感傷的で、あまりに偏狭的な。

ホンヨミストあもるの現在進行形の読書の記録。時々クラシック、時々演劇。

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私の活字好きはどこからきたのだろう。
私の読書好きはどこからきたのだろう。
現在読んでいる本を記録し、語り、私の根っこを探しにいく。
ときどきクラシック。
ときどき演劇。
そしてときどき犬。


(書評についてのお知らせ)
基本的にすべて現在進行形で書いているため、
再読していない限り、
ブログを始める以前に読了している作品については書いていない。
NEW !
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いよいよ本が本棚からあふれてきた。
数年前(・・いやもっと前)からの懸案事項であったが、本がどうしても捨てられない私、
気づかぬふりをしていたがそろそろそれも限界が近づきつつあった。

これはもういよいよ底が抜けるかもしれん。

そこまではいかないにしろ(なんてったって本棚に向き合う形で最重量級ピアノもいるし)、
とにかく片付かない!!!
と急に焦り始めた私は、
お前ら家賃も払わないくせにいつまでもそこに居座るんじゃねえ!!
とばかりに勇気を持って強制退去させることにした。

しかしそうは言っても一度は私とともに暮らした本たち。
ポイポイ捨てるのは忍びない。

    |
  \ _ /
 _ (m) _
    目   ピコーン!売ればいいんじゃね!?
  / `′ \
   ∧_∧
   (・∀・ ∩
   (つ ノ
   ⊂_ノ
    (_)

そうと決まれば売って売って売りまくってやるー!



まずはお前たちが先陣を切ってお生きなさい!ビシーッ!!

と小さな段ボール1箱(勇気を出してようやくこれだけ笑)にビッシリ詰めて、
古本買い取り屋さんに送りつけてやった。

数日後。
買い取り査定額の連絡が来た。


私「ドキドキ。1000円くらいになってるかなあ。
  いやいや単行本ばっかりだし、案外高値だったりして!?」

本屋「230円なりよ~」

ズコーーーーーーー!!!!!!

あまりの金額に笑いが出た。マジで。

しかし考えてみれば送料無料で振込手数料もあちらが負担となれば、
ざっと1500円くらいにはなっていたのかもしれない。
私とともに過ごした本たちが誰かの手に渡って再び楽しく読まれればいいなと思う。

それにしてもあれだけ勇気を出して230円。
第2便はしばし考えよう。。
そしてまた本棚にうずたかく積まれる本の山。
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おでかけ好きなあなたにぴったりなキャラは…

おでかけ好きなあなたにぴったりなキャラは…

ポムポムプリン・・
なにそれ?

私がおでかけ好きなのは当たっているが、
こんなポッチャリプリンがお出かけ好きなわけなかろ?!
絶対こいつ、インドア派!


幼い頃、私がサンリオキャラで好きだったのは、キキララとかマイメロでしたなあ。
でも大きくなってたまたまアニメを見てからは、断然クロミ(マイメロの悪役)ラブ!
あの悪女っぷりに萌えました。
わたしゃ悪い女が好きなんじゃ~。
 →クロミとは「クロミ」(サンリオHP)


サンリオといえば、先日うちのボスが
「孫が最近好きなキャラクターがいるんだけど思いだせない!!」
とウンウン言いながら、一生懸命思い出そうとしていた。

ボ「うーん、ゴワゴワレモンとかそういう感じのキャラクター知らない?」
私「は~あ??そんなキャラ知りませんけど、それ以前の問題として、
  ぜーーーーったいそんな名前じゃないと思いますよ!!
  レモンはともかくゴワゴワって!!子供が絶対好きにならない音ですよ笑!!」

数少ない情報であるゴワゴワレモンから推測し、
わたくしがGoogle先生に聞いてみたところ、判明したのは

ぼんぼんりぼん

であった。

全然違うし!!!!!
あ、でもリズムだけは似てるか。
そう考えると、ポムポムプリンも似てる。
サンリオってそういう命名が好きなのかしら。

ポムポムプリン・・・あもあもあもる・・・ノリノリ紀香・・・
ぎゃー!私、ポッチャリプリンとイタイおばちゃんに挟まれてるー!!
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平成28年4月21日(木)『アルカディア』(in シアターコクーン)を観に行く。



過去と現代の混沌とした交錯に、切なくも魅せられる。

作:トム・ストッパード
翻訳:小田島恒志
演出:栗山民也
出演:堤 真一、寺島しのぶ、井上芳雄、浦井健治、安西慎太郎、趣里
   神野三鈴、初音映莉子、山中 崇、迫田孝也、塚本幸男、春海四方

※ネタバレしています。

(あらすじ)※公式HPより
著名な詩人バイロンも長逗留している、19世紀の英国の豪奢な貴族の屋敷。
その屋敷の令嬢トマシナ・カヴァリー(趣里)は、
住み込みの家庭教師セプティマス・ホッジ(井上芳雄)に付いて勉強中の早熟な少女。
しかし天才的な頭脳の持ち主の彼女の旺盛な好奇心には、年上のセプティマスも歯が立たない。
ある時屋敷の庭園の手直し用の設計図に、トマシナは何の気なしにある書き込みをしてしまう。
その何気ない悪戯書きは、約200年後の世界に大きな波紋を広げていく。

そして、約200年の時を経た現代。
同じカヴァリー家の屋敷の同じ居間に、過去の屋敷や庭園、
とりわけ残された書き込みのことを熱心に調べる
ベストセラー作家ハンナ(寺島しのぶ)の姿があった。
そこにバイロン研究家のバーナード(堤真一)が加わり、ライバル同士の研究競争が過熱!
その争いはカヴァリー家の末裔
ヴァレンタイン(浦井健治)、クロエ(初音映莉子)兄妹を巻き込み、やがて…。 

<ひとつの場所=同じ屋敷の同じ場所>を媒介として、繋がっていく二つの時代と人々。
それぞれの時代に生きる人々のドラマはクライマックスへと加速度を増しながら展開していく。
19世紀のトマシナと家庭教師セプティマスの「歴史の中に消えていった過去」は、
現代に復元されるのか?
現代の研究者バーナードとハンナを取り巻く人々の思惑、
そして2人が追究する真理への情熱は?

舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』、『コースト・オブ・ユートピア』、
そして、映画『恋に落ちたシェイクスピア』の脚本で、
日本でも人気が高い劇作家サー・トム・ストッパード。
彼が1993年に発表し、長年、日本での上演が待たれていた『アルカディア』が、
2016年春、いよいよ日本初演の日を迎えます。

ストッパード作品の中でも、最も美しく繊細な劇構造をもつと言われている本作の舞台は、
英国の豪壮なカントリーハウス。
この屋敷の居間で、19世紀の世界と約200年後の現代が、
時には交互に、時には複雑に交錯し合いながら、物語が進行していきます。
同じ舞台上に存在しながら、実際には時空を隔てた二つの世界…。
その中で「ある謎の追究」をめぐり、決して交わることのない「二つの時代の人物たち」が、
スリリングに相互に作用し合いながら、絶妙な美しいハーモニーを奏でるのです。

そんな複雑な世界観を体現するのは、
過去が残した痕跡から真実を追究しようと躍起になる「現代チーム」に、
堤真一、寺島しのぶ、浦井健治、初音映莉子。
対する過去からの謎を現代に運ぶ「19世紀チーム」は、
井上芳雄、趣里、山中崇、迫田孝也、塚本幸男、春海四方、そして、神野三鈴。
加えてこの二つの世界に登場し、ある役割を担う安西慎太郎の計12名の強力な布陣。

美しい物語、大胆かつ繊細な劇構造、そして、複雑な構造の中で向き合う登場人物たちに
生命を吹き込むキャスト陣と演出栗山民也、翻訳小田島恒志。
どれがひとつ欠けても成立し得ない演劇ならではの力に満ち溢れた世界です。
是非、ご期待ください!

◇◆

つっつんこと一晩でもいいから抱かれたい、わたしの男の一人である堤真一ラブの私。
今度こそ堤真一に抱かれてもいい(つっつんの意思は無視)という覚悟を決めて、
早速お姿拝見とばかりに一人で観に行ってまいりました!

しか~し!私はつっつんの姿はもちろん目に焼き付けてきたのだが、
私の目に最も焼き付いたのは、19世紀チームの趣里さんでありました。
早熟な天才少女トマシナを演じたのだが、
好奇心旺盛でそ早熟でありながら無垢な少女を見事に演じきった。
トマシナのイメージにピッタリでおばちゃん、そのかわいい姿にキュンとしてしまった。
その気持ちは(年齢も)ほぼお母さんであった。

さて作品の内容だが、
早熟な天才少女トマシナや現代チームが繰り広げる小難しい学問の話はさておき~。
(フェルマーの最終定理やら熱力学第2法則やらが出てくる・・・わからんち~ん。)

少女トマシナが庭園の設計図にいたずら書きをしたものが、
200年後の研究者の研究論争になっているシーンにウププと笑ってしまった。
200年前といったら日本でいうと江戸時代後期頃で、
その時代の作家や浮世絵師らが書いたものに、近所の子供が無意味に悪戯書きをしたものを
現代の文学者や研究者が必死に作者が何を意図しているのかと研究しているかと思うと、
なんだか滑稽にも切なくも思えてくる。

しかしこの作品はそんな話はありつつも、そんな話だけではない。
上記のように過去を知った上で現代を観る楽しみもあれば、
現代という未来を知った上で過去を知る切なさもある。

終盤、現代に生きるベストセラー作家ハンナ(寺島しのぶ)がふと口にする真実。

「17歳の誕生日前にトマシナは火事で亡くなるのよ・・」

それを知った観客は、直後に過去に転回された舞台で、
学問や性や恋愛・・全ての世界に好奇心に満ちた目で見つめるかわいく華奢なトマシナが
家庭教師のセプティマスとロウソクの灯りの中ワルツを踊る姿をどう観ればよいのか。
すごーく切なかった。。。

この子はこのあと死ぬんだわ。
恋愛ってどんなものかしら?という最大?の疑問が氷解しかけたこの後で・・

未来を知った上で知る過去の切なさと言えば、真っ先に浮かぶ作品は
「グミ・チョコレート・パイン」
である。

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原作は読んだことないのだが、ケラさんが監督をしているということで、
吉祥寺の小さな映画館まで観に行ったなあ。
この作品のことはすんごーく覚えてる。

高校の頃好きだった女の子がその後亡くなって・・という事実が知った主人公の男の子が
高校時代を思いだしている物語。
元気で破天荒で、それでいて不安定な女の子に自分の高校時代を重ね合わせたりしたなあ。
でもこの後、この子は亡くなるんだわ・・と思って見たなあ。

→参考記事『グミ・チョコレート・パイン


話しは戻ってアルカディア。
色々なアイテムが時空を超えて、つながりあっている所もおしゃれ。
文学作品でいうところのアイテムというかキーワード的な役割を果たしている。
そういうところがベタなんだけど、おしゃれ感というか粋というか、外人っぽいなあと思う。

あとセプティマスを演じた井上芳雄さんが、片岡愛之助にしか見えなくておかしかった。
あの舞台化粧がそう見えるのよー><
声もなんか似てるし。
一度そう見えたらずーーーっとそう見えちゃって井上さんに申し訳なかった。
ラブリンよりずーーっとステキなのに~。

最後にこの作品のタイトルである「アルカディア」だが、プログラムによると、
古代ギリシャの肥沃な土地のことで、
ローマの詩人ウェルギリウスが理想郷として描き、度々文学や絵の題材となった。
最も有名な絵がブッサンによる「アルカディアの牧人たち」。
中央の墓石には「我もまたアルカディアにありき」と刻まれ、
「メメント・モリ(死を想え)」の思想から「我=死神」とすれば、
「どんな理想郷にも死は存在する」とも解釈できる。
クルーム(トマシナの母)は「素敵な理想郷」のつもりだが、
トマシナとセプティマスは本来の意味を理解している

ということであった。

アルゴリズムやらフェルマーやら秩序から無秩序に進むという学問とか、
その中に決闘やら時空を超えたり恋愛があったり、と混沌としてはいるものの、
その中に秩序だって緻密に計算された作者の意図が手にとるようにわかる、
不思議な作品であった。

難しい作品ではあるのだがどんな見方をしても許される、そんな懐のふか~い作品でもある。
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演出家の蜷川幸雄さん死去 80歳「世界のニナガワ」(朝日新聞)

「日本人の感性で読み解いたダイナミックなシェークスピア劇などで知られ、国際的な活躍で「世界のニナガワ」と呼ばれた演出家、蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さんが12日午後1時25分、肺炎による多臓器不全のため、東京都内の病院で死去した。80歳だった。(略)」


ほぼ最期まで現役バリバリの元気なおじいちゃんだったが、本当にお疲れさまでした。

観劇に興味を持ち始めた頃、
やっぱり世界のニナガワの舞台を一度は見なくちゃいけないのでは?
とミーハー心がうずき、(おそらく)初めて見た世界のニナガワの舞台は
藪原検校』だったと思う。(2007年・・ひぇー9年も前じゃん!!!)


