私は退院してから、半年は寝たきり状態だった。
このブログが始まった頃も
調子はあまりよくなく、買い物(2013年4月)も出来ない状態だった。
だから、歩ける人はめちゃくちゃ羨ましく
独り者の私は、このままでは
施設に送り込まれるという恐怖だけがあった。
施設に入れば、世話をしてくれるのだろうが
今のような自由はないだろう。
退院する数週間前、
仲の良かった福島から来ていた
2つ上の人は嫌々施設に送られた。
どっからみても私より状態は良く
身寄りがいないってだけで、
独りでアパート生活を認められず施設に行った。
彼は、「俺、頭やられているから
料理でボヤを出されると困るんだろう。」と
頭を抱えていた。
結局一週間後、アパートに一回戻って
荷物整理をして、数日して施設に向かった。
「あめずさんよ。あんたは、まだ若いから(←二つしか違わない。)
俺みたいに施設に行ってくれと言われたら断りなよ。
俺の場合は、福島しか知らないから、
どこでもいいんだけどね。
だけど、一人暮らししたいよね。」と
私をみつめながら、何か遠くを見ているようだった。
私はなぜなんだ?と不可思議な思いはあったが
動けるんであれば、
普通の生活に戻りたいのが人情。
彼も私も、今までの生活は待ってない。
どんなに叫んでも、家には帰れないのだ。
帰ったところで、空き地を眺めるだけだ。
彼は施設を選んだが
私は自分で生活する道を選んだ。
彼の切実な叫びがなかったら
たぶん施設に言われるままに送られていただろう。
だから、本当に人生やり直しなのだ。
そのためには、
リハビリして
完治しないと!