・朝が来たら読み直そう。さ、寝よ寝よ。」

 

こちらの作品、昼間に読むことをオススメします。

そして読了〜。

 

夜行夜行
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これはまずいことになった、と正直慌てた。

ともともに「恩田陸」と断言してしまったが、こちらもいいのだ!!

10年前、英会話教室の男女グループのうち、

ふっと夜の穴に消えるようにして失踪した長谷川さんという女性がいた。

しかし皆、長谷川さんを心に留めてはいながらも普段の日々を生きていた。

そして10年後の現在、再び仲間が集まった時、とある画家の絵をきっかけに、

一人一人がそれぞれの「夜」について話し出す。それらの話は

「尾道」「奥飛騨」「津軽」「天竜峡」「鞍馬」の5章に分けられ、

それぞれ5つの場所での夜が描かれている。

 

慎み深い恐怖がそこには描かれていて、夜の底のような漆黒の闇の世界が広がる。

この5つの場所のうち、私は尾道しか行ったことがないのだが、

夜に尾道の坂から海を見下ろすと、

電車の窓だけが光っていて、それらの列が夜を横切って行くのがよく見える。

それがなんとなく美しくもあり、ちょっとこわかったりもする。

そんな様子がよく描かれていた。

「尾道篇」は特にこわかった〜。

しかし読んでも読んでもなんだかよくわからず、各章が終わっても理解不能、

闇に包まれたままどんどん物語は進む。

ここでおそらく好き嫌いが極端に分かれると思う。

そして最後に映画「シックスセンス」的などんでん返しが待ち受けている。

これはちょっと大げさな言い回しだったか。

最後まで密やかに謎めいているのだが、なんとなく地にギリギリ足は着く結末を迎える。

 

実際生活していて時々思うことはないだろうか。

もう一人自分がいて、その別の私は別の違う人生を生きているんじゃないか、と。

(結婚、仕事、転居、生死・・の人生の岐路で分かれて行ったもう一人の自分。)

それが地面ごとひっくり返り、目の前で暗転するような驚きを持って最後の章を読んだ。

ラストもこの作品らしく曖昧だ。

どっちとでもとれる。ハッピーエンドかバッドエンドか。夜行か曙光か。

派手な怖さはないが、ひたひたと忍び寄る怖さがある。それを巧みに描いていた。

さすがベテランという腕前を思う存分見せてもらった。

しかし私は知った。もりみんが私より5歳も年下だってことに!

まだ30代。ベテランというには若過ぎる〜。あの落ち着きっぷりはなんなのか。

この若さも直木賞受賞に少なからず影響してくるのではないだろうか。

まだ早いだなんて言わせず、いい影響があることを祈りたい。

 

は〜。恩田陸と森見登美彦の人気作家一騎打ちか〜。

と思っておりましたらば、そこにど真ん中から割って入ってきた作品がある。

 

 

圧倒的に胸に迫ってくる作品で、ほんと困るんですけど−!!!

一騎打ちどころか三つ巴であった。

 

あとがきによると作者は上智大学の史学科ご出身だそうで、

きっと東欧にお詳しいのであろう。

第二次世界大戦前後のポーランドの史実をベースに、

日本人外務書記生がポーランドのため、自分のため、祖国のために生きる姿が、

丁寧に描かれ、時には残酷に、そして真摯に書きつけられていた。

ポーランドが親日国家だというのは耳にしたことはあったが、

正直ポーランドについて私たちはほとんど知らないのではないだろうか。

ショパンの祖国、ショパンコンクールの開催地ってことくらいしか私は知らない。

世界史ではポーランド蜂起などは出てくるが、極東のちっぽけな島国育ちの私、

ヨーロッパのことなんて何一つ知らない。

しかしこの作品を読むと、ポーランドと日本は案外近しい国であることが分かる。

そして面白いのは、ヨーロッパやその他大国から見た当時の日本の位置も分かる。

この作品のいいところは、ほぼ時系列順に史実を丁寧に描写しながら、

それに伴い主人公がポーランドの地で活動していく様子が、

ロマンチックでありながら冷静さも同時に備えながら、けして感情的にならずに

描かれていることである。

扱うものが「戦争」「ナチス」「ユダヤ」「ポーランド蜂起」「愛国」などで、

読むこちらも気を揉みがちな、センシティブなテーマで、右だの左だの安易に分けられかねず、

ともすると作家さんそのものも周囲の思想にひきずられることにもなりかねない。

しかしこの作品には一切そういった思想が感じられず、

ポーランドがただただ愛しい、その一心で書かれた作品であると思う。

一方でそんな愛しいポーランドへの批判ももちろん書いてある。

ポーランドを巡る大国の思惑や、日本の対応やその是非もきちんと描いている。

(今や有名人となった杉原千畝も少し出てくる。)