>若い頃は、やる気のない俳優に灰皿を投げる激しい稽古でも知られた。(朝日新聞)

当時(今も)演劇観劇初心者だった私には、蜷川幸雄と言ったらこのイメージしかなくて、
私が灰皿を投げられる理由はないのだが、それでもドキドキしながら観劇した。

演出とか全然わかってなかったけれど、
9年経った今でもあらゆるシーンが思いだせる衝撃の舞台であった。
そして段田安則に心を奪われたのもこの作品だった。

それから
『エレンディラ』『血の婚礼~大規模修繕劇団~』『下谷万年町物語』『トロイアの女たち』
『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~ 蜷川バージョン』
『火のようにさみしい姉がいて』『元禄港歌~千年の恋の森~』
など観ていった。

※あもちゃんのブログから「蜷川幸雄」を検索した頁がこちら→「あもちゃんと蜷川幸雄
(うまく表示されなかったらすんません。演劇とは関係ない記事での蜷川幸雄は拾うのに、
 なぜか藪原検校が検索から漏れている。
 「蜷川幸雄」という単語を追記した直後だからだろうか。)

最近は蜷川幸雄の舞台に飽きちゃって(コラー!!)、縁遠くなっていたが、
それでもやっぱりいい舞台はよかった。




蜷川幸雄が亡くなったというニュースを見て、帰宅中に汗かき夫にメールで連絡してみると、
今年1月に観た「元禄港歌」にいたく感激していた汗かき夫から、
最後に見ててよかった、との返事があった。

>昨年12月、「元禄港歌」の稽古中に体調を崩し、入院。今月25日開幕の「尺には尺を」は病床から演出の指示を出したが、稽古には参加できなかった。

実質的には最後の舞台と言ってもよいのではないだろうか。
そしてやっぱり最後の舞台も段田安則(&猿之助)がすばらしかった。

『藪原検校』という舞台がなければ、今の私は演劇を見続けていなかったかもしれない。
世界のニナガワ、本当にありがとうございました。
そしてあちらでは灰皿は投げないようにしてくんさい(笑)


※ちなみに夫とのメール内の「ズービンさん外れた」は、
 ズービンさん(ズービンメータ)が来日しウィーンフィルを指揮するのだが、
 当然めちゃお高くて、わたしにゃムリやー、と泣いていたら(嘘泣き)、
 汗かき夫がプレゼントしてくれるっていうんで、今泣いたカラスがもう笑ったとばかりに、
 ウホウホ言いながら抽選に応募したのだが、結局外れた・・
 わーーーーん!!!
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世間知らずなおばさんの成長物語。

※ちょっとネタバレします。

(あらすじ)※Amazonより
夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。六十歳を前にして、惑う心は何処へ?
ささやかな“日常”の中に豊饒な世界を描き出した桐野夏生の新たな代表作。

夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。
63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。
8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。
長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。
しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。

これまでの作品のような犯罪は出てこない代わりに、人々の日々の細部が丹念につづられていく。
「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。
 数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。
 老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)
たったひとりで、老いと孤独に向き合うことを決意する主人公。
世間と格闘しながら、変貌を遂げていく敏子の姿は、読む者に大きな希望を与えてくれる。
私たちが生きる、ささやかで儚い日常という世界を舞台に、著者の新たな代表作が誕生した。

◆◇

だいぶ前に読み始めて、数十頁読んだところで、
あまりに描写がリアルで、それがもうひどすぎて(アホ息子とワガママ娘の振る舞い)、
この先、読み進められる自信がない・・・。
としばし寝かせていた私。
(この先読めないかも・・とリアル友&ブログ友風香さんにも愚痴ったほど。)

その寝かせていたのがよかったのか、少し気持ちが落ち着いた状態からリスタート。
(わたくし、読書に関する記憶力だけは抜群なんだ~。
 多少寝かせていても覚えているので途中から読めるのです。)

アホ息子とワガママ娘の身勝手な振る舞いの山場を頑張って越しますれば、
一気に読み終えることができた。

まあまあ、おもしろかったです。
さすが桐野夏生、最後まで読ませるなあと改めて感心した。

しかし他人におすすめするかと言えば、そうでもない。
でもこの中途半端加減が人生のリアルを描いているようで、いいのかもしれない。
ただ私としてはやっぱり、どこにでもある中年女性の人生を描いたにしては、
ちょっと普通さ、が多少欠けていたと思う。
もう少しみんな地に足をつけて生きていると思うんだな~。
と読後に思ったのが、マイナスポイントであった。


どうでもいいけど出てくる女性みな、気が強くてこわい(笑)
主人公敏子の旦那が突然死をするところから物語が始まるのだが、
哀しい気持ちで遺品を整理してたら浮気してたんじゃないか疑惑が浮上。
哀しい気持ちが一気に吹っ飛ぶ。
わかる~。

すると期せずして不倫相手から連絡があった。
この不倫相手のおばさんがベッキー以上のなかなかのタマでして、
不倫してたけどそれがどうした、私の方が彼を愛してましたー、的なおばちゃんであった。
いやいやそこは嘘でも、友達で押し通す予定(笑)!!で行こうよ。

それにしても中年男女の色恋沙汰は気持ち悪いですなあ。と中年あもちゃんが言ってみる。
濡れ場も多少あって、ちょっとぞっとした笑

作品全体はくんずほぐれつの桐野さんお得意の人間模様ドロドロ劇場。
亡夫の趣味関係のおじさんたちが多数出現、そこから三角関係めいたものが始まりーの、
得体のしれないカプセルホテルでのアヤシイ人間関係ありーの、
息子の嫁に金を貸したり、娘が遠くに嫁に行ったり・・。
もう、嘘だろ的なことが怒濤の攻撃。
(毎日新聞の連載小説だったそうで、ジェットコースター的展開も納得。)
その根源がほとんど敏子の行動にあることも、私のイライラの原因だった。

そう、私が誰より何よりイライラしたのは、主人公敏子に対してであった!!!
バカ過ぎてイライラしました~。
ほんと、世間のことを何もしらないの!!!
相続についても、これからどう生活すべきなのか全然考えてないし、
息子に言いくるめられそうになったときは、ばかーーーー!!と言いそうになりました。
本に向かって。

でも案外、こんなもんかもしれない。
私は仕事で頻繁に扱うので当然知っているが、
法定相続の割合など普通は知らないものかもしれない。
しかも専業主婦の敏子さん、家のことやらお金のことやらを全て旦那さんに任せていた。
く~。そこからして歯がゆい。
(けれども一昔前は、社会のことは男性に任せて奥さんは家事のことだけしてればいい、
 というのが女性のあるべき姿だったので、これが理想の女性だったのであろう)

