1995年/日本/96分
監督:本郷みつる
声の出演:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、浦和めぐみ、真柴摩利、佐久間レイ、加藤精三、他
おすすめ度(5点中) → 2.9点
――― あらすじ ―――――――
時間犯罪者が日本の戦国時代の歴史を変えようとしていることを知ったタイムパトロール隊員のリング。だが何者かの攻撃を受けた彼は何と1995年の日本、それも野原家に不時着してしまう。リングの話を聞いた野原一家は、彼に協力して戦国時代へ発進。そこでは謎の怪人・雲黒斎が待ち受けていた…。(allcinemaより)
――― 感想 ―――――――
チラホラと高い評判を聞いていた今作ですが、すみません…、合わない部分が多かったです。
時空を飛び越えるSF世界です。
ある時間犯罪者が戦国時代の歴史を変えようとしていたので、タイムパトロール隊員のリングはそれを阻止しようと今まさに未来から戦国時代へ時空を移動中でした。しかしリングは時空内で攻撃を受けてしまい辿りついてしまったのが1995年日本の野原家。リングは犬のシロの身体を借りて、野原家に助けを求めることに。ってスタートでした。
野原家はリングと一緒に戦国時代へ行くのですが、辿りついた戦国時代では雲黒斎という人物が春日部城を滅ぼしてしまった後。野原一家は春日部城の跡継ぎであった吹雪丸と出会い、一緒に雲黒斎を倒す旅に出ます。
▲吹雪丸としんのすけ。
ちょっとアレかなって思ったのは、しんのすけが着ている服には未来の力により「お助け機能」ってのが付いていまして。3回だけしか使えないのですが、それを使うと変身できるんです。それにより雲黒斎が放つ刺客に立ち向かうんですが…、便利すぎる設定で全然のれませんでした。
▲変身した大人しんのすけ。妙にセクシーです(笑)。
あと、けっこうはやい段階でパパとママが敵の手により、丸い球にされてしまって。親子の連携プレーは終盤の終盤まで観ることができません。そこに若干の物足りなさを感じます。
良かったのは、映画開始から70分ちょっとで戦国時代は終わり早々に問題は解決されたかのように見えるんですが、現代に戻ったら今度は現代の歴史が変わっていて、そこから本当のクライマックスという展開に流れ込むんです。この構成は面白かった。
が、ラストの巨大ロボ対決は、コントローラー操作場面が映像的に面白くなく乗り切れなかったのが残念。
映像面では詩的だな~と感じる美しいショットが何回も出てきて高揚します。