そして戦争勃発前の重くのしかかるようなどろっとした空気も描ききっていた。

 

戦争をしたいわけじゃない。

誰しも戦争回避のために皆が奔走していた。しかしもうどうにもならなかった。

そんな失意の中でももがき続ける人たちを懸命に描いたいい作品であった。

最近、本を読んで泣いてないのだが、久々最後泣いた。

まさに「また桜の国で」の場面でじわ〜。ファミレスでメソメソ泣いておりました。

おばちゃんがメソメソ泣いてたら、家族の誰かが死んだのかと思われちゃう。

(女子高生だったら失恋か?と思われるが、年が年だけに身内の不幸がまず疑われるであろう。)

欠点がまず見当たらない。

史実をベースにうまく虚構の物語を織り込み、巧みに人物を操り、

しかもショパンのエチュードという音楽まで人物を結ぶエッセンスとして描き込んでいる。

本を閉じて、目を閉じると、遠い国々の大使館で働いている人たちのことを思う。

皆、きっとその国との交流や、我が日本の国のことを思って働いているのであろう。

桜の国のことを懐かしみながら、時にはホームシックになったりなんかして。

今は目に見えての戦争が起こっていないから、淡々と仕事をこなしているだろうが、

いやいや本当は水面下で何かしら起こっているのかもしれない。

そんな風に色々と考えさせられる作品でもあった。

 

ああ〜発表は明日19日の夜。

この3作品のどれが直木賞を獲っても私は嬉しい。

しかしとりあえず私の直木賞授賞作品を次の記事で決めたいと思う。

 

 

ともとも「この3作品のうち、もしどれかが直木賞獲ったら、

     図書館で借りれなくなると思うので、貸してくださ〜い。」

私   「もしってなんやねん!3作品のうちどれかが選ばれるに決まっとるやろ!」

 

嫌なことを言うんじゃない。

ぜ〜ったい3作品のうちのどれかが獲りますからね!!キリッ!

 

 

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なんだかんだで発表まであと2日もない!!

 

あもる一人直木賞(第156回)選考会ースタートー

 

年明けから映画や美術館の記事などアップしてきたが、

実は一人こっそり淋しく選考会に取り組んでおりました。

 

以前は直木賞候補作品の発表が、決定日のたった1週間前に行われており、

こちとら仕事も普通にしてるわ、一応(!)主婦だわ、残業しまくりだわ、で

毎度毎度ヒーヒー言いながら寝る間を惜しんで読んでいたものだ。

しかしいつ頃からかその直木賞候補作の発表が1か月も前に行われるようになった。

あ〜これで楽になった、じっくり読んでやろう、と思ったのも束の間、

毎度毎度結局発表直前までグダグダやっているわたくし、

今回も当たり前のように余裕ぶっこいて、気づけば発表の2日前!!ひぇ〜。

正月にゴロゴロしすぎた〜。

作品それぞれに感じいってしまった〜。

(ほぼ読了はしております。あとは決めるだけ。・・・だけなんですけどね。)

 

期間がおそろしく伸びても結局最後に慌てるあもちゃん。

帳尻合わせがおそろしくうまいあもちゃん。

そして結果も余裕があろうがなかろうがコンスタントに外す。

いつもわたくしはメンタルも結果もフラットです!!

 

そんなわけでほぼ読了はしておりますものの、

いつもどおり読んだ順に少しずつ順位を発表していきたいと思う。

(今回は読んだ順も私の選考結果に多少の影響があると思われ、

 そして順位は最終的に変動する可能性もある。)

本日はこちらの2作を読んだ時点での私の暫定順位から発表したい。

 

1位 恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)


2位 
3位
4位 垣根涼介『室町無頼』(新潮社)
5位

である。

 

全作品を読んでみると、なんと今回は全てが長編であった。

「短編にもっと光を!」運動を(一人で)していた私なのだが、←咳してもひとり〜

最近の直木賞候補作品の傾向として短編がやったら多くなっていたことに

むむむ、これでいいのか?と運動員とは思えぬわがままな思いを抱いていたものだ。

しかし今回は森見さんの『夜行』が短編とも言えなくはないが、

前回(第155回)では6作品のうち5作品が短編だったことを鑑みれば、

驚きの少なさであり、ちょうどいいバランスだった気がする。

 

