古事記を読んでいると、似たような話、似たような設定の話が繰り返し出てくる。あるいは、似たような人物が出てきたりする。


これは、何人かの話を一つにまとめているからとか、一人の話をいくつかに分けているから、等の説があるようだ。


しかし私はそこはあまり重要ではないと思う。研究者には重要なことだろうけど、普通に読む人は、素直に読めばいい。なぜなら諺にもあるではないか、「歴史は繰り返す」「二度あることは三度ある」。


なぜその話をそこに載せたのか?載せる必要があったのか?そこにはなんらかの意図があったはずだ。そこを読み取る方が重要なのではないかと思うのだ。


人間の本質は変わらないから、似たような神話が世界各地にあり、歴史を見れば同じ過ちを繰り返す。しかも神話にはその民族の特色が出る。その特色を生かせば、同じ過ちも回避できるかもしれない。そんな学びができるのが神話なのです。



一方でそこには弱点も出てしまう。民俗の攻略本が神話なのです。そんなわけで、古事記は世界中で研究されている重要書の一つだ。


有名なスパイのゾルゲは、古事記が理解できたとき、日本の攻略は簡単だというようなことを言ったらしい。



それなのに、現在の日本人が知らないのが古事記です。まだ古事記初心者の私でさえ、色んな学びがあるのだから、日本人がみな古事記をちゃんと学んだら、どんな凄いことが起きるでしょう。


こんな時代に編纂1300年を迎えたのもきっと巡り合わせに違いありません。古事記や、古事記関連本沢山出ていますので、この機会に是非古事記を!