とまあこんなかんじで、私はある人物に一貫して育てられた乳幼児期がないのです。
誤解があってはいけないのですが、母は勤め(看護婦)の関係で私をあずけるしかなく、祖母も当時まだ結婚していなかった父の末の妹も、私にはとてもやさしくしてくれたと思います。
私が幼稚園児の時、母はお手製のセーターなんかを着せてくれました。
乳幼児期が暗くて辛かったというような記憶はまったくありません。
でも、物心ついて父の酒乱と暴力を知ってからは、人知れずひどく暗黒でしたねー
父はアル中じゃないかとか、家の経済状態とか、真剣に心配しておびえてました。
母は、おそらく自分の給料から分割払いしたのでしょう、私に文学全集や百科事典を買ってくれましたが、私が甘えたり包まれたりするというよりは、父の暴力から守ってあげなくてはならないかわいそうな存在でした。