気仙沼のブルーベリーその② | 京都のブルーベリー職人~独立起農の夢先案内人

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ブルーベリー養液(水耕)栽培ってホントのところどうなの?という方。設備メーカーのホームページではわからない実態がここでご覧いただけます。さぁ、あなたも魅惑のブルーベリーワールドへ!!

気仙沼でのブルーベリー復興プロジェクト。

ブルーベリーそのものの「生育」がもちろん大きなカギを握ります。

樹高30センチの苗が

1年で2m近く伸びるその秘密。

その一端を公開しますね。


株元の直径が親指の太さくらいになった苗をポットから抜いてみます。

普通、これくらいの苗であれば、外側に根がびっしり、張り巡らされているはず・・・

しかし、これをみてください。

アクアフォーム植え付けです。



根が、見えません(笑)。

それとすき間がたくさん残ったままです。


以前書いたかも知れませんが、

根っこには「支える根っこ」(支根)と「働く根っこ」(吸収根)てのがあります。

地上部にたとえると、枝と葉、でしょうか。

ピートモスなどで植えた場合、

鉢の外周にばかり根が回るのは

水分と、酸素と、栄養分を吸収しやすい場所を探していくからです。

あちこち探し回るために伸ばされる部分(支根)、

その先にある仕事をする部分(吸収根)。

アクアフォームの場合は、保水性と排水性の両立(これが実は矛盾しているのですがなぜか両立)、

それと点滴かん水による、水分分布の均一性、

それらによって支根が無駄に伸びることなく、

吸収根を伸ばすことができます。

つまり、エネルギーの消費が効率よく行われるわけですね。

たくさん仕事をする(吸収)根のところへ栄養が優先的に配分されるのですから。




根張りがいいことは植物が健全に育っている証拠だ、ということはよく言われます。

しかし、支根だらけで根詰まりを起こしている場合が多いのも事実です(特に鉢栽培)

「ど根性栽培」では事業性が無い、といわれる所以です。

支根ばかりではどうしようもないわけですね。


アクアフォームのもうひとつの特徴、それは

物理性(保水性、排水性)が破壊されずに長く続くこと。

ここに見える「すき間」はずっと保持されたままです。

ピートモスには決してできないことです。

一見、普通に見えるブルーベリーのポット栽培。

アクアフォームを使ったポット栽培は15年の歴史があります。

その歴史の中でいろいろな事象を観察し、

独自のノウハウを積み上げてきて今に至ります。

このノウハウを活かしてこれからも復興プロジェクトを推進してまいります。


沖縄、それから海外での事業展開も順次報告していきますね。

書籍発行も遅れていますがすすめていきますので。

よろしくお願いします。