ところがこの敏子さん、亡夫の裏切り(不倫)を知って、徐々に成長していくのだ。
カドが立たないようふんわり生きてきた人生をやめ、
息子や娘だけでなく、友人らにも自分の考えを主張し、不倫相手とも対峙するなど、
ようやく独り立ちをしたのだ。

全体的に桐野夏生氏はフェミニスト傾向があるので、
そういう前時代的な女性像である敏子さんが、自らの手で社会の求める女性像の殻を破り、
強い自分の意思を表現できる女性に成長した物語、
とも言えるが、そこを差っ引いて読んで見ても、充分面白い作品である。
ま、最終的にはちょっと女性に肩を持った結末であったような気がするのはご愛嬌。

そして自分に置きかえてみる。
私より先に汗かき夫死んだときのことを考えますれば、
なによりもまず先に汗かき夫に公正証書を作らせねばなりませんな。
早速準備着々。
うんうん、敏子よりは賢いあもちゃん。


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映画化されているのだが、パッケージを見たときは時代劇だと思っていた私。
敏子役であろう風吹ジュンがかわいすぎる~。
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平成28年5月5日(祝)、
『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2016』を聴きに行く。



去年から急に様変わりをし、
 →『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2015
グッズもつまんなくなったし、なんとなーく興味を失いつつあった私ではあったが、
GWにどこかに行く予定があるわけでもなし、とりあえず行くことにした。
(汗かき夫は今回は諸事情により不参加。)

今回のテーマは「ナチュールー自然と音楽」。



私「人も、音楽も、自然から生まれた。とな。」

なんじゃこれ。
むむー。
全く興味ないテーマだ。
そして誰でも思いつきそうなテーマだ。←コラッ

・・とひとしきり悪態ついたところで、入場~。



相変わらず大盛況である。
が、グッズ売り場を覗いてみたが、去年同様、一昨年までの賑わいがない・・・
あのきもかわいいイラストをやめてから、グッズには力を入れなくなったのねえ。
残念・・。

今年は2つだけ聴くことにした。
最初はホールAのコンサート。

312「モーツァルトと自然~名手が奏でる春の協奏曲」
小林愛実(ピアノ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
廖 國敏[リオ・クォクマン](指揮)

モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595

である。



ちょっと小腹が空いたから、ソフトクリームでごまかしてみた。

そして開演。。。
だったのだが、いやー、全く演奏の記憶がない。
というのも大事件(←大げさ)が起きましてん。

このコンサート、3歳以上が聴けるコンサートで子供連れが多くいた。
だから大人の観客も多少のことは寛容ではある。
なので多少の子供の粗相には目をつむることはできる。
が、その親がマナー違反をしてはいかん。

私の席の近くの親子が、大騒ぎだったのである。

子供にいい音楽を聴かせてあげなきゃ、くらいの意識で連れてきたと思われるが、
肝心の子供がまーーーーーったく興味ナッシング!

そらそうだ。
見ず知らずのおじさんおばさんがキコキコ演奏しているのをひたすらじっと聴く、
だなんて、興味なきゃただの拷問でしかない。

パパー!お菓子!!!!
もー、ママ、早く開けてよ~!!!
もっと食べる~~~。

ガサガサガサガサ!!!
フッチャカペッチャカ!→えー食べさせちゃうの~~~~~!?

延々これの繰り返しであった・・・。

子供が騒ぐのは仕方ないにしても、それを黙らそうとする気持ちもわからないでもないが、
お菓子を開けるその音がうるさいんだっつーの。
だいたい場内は飲食禁止ですぞ。
それに主催者も、お子様が騒いだら一度外に連れ出してください、と言っとるやろ~。

それにひきかえ、ちょっと離れたところでも泣き出した子供がいたのだが、
今は亡き柔道の斉藤仁先生にそっくりなパパが、
泣いてるその子を肩に担いで走って外に連れ出した様子については皆微笑ましく見ていた。
充分観客みんな子供に寛容だった。

そんなことしてたら演奏が終わってもうた・・。
アンコールになる前に、その親子は去って行ったので、
静かにアンコール曲(ショパンのノクターン(遺作))を聞くことができました。。。。

この回についてはモーツァルトが聞きたくて買ったのにぃぃぃぃ。
まあ、小林愛実さんのピアノの音も聞きたかったので、
アンコールだけでも聞けてよかった、と思うことにした。

はあ。さんざんだった。。。
と思っていたら、隣のおじさまが

「さんざんでしたね。」

と話しかけてきた。私の声が漏れてたのか!?と驚きながらも、

「ほんと、えらい目に遭いましたね。。。」

と応えると、もう一つ向こうの席に座っていた女性が

「ずーっとうるさかったですよね~」

と同調。

おじさまが

「子供が騒ぐのはある程度は仕方ないにしても、
 食べ物を食べさせるのはルール違反ですよね。
 終わったらちょっと注意しようと思ったら、いなくなってました笑」

と苦笑しながら言っていた。

「ガサガサ開けては、ずっとぺちゃくちゃ食べてましたね。
 私、どんな演奏だったか、もはや何も覚えてないです。」

と言ったら、おじさまはちょっと笑って

「おっしゃるとおりですね。全然集中できませんでしたね~。」

と周囲みんなでお互いの不幸を慰めあって別れたのであった・・・。

◇◆



さ、次まで時間があるから、腹ごしらえやで~。
とミクニレストランを目指して、三菱一号館美術館に向かう。

と思ったら、予約で満席ということで無理だった。
ひーん。
不幸続きやー。



あ、そうだ。近くの「エシレ」に行って、後輩ともともにサブレを買ってあげよう!
と思いつき、エシレに。
以前ともともが上京した際、サブレを貰ったお返しに~。
 →『いんぺりあーるで会いましょう~1日目①~

ともともは寒風吹きすさぶ中、ビルとビルの間に20分も並んで買ったそうだが、
私は並ぶことなく店内に入ることができた。

わーい。ついてる~。

と思ったら、商品のほとんどが売り切れ状態。
お目当てのサブレもガレットもねえ。

ひーん。不幸続きや~。
と思ったら、マドレーヌとフィナンシェは山盛りあったので自分用に買った。
ともとも、私ばっかりおいしい思いをしてごめんよ~笑

そしてどこか食べるところはないか、と歩き回るもどこの店も満席状態。
うえーん。
空腹で失神寸前状態で有楽町界隈を徘徊するあもおばちゃん。

仕方ない、もう屋台で立ち食いでもいいや。
と東京国際フォーラムに戻り、ふと上を見上げると、
2階のレストランに空席を発見!!→あもちゃん、視力2.0以上!

テッテケテ~

と早歩きで階段をのぼって入店すると、無事着席することができた!



