TTのコツをひとつ | サイタロウの自転車日記

TTのコツをひとつ

500m1000mTTなどでなく、中長距離TTのコツをひとつ書きます。私ごときがおこがましいですが参考になれば幸いです。
コツのひとつは「最後に上げる」です。最後に上げられるように巡航を落とせと言うことではありません。巡航走行中の筋肉へのエネルギー供給はローパワー系(グリコーゲンの有酸素分解)が主になります。スタートやカーブ、Uターンなどで消費したハイパワー系(クレアチンリン酸からのリン酸)、ミドルパワー系(グリコーゲンの無酸素分解)は巡航中多少は復活するので、それを使い切ろうと言う考えです。ゴール手前たとえば500mとか300mくらいから上げると決めておけばいいと思います。さらに言うと、ハイパワー系は枯渇によって供給が無くなりますが、ミドルパワー系はエネルギー源であるグリコーゲンの枯渇はなく、グリコーゲンの無酸素分解でできる乳酸の蓄積が筋肉の収縮を阻害するのがメカニズムです。エネルギーの枯渇はないので、練習(乳酸耐性)やゴール前の根性によって供給時間が多少長くなる可能性があると思います。