帰るところがない私たち | 脳梗塞自主リハビリ雑記

脳梗塞自主リハビリ雑記

50代(2012年)で脳梗塞になり只今リハビリ中の日々です。

私は退院してから、半年は寝たきり状態だった。

このブログが始まった頃も
調子はあまりよくなく、買い物(2013年4月)も出来ない状態だった。

だから、歩ける人はめちゃくちゃ羨ましく
独り者の私は、このままでは
施設に送り込まれるという恐怖だけがあった。

施設に入れば、世話をしてくれるのだろうが
今のような自由はないだろう。

退院する数週間前、
仲の良かった福島から来ていた
2つ上の人は嫌々施設に送られた。

どっからみても私より状態は良く
身寄りがいないってだけで、
独りでアパート生活を認められず施設に行った。

彼は、「俺、頭やられているから
料理でボヤを出されると困るんだろう。」と
頭を抱えていた。

結局一週間後、アパートに一回戻って
荷物整理をして、数日して施設に向かった。

「あめずさんよ。あんたは、まだ若いから(←二つしか違わない。)
俺みたいに施設に行ってくれと言われたら断りなよ。

俺の場合は、福島しか知らないから、
どこでもいいんだけどね。
だけど、一人暮らししたいよね。」と

私をみつめながら、何か遠くを見ているようだった。

私はなぜなんだ?と不可思議な思いはあったが

動けるんであれば、
普通の生活に戻りたいのが人情。

彼も私も、今までの生活は待ってない。
どんなに叫んでも、家には帰れないのだ。



帰ったところで、空き地を眺めるだけだ。

彼は施設を選んだが
私は自分で生活する道を選んだ。

彼の切実な叫びがなかったら
たぶん施設に言われるままに送られていただろう。

だから、本当に人生やり直しなのだ。

そのためには、

リハビリして
完治しないと!