ポテチ | 記憶のための映画メモ

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こんにちは!
大好きな映画も数日で忘れてしまう我が記憶力。
ユルユルの脳味噌に喝を入れるための映画ブログです。


ポテチ


2012年/日本/68分
監督:中村義洋
出演:濱田岳、木村文乃、大森南朋、石田えり、中林大樹、松岡茉優、桜金造、阿部亮平、中村義洋、他
おすすめ度(5点中) → 2.9


――― あらすじ ―――――――
空き巣を生業とする青年・今村忠司とその恋人・大西若葉は、とあるマンションの一室に忍び込む。そこはプロ野球のスター選手・尾崎の自宅。今村はなぜか尾崎にご執心で、尾崎の話になるとつい熱くなってしまう。すると突然、若い女性の声で尾崎に助けを求める電話がかかってくる。放っておけず、尾崎の代わりに女性を助けに向かう今村だったが…。(allcinemaより)


―――  感想  ―――――――

さらーっと撮った感じの短めの作品。中村監督らしくいつも通り観やすいけど、劇映画としての充実感には遠いですかね。


空き巣の今村と大西が入った家はプロ野球選手・尾崎の自宅。実は今村は尾崎と生年月日が同じで地元も同じなのだ。だからなのか(のちに明らかになる)、今村は尾崎のことになると凄く熱くなってしまう。


さて、その尾崎の家に忍び込んだ今村だが、ちょうど一本の電話がかかってくる。それは尾崎に助けを求める若い女性からのものだった。


▲尾崎の家に忍び込んだ今村(右)と大西(左)。すると電話が女性から尾崎宛に電話がかかってくる。


尾崎のことになると放っておけない今村はその女性に会いにいくことに。


▲で、その女性(右)にあってみると、どーやら彼女はストーカー被害にあっていてそれを尾崎に助けてもらったというのだ。


でも、なんだか話におかしなところがあって、調べてみると女性は男とグルになって尾崎をハメようとしていたことが分かるのだったが…。



以下ネタバレ。

尾崎のことになると熱くなる今村。同じ日に同じ場所で生まれた今村と尾崎は、実は取り違えられた子供だったのだ。




これを知った今村は尾崎を他人には思えなくなってくるんですね。


劇中、ポテチの塩味とコンソメ味でちょっとした小競り合いがあるんだけど、「塩味も食べてみたら美味しい!」って大西が言うシーンがあってね。その台詞をきいて今村は泣いてしまうんです。最後まで観ると、自分と尾崎の取り違いのことを思って泣いていたんだなーっていうのが分かります。ちなみに僕はのり塩派です(´∀`)。


今村は母親に対して引け目を感じていたんでしょうね。野球選手の子どもを持てたかもしれないのに、こんな取り柄のない子どもを持ってしまって。だったら空き巣辞めれば、とは思いましたが(笑)。


▲ポテチの話で自分と尾崎のことを想像し、涙してしまう今村。


小さいころ「取り違いだったんだよw」と冗談半分に親に言われた人は多いんじゃないんでしょうか。それぐらい取り違い事件が多かったんでしょうね。

僕は川で拾ってきたと何回も言われたので、頭の中には今でもそのイメージ映像が残っています(笑)。