風薫るテラス席。



年季の入ったメニュー表。
毎年この時期はこのメニューを出しているのかもしれん。



そんなわけで、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭メニューを頼みました!


それにしても次の回も不安でいっぱいだなあ。
はあ。来年はもう来ないかもしれん。。
ちょっと哀しい気持ちになって、多くの企業の販促ゾーンをウロウロしていると、
電子ピアノのローランドのコーナーで、
ピアニストが電子ピアノを使用したミニコンサートをちょうど開催するところだったので
立ち止まって聞くことにした。

毎年、毎年、汗かき夫がいると、
こういう無料のコンサートをゆっくり立ち止まって聞かせてくれないからさー!!!
汗かき夫不在時こそ楽しまねば。
とじっくり聞くことにした。




とってもかわいらしいピアニスト(岩崎洵奈さん)が
ショパンの黒鍵のエチュードやら革命のエチュードを演奏したのだが、
そしてそして大変上手で、しかもデモ演奏にふさわしく大変正確な演奏だったのだが、
やっぱり電子ピアノの限界を感じた。
ピアノの音ではないんだよねえ。特に高音が。

が!そこにひとすじの光が。。。

ガーシュインの曲を演奏したところ、なんだかしっくりきたのだ。
電子ピアノはジャズに向いてるかもしれん。

うむうむ、20分のミニコンサートでなかなか得るものがあったなあ。
と満足して次の会場に向かった。

気づけばさっきまでの哀しい気持ちはどっか行っていた。
ありがとう、ローランド。
ありがとう、岩崎さん。

◇◆

314「四季をめぐる旅~ライプツィヒの春・アンダルシアの夏の夜」

ルイス=フェルナンド・ペレス(ピアノ)
ハンガリー・ジュール・フィルハーモニー管弦楽団
マールトン・ラーツ(指揮)

シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 op.38「春」
ファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」



シューマンの「春」。
伸びゆく若葉って感じの曲なんだよね~。
この曲は
詩人ベッツガーの「谷間に春が燃えたっている」という詩に触発された作品
とも言われているそうである。

そして私の席はなななんと、2列目のど真ん中!
しかも周りを見ると、クラシックが好きそうな(多分)おじさまおばさましかいない!!

不安要素が一つ減りました。
は~楽しみだなあ。

と思っていると、演奏者そして指揮者が入場。

ファンファーレのようなフレーズが始まった。

正直、あまりオーケストラには期待していなかった。
よく知らないからというよりも、
このラフォルジュルネで招待されるオケはこれから、というオケが多いからだ。多分。

しかしその私の予想を見事に裏切るすばらしい演奏であった。
おや?というところもないことはなかったが、
そんなことは全く気にならない熱く丁寧な演奏に、私は大いに感激した。
シューマンの幸福な時代の「春」を希望に満ち満ちた演奏を目一杯披露してくれたのだ。



参考までに、ズービンさん&ウィーンフィルの演奏をどうぞ。
こちらもすてきな演奏である。

そして2曲目のファリャ。
指揮者のマールトンさんとピアニストのルイスさんが登場。
ピアノの前に着席するルイスさん。
指揮台にあがるマールトンさん。

すると、突然マールトンさん、指揮台から飛び降りて走って袖に戻った。

観客「?」

と思ったら、指揮棒を持って再登場。

どっと湧く会場。

ごめんね!!!!

とばかりに指揮棒を持って、観客と演奏者たちに頭を下げたマールトンさんがかわいかった。

しかしそんなかわいさとはうってかわって、演奏は力強く大変すんばらしいものであった。
舞台のど真ん中の席であったため、私はピアニストの足さばきをずっと見つめていた。

流れるような箇所でダンパーペダルを勇気を持って踏み続け、
シフトペダルを魔術師のように踏みこなしていたのだ。

いやー、ダンパーペダルをあれだけ踏みっぱなしってすんごくこわい。
音が混ざるのが怖過ぎるからだ。
しかし常に隣り合う音が繋がる旋律をバランスよい音量で弾き続ける超絶テクニックで
全く音が混ざらないことに私は感動した。
シフトペダルの使い方も見事であった。

もちろん演奏そのものについては言うことなし。
だから私はあえてペダルに注目いたしました!!

アンコールはファリャの「火の踊り」であったが、これまたすばらしいピアノ演奏であった。

午前の部はさんざんな演奏会であったが、
最後にすばらしい演奏が聞けて、今年も幸せだった・・と幸福感に包まれながら帰宅した。




幸福ついでにエシレのマドレーヌもフィナンシェも食べてみた。

んーーーー、うまし!!
とめどなくお腹に入っていく~~~~~~~。
いくつでも入りそう。。。
値段もカロリーも高いのにどうしよう!!!!
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先日、契約変更のためにドコモショップに行った。

GWに携帯ショップに行く酔狂な輩はそうおるまい、とわざわざGWを狙って行ったのだが、
酔狂な輩はわりといて、相変わらずなかなかの盛況ぶりであった。

いつ行っても携帯ショップって混んでるんだよね~。
と心の中でぶつくさ言いながら順番票を取っていると、スタッフのお姉さんが
「1時間以上はお待ちいただくことになると思いますが・・」
と声をかけてきた。

「じゃ、ちょっと外に出て別の用事を済ませてきます。」
とドコモショップを後にして外に出た。

最近はQRコードがあってそこから待ち時間を見ることができる順番票も多く、
ドコモショップももちろんそうなっていた。

試しにどれくらい待つのか見てやろう、と見ますれば・・・。



13人待ちで・・・・えっっ!?780分!!!!!(=13時間)

( ゚д゚)え!? ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …!?


何度見てもディズニーランドもビックリの780分である。

いやいやいやいやいや・・・
780分ってそんなん私が呼ばれるの、明け方じゃん。


結局日付が変わるだいぶ前の、80分経った頃呼ばれ、無事、契約も変更できた。
(おそらく78分の間違いではないかと思われる。)
ホッ。

わたし待つわ。でもいつまでもは待てないわ。
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指揮棒でお尻をペンペンされたい私の男こと世界の佐渡ちゃんが、
『家庭画報』で特集されるよ~
というメルマガが配信されたので、早速人生初の『家庭画報』とやらを購入してみた。

家庭画報 2016年 06月号 [雑誌]/世界文化社

¥1,300
Amazon.co.jp

雑誌ごときに(←コラッ)お値段 まさかの 1300円!!!
単行本1冊買った方がええんじゃなかろうか・・。
そしてズッシリ重い。
これで佐渡ちゃん特集がつまらんかったら、漬け物石にするしかねえ。

と思ったら、まあそこそこ読めました(それにしてもすごい表紙だ。目がチカチカする~。)。

そんな佐渡ちゃん特集中、目ん玉飛び出るような企画があった。

佐渡ちゃん出演のウィーン郊外で行われる、
「グラフェネッグ音楽祭」の鑑賞ツアーに参加しませんか?
という記事を私は見逃さなかった(もちろん佐渡ちゃんとの交流アリ)!!

