『告白』 湊かなえ著 本屋大賞

1年3学期の終業式の日、担任・森口は生徒たちに、今年度で教師を辞めることを告げた。
原因は“あのこと” 教鞭をとる学校のプールで彼女の一人娘が死んだ。
娘が隙間からプール内に入り落ちた事故死と判断されたが・・
本当はこのクラスの生徒2人に殺されたのだ告白する。
この教室内にいる生徒、犯人少年「A」と「B」がいると告げる。



教鞭をとっている学校のプールで子供娘が水死した。 
「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたからです。」
この一言に驚きました。第一章の告白から教師・生徒・バックグウンド・・
ストーリーに引き込まれます。

 

聖職者・殉教者・慈愛者・求道者・信奉者・伝道者
それぞれの章が違う人物の視点で書かれているので

登場人物の感情が生々しく伝わります。
優秀な知識を良い方向に使えなかった少年。

母親は離別し大学研究室に・・

母に認めてもらいたい、知ってもらいたい、再び一緒に暮らしたい・・
母親の溺愛の少年。勘違いの少年 母親を殺してしまう。
卒業式・・爆発事件が・・違う場所で起きた。
「これが本当の復讐であり、あなたの更生の第一歩だとは思いませんか?」



現代の崩れた社会・不本意な常識が反映されているような?
『カケラ』もまだ読んでいないままになっています(汗笑)
告白 復讐 愛 母 教師だった者の立ち位置 面白い展開です。
NZのような、子育てしやすい、サポートする体制もお願いします。
『容疑者Xの献身』 東野圭吾著のような優れた作品でした。