1987年/アメリカ/101分
監督:ポール・マイケル・グレイザー
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、マリア・コンチータ・アロンゾ、ヤフェット・コットー、マーヴィン・J・マッキンタイア、リチャード・ドーソン、他
おすすめ度(5点中) → 2.4点
――― あらすじ ―――――――
2017年、超管理社会。唯一の娯楽であるTVによって感情をコントロールされた国民は“ランニング・マン”と呼ばれる生死をかけたゲーム観戦に熱狂していた。ある日、真面目な警官ベン・リチャーズは人道から上司の命令にそむいたため、大量殺人の汚名をきせられて投獄され、いろいろあってランニング・マンに出ることになってしまうのだった……。
――― 感想 ―――――――
めっちゃ久しぶりに観ました。覚えていたのはピタピタの黄色のコスチュームぐらいですかね(笑)。
あらゆる娯楽をはく奪された未来社会。
国民感情のはけ口は「ランニング・マン」という生死をかけたゲーム観戦だけになっていた。
▲ある日、真面目な警官リチャードは食糧暴動を抑えるために出撃したが
武器をもっていない民衆を撃ちたくないと、彼は命令を拒否してしまう。
これが原因でリチャードは逮捕。おまけに大量殺人の罪まで着せられてしまう。
んで、舞台は18か月後の懲役労働キャンプに。
リチャードは仲間ともに脱獄を計画しているんですねー。
▲暴動を起こし、見事脱獄成功!この脱獄終わりまでが序章扱いですね。
いや~一本通して観てみると、この脱獄シーンを丸ごとカットしてもいいのでは?と感じますね(笑)。
その後、脱獄仲間と離れたリチャードは、弟の家を訪ねる。
しかし、そこにはアンバーという女性がいるのみ。
どうやら、以前住んでいた弟は“再教育”され、ここにはもういないらしい。
リチャードは「なるほど」って残念な顔をするんだけど、弟の問題はこれで終了(笑)。
せっかく弟という設定にするんなら、話をもうちょっと引っ張りたくなる気がするんですが……。
▲リチャードが脱獄犯であるとしったアンバーは暴れるが、リチャードに縛られてしまう(この画像に深い意味はアリマセン)。
そして、リチャードは、アンバーを連れてハワイへ逃亡しようとするんだけど、
空港でアンバーが「こいつはリチャードだ!」と叫んだことで、リチャードは逮捕されてしまう。
んで、やっと「ランニング・マン」に参戦するんです。ここまで長いよ!
▲よー分からん美女軍団(=武富士的なw)が舞い踊るステージに、黄色のコスチュームで登場するリチャード。
この衣装、成功か失敗か分からんけど、すごいセンスだ(笑)。
▲そして憎っくき司会者デーモン・キリアンに見送られ、バトルフィールドへ送られるんですなー。
▲ここでも、シュワちゃんは「I'll Be Back!」って言ってますな。
さて、このバトルフィールドですが、制限時間は3時間なんですが、
この3時間……、まったく活かされていないですね(笑)。時間を意識させる見せ方がまったくなかったなー。単に死ぬまでバトルじゃないよっていう説明にしかなっていない。
▲一緒に戦うのは、脱獄仲間であるラフリン(左)とワイス(右)。
実はこの2人を助けるために、ランニング・マンに出ると約束したリチャードだったんですが
見事敵の罠にハメられたワケです。
という、「なにくそー」演出があるんだけど、一向に感情が動かない(笑)。
この映画、知能指数低い映画を目指しているんだけど、どこかであざといショービズ根性が働いている気がする(もしくはその逆か?)。それが物語をツマラナクしているに違いない!
でもリチャードたちを追っかけてくるハンターが愉快なもんで、何となく楽しめちゃいますね。
ここからはそのハンターの紹介です。
▲第一の刺客=サブゼロ。
アイスホッケーしながら襲ってくる東洋系の巨漢。リチャードによって首に有刺鉄線を巻かれて死亡。
▲第二の刺客=バズソー(登場は第三の刺客ダイナモと同じタイミング)。
バイクに乗りながらチェーンソーを振り回す!
ラフリンは彼のチェーンソーからリチャードを守り死んでしまう。
そんなバズソーは、チェーンソーの押し合いでリチャードに力負けして股間を引き裂かれ死亡。
▲第三の刺客=ダイナモ(登場は第二の刺客バズソーと同じタイミング)。
オペラを歌いながら、放電する太っちょ。そのモヒカンは何だ(笑)。
現れると同時に奇襲でワイスを感電死させる。しかしながら、車に乗ってリチャードを追いかけていたところ坂道に乗り上げ横転(←バカ)。動けなくなり袋のなかのネズミ状態だったがリチャードの情けで生き残る。
ラスト間際でアンバーに襲いかかるが、天井の防火システムが作動して放電スーツが濡れてしまい、
感電して死亡(超情けない)。
それまで「ランニング・マン」を観戦していた黒人のオッサンが実はファイアーボールだったという
かなりどーでもいい繋ぎ(笑)。何も匂わせていないので、まったくウマくない演出。
派手な登場の割には、リチャードにガスパイプを外され、ガスが充満したところで火を投げ入れられ爆発死。
この辺までくると、敵側もかなり失速してきますねwww。
んで、この一部始終を、歯がゆい思いで観ているかつての名ハンター、キャプテン・フリーダムって人がいるんですけどね……。この人、実際のバトルをしないんですよね。これが何ともツマラナイ。視聴者にでっち上げの番組を見せるためのモデリングとして、キャプテン・フリーダムがでてくるだけなんです。
そのモデリングによって……。
▲キャプテン・フリーダムがリチャードをボコボコにする。
▲最後はリチャードが串刺しになって死亡。
っていうウソの放送を流すんですね~。いや~メディアって怖いですね~。
最後は、そんなメディアの虚実をリチャードたちが暴いて、司会者デーモンを亡き者にして終了。
70~80分で終わるような映画をグダグダと長く続けて非常に疲れる内容でしたね。
これがシュワちゃんじゃなかったら、かなりキライな映画です(シュワちゃん映画は無条件で好きなので)。
こういうどーでもいい記事は10分ぐらいで仕上げたいですね(笑)。
ではでは~。