そんな候補5作品の中からまず垣根涼介さんの『室町無頼』を読んだ。

 

室町無頼室町無頼
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まあおもしろかったです。

選考作品のトップバッターということもあり(私の中で)、

これが基準になるというハンデは背負っているものの、

たとえこれが最後に読まれたとしても1位になることはありますまい。

時代小説は苦手な私ではあるが、時代劇は大好きな私。

チャンバラ的な要素もたっぷり描かれていてそこは悪くはなかったが、

とにかく出てくる人物それぞれに魅力が足りなかった。

主人公の少年才蔵も少年時代や修行時代の頃の話は大変よかったのだが、

大きくなったらただの人になってしまったし(もちろん腕は一流になったが)、

優男的な蓮田も獅子王的な道賢も、もっと描き込めば魅力的だったと思うのだが、

なんか中途半端になってしまった。そこがとにかく残念。

どちらもいい男だったのに。

しかしそれもこれも全て「京洛一の女」と称される芳王子が悪いと思うんじゃ〜。

あの女、なんか邪魔。

才蔵も結局彼女の手の内に収まっちゃうしさ〜。そういう展開はつまらん。

どうせ女におぼれるなら、不二子ちゃんくらい突き抜けてくれないと。

そんな中、私の心を唯一鷲掴みにした人物が登場。それは暁信。

と言っても作品を読んでない人からしたら「は?」なのだが、

この人はいわゆる「いい人」ではない。

むしろ「才蔵」を付けねらう「悪い人」だ。

でもなんというか悪の魅力というか、憎めない悪いやつなんだよね〜。

彼が登場してきたのでとりあえず4位に止まったといっても過言ではない。

内容については良くも悪くも特に触れるべき点が見当たらなかったが、

垣根さんの文章は理性的でとても清々しく爽快である。

それが室町という混沌とした世の中を描くにあたって仇になったかもしれない。

 

そしてそして出ました!第156回直木賞の目玉作品の一つ!

ベテラン恩田陸が満を持しての登場です。

(以下、結構な長文になってしまった・・・すんません。)

 

蜜蜂と遠雷蜜蜂と遠雷
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恩田陸の小説は好きな作品も多いが、クセが強いのも多く、

ドツボにはまると抜け出すまでに時間がかかるから、と早めに読んだのだが、

これが吉と出るか凶と出るか!

 

この作品は世界のピアニストの卵たちが腕を競い合うコンクールが舞台であった。

まだ直木賞を獲ってなかったんか〜い!ってなベテラン作家恩田陸。

色々なタイプの作品を書きまくり、正直私の肌には合わない、というのもあった。

しかしここにきて、まさかのど真ん中直球勝負の作品に私は胸躍らせて読んだ。

これはもう確実に直木賞を狙ってきている。

その熱意に私も応えるべく、一心不乱に読んだ。

人間の才能と運命を熱く描き、音楽の深さも妖しさもあぶりだし、

あ〜読むスピードに頁を繰る手が追いつかない!

 

これはとある音楽コンクールに出場する4人の男女を中心と描かれた作品なのだが、

エントリーからの何度かにわたる予選、そして本選の模様を描く中、

それぞれの心情が細かく描かれていた。

しかしその中の一人の16歳の少年、その少年に限っては心理描写がほぼなく、

さすがベテラン巧みなバランスだなあ、と恩田陸のうまさに感心した。

というのも、彼が周りに及ぼす影響ははかりしれなく、

それはコンクールの審査員にも同様で、この作品の肝の1つでもあるからである。

雨後の筍のように乱立する音楽コンクールについて、

文学界での文学賞の乱立と並べて描かれていたのも興味深い。

 

国際コンクールなんて出場したことはないが、

こんな感じなんだろうなあという雰囲気も楽しめてよかった。

ピアノは天才少女や天才少年だけのものではない、という出場者もいて、

なんというか恩田陸の温かな目も感じられてよかった。

どの場面もよかったのだが、

このコンクールのために作曲された菱沼先生の「春と修羅」に関する全ての場面が

特に私の心を打った。

べらんめえの菱沼先生もステキなの。

また一方、本選でのオケとの共演の際の練習シーンはとても興味深く描かれていて、

オケ側からのコンクールに対する心情描写に、へ〜と思うところも多々あった。

 

あ〜まだまだ言いたいことは山のようにある!