なぬーーーー!?これはチャーンス!!→なんのだ。
佐渡ちゃん、3度目の結婚はぜひ私と・・・ウィルユーマリミー!!

と思って、ふんがふんがと鼻息荒くツアーの詳細を見ると、
お値段 まさかの 100万円ーーーー!!
しかも一番安くてこのお値段!!!

佐渡ちゃんとは10度目くらいの結婚でいいや。
お声かけ、気長にお待ちしております。


佐渡ちゃん特集のついでに、1300円の元を取るべく隅から隅まで読んでみた。
中村七之助のコクーン歌舞伎の談話や、黒柳徹子さんのドレス特集など、
なかなかおもしろかった。

そして後半、読者のページ的なものがあった。
(どの雑誌にもある、読者がおたよりやメールやらで意見を送るやつね。)



「わたしの好きな花」ということで、写真を投稿された方がいた。

「赤い実がなるヒペリカム!
 花が黄色だったので、ちょっとびっくりでした。」

とのこと。
ほうほうピペリカムとはどんな花なのかな、と思って写真を見ると・・




まさかの しろくろぉぉぉぉぉ。

私「花の色が黄色かどうか以前に、もはやどんな花なのかもわからん・・」

と思って調べました。




ほんとだ、黄色い。



あ、この実、知ってる!
へー、ヒペリカムって言うんだ~。

※写真はこちらのサイトからいただきました。→『お花の写真集』から「ヒペリカム」

世界文化社によるまさかの白黒仕様だったおかげで、一生忘れそうもない花になりました。




一緒に買ったブルータスのワンワン特集がかわいかったワン。
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平成28年4月10日(日)、
『中野区民交響楽団 第60回定期演奏会』(in なかのZERO 大ホール)を聴きに行く。

『あもる一人直木賞選考会』に比肩する恒例行事がやってきた。
半年に一度のチケット強奪演奏会。
またの名を、中野区民交響楽団定期演奏会である。

演奏会からさかのぼること10日ほど前。
思い返せばあの頃は桜がチラホラ咲いていたが、今やもう緑がまぶしい。
時間が経つのは早いものだ。
そんなまだ桜が咲き始めた頃、
中野の彼が食事も兼ねて演奏会の話でもしましょう、と誘ってくれたので
チケットプレゼントに釣られて(まだあげるとは言われてないけども!!)
ホイホイ食事に出かけた私でありました。
いやいや、もちろん演奏会の話も楽しみにしてたよ!!!!!!
裏話とかさー。
裏話とかさー。
裏話とかさー。




イタリアンでおいしいパスタを食べました!



デザートもおいしかった。



照明が微妙な位置にあり、遠い記憶のセピア色になっていて笑えた。


この日はなぜか私たち2人が貸し切り状態。
(中野さんの話だと、いつもは満席らしいのだが・・)
私の現在の日本のクラシック界に対する罵詈雑言が、シェフらに筒抜けであった。

口の悪い女を連れてきたなあ・・と思われていたらすんません。
そして出禁になっていないことを祈る。

帰り際、当然のようにチケットを無料でいただきまして~
さらにご飯もごちそうになりまして~
さらにさらに中野さんの家(うちとわりとご近所)とは逆方向の駅まで送ってくれまして~
咲き始めた桜をうっとり眺めながら、ほろ酔い気分で2人で帰ったのでありました。

◇◆

そして当日。
午前中『歌川国芳展』に大満足だった私たち。
 →参考記事『国芳イズムー歌川国芳とその系脈

そのままバスを乗り継いで、中野に到着した。
いやー、東京ってバスを使いこなすことができるとさらに便利な町ですなあ。

バスの乗り継ぎが非常にスムーズであったため、開演前にいつものところでお寿司を食し、
それでもまだ時間があったので、十数年前に行って以来、訪れていない喫茶店に行ってみた。



十数年ぶりに訪れた古き喫茶店、まだ健在でした。
そして手作りケーキと珈琲、あのときもおいしかったが今も変わらずおいしかった。

1時間ほど汗かき夫とコーヒーを飲みながら、
美術館で購入した国芳本を見ながら、国芳らの復習をしておりました。

そうこうしている間に、開場のお時間です。

◇◆



革命するぞ革命するぞ革命するぞ!!

指揮:松岡 究
(演奏曲)
チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ビゼー 「アルルの女」第1・第2組曲より抜粋
    第1組曲より「前奏曲」「メヌエット」
    第2組曲より「パストラール」「間奏曲」「メヌエット」「ファランドール」
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ニ短調 作品47


おチャイコさんの「ロメオとジュリエット」と言ったら、押しも押されもせぬ人気曲である。
最初のしずかーなコラール風の序奏は難しいよ~。

と固唾をのんで見守っていると、
ボワワ~とファゴットらが丁寧に演奏を始めるではありませんか。
おお、よしよし。。。
と、鬼門の(→コラッ)チェロの部分に突入。

あれ?そんなに不安にならない・・ちょっとうまくなった?
と拍手喝采をしたい気分に。

これは安心して聴けるかも・・と安心したのも束の間、アヤシイ雰囲気が漂ってきた。
その後、ずーっとチェロとヴィオラがくら~い演奏を続けるうちに
だんだんと離れていく~~~~~。
(荘重な部分なので密に重なっていかなくてはならないところなのに~)
やっぱり難しかった~~~~~。

だがティンパニが入って、さらにシンバルも加わる激しい抗争部分になると、
ヴァイオリンが入ったことで安定しておチャイコさんらしい雰囲気も出てきてよかった!
おチャイコさんってどの曲も似たような一節が必ず出てくるよね~。

ただ全体的には最初の曲ということもあり、固さが抜けず不安定なまま終了。
なんだかんだで結果、がんばれがんばれ、と手に汗握る演奏となった。

まあ最初だもんね、仕方ない。
さ、次はさらに有名な「アルルの女」である。
アルルと言ったら、私の中ではゴッホ(アルルの跳ね橋)で、
そこからまじかるバナナ的に、ゴッホと言ったらひまわり。というイメージに結びつく。
南フランスの太陽燦々、黄色い明るい世界。
だからであろうか、この曲もそんな感じがする。
しかーし「アルルの女」の物語自体はそんな牧歌的な感じの物語ではない。

