読書の秋、根っこ。 | 犬、私、生きるということ

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日常の小さな奇跡、大きな奇跡、見逃していけないこと、見逃したくない気持ち・想い…
そんなことを温く緩く、気の向くままに。

去年から大きく変わった私の生活・考え方・感じ方…
タイトルも変更して新たに始めます。

人生初の 『読書の秋』 が到来した。



いえ、これ、本当に奇跡としか言いようがないのだ...


だって、私は漫画は大好きドキドキですが、
読書は読んで数秒で寝てしまう程の苦手ハートブレイクなのだから…



きっかけは 不眠 。



仕事のこと
恋人のこと
親のこと
将来のこと

そして何より…
自分自身の心のこと



善かれと思ってしているはずのことが
大切にしているはずのものが
信じているはずのものが
安心しているはずのものが

全部ぜーんぶ嘘に見えて

果ては自分自身さえ嘘に見えるようになってしまった。



そういえば…
余談になるが

一年前の自分の日記
ここには 笑顔 について書いてある。


読み返してみると
自分で言うのも変ですが
明らかに前向きで輝く気持ちを持っている。


そこにはきっと奇跡の連続があって
そこにはきっと輝く何かに満ちていたのでしょう。


もう今となっては、まるで自分以外の誰かが書いたもののように他人事で
今ここに居るのは、仕事の時以外では笑うことのできないどんより濁った 私 。



そうしてだんだん眠れない気持ちの悪い日が続くようになった。
そんな時、友人で仲間の一人が読書を薦めてくれた。




手に取ったのは、去年貰って一ページも読まないまま放置されていた、
映画化されて観たいと思っていた原作本。



読んでみると…


ぐんぐん物語の中に引き込まれていって
気付けば3日で読み終わるという(私にとっては)驚異的な速度で読み切った。


そして(私にとっては)驚異的な行動力でそのまま古本屋ヘ行き、次の本を探した。



詳しくないから
表表紙の絵や題名にピンときたものや
背表紙の推薦文でえらく褒め称えられているものや○○賞受賞のもの。




そうして気が付けば
6冊目に入った。



今日から読み始めた本。


それは昨日、本屋で例のごとくピンと来るものを探していたとき。

何の絵もないただの深い青の何てことない題名の、メンタル本。
(ちなみにあるスポーツ選手の本ではない)



パラっとページを開けた瞬間
動きが止まり閃光が走り、涙が洩れ落ちた。




自分の精神の根底にあるものをズバッと一言で表していた。


本性を知るのは怖い。
根を形成している根底を見るのは怖い。
知らん顔していれば、確認しなければ、例え知っていてもうまくかわすことができるのに。




恐る恐るページを捲る手とは裏腹に
目はものすごい勢いで字を追っていく
頭の中にその言葉たちを送り込む。





あぁ…
もう逃げられない。



あぁ…
知らん顔できない。



あぁ…
思った通り、どうすれば良いのか分からなくなってしまった。




30年育て続けた樹の幹の 根 を掘り起こすのはキツイ。
倒れてくれないから。
でも抜いてしまえば樹は倒れて息絶えるから。



そうして一年前の 笑顔 の文を再度読むと…
そこには 根 に瘤のような問題がポツポツとできていたことに気付いた。










読めば読むほど絶望的になりそうで怖い。
樹が倒れて起き上がれなくなりそうで怖い。










でもそれでも目を逸らしてはいけないのだ。