巻末には参考資料が載っていなかったのだが、恩田陸は何を参考にしたのかなあ。

音楽観がすごく私と似ていて小説に寄り添って読むことができた。

恩田陸に音楽の経験があるのかどうかは不明だが、

文章を見る限り、私と同じく音楽は好きだがそこまで詳しくない感じ。

でも真摯に音楽やコンクールや演奏者に向き合っている姿勢が大変よかった。

また第3次予選のトップバッターのハラハラする演奏を聞いた時の

審査員の嵯峨美枝子の感想がまるで私がしゃべっているようで笑えた。

「ちょっとー!ハラハラさせないでよね!」ってとことか(笑)

(ちなみにこの美枝子さん、私の脳内では彼女の容姿はアルゲリッチであった。)

 

あえて文句を言うなら、

マサルが本選で演奏したリストの「ピアノソナタロ短調」の説明が異常に長くて、

ウンザリしたところくらいだろうか。

マサルがピアノソナタから感じる情景から自作の物語を作って、それを表現した。

という場面だったのだが、その自作の物語が妙にメロドラマ的で、

そこにそんなに頁を割かなくてもいいんじゃないの?と思ってしまった。

というか、私、リストが嫌いなんじゃ〜・・・という私怨が大きい。

それ以外は特に文句もなかった。

天才少年天才少女の描き方も意地悪でもなく、特異な感じもなく、

でもやっぱり天才という絶妙な描き方をしていた。

 

この作品で褒めるべき点はたくさんあるのだが、落選者の描き方がとにかく巧み。

第二次予選で中国系アメリカ人が落選するのだが、

演奏スタイルの評価や落選後の様子がもう笑えるくらい的確でおもしろい。

審査員に、私のすばらしい演奏が落とされる理由がわからない!って食ってかかるとことか、

中国人っぽ〜い。というか実際そういうことがあるんだろうな。わかる〜。

その様子が容易に目に浮かぶ・・・。

そして中心人物4人以外で、なぜかちょくちょく名前が出てきていたロシアの青年。

彼も第三次予選で落ちるのだが、その様子もよかったなあ。

落選した様子というよりもここまで来た過程がよかった。

なんで彼の名前がちょいちょい出てきてたのかしら、と思っていたのだが

なるほどここで結論が待っていたのね。と腑に落ちた。

 

落選者も本選出場者も、調律師もステージマネージャーも、選考委員も先生も、

出場者それぞれの家族も友人も・・・みんなステキな人物たちであった。

それも好感がもてたなあ。

 

今はいい時代だ。

曲そのものを知らなくてもYoutubeで聴いて確認しながら読むということもできる。

色々な楽しめ方ができるいい作品であった。

作品の入り方も大変よくて、冒頭10頁ほどでこれがきっと直木賞!

絶対絶対これ!どの場面もよくてあもちゃんイチオシ!!!!

 

って思いました。このときは・・・。

 

いや、まだイチオシではあるのよ。

というか、まだまだ話し足りな〜い!!!!!

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番の話しとかー!!!

ショパンをどう弾くかでピアニストの傾向が分かる、とか。

もう恩田陸と膝を突き合わせてお話したい!

 

クラシックを全く聞かない人にこの作品がどう映るのか全く想像できないのが痛い。

あとそういえばこの作品、ちょっとしたミスがありました。

「第二次予選からは曲の合間に拍手してもいい」という表現と

「第二次予選も引き続き拍手をしてはいけない」という表現が混在していた。

(おそらく正しくは前者。)

それを直木賞選考委員が指摘して何か言うだろうか。

 

そんなわけで残り3作品の順位についてはまたあとの記事で・・・。

その間にひたすら悩みます〜。

 

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(あらすじ)

ある日突然東京湾で水蒸気爆発が起きた。すぐに総理の耳にも入り慌ただしく動く日本政府。その原因は海の中に潜む巨大な生物ゴジラだった。目的も正体も分からないその生物ゴジラに翻弄される日本。そんな中内閣官房副長官を務める矢口はその存在に対抗する術を見つける。しかし遠くの国の人間は核を使い街もろとも破壊しようと考えていた。・・・


監督:庵野秀明(総監督) 樋口真嗣(監督・特技監督) 

出演:矢口蘭堂(長谷川博己)赤坂秀樹(竹野内豊)

   カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)大河内清次(大杉漣) 

   東竜太(柄本明) 志村祐介(高良健吾)ほか

 

◇◆

 

今更だが、兼ねてよりず〜っと見たかった今作品をようやく観に行った。

(昨年夏公開だっつーのにこちらも『君の名は。』と同様ほぼ満席・・

 どんな怪物映画やねーん。あ、怪獣映画だった。)

そして私の期待どおり、いやいやそれ以上にすんご~くおもしろかったんですが、

とりあえず文句だけ先に言わせて~!

