開局20年のU局に出来て、開局50年以上の局に出来ぬか? | VBCテレビブログ放送

開局20年のU局に出来て、開局50年以上の局に出来ぬか?

当局が今回の神奈川遠征で最も痛感したのが

"TOKYO MXのマルチチャンネル編成"

でした。

1局で2チャンネル分を編成する・・・BS・CS波では"当たり前"にされている編成ですが、地上波では権利か何だか存じませんが、一切されてきませんでした。

デジタル波はハイビジョン放送以外に"多チャンネル"が可能で、特に当地(秋田県)みたいに地上波のチャンネル数が極端に少ない地だと、『地上波デジタル放送開始でチャンネル数が増えるかも?』と期待したものでした。

しかしいざフタを開けるとチャンネル数はまったく変わらず。イの一番でデジタル化に踏み切り多チャンネル化したCS波と違い、地上波デジタルは「コストが掛かる多チャンネルよりもハイビジョン放送に特化する」(TBS幹部)との意向が働き、地上波デジタル放送では多チャンネルは実現しませんでした。辛うじてNHK総合のスポーツ中継やNHK Eテレで1日に数時間だけ細々とマルチチャンネル編成がされていた程度でした。

ところがTOKYO MXのマルチチャンネル編成は実に凄まじかった・・・。

メインチャンネルでスポーツ中継をやっている真裏ではアニメが放送されていたり・・・。

例えば平日午後4~5時台の編成だと・・・

16:00 牡丹と薔薇【TOKYO MX1】/昆虫物語みなしごハッチ('89年版)【TOKYO MX2】
16:30 クッキングパパ【TOKYO MX1】/テレビショッピング【TOKYO MX2】
17:00 5時に夢中!【TOKYO MX1】/犬夜叉 完結編(再)【TOKYO MX2】
17:30 5時に夢中!【TOKYO MX1】/テレビショッピング【TOKYO MX2】

上記の例だとアニメがメインチャンネル~サブチャンネルと交互に行き渡るので、わざわざチャンネルを変えなければならないのが難点ですが(泣)それでも"何もやらない"よりはいいです。

この時間帯以外も24時間に渡り"1局2チャンネル"編成をしています。

'95年11月1日に本放送を開始した"平成新局"ですら、もう既にこのクオリティーです。開局から既に50年以上も経過した他の在京キー局は何やっているのでしょうか?(怒)

特に当局が痛感したのが『こういったマルチチャンネル編成こそ、地元民放局数が少ない地域でこそ大々的にやるべき』だということです。

特にフジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日の"トリプルネット"という厳しい編成体裁を余儀なくされているUMKテレビ宮崎や、今や日本テレビ系列局なんだかフジテレビ系列局なんだか分からなくなってきた(笑)TOSテレビ大分で出来れば最高でしょう。

特に未だに地元民放局数が3局以下の地域(青森・秋田・富山・福井・山梨・鳥取・島根・山口・徳島・高知・佐賀・大分・宮崎・沖縄)では、メインチャンネルで本来のキー局の番組を、もう一方のサブチャンネルで別系列局の番組を編成出来れば視聴者の選択肢も広がります。

代表的な例としてRKC高知放送(日本テレビ系)の土曜午前8~9時台だと、メインチャンネルでは現状の「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)を編成し、サブチャンネルで(掲示板で放送要望が殺到し荒れているという)「ウェークアップ!ぷらす」(日本テレビ系)を編成出来れば・・・。

確かにコストは掛かるでしょうが、別にTOKYO MXみたいに24時間マルチチャンネル編成で頑張らなくても、1日6時間だけでも実現出来ればチャンネル数の少ない地域でもだいぶ全国ネットの人気番組の"未ネット状態"が解消されると思います。

TOKYO MXのマルチチャンネル編成については、一部の気難しい視聴者が画質の劣化を嘆いていたようですが、当局が観た限りでは別に気になるレベルではありませんでした。

アノ程度でギャースカ騒ぐのであれば、一度眼科にでも行かれた方が良いでしょう。地方には独立U局どころか(視聴率三冠王の)日本テレビ系列局すら無い地域だってあるのです。めったなことでは贅沢を言ってはなりません(怒)

権利だコストだ・・・云々言われますが、それはただ単に"企業努力不足"のように思います。多くの地方局は、局員に対して地元の一般的な民間企業よりも多くの給料を支払っています。貰った給料分働けや!と。


一番悪いのは、地方の窮状をまるで知らない総務省・・・か。





マルチチャンネル編成!

TOKYO MXのマルチチャンネル編成。これはちょっと前の編成ですが、こんな具合に"1局2チャンネル"編成が24時間体制で放送されています。他局も続いて欲しい!/(C)Tokyo Metropolitan Television Broadcasting Corp. Tokyo Japan All Rights Reserved.