2014年のJ2を怒涛の進撃で勝ち抜いた湘南。曺貴裁(チョウ・キジェ)監督とクラブにとって2015年は運命を賭けたリベンジとなります。

2010年に10シーズンのJ2暮らしを経て、現松本監督の反町監督とJ1に昇格も1年で降格。2012年に反町監督の退任後、現監督の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督が就任。曺監督は初めてのトップチーム監督ながら、就任1年でJ1へ昇格。しかしながら1年で降格、この時は湘南は走るなぁくらいで、さしてインパクトはなかった。

しかし2014年のJ2で開幕から14連勝、曺監督の掲げる「ノータイムフットボール」はJ2を席巻。たぶんどのチームも明確な対抗策を設けれずに湘南の進撃を止めれなかった。快進撃を続けるその姿はあの日のサンフレッチェを思わせる?G大阪に続き、J1での昇格優勝もあるのでは?と言われるほどです。

前評判の高い湘南ですが、ここまでのリーグ戦は2勝1分1敗と、勝点はサンフレッチェと並び7位。ナビスコの予選は1勝1分0敗。J1チームと6試合対戦して1つしか負けていない。リーグ2勝のうち1つはなんと鹿島。ここまでは評判倒れではないことを証明。

サンフレッチェとの対戦は、ナビの予選ミッドウィークのアウェイとなり、メンバーを入れ替えての対戦となった模様。サンフレッチェも代表で離脱していた野津田、浅井の2人を含め、佐々木、工藤、宮原も先発。両チームの指揮官が「メンバーが異なっても同じ事ができる」と試合前に言っていた。

湘南の「ノータイムフットボール」は、いわゆる攻守の切替を常識以上に早めて、相手にも自分達にも考える時間を与えないサッカーとのこと。曺監督自身が2013年に広島と対戦したときに言ったように、サンフレッチェとはまったくコンセプトが異なるサッカーです。

イメージ的には、湘南は人が走り、広島はボールが走る。湘南は縦に早く多く走り、広島は幅を使ってワイドに、緩急をつけて、無理な攻めをしてボールを失わないと共に無理して走りきらない。

両監督がしきりに「この試合のメンバーでも闘えるはず!」と言っているのは、実は内容が対照的だと思う。湘南は走るんで、シーズン通して闘うため走れる人数が必要。広島はそろそろ世代交代も視野にいれ、競争でクオリティを上げることが求められている。

昇格組というと老獪なベテランが多いイメージあるけど、湘南の保持する選手で30才以上は坪井とアンドレ・バイアのみ。27人の平均年齢が25.75歳で、年齢、年俸的にフラットな感じ。あくまでイメージだけど、まず走れてなんぼの選手を集めているのかな。

たぶんこの走って何ぼのサッカーは、クラブとしてのコンセプトになっており、予算が集められないとしもJ1で闘えるクラブを目指すうえで、2015年は湘南にとって勝負の年なのかもしれない。もし、今のサッカーがまったく通用しないなら、根底から修正が求められる。

サンフレッチェは今まで走りきらない代わりにメンバーを替えることなく、イメージの共有ができたメンバーで、安定して質の高い闘いができていたわけだけれど、某所からの執拗な強奪や対戦相手の研究が進み、いままでのアドバンテージは見出せなくなってきている。

森保監督は、湘南のサッカーを見て思うところがあったのではないか?

素人目に見て、走ることをWBに押し付けて、他はさほど走らないでも効率的に勝点を稼げたシステムに、今までのようなマイナーチェンジではなく、根本的に走るシステムに変更する時期がきている。

別に今居る選手たちが走ることを怠っていると言っているわけではない。今までは、走りきらない所にアドバンテージがあり、ボールと相手を走らせ、試合をコントロールすることに長けていた。これからは走って主導権を奪い返し、アドバンテージを広げる時間帯をつくらなければならないような気がする。

難しいのは闇雲に縦に走れば良いわけではなく、意識の共有と、信頼と勇気をもって同じ絵を描かないといけない。しかも描いた絵が正解でフィニッシュするか、相手を押し込んでからやり直す形にならないといけない。この点はミシャ老師の最も得意とするところであり、はたして森保監督に構想があるのか?