石原さとみが「ガッジ~ラ」(→日系米国人役なので発音が米国風)というたび、

その発音や仕草などに気を取られて、石原さとみの台詞が全く頭に入ってこず。

石原さとみのあの演技はあれでよかったんだろうか?

ルー大柴か石原さとみかってくらいのルー語だった。

汗かき夫は、石原さとみのクネクネっぷりに「平野ノラかと思った」と言っていた。

しもしも〜?からの〜、おったまげー!

 

平野ノラ化した石原さとみはさておき、それ以外は本当におもしろかった。

わたくしミリオタではないが、

自衛隊がズコドコやってたり、幕僚長らが作戦立てるのを見るだけでワクワクした。

そして何が一番おもしろかったか、って、この日本or東京が沈没するって時に、

御用学者招いて会議、ジジイたちが責任なすりつけまくりの会議・・・などなど

会議会議の様子がリアルでおもしろかった。

政治家や官僚がどんなことをしてるのか全く知らないし、

軍隊を急遽出動させるとしたらどういう手続きを踏むのか全くピンとこないが、

きっとこんな感じなんだろうな〜と思わせるリアル感。

こういうの、アメリカとかじゃあ理解できないだろうなあ。

アメさんたちはきっとドッカンドッカンすぐ撃ち墜とすんだろうし~。

日本じゃそういうわけにはいかないのよ~。

 

そして会議中もガンガンアメリカが注文やら何やらをぶっ込んでくる。

そのたびに内閣総理大臣役の大杉蓮や代行の平泉成が

「かの国も強引で、注文ばかりで困ったもんだねえ」

とため息まじりの愚痴を吐く。

ほんと言ってきそうだし、総理も愚痴を言いそう〜。とりあえず安倍ちゃん頑張れ。

そして世界を巻き込んでの大騒動(当然そうなる)に発展した際、

ロシアと中国の出方とフランスやアメリカの出方の違いもリアルだったなあ。

 

あと密かに私が感動していたのは、初代ゴジラの音楽をとても大事に使っていたところ。

伊福部昭がすぐ目の前にいる気がした。

(伊福部昭についてはこちら→『題名のない音楽会~テレビ公開収録・その6~』)

そしてエヴァンゲリオンの音楽が入ってくるところもよかった。

新旧入り交じての攻防戦!!

音楽をとても巧みに使っていた。

初代ゴジラって本当にこわくてさ〜〜〜〜〜!!!!

こわくて寝られなかったほど・・。

伊福部音楽を使用することでそのこわさもちゃんと再現されており、

さらにドキドキ&ワクワクもくわえられ、単なる怪獣映画、には終わらせていない。

 

さてそのゴジラ本体だが、第4形態まで変態していく怪獣、ということだったが、

第2形態の両生類的なニョロニョロの時の顔が無表情でとにかくこわかった・・・。

気持ち悪さとこわさがよ〜く表現できておりました。

あんなん出てきたら、私、卒倒する。しかもでかいし。

 

こちらの映画、最小限まで説明が省かれていて、時折不思議な単語が出てくる。

わからないまま進んでも理解はできるが、あとで調べるとなるほどねということもある。

たとえばゴジラの血液を凝固させて凍結させる作戦が

「ヤシオリ作戦」という別称がつけられるのだが、その名の由来について全く触れられない。

あとで調べてみると、

日本神話でヤマタノオロチを討つ際、

酔わせるために用いられた酒が「八塩折之酒(やしおりのさけ)」というらしく、

作戦の内容からいってもこれが由来と思われる。

ということであった。

 

大事なところを強く表現するために、些細なことは極限まで省くその姿勢、私は好きだ。

しかも些細なことなら作戦名なんて要らないと思う人もいると思うが、

私はそこに粋を感じちゃうのよね〜。小さな宝石を拾える楽しみというか。

実際、日本神話からのもの、と知って、プチダイヤを身につけた気分になれた。

 

