「自民党を愛すればこそ」などと申し上げれば、おそらくは、誤解を招きますので、何と申し上げればいいのでしょうか。僕は、「自民党の再生なくして、この国の再生はない」とまで、思っています。それ故、自民党を見るときは、かなり厳しく見るように、心掛けています。
保守合同によって立党したときの精神、つまり、初心を忘れかけている、今現在の自民党執行部は、「売り家と唐様で書く三代目」に似た有りさまです。政党たるもの、選挙という戦場で、他党と、がっちり手を組むとは、これ如何に。
ひょっとしたら、再度、保守合同をする必要があるのかもしれません。それをなし得るのは、僕なんかよりも、もっと若い国会議員達かもしれませんが。
内閣改造をしたのが、9月3日。小渕優子前衆議院議員と松島みどり前衆議院議員が、国会議員の職ではなく、大臣の職を辞したのが、10月20日。安倍晋三首相が衆議院の解散を表明したのが、11月18日。
自民党総裁の任期は、1期3年で、引き続き2期6年を超えて、在任することはできません。安倍晋三自民党総裁は、2012年9月に、総裁に就任しましたので、その6年後は、2018年9月です。2018年9月まで首相の椅子に座り続けることだけを、もしも、安倍氏が考えたとすれば、いつ、衆議院を解散するのが、最善か。
2018年9月まで、残り、3年9か月。衆議院議員の任期でもある4年を、割りました。支持率を下げる要素はあっても、上げる要素がない現状において、今、衆議院を解散するのが、最善です。今、衆議院を解散することにより、衆議院議員の任期満了日を、2018年10月以降にしておき、来年9月の自民党総裁選で勝てば、後は、内閣不信任決議案が可決、もしくは、内閣信任決議が否決されない限り、安倍氏は、2018年9月まで、首相の椅子に座り続けることができます。今、衆議院を解散して得をする、唯一の人物は、安倍氏です。
経世済民。世を治め、国を豊かにし、国民を救済する。このことに、身も心も捧げる決意のない者は、この国の首相の椅子に座り続けるべきではない。
(続きません、終了です)
神奈川県横須賀市にて
佐藤 政則