歴史等古くから伝わる話には、古今東西似たような話があります。そしてその一番か二番を争うのが兄弟喧嘩の話です。


例えば西側で有名な兄弟喧嘩の始まりは聖書のカインとアベル、日本では古事記の海彦山彦です。カインとアベルは殺人で終わり、海彦山彦は片方が臣下に下ります。


そして、その後も兄弟喧嘩は続くのです。武家では、源頼朝、北条時宗、織田信長、武田信玄、伊達正宗、徳川家光が有名です。


そして皇室でもそれは繰り返されてきました。壬申の乱は大友皇子と大海人皇子の戦いでしたが、天智天皇と大海人皇子の兄弟喧嘩の延長にしかみえません。


また、南北朝時代の発端も後深草天皇と亀山天皇の兄弟喧嘩が始まりですし、怨霊として有名な崇徳天皇と後白河天皇も兄弟喧嘩ですし、皇位争いは兄弟間が多いので、ある意味兄弟喧嘩の繰り返しともいえるのです。


権力者等の喧嘩はただの兄弟喧嘩に終わりません。色んな人が絡み、解決を遠のかせたりします。そして下手をすれば自らが疲弊し破滅を招きかねません。そんなわけで、毛利元就の三本の矢の教えが生きてくるわけです。賢い親は自分が死ぬ前に、死後の争いがないようにしました。そもそも兄弟喧嘩の発端は、親の子への接し方が多いのです。だから子への愛情を上手く注いだ親の子供達は争いが少ないように思います。


現在親の死後に兄弟の仲が悪くなるのは、遺産相続絡みが多いと聞いたことがあります。私も実家にいた頃は、近所で人が亡くなると遺産分与の噂を必ず聞きましたが、親がしっかり分与の納得をさせているかどうかは大きいとよく考えたものです。


さて会社をよく家に例える日本(最近はない?)勢力争いは兄弟喧嘩でしょうか?となれば、トップがいかにしっかりしているかどうかが重要です。歴史上の人物でみれば、いらぬ不平不満を溜め込ませられている境遇の人が、不満を爆発させる例が非常に多い。あなたの会社は大丈夫ですか?


そういえばadidasとPUMAも兄弟喧嘩でできたようですし、リアムとノエルも兄弟喧嘩でオアシスが解散しましたねえ。


☆兄弟垣にせめげども、外その務りを防ぐ(内側では普段から仲が悪くても、外に向かっては団結すること)☆


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