そして日本人なら絶対避けては通れない「核」「原発」にも向き合っていた。

ゴジラが誕生した理由、そしてゴジラの体液の成分。

そこに政治思想や偏った批判は一切差し挟まれることなく、各国の対応や思惑を描き、

純粋に「核」に向き合い描かれていた。これは大変神経を削る作業だったと思う。

血液の成分については多少ご都合主義的なものもなくはないが、

それでもボロボロになり廃墟と化した首都東京において、

ひとすじの希望が見える終わり方はよかったと思う。

 

厳かな気持ちのまま、映画が終了。

そこのエンドロールに「野村萬斎」という名前がわりと大きく出てくるのだが、

 

「ん?萬斎さん?どこにいた?」

 

と慌てた。

 

この映画、ちょいちょい有名どころが出ていて、しかもそれがほんの一瞬というのも多かった。

古田新太とか斎藤工とか、前田敦子に至っては一瞬通りすがりの女性として出てきた

と思ったら、あっという間にゴジラにやられて死んだ・・

そんな一瞬の登場ですら見逃さなかった私なのに(汗かき夫は前田敦子がわからなかった)、

萬斎さんを発見できなかった。

 

帰り道・・・

 

私「むむむむ~?萬斎さん、どこにいたんだろ〜?

汗「ゴジラの中だったりして~」

私「・・・あーーーーーーーー!!!!!!」

 

冗談半分の汗かき夫の言葉を聞いて、あもちゃん思い出した!!!

 

そういやすんご〜く昔にシン・ゴジラ作成秘話みたいな番組だか特集で、

モーションキャプチャつけて歩いてた萬斎さんを見た!!!!

 

私「でかした!汗かき夫!そうだよ、ゴジラだよ!!!」

 

しかしまさかのゴジラの中とはね・・

そりゃ見つけられないわけだよ。

しかもパンフレットにも一切萬斎さんがゴジラ役だって書いてないの~。

でも出演者としてでっかく「野村萬斎」の名前があって、一体どこで出た・・?と

モヤモヤしていたが、これでスッキリした。

きっと観客の大半が「野村萬斎 シンゴジラ」でググっていたであろう。

 

長谷川博己もとってもかっこよくて〜

余貴美子の防衛大臣もかっこよくて〜

みんなよかったのだが(但し、平野ノラ除く)、

一番役柄にピッタリだったのは、内閣総理大臣役の大杉蓮だった。

閣僚たちに決断を迫られて、う・・うん・・・って感じのナヨナヨ感がぴったり〜。

 

長谷川博己の

「この国のいいとこは内閣総理大臣がすぐ決まるってとこだ」

って皮肉めいたエッジの効いた台詞もいい感じであった。

 

うーん、もう一度見たい〜!もう一度音楽ききた〜い!

 

 

その前にやっぱり「ファーストゴジラ」をもう一度見て、チビっちゃおうかしら。

 

 

 

 

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ケチケチあもちゃん、ラインを使っていてもスタンプはもちろん無料のものばかりだ。

しかし、唯一かわええのがありましてん。

それが、カナヘイのスタンプ〜。

どうしても可愛くて、買ってしもうたわ。

(あとはリラックマと・・・なんだかんだで買ってるわ・・ラインの思うつぼ。)

 

それがamebaのブログでも使えるというではありませんか!

しかもタダ!!

ロハ万歳!!←只(ロハね)

 

カナヘイうさぎわーい!

気合いピスケうれしいぞ!

ショックなうさぎ調子のりすぎた

やる気なしピスケバーカバーカ

 

どれもこれもかわいい・・ヾ(@°▽°@)ノ

 

そんなわけでこのスタンプを使って記事を書くと、これらがもらえるらしいので

それだけのためにがんばって書いてみました!!

しかし普段ブログでスタンプなんて使ってないから、そのまま忘れてしまいそう・・

 

とびだすうさぎ2さいならとびだすピスケ2さいならサッさいなら

 

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暮れも押し迫ったある日、汗かき夫が出張と称して九州に遊びに行ってしまった。

 

おほほ〜邪魔者はいないし、これでゴロゴロできるぞー!

