長文ご注意。
東京と毎日とアカハタは記事にしたけど、朝日も読売も報じなかったので、1月14, 15日に横浜で「脱原発世界会議」っていうのがあったことを知ってる人は少ないと思います。両日で10,000人を越える参加があったそうな。
ツイッターでは、この会議を巡って「反原発派」内で賛否両論です。かいつまんで言うとこうなります。
賛成派:脱原発は当然。自然エネルギーに転換すべき。
反対派:この会議では原発->自然エネルギーという実現不可能なビジョンばかり語られており、原発停止後の代替エネルギーとなる火力、特に天然ガスについて何も語られていない。結果的には原発の再稼動を認める路線。
同じような流れで、「反原発国民投票」にも賛否両論があります。こちらは、
賛成派:議会制民主主義が破綻している現在、国民の直接的な声を国政に届けるべき。
反対派:現地の人々が「うん」と言わないおかげで、今のままであれば、4月に日本の原発は全て停止する。現在候補に挙がっている選択肢には「即時廃止」がなく「段階的廃止」か「続行」だけ。投票をしてもa. 原発賛成派が勝つ、b. 投票数が極端に少ない、または、c. そもそもこの結果を国政に反映させるには法改正が必要で、現実味が全くない。
難しいですね。僕は「国民投票」にははっきりと反対です。落とし穴が多すぎるし、例え投票に持ち込めても、今のままでは法的な拘束力がないので、絵に描いた餅ですから。どうも日本の産業界では、「脱原発」は規定路線のようで、50年後に日本に稼働している原発があるとは思えません。なので、ことさら「投票」をする理由が思いつかない。
ただ「脱原発国際会議」に対する判断はまだできません。もし裏では電力会社から資金を提供されている代理店があやつっているにしても、ここでやっている99%の人は「脱原発」を信じてます。うまくやれば世論が動かせるので、これを「原発推進派の手のひらで踊らされている」とまでは言い切れません。
僕にチョイスがあれば、とりあえず4月に原発を全て止めて(てか、再稼動がなければ全部止まります)、今ある発電能力でひと夏を過ごしてみます。冷房の温度が上がり、去年以上に「クールビズ」が必要になります。土日出勤の製造業従事者が増えます。日本に住んでいる人の半数以上が「それでも原発が必要」だと思えば、それはしょうがないこと。でも、去年、効果的に節電して電力不足を防いだ関東のように、全国規模でも電力不足にはならないと思いますけどね。電力会社にしても電力を売らないと会社がつぶれるので、必死で火力発電所の稼働率を上げてくるでしょうから。
問題をさらに複雑していているのが、鳩山さんがぶち上げたCO2 25%削減目標。これは正直、原発を全部止めると無理です(てか、東電の事故がなくても、ほぼ無理でした)。ただ、こんな「公約」、日本以外ではほとんど取り上げられていないし、「それよりも今でも東電がまき散らしている放射能を何とかしてくれ」っていうのが海外の人たちのホンネだと思う。
さらに言えば、「CO2による地球温暖化」そのものがガセだった可能性がだんだん大きくなってきていて、そうであれば、25%削減なんて全く意味がなくなる。この場合、原発の存在意義も極端に小さくなります。
一つだけはっきり言えるのは「脱原発=クリーンエネルギー」って限定すると原発の再稼動を認めないとやっていけないということです。100年後の主力エネルギーは太陽光になるのはほぼ間違いない。それまでのつなぎを火力、特に最近技術開発の著しい天然ガス発電で補うというのが「脱原発」にとってはもっとも有効なやり方なんだと思います。
この点で「脱原発」の最前線を行っているのが、意外や意外、自前の天然ガス発電所を建設予定の東京都(具体的には石原さんと猪瀬さん)というのが何ともおかしい。天然ガスの発電所は一緒に出てくる熱を有効利用する「コジェネレーション」という技術(車でエンジンの熱を暖房に利用するのと似てます)があるので、発電効率が通常の火力発電所よりはるかに高い。川崎にはすでに東電ではない天然ガス発電所があり、2008年から営業しています。
もう一つ、「電気」を使わずにガスを使ってビルの冷房をするっていうのがこれから流行ると思います。これも立派な「脱原発」の一方策。
去年の夏に関東地方の電力消費が原発の将来を占う(そして、電力が足りなくなることはない)と思ったのですが、今年はそのテストが日本全国にまたがるものになるかも知れません。これこそ、「国民投票」以上に国民全体が参加する「原発に関する意思決定」になると思うのですが、いかがでしょうか。





