プログラムをザックリ読んでかいつまんだところ、
許嫁のいる男が別の女(アルルの女)に激しく恋をし、でも許嫁との結婚を決意する。
しかしアルルの女がある男の恋人であることをしり、さらに2人は駆け落ちをすると知る。
嫉妬に狂いまくった男は身を投げて死ぬ。
という、男の意味不明な空回り(←コラッ)の物語なのである。
・・・だそうである。

全然太陽燦々じゃなかった・・。

しかし全体的に曲はやっぱり長閑で、私のイメージするひまわり的な曲なのである。
そんな曲をどう演奏するのか非常に楽しみであったが、
引き続きヴィオラとチェロがふ・・不安定・・・ヒヤヒヤ。

そんなところにひとすじの光が。。。
第1組曲第1曲「前奏曲」の中盤のときのことである。

ぽわ~♪

私「お?なに、このすんばらしい音は!!!」

と思わず身を乗り出した私。

アルトサックスの美しいセクシーな音が場内に響き渡る。
あもちゃん、うっとり・・・。

ちょっとやだ~。
あもちゃん、中野交響楽団にこんな逸材がいただなんて知らなんだ!
なんてこったい!!
なんてしったい!!

とプログラムをあわててめくって演奏者の名前を調べた。

賛助出演の人だった!!

ズコー!!!
そら、知らないわけだ。

そこから私はアルトサックスの彼(の音)に釘付け。
多少不安定でドキドキするような箇所があっても、
フルートが目立ちまくりの超有名なメヌエットでドキドキしちゃっても、
私にはアルトサックスの彼がいた。
第2組曲の第2曲「間奏曲」でもすばらしい演奏を聴かせてくれた。

「アルルの女」演奏終了後、休憩時間に入ったのだが、
アルトサックスの彼は、解散していく楽団員たちに挨拶をして舞台奥に引っ込んだので
あ~次のショスタコーヴィチには出ないのね~きっと。
と残念であった。→観察しすぎー!!

と思っていたら、私服に着替えた彼が私の席にすぐ近くに座ってビックリした!!!

すばらしい演奏でした~!と声をかけたかったが、
変なおばちゃんが声をかけてきた~ゲロゲロ~ →昭和的擬音!!
とか、どっかでつぶやかれたらショックなのでやめときました。

そしていよいよ本日のメイン、ショスタコーヴィチの第5番である。
それはもう説明不要でありましょう。
過去、私も何度か聴いてきて、この曲程完璧に作られた曲はない、とまで思っている曲である。
というより、ショスタコーヴィチの曲はほとんど完璧だと思うの。
アイラブショスタコ。

曲についての説明は省くが、
不安定なこの曲がどっしりとしているのは伝統的な構成を下敷きにしているからだと思う。
そして不穏な空気の中に美しい旋律を流していくさまもすばらしい。
完璧なのは超有名な第4楽章だけではないのだ。
これほどまでに第1楽章から第4楽章までスキのない交響曲があっただろうか。
いや、(あもちゃん的には)ない。

そんな大作に中野交響楽団が挑むのだ。
こわいよー><笑

しかしそんな不安は吹っ飛んだ。
前半の手に汗握る(いろんな意味で)演奏はなんだったんだ?というくらい
気合いの入った演奏!

そして私が拍手喝采を送りたいのは、
速さでごまかすことなく1音1音丁寧に演奏していたところ。
松岡先生、チャレンジャーだなあ。と一人で感心した。

私、こわくてあのゆるいスピードでは指揮できない笑
ボロが出そうじゃん!!!
そんな緊張感もなんのその、団員みんな松岡先生に必死で食らいついていて、
わたし、感動した。

第1楽章のフルートソロもすばらしかったです。→アルルのときとは別の人でした。

とにかく中野交響楽団はバイオリンがうまい人が多いのか、
なんだかんだで上手くまとまるのだ。
バイオリンって本当に大事なんだなあ。

そんでもっていつもフルートとクラリネットのユニゾンを聴いて思うのは、
フルートとクラって相性悪いよな~ってこと。
中野交響楽団がどうのこうのではなく、音の相性として。
そして甦る中学時代の吹奏楽部。
フルートとクラリネット、よくいがみ合っておりましてん。
(私はフルート。)
クラリネットが低い!
フルートが高い!
まあ、合わないんだ、これが。
だから人間関係もギッスギスであった。

ま、それもこれもひとえに、
クラリネットリーダーが好きだった男子が、
私(フルートリーダー)の恋人になったことが原因でしょうなあ。
(別にとったわけでもなんでもないのでへらっとしてた態度が、さらに怒りを買う結果に。)
もはやクラとフルートの相性うんぬんの問題じゃなく、ただの痴情のもつれであった。
くだらなくも懐かしい想い出だ。

そんな懐かしい革命的もめ事を思いだしているうちに、演奏はクライマックスへ。
ドコドコ、じゃんじゃん、おもちゃ箱をひっくり返したかのような展開。
(ちょっとひっくり返し方がおとなしめだったのはご愛嬌。)

そしてラストのバイオリンのひたすらキコキコ全力演奏部分へ!!!!
大変な重労働である。
最後までずーーーーーーーーーーっっと(1分ほど)同じ音を、
キコキコキコキコ全力でフォルティティティシモ(くらい?)を弾き続けるのである。

本当のラスト、全員が合流し大団円!
お~しまい!!!!!!!

は~ほんとショスタコってすごいなあ。
改めて私のふか~いショスタコ愛を再認識したのであった。


中野交響楽団の演奏は、そりゃーイマイチなところもあったが、
「革命」を一生懸命演奏しよう、という気持ちがヒシヒシと伝わってきて、
私はそれだけで満足だった。

音楽はうまければいいってもんでもない。
愛情だけあればいいってもんでもない。
中野交響楽団はそのバランスが上手にとれていると思う。

そのバランスを保ちつつ、もっともっと高みを目指していってほしい。

さ~て次回はブラームス第1番ですぞ。
これまた重厚な曲を選びましたなあ。
半年後を楽しみにしたいと思う。

さらにチケット強奪は続く・・。→予告でもあります笑
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平成28年4月16日(土)、
『明日をになう新進の舞踊・邦楽鑑賞会』(in 国立劇場)を聴きに行く。

「子守り&家事を頑張っているお母さんを労って~」
という「強制労い」をなぜか私に求めてきた母を仕方なく労うために、
母と誘って一緒に行くことにした。

どうせ国立劇場に行くなら・・と、朝早めに出かけて、
朝食として帝国ホテルのパンケーキを食べてから行くことにした。

帝国ホテルのある日比谷駅で待ち合わせ。

はてさて迷わず来られるかしらん・・・。
と1mmほど心配していたのだが、
時間どおりに、いつものドスドスがに股早歩きで来た。→ひでえ笑

いやー、毎度その勘のよさには驚くよ。
きっとこの人はボケることはないだろう。
(その代わりチャッカマンゆえ、ポックリいくことはあるだろう。)