(まるでいつもはゴロゴロしてないような言い方)

 

と思ったら、後輩きのこが

「相談したいことや話したいことが山ほどあるんですー!」

と言って、おしかけてきた。

 

ゴロゴロする予定が・・・ま、いいけども。

 

いつものようにピザパーティ。

思い返せば先週もクリスマス会で甥っ子たちとピザを頼んだような・・・。

→参考記事『私が2人の伯母さんになっても。その48。〜サンタがパンを焼いてみた〜

 

ドミノピザからは

「どんだけピザが好きなんだ」

といぶかしがられているに違いない。

 

ピザやらケーキやらをもっちゃもっちゃ食べながら、しゃべるしゃべる後輩きのこ。

うんうん、うんうん、ほうほう、とうなずくばかりのあもちゃん。

一方的な千本ノック。

 

きのこ「あ。すっかり遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。」

私「365日いつでも受けつけておりましてよ☆」

 

あもちゃんのハンコを作ってくれた〜。

わんわんのプリッケツが添えられたシャチハタハンコである。

おしりの穴まで・・・いやーん。

 

私「わ〜かわいい〜♪仕事では使えないけど(さすがに法律事務所では難しい)、

  荷物の受け取りとかに使うよ!!」

 

せっかくなので、後輩きのこにその場で手紙を書いて早速シャチハタを押した。

 

私「はい、ラブレターですよ〜」

きのこ「ありがとうございます!大事にします!」

 

と、後輩きのこ、大事そうに財布にしまっていた・・。

それならばもっと丁寧に書けばよかった笑

 

その後もしゃべくり倒す後輩きのこ、ななななんと夜7時過ぎまでしゃべっていた。

 

私「あのー、汗かき夫もいないし何時までいてくれてもいいんですが、

  クリーニングを出しに行かないとクリーニング屋が閉まっちゃうんですが・・」

きのこ「え!?今、何時!?・・・もうこんな時間!?さっき5時前だったのに。

  すいません、すぐ帰ります。」

 

いやいや、そんなことはねえ笑

時間はいつでも平等だ。

そしてきのこは私とクリーニングを一緒に出しに行き、無事帰って行きました。

(その間もずっとしゃべくり倒すきのこ。情緒不安定か!)

 

翌日〜。

クリスマス前のみなとみらいに来た。

 

同僚K「お待たせ〜。」

私「待ったぞよ。」

 

今日は同僚Kとランチ(という名の罵詈雑言大会)をするため、

はるばるみなとみらいまできたのである。

 

同僚K「ランチとしてはお高いんだけど、鉄板焼き屋に行かない?

    おいしいよって教えてもらってさ、行ってみたかったんだよね。」

私「行く行くー!」

 

昼間っから飲んで、お高い美味しいお肉を食べるなんて、う〜ゴージャス。

 

ちなみにこちらの鉄板焼き屋、べらぼうに高いわけでもないのに(安くもないが)、

お肉がとーってもおいしかった!

高くて美味しいのは当たり前だからさ〜。

お値段以上の美味しさを味わえると得した気分になるよね〜。

 

→『横浜ロイヤルパークホテル』のB1F「よこはま」

 

K「しかしピカチン(私のことね)の妹さんも、

  ピカチンにダッコマンを終日預けて旅行行かせる、とか勇気があるよね〜。」

→参考記事『私が2人の伯母さんになっても。その47。〜E7でGO!前編〜

     『私が2人の伯母さんになっても。その47。〜E7でGO!後編〜

私「私もそう思う〜。もしなんかあったら、とか思わないのかしら。

  まあ、いざってときはダッコマンをかばって死ぬ、を想定はしてるけどさ〜」

K「信用してないってわけじゃなくて、

  私の目の届かないところで何かやってるってのが心配でたまらない〜」

私「うーちゃんの立場だったら私もそう思うと思うんだけど、

  あの子はそうじゃないみたい笑」

K「それにしてもダッコマンと数時間もよく電車ばっかり見られたね・・」

私「ああ、私も鉄道好きだからね。」

K「それでも私だったら、もう行くよ〜、ってすぐ出るかもしれな〜い笑」

 

きっとそれは同僚Kが毎日育児をして子供と向き合っているからであろう。

私はチビッコと触れ合うものめずらしさで、ノロマのダッコマンを見てるだけで

楽しめたもんね〜。←電車見てない。

 

K「そうそう、遅くなったけどお誕生日プレゼントの一部ですよ〜。

  残りは送る笑」

私「わんわんだ〜!か〜わいい〜。そして給料袋があるわ笑。」

K「中身はないよ。」

私「ありー。」

K「ポチ袋として使っておくれ。」

 