まあ4シーズン目なので、なにかしらクラブとして目指す方向性に沿ったやり方を考えているのだろうけれども、難しいのは今までのやり方が成功しており、成功体験の後に、さらなる成功を見出さないといけないこと。正解を見つけるのには時間がかかるかもしれない。

まあこれは宿命で、本当は3シーズン前に、森保監督が主任時に行うべきだったかも?もしくは森保監督でない他の誰かだったとしたら、2連覇もなく、変革を求められていたかもしれないわけで、森保監督が就任時に覚悟した忍耐に比べれば楽観的にも思える。

試合の話的には、湘南は人が変わっても同じ事ができて良かったですね。夏場もがんばってください。広島は改革途中なので、安い失点は目を瞑りますが、あの時みたく周りがわーわー言うても貫き通していただきたく思います。この辺は敏くん愛してる。塩谷副キャプテンツカサをはじめ若手は心合わせまずやってみよう。そして違うなと思ったらコミュニケーションですよ、どこの職場でも一緒。これは大事。

やっと題名のところにたどり着きましたが、このシーズンはじめから、選手、監督の目指す新たな形が実現できない部分はあるが、選手の取組みとして高い意識が見えた。と信じたい。最近の試合後にブーイングもあり、拍手もあったが、我々サポーターはサンフレッチェの名前の由来である三矢の教えを忘れるべからず、しかと心に置いて、選手に叱咤激励を行うべし。一時の感情に流され、昔日の過ちを繰り返してはいけない。

あの降格のとき、佐藤寿人と共に闘う誓いを結んだことを思い出だそう。久保社長にみんな並んで怒られたことを思い出そう。今のチームとの冒険と栄光はあそこから始まった。幸せな時間を与えてくれたチームが、今また次の若者達と冒険を始めようとしている。

あのころチームを前に進ませたのは何だったのか?失敗に対する批判ではなかったはず。共闘、そして突貫。選手達の現場でのカイゼンと前向きすぎる取組み。危うさをスリルとして楽しみ、挑戦しつづける姿。その選手達の姿に共感し、試合中のミスを帳消しにする声援。後押し続ける拍手。それら全てがそろったからこそのちの2連覇につながったと思う。

あの時はミシャという稀代の笛吹きがいて、迷うことを知らない若者達がいた。今はみんな家出してしまい。。。それだからこそ、あの時を知る我々サポーターが、あの時は選手についてくだけだったが、今こそ、残ってくれた選手と若者達を後押ししなければならない。

まあ長くなったけど、細かいミスにいちいち落胆すんなってことですわ。仕事でやらかした時、つべこべ言われたくないだろ?正解が何かなんてのは後づけなんだよ。最初からわかったら苦労せんし。降格のシーズンにB6いたやつは思い出せってことですわ。知らない人は知ってるやつに話聞いて。伝承すべき重要なところだろそこは。2連覇なんてのはその後のデザートみたいなもんですわ。

話ついでに、今のB6は声でてるし伝わるよ気持ちが。チャントも良くなったしのれる。だからね、そろそろ試合動かしてみせろってこと。まあメインでまったり観てる俺が言うのもなんだけど。なんつーか真面目すぎる。チームが真面目な感じになってきてるし大人しすぎる。若い選手のためにポジティブな雰囲気にしてくだされ。琢磨は点獲らせたって感覚あるんだよね?ぜひ他の若い選手も獲らせてくれたまえ。

んーなんか顔出さないのに特定の人への業務連絡見たくなってきたが、真面目すぎる。面白みがない。まあ、声はでてるし存在感はある。それだけにもう一押し。試合の雰囲気、チームの気持ちを変えれるはず。できるよ。傍目に見てもそれだけの実力がある。今度はサポからクラブを、若き紫の戦士達を押し上げてくれ頼むよ。ばもばも。