初午とは、二月最初の午の日のこと。

これは全国の稲荷社の本社の伏見稲荷神社に宇迦之御魂(うかのみたま)の神が降りた日が和銅四年二月十一日の初午だったと日本書紀に書かれていますが、この日が伏見稲荷へ詣でるお祭りの日となっているのです。
 
昨日は新暦ではありますが、2月11日でした。そしてその翌日の今日は新暦の初午の日です。そして昨日の9:34は満月でした。前後48時間は満月の力も強いといいますから、今日はお稲荷さんは参拝するとパワーが沢山いただけそうです。

とはいえ、以前は旧暦で行われていた初午行事も現在は新暦で行われることも多い行事の一つですが、今も旧暦で初午が行われている所もあります。お近くのお稲荷さんの初午の日がどちらか、是非確認してみてください。今年の旧暦での初午は3月8日となります。
 
なお稲荷様は、稲荷様系ではない神社の境内やお寺の境内にもお稲荷様がいらっしゃることは多いです。


稲荷の大神様は、生命の根源を司る「いのち」の根の神であり、古くから農業の守護神、商業、工業、殖産興業、交通安全、厄除、火防の神、と万能神として屋敷神ともなり広く崇敬されてきました。日本全国にお稲荷様がいますから、ご近所にい稲荷神社があるかと思います。農業神でもあるお稲荷様ですから、農作業が盛んな所は今でも初午は旧暦で行われているかと思います。というのも豊作を祈るお祭りでもあるから季節的には農作業が始まる旧暦の時期があうのです。とはいえ暖かい地方では新暦の方が時期があうでしょう。
 
初午神事は、瑞穂の国である我国の「事始め」「仕事始め」の日として大切にされてきました。この時期は厳冬から春への移り変わりの季節。陽気は一段と盛んになり、草木を始め万物の活動が目に見えて目立ち始める時期、2月の午の日が初午の日に当たるのです。
 
古来より初午の頃から農家では五穀を始めさまざまな種を用意して、農作業が始められています。一陽来復と全てのものの蘇り、そして作物の豊饒を願う神事が初午祭です。

「午」は動物の馬に通じ、馬は神の最も愛寵されたものとして、人々は馬を通じて神の霊威を感じ、午の日を神聖な日と考えるようになりました。方角では南、時間では昼の12時・正午を表し、陽気の盛んな事を示しています。

年穀の豊饒と商工業をはじめすべての物事が順調に育ち、発展する事を稲荷の大神様に祈願し、皇室の弥栄と国家と国民の安泰を祈る日です。
 
 
京都の伏見稲荷大社では本日8時から初午大祭です。
 
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三大稲荷の一つの茨城県の笠間稲荷神社では、旧暦と新暦両方の初午大祭が行われています。とはいえ三代稲荷もいくつかのバージョンがあります。
 
 
宮城県岩沼市の竹駒神社では、初午大祭3月8日から3月14日の1週間行われます。
 
 
東京のお稲荷様で有名な一つ、王子稲荷では本日が初午ですが、二の午の24日と二回行われます。ここでは火防の凧を買う凧市が有名です。私は以前この境内で買った見た目普通のお稲荷さんが今まで食べた中で一番美味しいと思ってます。
 
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八王子の子安神社では、本日8時から初午祭りがあり、午後の催し物では狐面に絵付けができるようです。ここは御朱印も凄い
 

御朱印といえば、上神明天祖神社では期間限定の伏見稲荷神社の御朱印が頂けるようです。
 
 
 
日本全国沢山のお稲荷さんがいらっしゃいますから、様々なお祭りがあるかと思います。
是非、初午祭りにお参りして頂きたいと思います。