今年のお誕生日プレゼントは「わんわん」に集まった。

 

後輩キノコのわんわんハンコ

 

saryaのわんわんブックカバー

 

そして罵詈雑言が好き放題放たれる中、健康の話になった。←オバチャンよのう。

 

私「そろそろ更年期とか気にしたほうがいいんだろうなあ。」

K「更年期って大変だよ〜。うちの母とか結構大変そうだったもん。」

私「そう言うよね。私の友達も同じこと言ってた〜。ああ〜こわい〜。」

K「あ、ピカチンは大丈夫よ。」

私「なんでよ。そんなんわかんないじゃん。」

K「だって能天気だもん。」

私「あ?なんだって?」

 

悪意に満ちた「能天気」をいただきました。

 

そしてお金の話に。←世俗の欲にまみれた話題ばかりや笑

 

K「お金は大事だよー!お金はいくらあってもいい!」

私「ないよりあったほうがいいよね。選択肢も増えるし。」

K「あればあるだけいいよ!世の中たいていお金で解決できる!」

私「そうかね。そうかな。そうかも。」

K「そうだよ!

  三田寛子だって離婚しないのは橋之助(改め芝翫)がお金持ってるからだよ。

  あれがただのビンボー人だったらさっさと離婚しとるわ。」

私「ま、ビンボーのくせに不倫なんてやるヒマあったら働けや、と腹立つわな。」

K「でしょー?ピカチンだって汗かき夫さんが金持ってなかったら

  一緒にいようと思わないでしょ?!」←そもそもそんなに金はないが。

私「ええ〜!?そこまでは思わないよー・・・たぶん〜」

K「いんや!!絶対そうだね!!」

私「どうだろ・・・そうかな・・」←(汗「おいっ」)

K「お金は大事だよ〜」

私「そういや私は汗かき夫をアトム(A・T・M)と呼ぶこともあるしなあ。」

K(ひでぇ・・・)

 

そうかもしれん。所詮夫婦といえども赤の他人。

お金で結ばれた関係と言えるのかもしれん!!

(ちなみに私から「ねえアトム〜」と呼ばれた汗かき夫は若干嬉しそうでもある。ドMに違いない!)

 

そして食後、トイレの鍵穴の形がSuicaペンギン(もしくはポケモンのぽっちゃま)に

似ていると盛り上がり、→(・ー・)こんな感じ。

そのときは閉まっていたので、目に見立てた部分が赤になっていた。

 

私「空室になると青になるのかな笑」

K「きっとそうだよ!」

 

しばらくすると中から人がでてきて改めて見ると・・・

目も青になったのだが、くちばしの部分が縦になった!→(・1・)こんな感じ。

 

私「目の色も変わったけど、くちばしも縦になっちゃった!ぷぷー><」

K「あははは!!!ほんとだー><」

 

今思えば何があんなにおかしかったのか・・・

箸が転がってもおかしい年齢から20年以上経っているのに、

それでもくだらないことがいちいちおかしかった。

トイレの中にいた人は、外で大騒ぎしている私たちに恐怖を覚えたにちがいない。

ほんとすんません。

 

そしていつもどおり買い物をし倒したのだが、

とにかく季節は冬でコートを脱いだり着たり脱いだり着たり、でそれだけで疲れた。

冬は試着がめんどくさい・・・。

 

今度の罵詈雑言大会は試着が苦にならない季節にしようではないか。

 

と2人で強く誓い合い、私はみなとみらいを後にしたのであった。

 

気づけば汗かき夫がいない方が有意義に過ごせたというこの事実。

亭主元気で留守がいい。

いやはや昔の人はよく言った。

 

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ここ最近の悩みとして、だいぶ前の話題を今さらアップすると、

日時をたどって過去の記事を振り返る際、

「あれ?ない。」

ということが頻繁にあり(ひとえにさっさと記事を書かないからである。)、

困ったな〜と思っていたところ、賢いあもちゃん思いついた。


   \ __ /

_ (m) _ピコーン
      |ミ|
  / `´ \
    ∧_∧      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・∀・∩< リブログっちゅー機能を使えばいいんじゃね?
(つ     丿   \_________
   ⊂_ ノ
  (_)

 

というわけで、

一昔前の記事をアップする際は、リブログで同時アップしていく予定。

これがもう、溜まりに溜まりまくってて困ったことになっているのです・・・。

 

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