私「あれま、お母さん、おしゃれしてきたのね。似合ってるよ。
  お母さんがそれくらいおしゃれするなら、私ももう少しおしゃれしてくればよかった。」
母「てへへー。帝国ホテルじゃし~。
  でな、家を出るとき、お母さんがこの服に着替えてたらな、
  ダッコマンが近寄ってきて、上から下までジロジロ見るんよ~。」
私「あはは。いつもと違うってわかるんだね。」
母「ばあば、今日帰ってくる?何時頃帰ってくる?って聞くわけ。」
私「小姑か!みたいな笑?」
母「そうそう。だからお土産買ってくるからね~、とつい言ってしまった・・。」
私「あはは。じゃあ帰りにちょっとしたものでも買って帰ろうか。」
母「そうするわ~」
私「そのときうーちゃんはどうしてたの?」
母「グーグー、2階で寝取ったわ。」→ダッコマンはばあばと寝ている。
私「へー・・・・」

子育てに家事に、と母は奮闘しているようである。
これは確かにいい加減労ってあげないと、チャッカマンが暴発してしまう!
そしてうーちゃんだけが燃えるならともかく、こっちにまで延焼してしまう!
それは勘弁!!

◇◆

帝国ホテルに到着~。



今の季節はピンクの花なのね。

私「前来たときは、バラだったんだよね。」
母「アル・・アロ・・とかなんとかって花なんよ。うーん、なんだっけ。」

朝食後にこの花の前を通ると、痛んだ花の差し替えをしていた花屋さんがいたので
花の名前を聞いてみたところ、「アルストロメリア」という花でありました。

ちなみにピンクのアルストロメリアの花言葉は
「気配り」
とのこと。

まさにこの日の、母の接待(チャッカマン暴発防止)に勤しむ私にピッタリではありませんか!

◇◆

帝国ホテルのレストランに入ると、海外の宿泊客も多くおり、母は驚いていた。

「さすが帝国ホテル、グローバルなんじゃなあ。」

そして丁寧なスタッフに席を案内され、メニューをみてさらに母は驚いていた。

「たっか!!!!」

そして嬉しそうに眼鏡をとりだし、メニューを熟読していたのでありました。
うむうむ、これでしばらくは機嫌よく過ごすであろう。

わたくし、チャッカマンの暴発を防ぐためならこれくらいの出費は惜しみませんぞ!
うーちゃんには感謝してもらいたいところである。



私&母「わーーーーー!焼き色がきれい~~~~♪」

母「んまあ~、おいしい~~~~~。このふわふわのバターがおいしい~。」
私「ズコーッ!!!」
母「パンケーキもおいしいよ!!」

パンケーキ以上にホイップされたバターがおいしかったようです(笑)

そしてパンケーキをポイポイ口に放り込みながら、お得意の「全方位愚痴」を私に集中砲火。
それをいちいち静かに美しく受け流す私。

これから私のことはトキと呼んでいただきたい。→北斗の拳。



写真を撮っていると、スタッフの方が
お二人で一緒に撮りましょう!
と申し出てくれて、一枚パチリ。

母「ペロリとたいらげた後の皿で、恥ずかしい~~~」

今まで尽きることなく私に全方位愚痴を浴びせかけた同じ口から出るとは思えん
「恥ずかしい」との台詞!

私「そうね~。パンケーキがあるときに撮ってもらえばよかったね~。」

トキ、頑張る。

◇◆

1時間半ほどかけてゆっくりと朝食を食べたあと、国立劇場に向かう。

母「あんなにゆっくり朝ご飯を食べたの、何か月ぶりじゃろ。楽しかった~。」
私「よかったね♪」






国立劇場に来たのは初めてだったのだが、
すぐ近くには皇居のお堀もあって、なかなかステキなところであった。

ちなみに隣は最高裁判所。
東京地裁は飽きるほど行っているが、
最高裁判所にはさすがに頻繁には用事はないのでジロジロ眺めておいた。

◇◆



小劇場に入るとなかなかの盛況で驚いた。
出演者の家族だけでなく、お弟子さんやら多くの方々がいらっしゃってるのだろう。




実はあまり期待していなかったのだが、なかなかどうして、すごく楽しめた!

(プログラム)
◆邦楽 清元『喜撰 (きせん) 』
      浄瑠璃 清元延清恵(賛助出演)
       三味線 清元延美雪   ほか
◆邦楽 端唄『宇治茶(うじちゃ)』
       『本町二丁目(ほんちょうにちょうめ)』
        『待乳沈んで(まつちしずんで)』 ほか
       唄・三味線 本條秀五郎
◆舞踊 萩江『鐘の岬(かねのみさき)』
       立方 西川申晶
◆邦楽 地歌『吾妻師子(あづまじし)』
       三絃 藤井泰和(賛助出演)
       胡弓 川瀬露秋
◆舞踊 大和楽『河(かわ)』
        立方 花柳智寿彦

地方=萩江露喬・萩江露延ほか/大和櫻笙社中
囃子=藤舎呂英連中


邦楽あり舞踊あり、の目にも耳にも楽しめる邦楽公演会で、
近いうちにまた来たいね~、と母と言い合うほどであった。

いずれの演奏も舞踊もよかったのだが、
私のお気に入りは、本條秀五郎さんの端唄であった。
三味線の独特の音色と、本條秀五郎さんの節回しがすばらしかったです~。

その中の「茄子と南瓜」は、
茄子と南瓜がケンカして仲裁に夕顔が入って大騒ぎ、というかわいくおもしろい歌で、
私は思わずプッと噴き出してしまった。
そしてそれに釣られて母も笑っていた。

本條秀五郎さんによると

「「端唄」は江戸庶民の最も身近な室内歌曲、洗練された感覚と世情への洞察力で、
 暗号のように短い「唄」の仲に、「洒落」や「粋」を楽しむ音楽である、
 と師匠から聞いております。」

とのことであった。

国芳展を見たあとのこの演奏会であったので、
国芳らの浮世絵を思い浮かべながら、色々と楽しむことができた。
この世の全ては色々な形でつながっている。
 →参考記事『国芳イズムー歌川国芳とその系脈

演奏会終了後、ダッコマンへのお土産を買い(きかんしゃトーマスのパーシー笑)、
母お気に入りのつばめグリルでハンバーグを食べ、母はご満悦でお帰りあそばされた。

帰宅後、私は布団に倒れ込み、死んだように眠ったとさ。
トキ、またもや世界(あもる家)を救う。
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